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平成30年1月29日 定例記者会見 項目別

ターンテーブルについて(質疑)その1

(徳島新聞社)
 東京のターンテーブルなんですけど、徳島のブランド発信とか物産の販路拡大で、どういうふうにターンテーブルが貢献しているかということを、オープン後どういうふうに具体的に検証していくかという何かそういう考えお持ちだったら。

(知事)
 今、全国の道府県が東京にアンテナショップということで、物販であるとか、あるいはレストランを併設をする。そして、場所が大体銀座あるいは新橋っていうね、こうしたものが多いわけでありまして、徳島としては東京オリ・パラに向けて、全世界から日本が注目をされる、しかも東京ということで、その東京の拠点はしっかりとやはり考えていく。
 また、徳島をPRする絶好の機会ではないかということで、東京オリ・パラ選手村に対しての徳島の食材の提供、そのためには、例えば国のGAPですね。徳島では地域優良認定を農林水産省から受けた安2GAP、こうしたものの取得を推奨しているところでありまして、こうした様々な機会を通じて世界に徳島の産品をPRをしていこうと。となってくると、やはり東京で効果的なところを探していく必要がある。
 例えば、山手線の中。でもなかなか賃料が高いというところがあるんですよね。じゃあ山手線の周辺、こちらもなかなかね、高い所があるわけですが、よりここはしかし範囲が広くなってくるという中で、今、世界中の影響力を持つインフルエンサーといわれる皆さん方が集う拠点が渋谷っていうことがありまして、今渋谷が、ハチ公前から始まってどんどんその外周へ広がりを見せていっているんですね。
 こうした中、ちょうど井の頭線の渋谷の駅からずっと今ペデストリアンデッキがつながっておりまして、道玄坂坂上までつながると。であれば、この一帯もひとつのポイントになってくるんではないか、ということで、そこの卑近の場所に「ターンテーブル」。「食とライフスタイル」を提案をする徳島の新しい新感覚のアンテナショップ、こちらを2月の4日グランドオープン。
 つい先般は、マスコミの皆様方始め関係者の皆様方に、こちらは内覧会、開催をさせていただいたところであります。こうした中で、じゃあターンテーブルどんなに新感覚なんだっていうことなんですが、当然物販としてのマルシェ機能、それから交流スペース、貸し切りでのバル、食事もとっていただける、そして当然レストラン機能、さらにはここにやはり夜通し討論してもらおう、徳島を体感してもらおうということでの宿泊機能と、四位一体のものをオープンをするところとなります。
 また、ただ単にアンテナショップというだけではなくて、入ったとたんに「あ、丸ごと徳島」みたいな。
 例えば机、木の無垢の机がけっこうあるんですけどね。これは神山産の杉を活用した机を展示、展示っていうかね、置いてあったり、様々ないたる所、全体の色としても、例えば徳島の色と県議会の皆さん方が条例で定めていただきました「阿波藍」の色ですね。こうしたものもふんだんに使っていこうと。また、この中にはチルド機能と冷凍機能もありました。もちろんこれはターンテーブルのレストラン、バルで活用するということは当然のことなんですが、日々のように徳島から新鮮な食材をこちらへ入れてくると。そしてさらにこれを周辺のレストランの皆様方で、徳島ファンになっていただき、「徳島の食材を使いたい」こうした皆さん方にも、ここから提供を次々としていくことができればな。このようにも、考えてるところであります。
 また県民の皆様方には、インターネットでの予約可能なんですが、決済はインターネットでしていただかないで、窓口で宿泊料金を決済をしていただきますと、免許証など県内に住んでいるんですということがわかれば、一割引をさせていただくとともに、「お接待カード」をお渡しをさせていただきます。そしてこのお接待カードは、その方あるいは県民の方はちょっと使えないですね、お接待ですから。つまり県人以外の皆さん方に、例えば交流の時に出していただくと、レストランでワンドリンクサービスをさせていただくと。なんとなく、徳島に来ると、ターンテーブルに来ると、お接待を受けてお得感がある。じゃ、もっともっと人がここで集おうではないか。徳島を熱く語ろうではないか。こうした工夫もさせていただいているところであります。
 また、各省庁の県人会、東京の県人会というものもありまして、そうしたところの皆さん方に会合を開くときにも、なるべくこちらを活用いただこうと。そしてその皆様方の口コミという形でどんどん広げていく。こうした点も、どんどんやっていきたい。このように考えております。
 ということで、食材を広げていく、これはもとより、物販、物品を広げていく、これももとよりのことなんですが、やはり徳島というイメージをやはり東京から強力に、国内はもとより海外からどんどんこれからインバウンド2020年は4000万、2030年は6000万、昨年、暦年でなんと2869万となっているところでありますんで、こうした皆様方に「徳島」この2文字を体感をしていただこうと。こうした拠点にしていくことができれば。これからも様々なご意見もいただく中で、工夫に工夫を凝らしていくことができればと考えておりますので、ぜひマスコミの皆さん方にも様々な点で取り上げていただきまして、またこんな点はもう少しこうした方がいいんじゃないか、改善点、こうした点をご提案をいただき、皆さん方とともに新しい新感覚のアンテナショップ、そして地方公共団体としても様々な新しい形、そして地元渋谷区の皆さん方にも喜ばれる、こうした施設にしていくことができればっていうことで、渋谷区の区長さんともこうした点、さらに進めて行ければと。なんといってもその前面の所は渋谷区の児童公園ということでもありますんでね。しっかりと取り組みを進めてまいりたいと考えております。以上です。

(徳島新聞社)
 例えば、物販だとか宿泊だとか、その人数なり金額なりとか、何かそういう具体的な指標がないと、ターンテーブルがどれくらいの効果があげているかということの検証とかチェックって難しいと思うんですけれども、そういうふうなものを設定するとか、そういう考えっていうのはあるんでしょうか。

(知事)
 というよりも、まず宿泊っていった点では当然近隣、すぐ近くにもう女性専用のカプセルホテルがあったり、宿泊の機能っていうのはあるんですよね。ですから近隣のその価格、あまり高すぎてもいけないし、特に安すぎてはいけない部分もありますし、やはり経営といった点も当然あるということで、そうした近隣の様々な点、またレストラン街がずらっと並んでいますので、そうしたところ。
 もちろん、居酒屋風の所もあれば、少し小洒落た値段が高いところもあるわけですんで、そうした近隣の所をしっかりとリサーチをしながら定めていく。もちろんその後に、徳島のものこれだったらいくら出してもいいよ、そうした評判になっていけば、当然付加価値ということで、高めていくということは当然あり得ると。まずスタート地点としては、近隣近傍といったもの、そうしたものの様子をしっかりと分析をしながら、価格設定をしていく。こうした風に考えています。

(NHK)
 ターンテーブルですが、そもそもの話になっちゃうんですけれど、県としてはアンテナショップが欲しかったのか、それとも他のものとして考えたのかということが1つと、あと県予算5千万円で、2千万円の賃貸ですけれども、そこの相場観、あそこであの額で高いのか安いのか、そこらへんどう考えてらっしゃいますか。

(知事)
 はい、2点いただきました。
 まず、そもそも論ということで、実は徳島県は虎ノ門、巴町の近くですね、あそこにアンテナショップを実は持っていたんですね。しかしこのビル自体が、ちょうど当時マッカーサー道路というね東京都の街路、こちらにかかってしまった。いわゆる立ち退きを求められてしまったんですね。今では虎ノ門ヒルズあるいは新しい街路が通っているところなんですけれどね。そうした中で、実はどうしようかと。立ち退きに協力しないってわけにはいかないもんですからね。2つの大きな選択肢がありました。
 1つは虎ノ門ヒルズの中に、権利証を持てるということがありましたので、その権利証を活用して、虎ノ門ヒルズの中にアンテナショップを設ける、これが1つ。
 もう1つは、権利証を例えば売って、そのお金を活用して、そして例えば銀座とかあるいは新橋とかあるいは近くの虎ノ門ですね、こうしたところに借りると、こうした選択肢があったんですね。
 まずは、虎ノ門ヒルズの中でということは、余計目立たないということがありまして、じゃあまずこれは売ろうということに、まず判断としてなりました。そして、近傍をいろいろ探してみたんですね。
 しかし、考えてみるとどこの道府県もここにこう、わりと林立をしていると。相乗効果っていうのはあるのかもしれませんけどね、なかなか特色が打ち出しづらいということがありまして、やはり違った感覚のものを作っていく必要があるんじゃないだろうかと。しばらく検討の期間がありました。
 というのは、多くの所も今の2番目の質問の賃料の話、非常に例えばレストランが評判がいいと、売り上げがいいといっても、そうした場所は賃料がどうしても高い。結果として、毎年5千万近くの赤字が出ると。でもこの赤字とみるのか、これを、いやこれは東京の中心街におけるそれぞれの道府県のPRの広報経費としてみるのか、それぞれの考え方っていうのはあるんですが、多くのやはり道府県では広報経費としてこれを見ていこうと。つまり、東京に行くとそこに例えば徳島があるんだ、高知があるんだ、あるいは鳥取があるんだ。こうしたイメージを出していくということなんですね。
 そこで、そこまでのいろいろな検討の間、よその動きというのを見ていくっていうのもありますし、ただやっぱりアンテナショップがないっていうのはPRが不足になるということで、一計を案じたのが、ローソンの皆さん方と連携をして、やはりコンビニエンスストアというのは、ある一定の面積であれば利益が出る。どうしてもそれよりも広くなった場所を使ってる場合には、何をやっても難しい、不採算になるということがありまして、そうした思いを持ったローソンの皆さん方とこちらの利害がぴたっと一致をする。我々としては、公務員としてやると、土日をやると残業手当をかなり高く出さなければいけない。虎ノ門もですから当時は日曜日お休みをしていたんですよね。でもそれはやるべきじゃないか。でもその分人件費がかなり高くなる。でも売上がそれに追いつくのかという話もあって、なかなか難しかった。
 こうした中で、ローソンの空いた権利証、つまり少し広いお店ですね。そこのスペースを徳島がお借りをしましょう。つまり、ローソンであれば24時間365日店員さんもいてオープンをしている。お客さんもそれを目がけて来ると。じゃあローソンにおむすびを買いに、消しゴムを買いに来た人が、徳島の産品に触れる。あるいはデジタルサイネージの観光のそういうPR版もあれば、あっ徳島行ってみたいな、行ってみよう、こうしたチャンスにもなる。あるいは徳島のものを買いに来た人が、ローソンの他のものを買うというね。こうした相乗効果をということで、ちょうど前あったアンテナショップの近い虎ノ門巴町の所のローソン、こちらを第1号店として、当時新浪社長さんといっしょに、徳島の法被を着て、道行く人々にね、PRグッズなども配らせていただいた。そしてこれが実は全国モデルに展開していくんですね。
 で、徳島としたらもう1か所、今度は飯田橋の3丁目店ということで、ここは地下鉄の飯田橋、JR飯田橋の卑近の場所と。まさにビル街ですね。OLの皆さん方もたくさんおいでになる、わりとこう洒落た雰囲気のビルの中1階ということで、こちらにも展開をしていく。
 あるいは、トモニプラザということで、こちらはトモニ市場ということで、交通会館の1階、これは徳島銀行を始めとするトモニグループの皆さん方が、徳島香川この両方の産品を出す。
 こうした出店に対しては、県の方が認証認定をさせていただいて、民間でやられるんですが、これは県のPRアンテナショップだと、こうした形を進めてきて、商工会連合会の皆様方もCHABARAに出しているという、こうした点についても、それを認定をさせていただくという形をとってきたんですね。
 そしていよいよ東京オリ・パラも決まり、そしてユネスコが和食を無形文化遺産にしていくと。日本が非常に世界中から注目をされる東京となるわけでありますんで、ここでやはり、これまでとは一線を画す新感覚のものを作っていこうと。このようになって今回のターンテーブルがオープンをしていくっていうことになりました。
 次に、その賃料の話ということなんですね。しかしそれは、先ほど申し上げたように、全国なかなか厳しい。しかし、それは東京、首都におけるPRの経費であると、こうした感覚はあるわけなんですが、極力この点を圧縮をしていくことはできないだろうかという形で、今回の仕組みを作らさせていただきました。もちろん、どんどんどんどんPRをされ、その民間事業者の皆様方が展開をしていただけるいうこと。また、県としてもPRをどんどんしていくという相乗効果。これによって全体の売上を上げていくといった点が、期待をされると。しばらくの間はやはりPR経費ここにお金を重点的に、イメージとしてですけどね、充てていくことになっていくんではないか、そのお金がですね。
 そして、だんだんだんだんもう口コミでも誰でもこう知られるようなってくれば、それがどんどん収益にあるいは事業拡大に向けていけるんだと、このように思っておりまして、最初の東京オリンピック・パラリンピックまでのフェイズと、そして東京オリ・パラ後と、この大きく2つの局面で展開をしていくことができればと、このように考えています。

(NHK)
 そうしますと、「ターンテーブルは、アンテナショップですか」っていわれると何と答えられるんですか。

(知事)
 新感覚のアンテナショップということですね。
 もちろん、アンテナショップという機能は十分に持つとともに、徳島を丸ごと東京で体感をいただく。そしてここを拠点として、徳島にいわゆる共感を持っていただくお店。今までも「徳島のなんとか店」ってのはこう認証を国内外にやってきているんですがね、そうした皆様方に新鮮な徳島の食材、これを体感をしていただいて、でもこれどこで仕入れることができるのというその道もきっちりと作っていく。こうした意味では、従来のアンテナショップとは大きく機能が変わる。アンテナショップというイメージ、これを変えていこうとこのように考えています。
 そしてより、東京ではまだまだ徳島、関西ではもう有名なんですけれどね、まだまだ有名でないというこれを東京オリ・パラを絶好の機会として、東日本はもとより、ここを中心として世界にもPRをしていく。もちろんその意味での輸出拡大。ヨーロッパあるいは東アジア、アメリカという展開もしていっているんですがね。それを、内外両面、つまりインバウンド、アウトバウンド両面から展開をして行ければと、このように考えています。

(NHK)
 あと、県に聞くことでないと思いますが、2千万円の賃料、DIY工務店さんのほうから見た場合に、この値段ていうのは安いのか高いのかって、どう見てらっしゃいますか。あそこの立地条件からしてみて。

(知事)
 やはり、ここのところをいかに企業努力をして、行きたいなと思えるインセンティブですね。これが高すぎれば、逆にいうとなかなか難しい。しかし安すぎれば、これは県としてマイナスになると。我々としてはそういったぎりぎりのところなのかなと。もちろんただ、これがどんどんどんどん良くなって、売上を上げてっていただくと、そういうきっかけにすることができればと。
 このように考えるとともに、やはり最初の部分ですよね。つまり東京オリ・パラまでっていうのは、どんどんやはりPRをしていかないと、よそもみんなやってきますんでね。ここはなかなか大変な時期、これが第1フェイズだと。そして東京オリ・パラ後、こうしたところは固定客も付き、そして注目も浴びて、そしてさらにこれが伸びていくと、新しいフェイズと。この大きく2局目になってくると、このように思っています。そうしたインセンティブに上手く機能してくれればなと、こう考えています。

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