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平成30年1月22日 定例記者会見 項目別

平成29年度徳島県国民保護共同訓練の実施について(説明)

(幹事社:司会)
 お願いします。

(知事)
 はい、おはようございます。
 今日は私の方から2点、発表させていただきます。
 まず、1番目は「平成29年度徳島県国民保護共同訓練の実施について」であります。
 昨年は、5月のイギリスのマンチェスターのコンサート会場でのテロ、また8月にはスペインバルセロナ、ランブラス通りでのテロ、悲惨なテロが相次いだところでありました。また、北朝鮮による核実験、度重なるミサイル発射など県民の安全・安心に関する不安も、日々増大をしているところであります。
 こうした大規模テロや外国からの武装攻撃に対処する国民保護訓練につきましては、平成20年度以降本県では毎年実施をさせていただいておりまして、今年度は来たる2月1日木曜日、国、また阿波市、徳島市をはじめ自衛隊、警察、消防など、55機関、約300名の皆様に御参加いただき、大規模テロに対する図上訓練に加え、最近の北朝鮮情勢を踏まえまして、弾道ミサイル発射に対する実動訓練を実施する運びといたしました。
 本県における国民保護訓練の実施については、今回を含め10年連続・10回目となりまして、連続回数では全国第1位と、また訓練開催につきましては、全国第2位となったところで、全国トップクラスの実施状況となっているところであります。
 今回実動訓練では、Y国という形にさせていただきましたが、Y国からの弾道ミサイルが発射され、県内にミサイルの破片が落下、これにより複数の負傷が発生したという想定で、ミサイル発射に伴う落下物への対応訓練を行います。
 また、図上訓練では海外でのテロ事件が連続して発生し、国内にもテロ組織の一員が潜入したとの噂が広がり、本県を含め、全国的にテロの発生が懸念される状況を設定しております。この中で、阿波市において発生する「イベント会場での爆破事案」、「その後発生いたします集客施設への爆破予告事案」に対する訓練を行うこととしております。
 今回の訓練の特徴については、大きく2つあります。
 まず、第1番目につきましては、「実践的なミサイル対応訓練」であります。県内にミサイルの破片が落下をしたという想定で、県防災ヘリによる「偵察・映像伝送」、また警察、消防による防護服を着用した「有毒物質の検知活動」や「危険区域の設定」、「被災者の避難誘導」や「負傷者の除染・救出」などに取り組みまして、特殊災害に対応するより実践に即した訓練を行います。また、現場での活動状況を県対策本部に映像で伝送することによりまして、実動訓練と平行して、県庁においても現場活動の映像を共有しながら、情報収集や関係機関との連絡調整などの対応を検証したい、このように考えております。
 第2点目は、新たな情報ツールを活用した訓練であります。図上訓練では、シナリオを事前に提示しないブラインド方式により、テロ事案に係る国と県との実戦さながらのやり取りに加えまして、「ハンズフリー・トランシーバー」や「ネットワークボード」いわゆる電子黒板ですね。災害対応にあたる職員が瞬時に情報を共有・通信できる最新のデジタルツールを活用した本県ならではの図上訓練を行いたいと考えております。
 また、今年度も状況に応じまして、「県対策本部」から資料提供や記者説明を行いますので、報道機関の皆様方にも是非プレーヤーとして参加をいただきたいと考えております。
 国民保護法が想定をいたします「大規模テロ」、また「武装攻撃」は、実際には決して起ってはならないことではありますが、昨今の国際情勢を見ておりますと、日本国内で起こりうるとの認識のもとで、今後ともこうした訓練を積み重ね、特殊災害はもとよりあらゆる危機事象への対処能力の向上を図り、県民の皆様方の安全・安心の確保に向けまして、徳島ならではの対応モデルを発信していきたいと考えております。

このページに関するお問い合わせ
徳島県 知事戦略公室
電話番号:088-621-2015
FAX番号:088-621-2820
メールアドレス:chijisenryakukoushitsu@pref.tokushima.lg.jp
 
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