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平成30年1月22日 定例記者会見 フルテキスト版

平成29年度徳島県国民保護共同訓練の実施について(説明)

(幹事社:司会)
 お願いします。

(知事)
 はい、おはようございます。
 今日は私の方から2点、発表させていただきます。
 まず、1番目は「平成29年度徳島県国民保護共同訓練の実施について」であります。
 昨年は、5月のイギリスのマンチェスターのコンサート会場でのテロ、また8月にはスペインバルセロナ、ランブラス通りでのテロ、悲惨なテロが相次いだところでありました。また、北朝鮮による核実験、度重なるミサイル発射など県民の安全・安心に関する不安も、日々増大をしているところであります。
 こうした大規模テロや外国からの武装攻撃に対処する国民保護訓練につきましては、平成20年度以降本県では毎年実施をさせていただいておりまして、今年度は来たる2月1日木曜日、国、また阿波市、徳島市をはじめ自衛隊、警察、消防など、55機関、約300名の皆様に御参加いただき、大規模テロに対する図上訓練に加え、最近の北朝鮮情勢を踏まえまして、弾道ミサイル発射に対する実動訓練を実施する運びといたしました。
 本県における国民保護訓練の実施については、今回を含め10年連続・10回目となりまして、連続回数では全国第1位と、また訓練開催につきましては、全国第2位となったところで、全国トップクラスの実施状況となっているところであります。
 今回実動訓練では、Y国という形にさせていただきましたが、Y国からの弾道ミサイルが発射され、県内にミサイルの破片が落下、これにより複数の負傷が発生したという想定で、ミサイル発射に伴う落下物への対応訓練を行います。
 また、図上訓練では海外でのテロ事件が連続して発生し、国内にもテロ組織の一員が潜入したとの噂が広がり、本県を含め、全国的にテロの発生が懸念される状況を設定しております。この中で、阿波市において発生する「イベント会場での爆破事案」、「その後発生いたします集客施設への爆破予告事案」に対する訓練を行うこととしております。
 今回の訓練の特徴については、大きく2つあります。
 まず、第1番目につきましては、「実践的なミサイル対応訓練」であります。県内にミサイルの破片が落下をしたという想定で、県防災ヘリによる「偵察・映像伝送」、また警察、消防による防護服を着用した「有毒物質の検知活動」や「危険区域の設定」、「被災者の避難誘導」や「負傷者の除染・救出」などに取り組みまして、特殊災害に対応するより実践に即した訓練を行います。また、現場での活動状況を県対策本部に映像で伝送することによりまして、実動訓練と平行して、県庁においても現場活動の映像を共有しながら、情報収集や関係機関との連絡調整などの対応を検証したい、このように考えております。
 第2点目は、新たな情報ツールを活用した訓練であります。図上訓練では、シナリオを事前に提示しないブラインド方式により、テロ事案に係る国と県との実戦さながらのやり取りに加えまして、「ハンズフリー・トランシーバー」や「ネットワークボード」いわゆる電子黒板ですね。災害対応にあたる職員が瞬時に情報を共有・通信できる最新のデジタルツールを活用した本県ならではの図上訓練を行いたいと考えております。
 また、今年度も状況に応じまして、「県対策本部」から資料提供や記者説明を行いますので、報道機関の皆様方にも是非プレーヤーとして参加をいただきたいと考えております。
 国民保護法が想定をいたします「大規模テロ」、また「武装攻撃」は、実際には決して起ってはならないことではありますが、昨今の国際情勢を見ておりますと、日本国内で起こりうるとの認識のもとで、今後ともこうした訓練を積み重ね、特殊災害はもとよりあらゆる危機事象への対処能力の向上を図り、県民の皆様方の安全・安心の確保に向けまして、徳島ならではの対応モデルを発信していきたいと考えております。

「ターンテーブル」利用による「県民特典」及び「宿泊施設の予約受付開始」について(説明)

 次に第2番目、「ターンテーブル利用による県民特典及び宿泊施設の予約受付開始について」であります。
 いよいよ2月4日日曜日、首都圏における本県の「食とライフスタイル」をテーマとした、情報発信と交流の拠点「ターンテーブル」がグランドオープンする運びとなりました。この「ターンテーブル」では、渋谷駅から徒歩で約10分ほどのところの洗練された店が建ち並び、大人の雰囲気が漂う、いわゆる「奥渋谷」にあり、1階には県産野菜を中心とする県産品を販売する「マルシェ」と軽食やドリンクを提供する「バル」がありまして、交流スペースも備えているところであります。2階のレストランでは、高品質な県産食材に世界から集まった有能な若手シェフの皆さん方が世界最先端の技に加え、和食、中華、そしてフレンチなどの垣根を超えた新たなジャンルの料理で、世界中から集まる皆様方のおもてなしをいたしたいと考えております。
 また、2階から5階にはアンテナショップとして全国初となります宿泊施設を有しており、完全個室と相部屋の両タイプ、さらには10人が一度に宿泊できる「スペシャルルーム」も備えているところであります。今後、少しでも多くの県民の皆様方に、このターンテーブルを知り、そしてご利用いただきたいと思いから、この度県民の皆様に限り、特典を設けさせていただきたいと考えております。
 まず1点目といたしましては、宿泊料金の割引をさせていただきます。宿泊料金には朝食も含まれているところであり、そこから10パーセントを割引いたしますので、是非ご利用いただければと思います。
 次に2点目といたしまして、御宿泊された県民の皆様に、「OSETTAI(お接待)カード」をお配りさせていただきたいと思います。この「OSETTAI(お接待)カード」一体なんだっていうことになりますが、県民の皆様には、施設を利用されている他の方にプレゼントしていただきまして、プレゼントされた方はそのカードと引き換えに1階のバル、カフェですね、において、1ドリンクと交換することができる仕組みとなっております。まさに「お接待」。お遍路文化でこのお接待の文化が育まれてきたところ、その根付いている徳島らしい特典とさせていただいているところでありまして、是非そこで、人と人との交流をより深めていただくツールに御活用いただければと思います。
 宿泊の予約につきましては、1月25日木曜日から、インターネットで受け付けを開始いたします。県民の皆様におかれましては、是非ビジネスで東京にお越しの際には「ターンテーブル」を活動拠点として、また観光で来られた場合にはレストランで食事していただき、県産食材のすばらしさを再認識していただくとともに、「OSETTAI(お接待)カード」で他県の皆様と交流していただき、徳島について大いに語っていただければと考えております。
 今後、この「ターンテーブル」を訪れる多くの皆様方に徳島の魅力を発信し、「徳島ファン」の創出、さらには、「とくしま回帰」につなげていくことができればと考えております。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

(幹事社)
 発表事項について質問のある社は、いらっしゃいますでしょうか。

「ターンテーブル」利用による「県民特典」及び「宿泊施設の予約受付開始」について(質疑)

(四国放送)
 ターンテーブルのことでよろしいでしょうか。成功させるポイントというのは、どこにあるとお考えでしょうか。

(知事)
  やはり多くの皆さん方に知っていただくっていうのが一番のポイント、口コミという場合もありますし、ネットでっていう場合もありますし、今、今日こうして発表します、これを皆さん方に記事として映像として流していただくと。こうした点が一番のポイントではないか。まず第一はですね。
 そして知っていただいた場合には、今度利用していただくことにいかにつなげていくのか。例えば、今発表させていただいた県民の皆様方の特典、また県民の皆様方が御活用いただいた時に、さらに県民の皆様方にも広報大使になっていただこうということで、「OSETTAIカード」をお配りさせていただいて、他県の皆様方との交流、きっかけを作っていただく。ターンテーブルに来て、徳島の人と会うとなんか得するんだなみたいなですね。こうした今度はご利用いただく県民の皆さん、あるいは県外の皆様方、こうした皆様方に、ここはまるごと徳島なんだとか。ここなかなかおしゃれだねとか。ここって来やすいよね。いろんな人と会えるビジネスチャンスになるよね。そうしたメリット実感をしていただくというのが次に必要。
 そして、一番重要になってくるのが3番目。これはこうした皆さん方がリピーターとして再び見たり、訪れていただく。また多くの皆さん方を引っ張って来ていただく。あるいは、商談の場にターンテーブルを活用いただくとか。一度徳島に行く前にターンテーブルへ行って、徳島を疑似体験してみないかなどという、こうしたものも一つということで、こうした形でリピーターの皆様方がさらにそれだけ増えていく。
 また、あえて奥渋谷を選んだのは、世界中のインフルエンサーという影響力を持つ皆さん方が東京渋谷に集まっている。こうした皆様方にいかにアプローチをかけ、そうしたところから、例えばブログを始めとしてSNSなど、こうしたものでターンテーブルをPR、発信をしていただく、あるいはインスタ映えをしていくとかですね。こうした点も我々としては大きな目的の一つと考えているところであります。
 まずは、口コミ、いろいろなPR。知っていただくまずここに力を注いでいきたいと考えております。

(四国放送)
 知っていただくために、何か具体的な近いうちに展開する予定の広報戦略といいますか、何かありますか。

(知事)
 というよりもまずは、まずは様々な会合に使っていこうと。例えば、我々にとっての霞ヶ関の強力な応援団、各省の県人会っていうのが、たくさん今出来あがっているんですよね。当然ターンテーブルですから、農林水産省の皆さん方、徳島県人会の皆さん方には、早速御利用をいただこうと。そして知っていただいて農林水産省の中はもとより、そこからどんどん発信していただく。
 今は、地方創生ということで、様々な地方の工夫、知恵こうしたものを国の方でも、実はアドバイザーとして求めているんですね。そうした皆さん方に知っていただく。決して徳島として、徳島だけで囲い込みをする。なんてことは考えていなくて、地方創生の旗手徳島である以上は、様々な徳島のチャレンジ手法といったものを中央省庁の皆さん方にも知っていただいて、そしてこれらの皆さん方が、当然地方創生のまちひとしごと創生本部にもおられるわけでありますんでね。どんどんそうしたモデルとして徳島こんなことやっているよと。これもどんどんPRに。そしたら当然のことながら、ちょっとやってみたいな。チャレンジしてみたいなっていう人たちが視察に訪れてくれるんですよね。これもひとつの狙いということですので、様々な会合に我々としてもどんどん活用していくということで、今日この番組なども御覧いただいている皆さん方もターンテーブル使っていただいてどんどんPRをしていただければ有り難いな、ここは、私からのお願いとなります。

(幹事社)
 ほかにございますでしょうか。
 発表事項以外で質問がある社はお願いします。

徳島阿波おどり空港新ターミナルのオープンについて(質疑)

(徳島新聞社)
 昨日、徳島阿波おどり空港新ターミナルがオープンっていうことで、いろんな式典があったんですけれども、これからのですねターミナルの活用見通しとか、昨年6月に発表された定期便の就航の見通しについてまずお伺いしたいと。

(知事)
 昨日徳島阿波おどり空港の第3番目のボーディングブリッジそして入管、税関、検疫、いわゆる国際ターミナル機能、これを併せ持った新しいターミナルがオープンとなったところであります。
 そして、このオープンに合わせる形で、県政史上最多となる週2便そして18往復、3月の22日までの香港との間の連続チャーター、キャセイドラゴン航空で行うこととなり、その1便が到着をいたしました。
 ちょうど一番目のボーディングブリッジにANAの便が、そして次に今度2番目のボーディングブリッジにJALの便が、そしてその約10分後、キャセイドラゴン航空が、3つのボーディングブリッジに飛行機がちょうど並んだ時でもあったわけでありまして、香港からは今回155名募集の中145名の皆さん方がお越しをいただきました。搭乗率としては93.5%となったわけでありました。
 そしておいでをいただいた皆様方、官民挙げての阿波おどり空港での歓迎式典、こうした点については大変、これは、いやーびっくりしたっていうね。いや感動しましたっていう声もいただいたところでもありまして、そして4台の観光バスに分かれまして、3つの大きなグループで、それぞれ旅立っていかれたところでもあります。
 ということで、これからインバウンドを専門のこの香港との間、さらにはインバウンドだけでは県民の皆さん方が利用できないということがありますので、2月の9日には台湾のエバー航空で、イン・アウト両バウンドを実施をしたい。
 是非県民の皆様方も、台湾に行ってみたいな、また行きたいなという皆さん方は、ぜひ2月9日このエバー航空を利用した、アウトバウンドご利用をいただければと思います。
 ちょうど2月9日徳島市の皆さん方と共に「LED・デジタルアートフェスティバル」がスタートとなるわけでありまして、海外からお越しをいただく皆様方にも、徳島の一番きれいなところの一つ、これをご覧をいただければな、このようにも考えてるところであります。
 今、昨年ちょうどこれ暦年でインバウンド、つまり訪日外国旅行者の皆様方、外国人旅行者の皆様方の数、数えているわけでありますが、一昨年が2400万人を超えた。そして、12月には上方修正をし、2020年には4000万、2030年には6000万のインバウンド、国策としてやっていくということになるんですね。
 ということで、昨年がどのくらいだったのか、大変注目をされました。そして、この数字が出ました。2869万人、もう3000万人が目前となったところでありまして、この2020年の4000万、決して絵空事ではない。もっと来られるんではないか。なんといっても、東京オリンピック・パラリンピックが開幕をするわけでありますので、そうしたことを考えていくと、この国策にしっかりと呼応していく、これが大変重要になっていくであろうと。
 今まで実は2つのボーディングブリッジで運用してきたところ、東京便が11往復、そして福岡便が当時は1往復、そして8月に四国4空港の中で唯一札幌便が直行便が飛ぶということで、ここの部分も時間帯を空けておかなければならない。なかなか海外の方から連続チャーターしたいとか、大型チャーターをしたいというお話があっても、希望する時間帯にボーディングブリッジを開けることが実はできなかったというのが、現状なんですね。
 もちろん徳島阿波おどり空港は、海上自衛隊が管理する国の飛行場でもあるわけで、ここは海上自衛隊教育航空群、また陸上自衛隊の第14飛行隊これらの皆様方も訓練をされるわけでありますし、また消防防災ヘリ、また県警のしらさぎ、これらも格納庫がある、日本でも本当に密度の高い空港となっていたところでありまして、なんとしてもこのインバウンド効果、これを徳島県にダイレクトにということであれば、この3番目のボーディングブリッジを作ることが必要となりますし、さらにかつて、検疫機能が十分になかったとき、香港から飛んできたのに検疫で最後に終わった方は4時間後だったと。飛行機乗ってんのと変わらないのね、なんて事を苦情で言われたこともありまして、そうした意味ではこの検疫機能、入管機能といったものをしっかりと常設する形をとれる、これも大変重要なひとつであったということでありました。今回そうしたものがより揃ったということとなります。
 ということで、まずはこの連続チャーターをしっかりと搭乗率高く成功させる。これが、その後の定期航路に繋がっていく大きなまずはポイントになると、このように考えております。
 ということで、これからも様々なチャーターであるとか、あるいはプログラムチャーター、連続チャーター、大型チャーターあればですね、どんどん引き受けて行きたい。そしてそれが、定期航路の実現につながっていくように努めて行きたいと考えています。
 そして2番目の質問としてありました、昨年の6月、香港航空が徳島阿波おどり空港への定期便、就航の意向を表明を頂いたところでありました。今も、香港航空とは緊密なやりとりを行ってるところでありますが、世界五指に入る過密空港といわれる、また世界のハブ空港ともいわれている、香港国際空港のスロット、つまり離発着枠ですね、これが香港航空がなかなか確保できないというところにあります。
 どんどんどんどん色々な航空会社がこのスロット、申請をしていきますのでね、そうした中では大競争、世界中の競争のまっただ中にあるということで、我々としてはそうした意味で、この香港航空の皆様方の徳島への乗り入れといったものについては、当然のことながらしっかりとバックアップするとともに、これからも緊密に連絡を取る。
 例えば、昨年の11月には海野副知事が香港航空へ直接出向きまして、そして徳島への定期便就航に向けてのスロット確保状況などについても話し合いを行ったところでもあります。この時にもまだまだちょっとスロットが確保できていないんだという回答とともに、確保に向けて調整を続けているということ、徳島への定期便就航の意向については全く変わりがないと。この2点お聞きをしているところでありますので、引き続きしっかりと香港航空との間でも、ここは連携を密にしていきたいと考えています。
 以上です。

(徳島新聞社)
 昨日、キャセイドラゴン航空の日本の法人の方にもお伺いしたんですけれども、定期便の就航に向けては年間を通した需要と、インバウンドとアウトバウンドと両方の需要がやっぱり確認されることが大切だというふうにおっしゃっていたんですけれども、今回は3月までの冬の特にインバウンドっていうことで、アウトバウンドであるとか、年間を通した需要の見込みを出すためには、やっぱりそのチャーターをこれからも誘致していくとか、そういうことも必要だと思うんですけれども、今後ですねさらに新しいチャーターの就航の見通しっていうのは、現時点ではないですか。

(知事)
 今始まったところで、香港と台湾とでやっておりますんでね。当然今も申し上げたように、このプログラムチャーターそれから連続チャーターこうしたものが、定期便就航に結びついていく。当然そうして飛ぶということになるとこれはインバウンド中心に最初なるんですが、当然県内の皆さん方も飛びたいよね、っていう話になるんですね。
 昨日もさすがに香港てこう書いてあって、皆さん話題でね、香港、ねぇ直接行けるといいですよね、なんていう声もたくさん聞かれておりますんでね、こうした関心を高めていただくことが当然各エアライン、インバウンドだけでは当然足りなくて、帰りが空なんてわけにはこれいきませんのでね、当然行きも帰りも搭乗率を高くするためにはアウトバウンドこちらも大変重要。もちろん旅行という場合もあるし、ビジネスですね。
 そうした意味では、台湾であるとか香港であるというのは、ビジネス客も十分に見込むことができるということですので、我々としても今回のエバー航空2月9日これはアウトバウンドが付いているわけでありまして、様々な形でそうした企画をともに行っていき、それぞれのエアラインとの間でじゃあ徳島にちょっとやってみたいんだけど、こうした点に結びついていくことができればなと、このように考えています。

(徳島新聞社)
 今、知事査定の時期でもあったと思うんですけれども、来年度以降に向けて新しい戦略とか、誘致に向けた施策っていうのは、どういったことを検討されてますか。

(知事)
 やはり1番重要となってくるのは、どういった形で支援をしていくのか。というのは、今や日本全体が大競争時代となっているところでありましてね、支援の状態も少し熱狂をしてる過熱気味というところもあるわけでして、そうした点について、我々としてもしっかりと見定めていく必要があるんではないのかな、このように考えています。
 しかし、当然これは原資が税金であったりするわけでありますので、投資効果、こうしたものもしっかりと見定めた上で、やはりやれる範囲の中でしっかりとやる。場合によっては、お金というだけじゃなくて、やっぱりおもてなしといったものも大変重要となるところでありますので、こうした点をしっかりと我々としても考えていきたいと。知事査定の中でも、そうした意味では様々な形での支援策といったもの、あるいは様々なPR戦略こうしたものを盛り込んでいければな、このようにも考えております。
 また当然、国の制度にもしっかりと乗っていこうということがありまして、徳島阿波おどり空港につきましては、今、国の方でも定める訪日誘客支援空港ということにもなっておりますので、例えば発着料ですね、これが国からの支援を受けることができると。そうした国からの様々な制度、これも駆使をしていく中で、しっかりと対応していくことができればな、このように考えています。

(徳島新聞社)
 香港の定期便なんですが、向こうの国際空港の発着枠の確保がクリアできれば、実現するということなんでしょうか。

(知事)
 香港航空はそう言っています。まずはスロットこれを確保しないことには飛べませんので。

(徳島新聞社)
 それ以外は特にこう、ハードルといいいますか課題というのはどうでしょうか。

(知事)
 我々としては聞いてないですね。もちろんそうした話ってのは常に話してますけどね。でも最大がこのスロットいうことです。

(NHK)
 今回のツアー客も徳島県だけではなくて、他県にも行ってしまうと。高松とかですね、広島、大阪にも行っちゃうわけですよ。もっと徳島にいてほしいと思うんですが、その点どういった課題があって、どんな対策が必要と考えてらっしゃいますか。

(知事)
 今回145名の皆様方がお越しをいただいたところなんですね。そしてこの皆さん方が今回実は3コースに別れたところでした。1つのコースってのはこれ34名の皆さん方ということなんですが、阿波おどり空港に入りまして、そこから阿波おどり会館へ行って阿波おどりを観て、香川の栗林公園に、そして渦の道に立ち寄りましてね、今度はぼーんと天橋立に行って、そして今度は奈良公園、大阪城、住吉大社そして徳島阿波おどり空港からアウトと。
 次の2番目のコースは39名の皆様方で、こちらはやはり阿波おどり会館、栗林公園までは一緒なんですが、その後県西部大歩危峡へ行って、今度は宮島に渡って原爆ドーム、そして倉敷の美観地区、で渦の道を見て、そして徳島阿波おどり空港からアウト。
 一番多かったのが68名これは四国の中めぐり、だったんですね。大歩危峡へ直接行きまして、そこから桂浜、そして四万十川、宇和島、道後温泉、そして松山城、栗林公園、阿波おどり会館、鳴門でのいちご狩り、実は香港の皆さんいちご大好きなんですよね。そして徳島阿波おどり空港アウトということなんですね。
 ということでこれ、皆さん方もお気づきだと思うんですが、四国、中国、関西と、これをエリアにする。逆に言うと、徳島というのはこの3つをターゲットにすることのできる非常に優れた地であるということが言えるのかと思います。
 もちろん今回は徳島阿波おどり空港イン、アウトということだったんですが、そうではなくて、徳島阿波おどり空港にほかの四国の空港からアウトあるいは関空アウト、イン、こうしたものも当然あっていいんじゃないのかなと思いますので、我々としては色々なバリエーションを今回の連続チャーターこれはEGLツアーズの皆様方とね、様々なコースそして効率性といったもの、これを検討していく大きな材料にできるとこのように考えています。
 もちろんEGLツアーズの袁社長さんは、徳島国際観光大使にも就任をいただいているところでありますので、袁さんのほうからもちょうど阿波おどり空港にぱっと先頭で入ってこられたときに言われたのが、この今回の連続チャーターが、その後の定期便に繋がるようにということも開口一番言っていただいたところでもありますんでね。やはり徳島に来ると様々な魅力、徳島に来ると様々な所へのアプローチがしやすいと、やはりこうしたことをどんどん、まずは香港の皆さん方に知っていただくというのは大変重要じゃないか。
 今回は、香港このEGLツアーズっていうのは、最大手の一つでもあります旅行社として、そしてキャセイドラゴン航空を飛ばしている、キャセイパシフィックこちらはいわゆる香港最大の航空会社でもありますので、こうした皆様方に徳島阿波おどり空港あるいは徳島の位置というものを熟知をしていただくということは、これは非常に効果的じゃないか。香港の皆様方にたちどころに伝わっていくという効果も考えられますので、確かに今回全部が例えば徳島で4泊5日してくれればなっていう考えもあるのかもしれないですが、逆に最初のうちはどんどん広範囲に動いていただく。逆にこれまででいうと、東京、富士山、名古屋、京都、大阪、神戸といういわゆるゴールデンルートじゃなくて、こんな魅力があるんだって、徳島阿波おどり空港を選んでくれれば様々な所を見ることができるんだと。これを知っていただくと、どんどんリピーターに繋がっていく。そのうち、じゃあちょっと徳島でずっといようよっていうような皆さん方がどんどん出てくる。
 特に香港は個人旅行が大変多くおられますし、これも袁社長さんがちょうどご挨拶をね皆さんの前でされた時に言われたのが、香港の皆さん方なんと1/3が日本に行って、リピーター率がもう20%超えてるんですよね。だからこうした点考えると、どんどんどんどんこれから増えますよということをこう言われていましたんで、そうした皆さん方にどんどん、やっぱり徳島の魅力と同時に、徳島が非常に日本における位置関係として、観光していくにはいい位置にあるということを、私としては是非PR あるいは実感をしていだたきたいなとこのように思っている。

(NHK)
 まあでも、どうしてもそのもっと徳島にいてほしいというのがあるんですけれども、そこの対策、あと今回団体ですよね。団体客、団体ツアーで来てしまって、そうするとやっぱりあちこちに行っちゃうって傾向あると思うんですが、個人客だともっと1か所にいる時間が長くなると思うんですが、そういった個人客対策とかですね、徳島に泊まってもらう対策どんなことが考えられてますか。

(知事)
 2通りあります。1つはこの団体旅行もその1つということですね。つまり団体旅行の場合には、徳島ということを知らない人も来ていただけるということですね。つまりそれ以外のコースの中で魅力を感じている。たまたまインとアウトが徳島だということで。
しかし、当然ここは観光地同士、あるいはおもてなしの競争になるんですよね。つまり比較対象になると。その中で、あ、徳島1番よかった。今度来るときは個人旅行で徳島に来ようということになると。これがまず大きな1つ。
 それからもう1つは、直接今度はダイレクトに徳島を、香港の日本好きの皆さん方に打ち込むということで、これは香港の場合にはあまりこうテレビでというのが有効ではないというお話も聞いてるところでして、例えばブログはじめとするいわゆるそのSNSですね、インターネット、あるいは様々なところの広報媒体ですね。こうしたものをいかに活用していくのか。ここがポイントということも言われておりますので、我々としてはしっかりこうした個人向けここにも打ち込んでいければなと。これはEGLの皆さん方ともしっかりとこの辺り戦略を練っているところなんですけどね。

(NHK)
 要するに、来ていただく方にも、どんどんフェイスブックとかSNSで発信してもらおうということですか。

(知事)
 そうですね、ていうのはもうあの場でももうみんながんがん撮って、発信してましたからね。私も面白かったのは、普通一緒に写真撮ってくださいというとこう正面撮りますよね。で、こう皆さんにこうグッズ渡してて、ちょちょちょちょっと言うから、はいと言って正面向いたらちゃうって、背中とか言って、背中と、向こうの人が正面で、私が法被着てましたからね。その背中がいいって。普通ないですよね。
だからそのくらいその着てる法被の徳島のその部分が、あっという印象持っていただけたと。それだけで。で、これだけでもその方がインスタで流してくれれば、当然、あっこれどこ。徳島。これ大きいんですよね。
 とうことで、様々な今はツールがありますので、まずはやっぱり直接、どんな形でもいいですから、徳島に来ていただくと。これが一番のポイントと、こう思っています。

(NHK)
 何かその、SNS発信とかで何かいい手って考えられますか。

(知事)
 やっぱりこれは先ほどターンテーブルの時に申し上げたインフルエンサーですね。香港の中でそうした部分。ブログの神様とかいろいろこう日本でもおられますけれどね。そうした人たちとどうアクセスをしていくのか。これはEGLの皆さん方とか、香港関係の皆さん方とねいろいろこう話していけば、いや今香港こうだよっていうね、生の情報これが入ってきますので、こうしたものをしっかりと情報収集をしてそして分析をしたいとこう考えています。

(NHK)
 あまり大々的にPRを行っていくというよりも、何か地道なことが求められるということなんでしょうか。

(知事)
 そうですね。やっぱりこう、届くとこへ届けるというのがどうもポイントのようですね。香港は。これ国によって全く違うんですよね。
 上海なんかの時には、やっぱりその上海の中で有名な電視台いわゆる放送局の番組にいかに取り上げられるかがポイントだって言われて、そことどう組んでそして流すかということをやるんですけどね。
 どうも香港は違うらしいんですね。そんなん意味がないとかってこう言われちゃう。
(NHK)
 その国、事情によったいろんな、

(知事)
 お国事情ですね。おそらく台湾も、台湾は両方の部分があるかと思うんですけどね。やはりそのエリアエリアの皆さん方にとって何が一番届きやすいのか、響きやすいのか、これをしっかりと分析をして打ち込んでいくと。ここがポイントだと思っています。
 ということで、この後実は袁社長さんとお会いすることになっています。

香川県における鳥インフルエンザの発生について(質疑)

(NHK)
 香川の鳥インフルですけれども、その後毎日のように危機管理部の方から情報をいただいていますけれども、終息の見通しとかどう見てらっしゃいますか。

(知事)
 香川のさぬき市で発生をした四国初の鳥インフルエンザということで、1月、今月11日木曜日に疑似患畜の確認がされまして、そして1月14日の日曜日に発生農場の防疫措置、こちらが完了をしたということになります。ここからは、農林水産省の防疫指針これに則っていく形となるわけでありますが、まず半径3Km以内移動制限区域の解除については、発生農場の防疫措置完了後21日間経過をしていくことがまず条件。もちろんその間にそのエリアで鳥インフルエンザ発生しないというのが当然の状況ということになるわけなんですけどね、そして終息の目安については、当然この移動制限区域解除後になると、このようにまず考えています。
 そこでもう少し詳しく国のスケジュールに則る形でお話をしていきたいと思いますが、まず1月14日以降、この移動制限区域内の農場で鳥インフルエンザ発生がしていないということで、これによって10日経過後1月25日、もちろんそれまでに鳥インフルエンザが発生したらだめなんですけどね、10日後つまり1月25日木曜日から清浄性の確認検査を実施し、これが陰性ということになれば、今度は半径10km圏内の搬出制限区域が解除されることになります。
 その後、移動制限区域内3Km以内ですね。農場で続発が無い場合には、この1月14日から起算をして21日経過後となります、今では2月5日の月曜日午前0時、こちらが予定時間となるわけでありますが、国と協議がなされた上でこの3キロ圏内といわれる移動制限区域が解除される見通しとなります。
 本県といたしましては、当然これまでの間も香川県境との主要5路線、鳥を運ぶあるいは鳥の飼料を運ぶ車に対しては24時間体制で、消毒処置を行っているところでもありますし、また、県内の養鶏農家の皆様方にも早い段階から、まだ疑似患畜の段階のときから、消石灰これらをお配りをする。
 また野鳥対策しっかりと、と県民の皆様方にも呼びかけをさせて頂いてるところでありまして、こうした県内の体制もしっかりと取り続けながら、この国、それから香川県との対応をしっかりと、もちろん連携もしながら見守りもしていきたいとこのように考えています。以上です。

(NHK)
 今のところ県内では特に異常は全くないんですか。

(知事)
 はい。今のところ全くありません。

(NHK)
 死んだ鳥が多いとかそういうお話もございませんか。

(知事)
 はい。

平成30年度予算の方針について(質疑)

(朝日新聞社)
 今度の新年度予算の基本方針みたいなものを、もし知事がお持ちで、ちょっと気が早いかもわかりませんが、伺えればと思います。

(知事)
 まだ今日も保健福祉部の方をやる予定にしておりますので、まだ知事査定終了となっているわけではないんですが、地方創生、総合戦略、いよいよ5年計画の4年締めと。昨年、平成29年度がちょうど中間年ということで、地方創生、本格展開加速の年と、このように言わせていただきました。今度はもう折り返し後半となる2年ということですから、県民の皆さん方に地方創生良かったのかなと実感をしていただく、実感を得ていただくそうした2年にしていただく、その重要な第一年次目というふうになるかと思います。
 そうした意味では、この地方創生実感の年、こうしたものがひとつのイメージとして出でくるんではないかと思います。そして、当然、この地方創生と同時に、今、県民、国民の皆さん方の最大の関心事、心配事というのは、毎年のように大きな災害が起こっているんですね。例えば、昨年7月九州北部において、線状降水帯という初めて聞く気象用語、極端な集中豪雨が起こる。あっという間に、河床が上がって水浸しになって、しかも41名の尊い命が失われたところであります。
 また、その前の年には、発生確率が低い低いと言われていた活断層型の直下型地震が4月に熊本、なんと10月には鳥取県中部で相次いで起こる。こうなってくると、日本最大の活断層といわれる中央構造線を抱える徳島、四国としては、これは直ちにこの対応を進めなければならないということで、昨年の7月には被害想定を、打ち出しをさせていただきました。
 こうした点を考えると、南海トラフ巨大地震にしっかりと備える、迎え撃つ、中央構造線活断層型地震、また線状降水帯をはじめとする異常気象に対応するということになってくると、やはり県土強靱化を加速させていかなければいけないということで、県議会の皆様方が、県政史上初となる全会派の方から、公共事業をはじめとする維持管理など、こうした県土強靱化に結びつく予算、対前年比100億円以上載せるべきじゃないのか、加速をすべきじゃないのか、こうした提案をいただいたところであります。
 我々としては、ちょうど国が平成30年度の当初予算に合わせ、補正予算を編成されましたので、この大規模な補正予算をしっかりとこの県土強靱化に活かそうと、既に12月27日閣議決定がなされた後に、国土交通省の方にも各局長を訪ねたところでありまして、積極的にこの予算を確保していきたいと、このように考えておりますし、また維持管理についても、6年連続で増にしてきたところではあるわけですが、昨年は9月で補正も組んだところでありますので、これらについても、これまで以上に、これ公共事業の枠外ということになるわけですが、しかも起債措置といったものも、「徳島からの政策提言」ということでさせていただき、新たな地財制度がここにスタートを切るということにもなりますので、この維持管理についてもこれまでとは違う形で、より積極的に対応していきたいと、このように考えております。いわば、県土強靱化、加速をしていければと。これも大きな柱になってくるかと思います。
 もちろん、それ以外にも様々な分野であるわけでありますし、成果を実感していただくということであれば、「日本の中でも徳島がモデルだよ」と言っていただくものを、マスコミの皆さん方からも取り上げていただく、こうしたものを積極的に展開していく。
 そうしたものの中では、ちょうど国際ターミナルがオープンし、昨年の10月3日から9日の日本初となる「ラフティングの世界選手権」をはじめ、5年連続で世界選手権、あるいはキャンプ地の誘致ということになってきます。
 今年はその二年次目ということで、8月末から9月頭にかけ池田湖におきまして、アジア初となるウェイクボードの第30回記念大会世界選手権大会が行われるところであって、昨年のラフティングは22か国、今回のウェイクボードは今30か国が予定されています。
 そして来年はラグビーのワールドカップ、ジョージアのキャンプ地がさあどう決定されるか。
 そして、その翌年は東京オリ・パラ。ここは国の定めるホストタウン。もちろんベートーヴェン「第九」アジア初演の地とりなす縁とニーダーザクセン州とは昨年10周年となったところで、最初のホストタウンは、ドイツ。そして、徳島商業高校の皆さん方が、カンボジア日本友好学園の皆さん方のピンチを救った。現地にいよいよスイーツの工場も出来たということで、これがお互いの取りなす縁ということで、カンボジアが新たにホストタウンの対象となったところであります。また、ネパール・カトマンズでの大きな地震への支援を差し上げたということで、ネパールの皆さん方が是非徳島に行きたいというお話もいただいているところでしてね。こうしたキャンプ地がどう決まっていくか。
 また、そのキャンプ地の決まる過程の中で、それぞれのナショナルチームを招へいするということも考えられることでありますので、こうした世界とのスポーツ交流というものを加速化していくことができれば。
 そして五年次目は言うまでもなく、30歳以上の生涯アスリートの祭典「ワールドマスターズゲームズ」がアジアで初めて、徳島をはじめとする関西広域連合の地で開催され、徳島では5月に正式種目、ゴルフ、ボウリング、ウエイトリフティング、カヌー、トライアスロン、アクアスロンの6種目。そしてマラソンは5月は暑いもんですから、3月のとくしまマラソン、そして昨年のラフティングも加えられ、さらには、東京オリンピック正式種目となるサーフィンも徳島で、9種目が徳島で開催されるということになりますので、こうした5年連続での世界選手権、あるいはキャンプ地、こうした点についてしっかりと体制を固めていければなと。
 こうしたものに関しては当然そのレガシーを創っていく必要があるわけでありまして、スポーツ関連施設、学校などの施設こうしたものについて、しっかりと対応、環境整備を行っていければ、こうした予算についても加速をしていきたい、このように考えております。以上です。

(幹事社)
 ほかに、ございますでしょうか。それでは、知事ありがとうございました。

(知事)
 はい、ありがとうございました。

 
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