〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
(司会)
ただ今から、「『とくしまインダストリー4.0』の推進に向けた包括連携協定の締結式」を始めます。本日の「出席者」を紹介させていただきます。
ソフトバンク株式会社 代表取締役副社長 兼 COO 今井康之(いまいやすゆき)様でございます。
(副社長)
今井でございます。よろしくお願いいたします。
(司会)
徳島県知事 飯泉嘉門でございます。
(知事)
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
(司会)
初めに飯泉知事からご挨拶を申し上げます。
(知事)
まずは、ソフトバンク株式会社様におかれましては、徳島県との間に包括連携協定を締結していただくこととなり、本日はその締結式を執り行いますところ、今井副社長様そして関係の皆様方にご来県を頂きましてまずは心から感謝を申し上げたいと存じます。そこで私の方からこの包括連携協定その狙いあるいは概要について少しご説明を申し上げたいと存じます。
我が国は今、有効求人倍率1.50。正規においても1.02。初めて正規の雇用が1を超えるということになりました。徳島におきましても全体が1.45、しかも正規においては国の平均を上回る1.04、まさに人手不足、雇いたくても人が雇えない状況となりました。
また昨今、特に今年は7月線状降水帯などという新しい気象用語も我々は聞かされることとなり、九州北部豪雨また昨年は発生確率が低い低いこのように言われていた活断層型の直下型地震が4月の熊本、10月の鳥取中部と相次いで自然災害が起こるところでありました。これらの課題をいかに解決をしていくのか。そしてその処方箋が、今言われている第4次産業革命、IoT、 ビッグデータ、そして AI、 またロボットも活用していくんだということで世界ではインダストリー4.0、ドイツがよく牽引するとこのように言われておりますが、この最先端の技術をいかに取り入れていくのか、ここが世界戦略の大きな鍵となるところであります。そこに県におきましては、本年度 IoT 利活用推進統括本部を設置いたしまして、産業あるいは防災また福祉など様々な分野での具体的な利活用に向けまして、その研究を実施しているところであります。
その一つの例、この場でも発表させていただきましたが、AIに関する実証実験ということで、本年8月ちょうど阿波踊りをターゲットとして、ソフトバンク株式会社の皆様方を含む民間企業3社の皆さん方とともに実施した AI 活用阿波おどり FAQ サービスでは、何と回答率は9割、そして満足度は7割となったところでありました。
また記者会見、定例の会見を先ほども終えたところでありますが、こちらにつきましてもAI を活用して要約をしていく、こうした新たな試みを実証実験として執り行っているところであります。
こうしたAI、IoT その実装を挑戦する中で、新しいテクノロジーを広く展開をされ、その業界を世界的にリードされておりますソフトバンク株式会社の皆様方との間で「インダストリー4.0の推進に向けた包括連携協定」を本日締結することとなったところでありまして、大変頼もしく思っているところであります。県におきましては、IoT、 ビッグデータ、AI の活用に関しまして数値目標やロードマップを定めます「とくしま新未来データ活用推進戦略」まだ仮称でありますが、こちらを年度内にも策定をしたいと考えておりまして、ソフトバンク株式会社の皆様方にはその推進にご協力を願うこととなります。
今後市町村あるいは県内の高等教育機関、県内企業の皆様方と連携をさせていただきながら、徳島ならではの実装モデルを想像して全国に発信、展開をしていきたいと考えております。そうした意味でこの徳島の進める方向性にソフトバンクの皆様方には是非ご理解をいただきまして、ともに世界に発信していく、そのモデルを構築をいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(副社長)
お願いします。
(司会)
続きまして、「ソフトバンク株式会社 今井副社長様」からご挨拶および説明をお願いいたします。
(副社長)
今ご紹介いただきました、ソフトバンクの今井でございます。本日は徳島県の包括連携協定に合意をさせていただきまして、それを結ばせていただくたいへん重要な日となっております。私どもソフトバンクは通信キャリアということで、いろんな回線網の仕事をいろんな企業様としてまいりましたが、私どもの今最重要に重点を置いてる所は IoT ですとかAIとか、そういう意味では社会インフラに対する寄与できる部分も非常に多くなってきました。ちょっとその辺をですね是非ちょっとスライドを作りましたので、見ていただければと思っております。
<スライドを表示>
徳島県はひかりの街であり、それがインフラとして完備している非常に貴重な県であります。そういう意味では環境的に見ましても、全国屈指の光ファイバー網を既に網羅しておられるということであります。そして、4K、8Kこれからの映像コンテンツも含めて先行して映像の制作や配信をされているということを先駆けてやられている県であります。またサテライトオフィスを神山町の方にお作りになって、いろんな企業の誘致もされている。そしてその誘致されている企業様が、非常にこの徳島県で仕事をする環境として皆さん満足されているという非常にそういうインフラ整備を既にされている県でございます。そういう意味では今後の ICT の可能性をさらに実証する最適な場所ではないかということで、私どもも非常に緊張した中でいろんな情報を提供しながら、新しいものづくりをしていきたいという風に考えております。
ソフトバンク自体はここにありますようにキャリアの通信網の企業からですね、実をいうと AI、IoT、ロボット、そういった最先端の技術を海外でいろいろ投資をいたしまして、それを持って日本に活用していくというようなことを、今実証として多く使っていっております。その部分においては、この最先端のテクノロジーを使って、徳島県の社会インフラの部分に是非活用させていただきたいということで、今回ご一緒に包括契約を交わさせていただくということでございます。
これはここにございますようにスマートビルディングだったり、スマートシティだったり、そういうような新しいテクノロジーを使ったものを社会インフラに生かしていくというようなことであります。
徳島県のICTの先端の県と私どもの最先端のテクノロジーを合体して、テクノロジーの活用を徳島県で更に活性化したいということをソフトバンクとしては狙っております。
提携内容についてはご覧のとおりでございますので、徳島インダストリー4.0に私どもご支援できるような形で進めてまいりたいという風に思っております。
包括契約協定における取り組みのアイデアにここにちょっと4つほど入れさせていただきました。それぞれひとつずつご説明出来ればと思っております。
1次産業の振興でございます。こういった農業を含めましてスマート農業もIoTを使って、データをクラウドにあげてそれを検証し分析し、なおかつ若い世代に活用していけるようなそういうような仕組みづくりをしていけたらという風なことで、我々お手伝いができるんじゃないかという風に思っております。もう伝統の技術をお持ちになっている農家の皆さんの部分を若者に伝えていくためにですね、そういうビッグデータを蓄積して解析していく、そんなようなことをやらさせていただければと思っております。徳島県さんの農林水産物をブランド化を推進することのお手伝い出来たらと思っております。
そして、「消費者行政の推進」ということでございますが、やはり県の行政のところに衣食住に関するご質問ですとか、そういうものがいろいろ来られると思いますので、それについてもAI が24時間365日自動応答できるような仕組みこういうものにデータを活かしながら、さらに県民の皆さんの声をさらに集積して何が一番課題であるかというようなことについても、行政の皆さんとタイアップしてお答えできるような仕組みづくり、これも我々がお手伝いができるんではなかろうかと思っております。
そして3番目に「多様な人材の活用」ということで、雇用に関する質問についてもAI が対応して、人材の活用を促進するというようなことにお手伝いできるんじゃないかと思っております。女性、シニア、そして若者、そういう皆さんがいきいきと県で仕事ができるようなそんな部分にお手伝いをしていきたいという風に思っております。
そして最後に4つ目でございますが「地域を担う人材の育成」ということで徳島県様を中心にそして教育機関の部分と民間の企業、これが三位一体となって事業を推進できるような環境づくり、こういったことをご一緒にソフトバンクも一翼を担わさせていただければなという風に思っております。
こういったものを利用した部分の中で、例えば今私どもの事例でございますが、人口流動データというそういうデータを私ども取り扱うことができております。どの時間帯にどういう方が今現状多くいらっしゃるのか、そしてなおかつ、これが例えば災害時にどういう動きになってくるか、そんなような事もですね私どもデータで協力する部分があるんじゃなかろうかという風に思っております。まあこんなようなことを使いながら、最先端のテクノロジーを活用して地方創生を徳島県とソフトバンクから発信できるようなそんな包括連携協定を結ばさせていただきたいと思っております。
今回はこういう機会をいただきまして本当にありがとうございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
(司会)
どうもありがとうございました。それでは、ここで協定書に署名を行っていただきます。
協定書の準備をお願いします。
<協定書に署名>
<記念撮影>
(司会)
どうもありがとうございました。
それではここで、記者の皆さまからご質問をお受けしたいと思います。よろしくお願いします。