文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

平成29年12月18日 定例記者会見 フルテキスト版

リコージャパン株式会社との「『働き方改革』共同研究事業」の実施について(説明)

(幹事社:司会)
 おはようございます。それでは、報告事項からお願いします。

(知事)
 それでは私の方からは3点、発表をさせていただきたいと思います。
 まず第1点目はリコージャパン株式会社との「『働き方改革』共同研究事業」の実施についてであります。
 待ったなしの「地方創生」、その実現に向けまして、「総合戦略」の本格展開を一層加速させるためには、企業の皆さん方が有しておられます「強み・ノウハウ」を最大に活用しつつ、本県が直面をする行政課題の解決に向けた「スピーディ」かつ「より効率性の高い」政策の展開を図る必要がありますため、これまで、「10事業者」の皆さん方との間で「地方創生連携協定」の締結を行ってきているところであります。
 次のステップとしては、こうした「連携協定」の締結の効果、こちらを早期に発現させ、「総合戦略」に掲げている施策・事業の実効性を高める取組み、これをしっかりと進めていく必要があります。
 そこで、12月18日月曜日より連携協定に基づきます、初の「官民連携モデル事業」として、「リコージャパン株式会社」と実施を致します「『働き方改革』共同研究事業」について発表させて頂きたいと思います。
 リコージャパン株式会社におかれましては、独自の製品技術やオフィス領域で培ってこられました課題解決力をもとに、民間企業や自治体の「働き方改革」に対する先進的な支援、こちらを展開されているところであります。
 今回の共同研究は、県庁で日々開催をしている「会議」を対象として、リコージャパン株式会社が持つ「技術」や「強み・ノウハウ」を存分に活用させていただくことで、会議の「運営方法」を抜本的に見直し、効率化をしていくことによりまして「県庁の働き方改革」を更に加速させることを目的としているところであります。
 以下、少し具体的に申し上げて参りたいと思います。
 リコージャパン株式会社からご提供をいただきました、「ペーパーレス会議システム」の機能、例えば参加者が「タブレット端末」を操作して専用サーバーに保存された会議資料を、自由に閲覧できる機能や、画面の切り替えや拡大など、発言者による操作がリアルタイムに参加者全員のタブレット端末で共有される機能などを活用することによりまして、これまで多くの紙資料、こちらを配布をしていた審議会をはじめとする各種会議を「ペーパーレス」で開催し、実施する上での課題の抽出、検証を行いますとともに会議主催者と参加者双方の意見も踏まえながら、より効率的な「会議運営手法」の構築を図って参りたいと考えております。
 既に今年度、経営戦略部が主催する、「とくしま行革プラン推進委員会」や「ICT推進本部」におきまして、先行的に「ペーパーレス会議」を試行しているところでありますが、今後、全庁的な展開を図っていくためには、より大きな規模の会議を対象にいたしますとともに、運営ノウハウを持った専門家にもぜひご参加をいただきまして、しっかりと検証を行っていく必要があると、このように考えているところであります。
 このため、共同研究では「総合計画審議会」や、「地方創生“挙県一致”協議会」といった、大規模な会議ちなみに「総合計画審議会」は委員数が40名、また「挙県一致協議会」は委員数が36名ということで、こうした大規模な会議も対象とするとともに、リコージャパン株式会社からは、働き方改革に精通した「アドバイザー」の派遣をいただき、より専門的な観点から検証いただくことと致しております。
 今回の共同研究を「一つの切り口」として、これまで取り組んでまいりました、「テレワーク」や「フリーアドレス」などの「働き方改革」をもう一段高いレベルへと進化させまして、職員の皆さんにとって働きやすく、そして、県内企業、また市町村の皆様の「モデル」となるような「新しいワークスタイル」の実現に繋げて参りたいと考えております。

養殖ワカメ色落ち対策のための栄養塩供給技術の開発について(説明)

 次に2番目、養殖ワカメ色落ち対策のための栄養塩、「しお」って書きますね、栄養塩供給技術の開発についてであります。
 本県の「鳴門わかめ」は「スダチ」、「鳴門金時」、「阿波尾鶏」と並ぶ、本県の四大ブランドで、西日本一の生産量を誇り、冬、この時期1月から収穫に向けまして、海の中で大事に育てられているところであります。
 一方、近年、海の「栄養塩」の減少によりまして一部地域では、ワカメの生長に欠かせない「窒素」の不足から、「色落ち」と言われる現象が見られるようになっているところであります。
 この色落ちが発生いたしますと、販売価格が低下をいたしまして、経営に影響が出ますことから、漁業者の間では、大きな問題となっているところであります。
 そこで、徳島県立農林水産総合技術支援センター水産研究課では、「色落ち」対策といたしまして、養殖わかめに栄養塩を供給する新しい技術の開発に取り組んできたところ、この度、実証実験によりまして、わかめの「色落ち」を回復させることに成功したため、12月8日、金曜日に特許を出願したところであります。
 ということで、どんなことかなっていうね、イメージ図、
<パネル「栄養塩供給技術のイメージ図」を提示>
こちらでありますけどね。少しこの絵をご覧をいただきたいと思います。
<「栄養塩供給体の実物」を提示>
 ここにね具体的な物があります。
 ここに書いてあるこの二つ、ここですね。これはちょうどこうした、これが実物、これが「栄養塩」。
 これをこの中に入れて、使うということなんですね。ここに置いときますのでまたご覧いただきたいと思います。
 海で減少している「窒素」をわかめに供給するために、この半透膜構造を利用して専用の器具を製作し、わかめの養殖ロープに設置するものであります。ということでね、これにこれを入れて、こうつり下げていくと。で、栄養を補給させると。こういうシステムと、いうことになります。
 もう少し具体的に申し上げていきますと、硝酸アンモニウム、これを寒天で、固めまして、外側を栄養塩、イオンを通す「半透膜」部分と栄養塩を通さないポリエチレンビニールの部分がある二重構造で包んだものを用意をさせて頂きまして、これを強度補強のために、専用のこの保護ケース、こちらに入れてわかめの養殖ロープにそれぞれ吊していくと、こういう形となります。
 こうすることによって、真ん中の半透膜の部分ここですね、ちょうど。ここから必要な量の窒素成分が必要な期間、持続して溶け出し、すぐそばにある「ワカメの成長点」に効率よく供給されて、「色落ち」の回復が期待されるものであります。
 なお、栄養塩が溶け出す速度につきましては、自在に調整することが可能となるんですね。ということで栄養塩の実物を今ご覧いただいたところであります。
 また実際に、この技術により、栄養塩を2週間程度与えた結果、「色落ち」が回復したワカメと技術を使わなかったワカメの比較、少しご覧いただきますとね、
<パネル「色落ちが回復したわかめ」を提示>
このくらい色が薄くなっちゃう訳ですよね。また、小さい。これ見て、えらい差ということ、これ2週間でこれだけの差がでるということなんですね。
 ということで、今後は、来年の1月から3月にかけまして、わかめの養殖漁場でまた更に野外実験、こちらを行いまして、その結果をもとに、実用化に向け改良を加え、技術の普及を目指して参りたいと考えております。
 またわかめと同様に「色落ち」が発生している「クロノリの養殖」への応用についても今後調査をしていきたいと考えております。
 この技術によりまして、高品質な「養殖ワカメ」の生産と「もうかる漁業」の実現を図れるように、しっかりと取り組んで参ります。

動物愛護管理センター「譲渡交流拠点施設」の愛称募集について(説明)

 次に3番目、動物愛護管理センター「譲渡交流拠点施設」の愛称の募集についてであります。動物愛護管理センターでは、平成15年の開所当初から、保護をされた犬や猫について、新しい飼い主を見つける譲渡事業を実施しているところであります。
 近年は、ボランティアの皆さま方の御協力によりまして、開所当初と比べると、年間、約3倍となる400~500頭の犬・猫について、譲渡を行うことができております。
 しかしながら、既存の施設では、譲渡する犬・猫の健康管理、また、譲渡のための適切な飼養環境の確保が困難な状況になっていることから、現在、動物愛護管理センターの敷地内に「譲渡交流拠点施設」を新たに建築しているところであります。
 ということでね、完成イメージ図ということになります。こちらですね。
<パネル「譲渡交流拠点施設の外観イメージ図」を提示>
この施設につきましては、譲渡候補の犬・猫を保護するスペースの他、ボランティアの皆さん方の活動室、あるいは、展示ふれあい室を備え、県民の皆さまが主役となった動物のボランティア活動や、適切に動物を飼育する、命の大切さを子ども達に伝える情操教育、その拠点施設となります。
 また、大規模災害発災時には、緊急の保護シェルターとして、被災迷子ペットを保護・収容いたしまして、リバーシブル、つまり平時と災害時、リバーシブルな活用を図ることとしております。
 この度、この「譲渡交流拠点施設」について、県民の皆さま方に広く知っていただき、また、気軽に立ち寄って利用していただけるように、親しみやすい愛称を募集いたしたいと考えております。
 募集期間につきましては、12月18日月曜日から来年の1月31日水曜日までの間といたしまして、応募いただいたものの中から厳正に審査をした上、最優秀作品1点を採用させていただきたいと考えております。
 発表は、来年の3月に実施する「譲渡交流拠点施設」のオープニングセレモニーで行う予定でありますので、ぜひ多くの皆様方にふるって応募をいただければと思います。
 譲渡交流拠点施設の完成によりまして、動物愛護管理センターが、これまで以上に県民の皆さまに御利用いただける施設となり、「助けられる命を助けていく」という目標をかなえるために、しっかりと取り組んで参りたいと考えております。
 私の方からは以上となります。どうぞよろしくお願いをいたします。

(幹事社)
 先ほどの発表項目について質問がある社はお願いします。
 ありませんでしょうか。
 それでは発表項目以外のある方、社は。

オーケストラ事業について(質疑)

(徳島新聞社)
 本日の徳島新聞の朝刊の1面の方で、知事とアンサンブル・セシリアの川岸さんとが複数回会食をされていたという報道があるんですけども、まず受け止めをお伺いしたいです。

(知事)
 はい、これは実は先の11月定例県議会の場で、本会議での質問、あるいは文書質問という形でございました。山田先生からのご質問ということでね。特に我々として当然、この質問の背景というものもいただいておりますので、アンサンブル・セシリアの事業費が増えた平成26、7、8ですね、この3カ年あるいはその前の年となる25年、こうしたところでいわゆる「働きかけ」ですよね、アンサンブル・セシリア側からこうしたもの、それが会食という形でなされているのかというのがその背景にあるということがありましたので、もちろんそうしたことはありませんし、それまでの間も会食というね、つまり働きかけをするという場合には一定の限られた人数、あるいは一番いいのはサシということになるわけでして、そうしたいわゆる会食はございません、このように本会議で答弁をさせていただきました。
 また、今度は文書質問の中で、今度は秋山先生をはじめとして音楽関係者との間での会食はないのか、当然川岸氏を含めてということだと思うんですがね。これについても同様の形で限られた人数での会食といったものはないということでご答弁をさせていただきました。そして今日のこの報道については、いわゆるちょうど平成24年度ということで、20名を超える皆さん方との間でいわゆる打ち上げということ、これをやったのではないかという話でありました。
 実はとくしま記念オーケストラ、平成23年9月に結成をしたわけでありまして、いわば東京方面からは、まあ寄せ集めだとこうした話もあった。また、事務局機能を持たない、そのたびそのたびに集めるということがありまして、なかなか一致結束をしてもらう、これも難しい。でもこれができなければ2度目の国民文化祭、大きな目玉ということは難しかろうと多くの関係者から指摘されてきたんですね。ということで何とか徳島の旗の下に集まる皆さん方に徳島にシンパシーを持っていただいて、例えば学校に行ってのアウトリーチとかそうしたところも含めて、いいクラシック音楽といったものを、これからそうした方向を目指す皆さん方を発掘をするという意味でも、やっていただく。そのためには何よりも徳島にシンパシーを持ってもらう。というのは在京のオーケストラの皆さん方が必ず言うのは、地方での演奏を俗にドサ回りという言葉が彼らの共通用語の中であるんですよね。つまり、批評家もなかなかいない、そうした地方での演奏、こうしたものについてはいわば消化試合みたいなもんだ、しかし、それでは困るわけですし、逆に言うと音楽の裾野が広がってこない、東京大阪あるいは名古屋こうしたところでないといい音楽が聴けない、これはおかしいのではないか。ということで事務局機能的な機能は何とか持つね、常設のオーケストラでない、しかも徳島の旗の下に集まる、そうしたプロのオーケストラをということで、当然演奏会が終わった後には慰労会的なものを行ったらどうだろうかということで、そうした形で懇親を深める意味でそういった場を設けたと。今回記事に載っていたのはまさに国民文化祭2度目、これを見事にやっていただいた、そうしたところの会であったということでありまして、当然そうした点はお接待の精神の徳島でありますので、当然ご招待という形でさせていただきました。議会でまず質問がありましたバックボーンのこの会食とは異にするところのものと、私はそう考えてご答弁させていただきました。つまりミスリードになってはいけないということがあったんですね。以上、これが実態ということになります。

(徳島新聞社)
 議会の答弁だけを聞いていると、全く一緒に食事をする場面がなかったかのように捉えてしまうような答弁だったと思うんですけど、知事は打ち上げの場では会食をしたことがあるということになりますか。

(知事)
 ただ、それを普通は会食と言わない。あくまでも打ち上げっていうことで、しかも20人以上超えてっていう場合にね。普通、一般に会食というのは、これは、その後報道もなされていましたけど、そういう働きかけをやっていく会食というのは非常にせまい人数で行うというのが一般的。ああいう打ち上げであるとか、あるいは会議に伴って何か、時間を超えたんで食事を出す、それを会食とは一般に呼ばないのではないのかな。そういうミスリードを避けようということであったところですね。

(徳島新聞社)
 そこまで踏み込んでその場で説明されなかったというのは何かあるんでしょうか。

(知事)
 前提があくまでもその25、6、7、8、こうしたところでどうだというのが、当然背景にあるわけですから、やはりそこについて踏み込んで答えてしまうとそうした誤解を招いてしまう、もちろんそこで答えるという手はあったんですけど、なんとなく言い訳めいたような形になりますよね。実際はそういった打ち上げみたいな大多数でやることはあったんだけど、でも会食はありませんでした。こういう言い方をもし仮にしていた場合に、どのように皆さん方に捉えられるのか、あくまでも働きかけとしての会食だけではなくて会食というものはないですよと。

(徳島新聞社)
 知事のご記憶ではこれまでにどれくらいの規模で、いつ何回くらいの食事を共にされたのでしょうか。

(知事)
 記念オーケストラが誕生したのが23年、あるいはその前の国民文化祭、そうしたときにも当然演奏家の方々がおられますから、そうしたときには年に1、2度、打ち上げという形で行うと。そして24年の国民文化祭の打ち上げをした以降については、そうした形での打ち上げをする必要ももうなくなったということになります。つまりそれくらいシンパシーを持って行動していただけるようになったということかと思いますね。あくまでも一番メインというのは、演奏していただく演奏家の皆さん方にモチベーションを高めていただく。そしてありがとうというこの感謝の念ですね。こうしたものを演奏家の皆さん方にお示しをしようと。そうした形でさせていただいたところです。

(徳島新聞社)
 打ち上げの費用は公費でまかなわれたんでしょうか。

(知事)
 公費は一銭も出ておりません。あくまでも会費、そして演奏家の皆さん方はご招待ということになります。

(徳島新聞社)
 ご招待というのは誰が払うんですか。

(知事)
 大本のところはみんなで割り勘をしますけど、私がメインのところは出させていただきました。

(徳島新聞社)
 演奏家というのは川岸さんも含まれるのでしょうか。

(知事)
 そうした演奏家の皆さん方を束ねて連れて来ていただくということがありますから、当然入ってることがあるということですね。

(徳島新聞社)
 つまり、川岸さんの食事代は知事が主になって払われたというふうなことでしょうか。

(知事)
 全体の中で割っていきますのでね、しかし、大所のところは私の方でそこは出させていただきました。

(徳島新聞社)
 知事のご記憶だとどれくらい払われたと認識されていますか。

(知事)
 会費制ですからね、だいたい5千円から6千円くらい。高くても1万円まではしなかったと思うんですけどね。

(徳島新聞社)
 知事が支払われたのはいくらくらいですか。

(知事)
 私は、ですからそのとき参加した演奏家の主立った人たちの人数ですから、だいたいそれをかけていただいて、4万から5万くらいですかね。

(徳島新聞社)
 4万から6万円。

(知事)
 5万円。

(徳島新聞社)
 5万円。

(徳島新聞社)
 会食という言葉の定義なんですが、人数に制限はないと思うんです。先ほど知事、ミスリードとおっしゃいましたけど、むしろ打ち上げはあったけど少人数で行った会食はないとか、そういうふうにきちんと説明した方がむしろ誠実な回答と言えるのではないでしょうか。

(知事)
 いや誠実であるとか誠実でないとかじゃなくて、ミスリードを招くということで、最初の背景というのは事業費が増えた平成26、7、8アンサンブル・セシリアのね、その前の年の25。例えば働きかけをするのだったら前の年からやるということで25以降でどうなんだということがこれあったわけですから。ただそれも含めてそういう少人数の会食というのはなかったわけなんで、それはないという形が一番ミスリードを防ぐということになる。つまりこういうものはあったんだけれど、これはないですと言っても、でもやってるじゃんという形にこうなってしまうわけでね。そこは厳密に回答をさせていただいた。しかし今言うような形の打ち上げ的なもの、例えば慰労会であると、そしてご招待するというのはこれは当然あって然るべきところだし、逆にそうしたものについて、これはやったんだけどというね、いかにも言い訳めいたような形というのは好ましいところではない、このように思ったところですね。

(徳島新聞社)
 一般的な感覚とすれば、今お話を聞いた感じでは、むしろその川岸さんと同席していたことを何か隠しているんじゃないかととられてもおかしくはないと思うんですけれども。

(知事)
 いやいや、こうした話ってのは当然正面からそういう打ち上げはあったんですかなかったんですかって、ありましたよと今日お答えしているね。というのは、我々がなぜ、私の場合、そうお答えしているのかというと官官接待、これね、実は私も旧自治省時代にね、そういう管理担当になっていて、あのときには接待というか会食する場合5千円以上はだめだとか、あるいは15人以上でないとだめだとか、こうした話があった。そのときに実は会食の定義を厳しく定めたんですね。つまり会食、もちろんサシ、これはだめ。あるいは、たとえば5人とかね、いうものについてはだめだという形をして、できれば10人以上でという形がこれ定義を当時霞ヶ関でみんな共有にしたんですよね。そういった思いがあって、しかも自分がその管理職としての管理をする立場にありましたから、そうした点はもう何とでもとらえられる部分がありますからね、そこを厳密に、もうすでに霞ヶ関ではそういう形をとったということを前提で、今回はお話をさせていただいたということでね。だからもちろん、そうした打ち上げがあったのかと聞かれれば、それはありましたよと。それはさっき申し上げた、働きかけとは関係がない話ですから。それだったら、当然打ち上げはありましたよと、お答えができたと。

(徳島新聞社)
 つまりは、これまで10人以下で食事をしたことはないということですか。

(知事)
 いやこれも10人以下というか、それは打ち上げとかそういったもの以外ではしていませんよということだったんです。いわゆる会食というね。

(徳島新聞社)
 10人以下の場合もあったということですか。

(知事)
 だからそういう会食はないと。10人以下、10人以下というか、10人ね、そうですね、無いでしょうね、10人、10人を超えることはあったと思いますけどね。打ち上げって、打ち上げの場合だいたい10人未満ってことは無いですからね。

(徳島新聞社)
 計何回くらい、その打ち上げというものに行かれてますか。

(知事)
 年に1、2回でしょうね。つまり演奏会のある時を束ねてっていうことですから。

(徳島新聞社)
 山田県議の質問思い起こしてみると、その働きかけっていうのにそんなに固執してなかったような印象もあるんですが。要は、知事と川岸さんとの間の距離の近さというか、そういったものを確かめるための質問だったというふうに、私たちは受け止めながら聞いていたんですけれども。  

(知事)
 ただ、我々は実際にその背景の部分を文字媒体にしていただいて、いただいた文面については25年度以降でどうかというところははっきり書かれてましたのでね。やはり一番我々としては、そのご趣旨を正確に理解をしてお答えをするというのが一番、すれ違い答弁という形にならないかなと。また、多くの皆さん方の関心がそういう働きかけがあったんではないかと、だから事業費がたくさん増えたんだろうと。これが当然背景にあるということでしたんで、そのようにお答えをさせていただいたと。現に、そういった記事になっているところも翌日に、ございましたでしょ。

(徳島新聞社)
  あのときの答弁、25年以降、25年3月末以降も、という「も」だと。「前」はどうなんですか。

(知事)
 だからあえて「も」を付けたんです。だからそういう形での会食というのは、打ち上げはありましたよ、ただそういう会食というのはないので、あえて「も」を付けさせていただいた。「も」ないと。

(徳島新聞社)
 先ほど、打ち上げの必要が、その後無くなったっていう発言があったんですけれど、いつを境にというとらえ方なんですか

(知事)
 2度目の国民文化祭の後ですね。だから25年度以降に、そうした形での打ち上げというのがない。

(徳島新聞社)
 打ち上げもされてないんですね。

(知事)
 記念オケの主だったメンバーとのということですね。 

(徳島新聞社)
 知事が出られての。

(知事)
 はい。あえてそれ以外であったというと、フラッシュモブを東京で、徳島新聞の皆さん方が言われて一緒にやろうという形で。二子多摩川が徳島新聞、そして表参道ヒルズが徳島県ということで、第九のフラッシュモブを同時多発にやりましょうと。あのときは、武蔵野合唱団を始め多くの皆様方に参加をいただいたんで、あのときは200を超えて、あのその場でね。全部県産品を持ち寄って慰労をさせていただいたと。これがいわばフラッシュモブの打ち上げというのがありましたけどね。徳島県内でオケの人間を招いてやったというのは、24年度が最後になります。というのは、それによって25年度以降は非常に本当にシンパシー高めてやっていただいた。やはり我々としても、23、24というのは大変、本当にやっていただけるかどうか不安もありましたんでね。やっぱり我々としても誠意を込めようといった点があったと、このように理解をしていただければいいかと思います。

(徳島新聞社)
 先ほど、平成23年に記念オケができるその前の演奏会というようなご説明があったんですけれども、最初は東京交響楽団でいらっしゃったときからあったということなんですか。

(知事)
 というか、特に秋山先生が来られて、やっぱりこう先生にここまでやっていただければという形で、年にその大きな演奏会終わった時にやらせていただいたと。ですから今、何回ぐらいかということで、1回あるいは2回と。

(徳島新聞社)
 東京交響楽団で来ていた時からということでいいんですかね。

(知事)
 うーん、秋山先生来られた時、そうですね、秋山先生1回目の国文祭の翌年からでしたからね。

(徳島新聞社)
 1回目の国文祭の翌年ということは、2008年とか。

(知事)
 そうですね。 

(徳島新聞社)
 打ち上げの席では、川岸さんとは色々お話されたりとかされたんですか。 

(知事)
 非常に距離が遠くでしたからね。ほとんど話はできないですよね。やっぱり楽団員の皆さん方が中心になりますからね。

(四国放送)
 議会からの文書を回答した形でのハイヤーの提供についてあったと思うんですけど、この件についてはどのように。

(知事)
 これは文書質問にもお答えをさせていただいておりますが、普通オーケストラの場合には必ず事務局機能、これを持っているんですよね。ところがとくしま記念オーケストラの場合には、常設ではないということがありましたので、でもどこかで事務局機能を持っていただかなければならないということで、これを文化振興財団のほうにお願いをしたということですね。ただこれは、常設に担当が決まっているわけではありませんから、その都度その都度、例えば楽団員の調整であったり、あるいはこの県内でも事前にそのホールを視察をする主催者との連携、様々な協議、こうしたものがある。東京では新たに決まった楽団員との間での打ち合わせ、あるいはリハーサルとか、様々なこうあるわけなんですけど、そうしたものの調整をしていただく必要があるということで、例えばこちらに来たときに、時には1日のうちで2回公演をするという場合があったりする場合に、じゃあその距離がどういうふうに移動ができるのかとか。当然そうしたものをタクシーで、あるいは県の職員の車でっていうのも当初色々やってみたんですけれどね、これはあまりにも県の職員に負担がかかりすぎてしまう。あるいはタクシーの場合はメーターですから。やっぱりきっちりと時間借りっていうか、1日もうまるまる借り上げてしまう方が効率的な点もあったりということで、なるべくそうした一筆書きで。
 また当然指揮者が、あるいは主だった演奏家が一緒に来るということもこれあるわけですから。そうした場合も、リバーシブルに対応ができるであろうという形で、そうした最終的にハイヤーの活用ということになったということです。
 なお、普通でしたらそうした経費についても、事業そのものにかかる場合には、当然それを案分をして、各主催者同士でそれを割るという形が通例となるわけなんですが、やはり打合わせをして次の打合わせとなると、その事業者には関係の無い形がありますので、そうしたいわゆる共通的とみられる点についてはこれをまとめて財団の方でそこは負担をさせていただいたという形になったかと思っています。つまり、事務局として、どう必要となるのか。ちなみに、地方公共団体で事務局を持ってる東京都であるとか、あるいは大きいところを除いて、地方のオーケストラを持っているところでしたら、そういった経費含めてだいたい7、8千万、年間かかる。またそれに専従する人間が10人前後と。こうした点に考える場合に、やはりその事務的機能といったものを、少人数でいかに効率よくやっていくのか。こうした点、そうした形をとらせていただいた形になったのではないかとこのように考えます。

(四国放送)
 知事としては、こういう形でハイヤーを提供する形をとったという、財団で経費を持ったということについては特に問題は無いと。 

(知事)
 つまり事務的機能の経費であるということが1点と、ハイヤーという形になるまで、いろんな形は試行をした。でも結果がそうであったと、こういうことですよね。

(共同通信社)
  改めてこの事業費が膨らんでいった理由というのを改めて伺えますでしょうか。

(知事)
 やはりこれは、国民文化祭2度目を終えて、とくしま記念オーケストラこのレベルが上がっていったということがありまして、様々なことにチャレンジすることができるようになった。必ずしも音楽事業というだけの話ではなくて、例えばJ1の開幕初の試合であるとか、 これもサポーターの皆さん方が常に第九をハミングをしながら、そして選手の皆さん方をまず鼓舞をしていくと。であれば、J1にしかも四国初、上がったわけですから、それを生オケでやってみたらどうだろうかという形で、記念オケ、秋山先生に演奏をしていただいたと。
 あるいは、これも阿波市の方からお話があって、プロジェクションマッピングをやってみたいと、こうした話があって、しかしプロジェクションマッピングも様々だと。そしてアエルワがオープニングをすると、こうした形もありまして、何か目玉的なことをやれないだろうかという話がありましたんで、こうした点についても最新のプロジェクションマッピングと。そしてさらには、そうした演奏、高品質のプロのオーケストラの音源、これはアナログなんですよね。そしてプロジェクションマッピングというのはデジタル。これを融合して、しかもちょうどそのときに皇室行事がアスティとくしまで、子ども工夫展、発明展(全国少年少女発明クラブ創作展)がありましてね。宮様がお越しになられるということが。実際にはお風邪を召されておいでにはならなかった。でも式典は行われると。これを日本初の4K伝送、これをケーブル事業者の皆さん方に協力をしていただいてやると。こうしたもののコンテンツ、これに活用しようと。
 つまり、様々な形での地方創生、こうした形。あるいは4K始めとする様々な技術開発。こうしたものの中に、協力をしていくという観点から、様々なチャレンジが用意されてきたと。それにお応えをした結果、こうした事業費が増えたということになるかと思います。つまり、様々な音楽をというニーズではなくて、それ以外のデジタルであるとか、あるいは新しい地方創生の、地域開発のそうしたものを開発をしていくとか。こうしたものから、出てきたということになると思います。

(共同通信社)
 そういった地方創生の関連が、クラシックに集中したっていうのは、やっぱりそれはこの間議会後の囲みでクラシックに集中したのを見直すという話がありましたけども、クラシックと結びついた事業が多くなった理由というのは何だったんでしょうか。

(知事)
 もちろん、これを邦楽でコンテンツとして流す、こうした点も当然あるわけなんですが、やはり音源として少し音が小さいとか課題があるんですよね。だからオーケストラの音量というのはある一定の音量がいるということがあったということですよね。例えば屋外の演奏的なものになってくる場合もありますので、そうした様々な局面中でしかもこれがプロとアマチュアの演奏とでは、当然数の差が出てくるといったことがありますから、そうした観点でとくしま記念オケを使うことが丁度できたと、そういうたまたまいいオーケストラができていたということで。これもだから二度目の国民文化祭の時、ちゃんとうまくいってなければ当然そういうこともなかったということになるかと思いますね。

(共同通信社)
 今後県内の音楽家を育てていくとかそういった観点は今ございますか。

(知事)
 というか、既にこの間の11月定例県議会でも答弁させていただいたように、これは一つクラシックという分野であったわけですけどね。しかし徳島の場合には、邦楽あるいはジャズ。特に邦楽女子の皆さん方のデビューはマスコミの皆さん方にも全国で報道をしていただいているように、非常に評判を博しているところでもありますので、こうした徳島の誇る三大音楽、これをしっかりと対応していければなと。そしてその中では、当然もちろんプロを目指していただこうと、これからは更にそうしたものの裾野を広くして、発掘していくと、ここがポイントになってくるかと、こう思っています。
 ということで、県民主役のと申し上げたのは、プロアマ問わず特に若い世代、そしてしっかりとその発表の場を設けさせていただこうとこういうことですね。もう既に答弁させていただいています。

(四国放送)
 ちょっとハイヤーのことに戻るんですけど、市町村単位での演奏会の時も財団の方で負担していたということなんですけど、この件についてはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 我々としては、恐らく共通経費という概念だったんであろうということですね。もちろん市町村の音楽会の本番の時、ただそれだけではなくて次の市町村が既に始まったり、あるいは次が財団のコンサートであったりということになりますので、当然次に行かなければならないですよね。楽団員を待ち受けてから行くというわけでなく、先乗りをして待ち受けるとか、あるいはその次の主催者の皆さん方との打合せ、こうしたものが当然ありますので、それを全部切り分けてどうというよりも、共通経費として事務局的機能という概念の中でコストに入れている方が分かりやすいだろうと、そういう考えだと思います。

(徳島新聞社)
 先ほど、デジタルとアナログの融合の話を聞きながら、一点是非お伺いしたいなと思ったんですけど。デジタルとアナログの融合の中で、プレスリリースの事業一覧を見ていく中で、一番ちょっとおやっ、これはやりすぎかなと思ったのが、去年2月の第九の演奏会でボーカロイドが登場するのに、予算として3千万ほどそれによって上がった。3千万の効果があったのかというのがすごい違和感を感じながら、予算書を見たんですけど、その点、あの1点について言うといかがですか。

(知事)
 このボーカロイドというのは、今や一般化をすでにしている、まさにAI、IoT、ビックデータ、その第4次産業革命のまさに一つのモデルと今言われているんですね。ただ、こちらについてもはっきり申し上げて、ピンからキリまであるわけでしてね。やはり徳島としてこの第4次産業革命、特にICTの世界では、サテライトオフィス、あるいは情報通信関連産業誘致という観点で、日本のトップを走るともいわれているモデル地域となってくると、やはりこの新しいボーカロイド、しかもここには初音ミクということで、アニメつまり我々として「マチ★アソビ」をやっておりますので、そうしたクールジャパンの代名詞であるアニメ、その先進地域徳島としても新しい技術といったものを融合して、しかも第九という場で、初音ミクは様々な場で、冨田勲さんがイーハトーヴという形でNHKと連携して、大々的にこれもPRして、クリプトン・フューチャーというところが作っているんですけどね。まあそういう形で、日本のまさに世界に発信していく新しい音楽文化として実は先駆けやっているんですね。ただ悲しいかなまだスクリーンの中から出られないというのが、その当時ということだったんですね。
 しかし、クリプトン・フューチャーの側から、もちろんセレスポさん通じてということなんですけど、受けていただいた。そうした技術をチャレンジしてみたいと、この第九の中でというご提案もこれあって、技術的に最終的にできるかどうか、そこの所は五分五分かもしれないというお話もいただきました。で、徳島っていうのは、様々なITにしてもAI にしてもチャレンジの場という風にありますので、チャレンジをしたらどうだろうかと、本当のところは、ホップ・ステップ・ジャンプということで、二度目はある程度のことをして、三度目の100周年でそのボーカロイドのしかも三次元立体の、まさにバーチャルシンガーという形で、これができるのではないかという時系列マイルストーンだったんですが、それを一年前倒しでやれるかもしれないという技術の話だったものですから、そういうことであったらチャレンジをしていただいたらどうだろうかという形で、不眠不休でやっていただいた結果だったんですけどね。
 ということで、スルーグラフという三次元立体のしかも等身大の物を使って、もちろん世界初の技術として、そして初めてやったところでありますので、そりゃ見る人によって見れば、ちょっとこれどういうもんだという方もおられたでしょうし。逆に子どもさんたち、中高生の皆さんからとってみると、うわすげえという話になるし、ここは様々なご意見をいただきました。現にアンケートを取っていましたので、中には、少し違和感を感じるというお声もありましたし、逆に、これは自分たちはすごいと思うんだけど、うーん大人の人たちから見るとどうだろうかとあえて若い皆さん方が心配をしていただいたと、こうしたこともこれあったんですけどね。
 ということで、徳島としては、そうした新しい、しかも徳島が得意分野とする分については、いろんな事業者の皆さん方がこれぞという技術を競ってもらう場に使っていただくと、まさに実証の場とくしま。LEDデジタルアートミュージアム構想も展開しておりますのでね。そうしたことを、チャレンジを受け入れたとこういうことですね。

(徳島新聞社)
 民間のチャレンジの場になるのは、全然いいんですけど、3千万というのが公費なのでその効果というのが、もっともっと真剣なまなざしで行政の皆さんも私たちも県民も見ていく必要があるのかなと思いながら、見ていたんですけど、それは公費の費用対効果という面でいうといかがですか。

(知事)
 これは先への投資だと思っているんですね。その場で完成したものを買う。これは一つあるんですが、これから三次元立体で物が動いていく。ましてやボーカロイドと三次元立体、アニメ、こうしたものは当然成りいくわけですよね。そうした時にその原点がどこだったんだと。NHKを通じて、冨田勲さんがやったイーハトーヴ、あれはあくまでも二次元スクリーンの中。あれだけの立派なNHH交響楽団がやってということでも、あくまでも二次元ですよね。
 ところが、徳島のしかも第九が100周年に向けて、ホップ・ステップのステップでやったもの、これは初めて三次元でできたんだと、初音ミクが。その後おそらくこの技術というのは、本当に進化をしていって、そこに人間がまさにいるようなイメージになってくると思うんですけどね。
 しかし、そうしたものが一番最初にチャレンジを世界でやったのが、徳島なんだと。こうしたのは、間違いなく出て行くわけですから、技術としてはもう確かな技術。あの徳島でやった時というのはまさに走りの技術だったんですけどね。まあそういう先行投資。やはり地方創生というところでは、これは国を挙げて言ってるのは、一生懸命、努力をするところ、知恵と工夫を出すところ、汗をかくところ、そうしたところにはお金はいくんだけど、権利の上にあぐらをかいているところにはいきませんよ。これに対して我々地方は、地方の切り捨てではないかとよく言うんですけどね。
 そうした点を考えてみると、我々徳島としては本当にそうしたものに対して汗をかき、
また、民間の皆さん方の技術も含めて実証の場として使っていただく。何でも最初にチャレンジしてみたのは、徳島でやったんだよと。それが最終的には企業誘致につながるかもしれない。もちろん、それは今年とか、来年とか、すぐという話ではなくて、もっと先の話、未来の話かもしれないですけどね。そうした所に種をまいていく、これも地方創生だと。もちろん、その時には、無駄遣いだったじゃないかと、そうしたおしかりを受けることもあるとは思いますが、それは私の方であまんじて、受け止めされていただくと、その時の飯泉は悪かったと、そういう風に言われるのかもしれませんが、しかし、将来逆に多くの皆さん方が最初にあれができたのが徳島だったんだと、こう言っていただく、そこに向けて徳島県知事としてチャレンジをさせていただいたと。
 もちろん、様々な批判、これまでにもありましたけどね。本四高速の全国共通料金の時も、そんなこと言って本当にできるのかと、この場でも大分叩かれたたかれましたけど。でも、10年後にはできあがったでしょ。だから私は、今の名を惜しむことよりは、将来に向けて何であのときやらなかったのかと、こう言われる名を惜しむ、そう考えています。

(幹事社)
 そのほか、何かございませんでしょうか。

山田京都府知事の不出馬表明について(質疑)

(徳島新聞社)
 ちょっと話は変わるんですけど、先日京都府知事が次の知事選に出ずに、任期で勇退するという意向を固めたという報道があったんですが、この受け止めどうでしょう。

(知事)
 はい、知事会長である山田会長が任期を1年残して来年の4月15日で、これは知事の任期ですよね。ここで退かれると。実は、全国知事会長の任期は再来年の4月25日まであるんですが、まあ次の5選に出ないという表明をされたところです。様々なご質問もその後あったりして、私もマスコミの報道から知り得る範囲なんですが、決して多選批判を受けたから退いたんではないと。自分としては知事会長としても7年やられましたんでね、これで自分が考えていたことっていうのはできたんだと。こうした話をされたところでしたんで。
 この全国知事会長、今は選挙制度になっていて、山田知事会長を引っ張り出したのは、実は私ですし、その時は、埼玉の上田知事さんを引っ張り出した石原慎太郎さんが、向こうの選対本部長。そして、京都の山田さんの選対本部長は、私。いわば、vs東京は、その時から始まっていたんですけどね。ということで、ここは勝たしていただいたということで、山田知事会長が誕生したと。その後副会長として、全国知事会のね。あるいは、今全体の新しい戦略を練る総合戦略政権評価特別委員長として、また、ITに関してのプロジェクトリーダーであったり、あるいは、今憲法改正あるいは合区解消、こうしたもののチームリーダーでもあるわけでしてね。そうした意味では、山田知事会長をずっと7年間支えて参ったということでありますので、引退、次の5期に出ないという話をされた翌日、山田さんとは話をさせていただきましてね。本当にお支えいただいてありがとうということでありまして、後進に道を譲りたいんだと、こうしたお話もありました。確かに鈴木俊一さん以降の記憶ではありますけど、知事会長としては一番長く山田さんがお務めになられたということでありますので、これも一つの道筋なのかなとこういう風に思っています。

(幹事社)
 そのほか、ございませんでしょうか。

地方消費税の配分見直しについて(質疑)

(共同通信社)
 地方消費税について、(東京)都の取り分が減って、地方にまわる分が増えたと思うんですけども、それについての受け止めを何か。

(知事)
 今度は人口案分というものを5割に効かすということになったんですね。確かに、地方消費税については、確実に消費をした所っていうのが、把握できるわけではないので、統計数値を用いてその消費動向というものをなるべく厳密に調べようとしてきたんですね。しかし、なかなか難しい。そういう統計数値がない。じゃあもう、最終的にはやはり人口で割るべきじゃあないだろうか、というのが実は今回のきっかけと。実は、これは前々から税制改正の度に議論にはなっていたんですね。というのは、一番、税一人当り、たくさん入っているのが東京都で、普通は各税目アンバラ(アンバランス)がありますよという場合に一人当たり一番少ないのは、沖縄っていうのが、各税目は一律だったんですよね。ところが、地方消費税だけは奈良県なんですよ。ていうことで、歴代奈良の知事さん方からは、地方消費税の案分、やはり実態にあっていない、もっと合わせてくれと。必ず知事会では出てきたんですよね。でも、これに対して東京都、大阪府いわゆるそういった消費を周辺から集めている知事さん方は、これはとんでもないと、それは実態と違うじゃないか。とこのように言われてきたと。なかなか方向性が出なかった。しかし、いよいよ消費税を上げていく、更に10%へという中で、ここのところは見直すいわば最後のチャンスといえば、最後のチャンスということになりますので、それをやろうかということになったと。結果行ってシミュレーションが出ましたね。これ面白い結果がやっぱり出てますね。つまり、東京と大阪が大きく減ってしまう。その代わり一番増えるのは東京圏の三つ、千葉、神奈川、埼玉。そして大阪周辺の所、奈良も確かに増えると。いうことになったわけですね。
 ですから、これまで議論されてきたそうした方向性というのは、ひとつ修正がなされたのかなと。もちろん、最終的には消費動向を表す統計数値が出れば、もちろん一番いいんですけどね。

(幹事社)
 そのほか、何かございませんでしょうか。
 終わります。

(知事)
 よろしくお願いします。

 
知事からのご挨拶
知事の活動記録
写真で見る知事の動き
知事発言集
交際費執行状況
記者会見・庁議