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(徳島新聞社)
県の職員が、地方公務員法違反、守秘義務違反で県警から任意で事情を聞かれているようなんですが、県としてどこまで、どういうふうに事実関係把握されてますでしょうか。
(知事)
はい。この点については、南部総合県民局の職員が地方公務員法守秘義務違反という疑いで警察から事情聴取を受けていると、こうした話なんですね。
ということで、この点についてはそういう任意で受けていると。情報漏洩だとこうした点について、把握をさせていただいているところです。
(徳島新聞社)
工事現場の立ち入り検査に関する情報を漏洩したということのようなんですが、これ仮に事実だとすると、どういうところに原因があったのかお考えでしょうか。
(知事)
はい。やはり、その業者との関係ということだと思いますね。
日頃、そういった点は気をつけなければいけないというのはもちろんのこと、これは公務員は当然、地方公務員法の問題もありますし、あるいは倫理条例、こうした点があるわけですから、やはり一定の節度を持って事業者の皆さんとは接していくというのがポイントになるんではないかと。そうした点の徹底がやはり甘かったということになるかと思いますね。
(徳島新聞社)
仮に事実だとすると、今後の改善策といいますか、どういうふうに対応していくのか。
(知事)
やはり、もう一度その原点に立ち返るということだと思いますね。
つまり、公務員というのはこういう立場なんだと。つまり守秘義務があると。意外とこれを忘れてしまう場合があるんですね。
つまり友人であるとか、あるいはもう昔からおつきあいしているんだとか、いろいろな関係、人間関係があるかと思うんですよね。「じゃ、いいや」みたいなことになってしまって、いや、でもその前に「自分は公務員なんだ」と。「守秘義務というものが課せられてるんだ」と。これをしっかりともう一度思い返すと。
どうしても最初のうちはね、採用されて宣誓して、県民の奉仕、県民に対しての奉仕っていうかね、こうしたことを言っていくんですけど、だんだん職場に慣れてきてしまう、仕事に慣れてきてしまうと、そういった最初の時の気持ちっていうもの。公務員とはどういうものであるかといったものがまた薄れてくるというのがあるんですね。
それがゆえに、様々な研修の機会というものが設けられているんですがね。その研修にも場合によっては人事のように聞いていると。これはなかなか個人の内面の話になってきますんでね。
だから、そうしたところを原点に立ち返るということが一番重要なポイントではないかと思います。
(徳島新聞社)
やっぱりあくまで個人レベルの問題だというような感じでしょうか。
(知事)
いや、個人の意識。個人レベルの問題というんじゃなくて、個人の意識を改革をしないとだんだんだんだん、最初のうちはもう公務員ていうのは今いう守秘義務が課せられ、そして県民全体に対しての奉仕者、こうであるんだということを宣誓をするわけですよね。法律のことも学ぶ。でも、だんだんそれを仕事をどんどんやっていくと、希薄になってしまう。
でもこれは。何度も何度もそれを繰り返し、もう一度自分の中で、あるいは研修という形でもやっていかないといけないですね。やっぱり慣れっていうのがそこがポイントだと。
だから、個人レベルということじゃなくて、個人の意識のところから改革をしないと、いくらこうやって研修やってます、システマティックにやってますと言っても、個人が出席はしてるんだけど絵空事で聞いていれば、当然のことながらその人間にとってはその研修ってのは意をなさないことになってしまうんで、制度的にシステマティックにちゃんとできてます、と言っても個人の意識が変わらないことにはどうにもならないのがありますので、それをやはり喚起していくと。個人、逆に言うと個人の段階までそこを入れ込んでいかないと難しいよと。じゃあそれは何かというと職場の中。まあもちろん全体の研修ってありますよね。あとは職場の中ね。気をつけないといけないのね。あるいはそのグループの中で、あるいは同期の皆さんもいるだろうしね。
だからそういう人たちの中で、「やっぱ気をつけような」、「だんだん忘れるよな」、そういうのが重要になる。繰り返し繰り返しと。
(徳島新聞社)
一番最初、任意で捜査を受けて情報漏洩だということで把握しているというお話だったんですけれども、県としては情報漏洩があったというふうにお考えなんですか。
(知事)
いや、これはもちろん警察が今調査してますんでね。
(徳島新聞社)
現時点では分からないっていうことですか。
(知事)
そういうことですね。だから今もお話しあったように、当然そうしたことについては、しっかりと我々としては、もしそういうことであれば、そういう意識の改革っていうものがやはり必要になってくるということかと思いますよね。