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平成29年11月6日 定例記者会見 項目別

オーケストラ事業について(質疑)

(徳島新聞社)
 先週の木曜日に東京の方で、アンサンブル・セシリアと川岸美奈子さんが起訴されたとういうニュースがありまして、まずそれの受け止めをお伺いしたいんですけれども。

(知事)
 はい。在宅起訴ということで、マスコミの皆さん方を通じてお聞きをいたしました。これまでも、お話を申し上げてますように、やはり法人としては適正な納税を行う。これはまさに国民、法人も人でありますので、国民としてのまさに義務ということでありますから、それが欠けてしまったということは、断じて許されないことであると、まずはこのように思っております。県としても税を徴収させていただく立場ということもあります。
 そして、とくしま記念オーケストラを始めとして音楽事業、そうしたものについて、県民の皆さん方に大変なご心配をおかけをしたと、こうした観点からは、これまでも何度も申し上げておりますように、大変申し訳なく思っているところであります。
 これまでの様々な議会でのご論議、また多くの皆さん方からのご指摘、ご提案と、こうしたものを真摯に受け止める形で、なんといっても文化立県とくしま、文化の救世主徳島とも2度の国民文化祭を経て言われた徳島でありますので、しっかりとこの文化行政、これを行っていければなと。
 ちょうど今、11月というとね、文化の日が11月3日ということもありまして、まさに文化月間、県民文化祭も真っ最中ということでありますので、こうした点についてしっかりと取り組んでいければと、このように考えています。

(徳島新聞社)
 今回、起訴段階で改めて1億2千9百万円の所得の大半というのは徳島県の事業だったということが説明があったようなんですけれども、その点と、捜査の中で県の聴取というか関係者の聴取という中で、どんな方が取り調べがあったと把握していらっしゃいますか。

(知事)
 まず前段の点ですね。これは国税が最初に、我々が知ったのは5月31日だったんですけれど、この時には1億3千万というのが、今回が1億2千9百万と、少し額が減っているということで、その多く、3年間ということで、とくしま記念オーケストラの事業であったと。これについては、当然それだけ事業が大変であったと。当然楽団の調整、連絡調整ですね。さらには、実際にその事業を行うにあたっての楽団の移動であったり、あるいは楽器を運んだりと、こうした点が多々あるわけでありますので、そうした点ではやはりそうしたところにかかりっきりにならざるを得なかったのかなと、こうした感じはしているところですね。
 それからあと調査の関係については、余り詳細についてはお聞きをしていないところであります。以上です。

(徳島新聞社)
 県の職員は、調べというのは受けていないということですか。

(知事)
 聞いていないということですね。そういうことは、つまびらかに検察はしませんからね。

(徳島新聞社)
 以前、ご本人への県の調査はされないということで、プロに任せるというお話をいただいたと思うんですけれども、今回、おそらく裁判になるんだろうと思うんですけれども、どんなところが明らかになっていって欲しいというような期待みたいなものはありますか。

(知事)
 やはりこの、皆さん方からもよく言われる、お金の流れね。ここのところ、我々としては捜査権がありませんので、民民の取引、今回はそうはいっても最大限元請けの事業者の皆さん方にも協力をいただいて、どのくらいの金額が行き、そしてどういった形ぐらいがその収益になったのではないか、ここはあくまでも予測の点ですけどね。こうした点についても、お話をさせていただいたということですので、当然裁判の中ではそうしたことははっきりすると。例えば、どのくらいの所得を上げたのか。これがよくマスコミの皆さん方もね、どのくらいその所得を上げたのか。お金が流れていくっていうことは、そこから当然次に、そこが最終ではありませんからおそらく出て行くということもあるという中で、どのくらい収益を上げたのかといった点は、なかなか我々としては把握することが出来ないし、またマスコミの皆さん方からも、どのくらいの収益が上がったのかと、そういったところをやはり、つまびらかにすべきではないかということをね、我々もよくお聞きをしておりますので、おそらくそうしたところは明らかになってくるんじゃないか。どのくらいの給与を取って、どのくらいの所得を上げたのか、おそらく最終はその1点になってくるんではないのかなとこう思っています。

(徳島新聞社)
 たびたび事業の見直しということが、話題になってきたかと思うんですけれども、来年の予算編成のタイミングだと思うんですけれども、来年度以降も記念オケ事業というのは継続されるお考えでしょうか。

(知事)
 ここについては、まず大きなその集大成といいますかね、2度目の国民文化祭を経て、音楽文化これをどんどんやっていこうということで、しかも徳島の常設のプロのオーケストラというのは、なかなか地方では維持管理が難しいんですよね。全国の事例見ていただければお分かりだと思うんですが。そうした中で、でも徳島にシンパシーを持っていただいて、そして徳島の名で以て演奏をしていただくと。それがとくしま国民文化祭記念管弦楽団、通称とくしま記念オーケストラということなわけですからね。ふつうだと寄せ集めというね、あるいはどさ回り、こうした言葉がすぐ東京方面から言われるんですが、そうではなくて在京のオーケストラ以上のね、実力を持っているのではないかというところまで、ご評価をいただけるようになった。
 つまり、それはそれだけの、楽団員の皆様方、音楽監督の秋山先生始め、皆さん方が徳島に、そして徳島の文化を盛り上げようと、こうしたシンパシーを最大限に持っていただけたといったところが、その大きなポイントということになりますので、今後そうしたものが今回の事件の関係で、どういう影響を受けるのか。
 また、県が直営でやらざるを得なくなったといった観点から、当然従来事業者の皆さんに任せているようなアメニティ。これは我々官としてはルールというものがありますのでね、やれることとやれないことというのがありますので。このルールに則った場合、おそらく芸術家の皆さん方にとってみると、それは彼らの考えとは違うと。ここはもう昔から全国どこでもなかなか上手く折り合えない。普通の国民の皆さん方にとってみると、芸術家の方々の考えというのも少し、ん?と思うし、我々公務員の考え方も、ん?とこう皆思われる。その1番両極端同士が直接やり合うということは、なかなかこの難しい点がこれあるわけで。
 そうした意味では、自分で自分の職員を褒めるのも変な話なんだけど、よく頑張ってきてくれたのではないかな。特に7月の演奏会、高いパフォーマンスが出たというのは、アンケート調査でも出ているところでありますので。そうした意味では、県議会の皆様方に、6月、また9月と2回にわたっての様々なご意見、ご提言もいただきましたし、また、マスコミの皆さん方を通じて、多くのお声もいただいているところですし、また7月の定演であったり、あるいは入門コンサート、アウトリーチ、こうしたものの中で、ここもいろいろな実際に演奏を聴かれた皆さん方から、ご意見、ご提言をいただいているところでありますので、当然こうしたものをしっかりと咀嚼をする中で、そして新年度をどう行っていくのか。これはまさに今、ご質問があったように予算編成、様々な形から喧々諤々やって、そして最良の結果を導き出すということになるんでないのかなと。
 まず、事業としては、当面2月の12日、第九100周年、アスティとくしまでの記念するコンサートですね。これをどうやり上げていくのか。これは今年度の大きな、まずは課題になるのではないか。それと同時に、次年度以降に向けてどういう形をとっていくのか。これは予算編成の中ということになりますけどね。是非、そうしたものの中で、これまで県議会を始めいただいたご意見、これをしっかりと咀嚼する形で、より良い形、これが生み出せればなとこのように考えています。

(読売新聞社)
 関連で。在宅起訴の話というのは、知事が把握されたのは報道ベースでの話になるんですか。

(知事)
 ええもちろん。

(読売新聞社)
 県職員なんかの捜査への協力というのは、知事が把握されてない。で、担当課は個別に捜査の協力をしているかもしれないと。

(知事)
 というか、どういう形でそのアプローチがかかるのかというのは、直接その本人にいくのか、組織的に来るのか、それはなかなか分からないということですね。

(読売新聞社)
 担当課は把握しているかもしれないということ。

(知事)
 だから、どういう形になるかでしょうね。だから、例えば担当課のところに連絡が来て、そして協力してくださいと言えば、担当課は把握するだろうし。個人のところに来た場合には、それはなかなか分かりづらいことだと思いますね。

(読売新聞社)
 いずれにしても、知事はどちらのケースの場合も、今のところ把握はされていないということ。

(知事)
 はい。

(読売新聞社)
 今後公判に向けて、県の方が誰か証人出廷なんかの要請というのは来てるものなんですか。それも分からないですか。

(知事)
 全然。まだ公判がいつということも聞いてないですしね。

(徳島新聞社)
 関連で。今回、在宅起訴ということなんですが、川岸さんどっかにいらっしゃるんでしょうけれども、その後特に県の方に川岸さんの方から連絡なり何かはあったんでしょうか。

(知事)
 いや全く無いですね。

(徳島新聞社)
 無いですか。ある意味これだけ県に迷惑をかけたということなんですけれども、その点について何も無いというのは、それもちょっとどうかなと思うんですけど、その辺についてはどのように思われますか。

(知事)
 さすがにあれでしょうね、今回の一連の、報道でしか我々も知り得ないところなんだけど、なかなかそれは出づらいっていうことなんでしょうね。言いづらいというかね。
 まだ今、途中でもあるわけなんでね。最終的には、裁判というものがおそらくあって、告訴したわけですからね、在宅起訴したわけだから。その中で、結論が出てくると。その全体が終わったところでということなんでしょうね。それはご本人のお考えですからね。我々がとやかく言える範囲ではないですから。途中であるということは確かですよね。

(幹事社)
 よろしいですか。では、どうもありがとうございました。

(知事)
 はい。どうもありがとうございました。

 
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