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平成29年10月16日 定例記者会見 フルテキスト版

「ザ・リバーフェイス」への「県民栄誉賞」の贈呈について(説明)

(幹事社:司会)
 それでは、発表事項の方から、よろしくお願いします。

(知事)
 それでは今日は、私の方から2点発表させていただきます。 
 まず第一点目、ラフティング「ザ・リバーフェイス」への県民栄誉賞の贈呈についてであります。
去る9日まで、三好市大歩危、小歩危などで開催されておりました「ラフティング世界選手権2017」におきまして、見事、総合優勝を果たされ、「2度目の世界チャンピオン」になられました女子日本代表チーム「ザ・リバーフェイス」の皆様方に対しまして、この度「徳島県表彰」の中でも最上位の表彰となりますが、「県民栄誉賞」を贈呈することといたしました。
 なお、これまでの「県民栄誉賞」の受賞者につきましては、記者の皆様方には配布資料をお配りさせていただいておりますので、ご覧いただければと思います。
 「ザ・リバーフェイス」の皆さんにおかれましては、平成19年7月の結成以来、三好市を活動拠点とされており、これまでの世界大会では、平成21年の初出場で準優勝、ここからスタートし歴史を刻むんですね。平成22年には、「4人乗り競技」としては初開催となったオランダ大会、奇跡的な大逆転で、4人乗りの「初代世界チャンピオン」となり、その後も準優勝2回、3位2回と「輝かしい成績」を継続して残されてまいりました。
 そして、地元開催の今回は「6人乗り競技」で、再び「世界チャンピオン」という偉業を達成されました。
 こうした競技面での素晴らしい成績に加えまして、地元の皆様方とラフティング・ガイドなどの活動を通じまして、本県の観光振興、とりわけアウトドア体験を積極的に推進しております「にし阿波~剣山・吉野川観光圏」の魅力ある観光資源を国内外に発信いただきますとともに、アウトドアスポーツの普及・啓発を進めていただくことによりまして、大歩危、小歩危の美しい渓谷を誇る吉野川上流域を、国内外から年間4万人もの方々が訪れるという、世界有数のラフティング・スポットに育てていただいているところであります。
 また、チームのメンバーの多くが県外から徳島に移住されるなど「地方創生」を体現していただいているとともに、強力な推進エンジンともなっていただいているところであります。
 このような「ザ・リバーフェイス」の皆様方の大活躍は、私たち徳島県民にとりましても「夢と希望」を与えていただくとともに、本県における今後の「スポーツ振興」や「観光振興」はもとより、「地方創生」を進める上におきましても、将来への「大きな活力」となるものであります。
 さらには「徳島の誇り」とも言えますことから、その多大なる御功績を讃えるためにも「県民栄誉賞」をお贈りしたいと考えております。

「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」と「阿波地美栄(あわじびえ)フェスタ」の開催について(説明)

 それでは、次に、二番目は、「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」と「阿波地美栄(あわじびえ)フェスタ」の開催についてであります。
 シカやイノシシ等の生息域の拡大によりまして、本県の野生鳥獣による農作物等の被害は、近年、深刻な状況にあります。県では、捕獲の担い手となります次世代の狩猟者の育成、確保、そして捕獲したシカやイノシシの肉を「阿波地美栄」として、利活用の促進に取り組んでいるところであります。
 この度、11月4日土曜日となりますが、徳島グランヴィリオホテルにおきまして、若者が「狩猟そのものに魅力」を感じ、鳥獣管理の「きっかけ」を与える「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」を、環境省の皆さん方との共催によりまして、徳島で初めて開催する運びとなりました。
 また同時に、ジビエの魅力を発信する県独自イベント、「阿波地美栄フェスタ」を併せて開催いたします。ということで、
 (パネル「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」を提示) 
ハンターの皆様方によるテーマトーク、これはね、環境省の方から出されているすごいアウトドアハンター、エコライフという形になっていますけどね。はい、ご覧いただいたかと思います。
 ハンターによる「テーマトーク」といたしまして、山梨県猟友会青年部の部長さん羽田健志(はだたけし)さんに、「狩猟のイロハ」を解説していただきます。また、県内若手ハンターを交えました「トーク・セッション」、そして、ハンティング模擬体験などを行う「ワークショップ」、盛りだくさんに若者を中心に、狩猟の「面白さや、醍醐味」を知っていただく機会、魅力を広く発信して参りますので、ぜひ多くの皆様の御参加いただければと思います。
 次に、「阿波地美栄フェスタ」についてであります。はい、こちら、ということでね。
 (パネル「阿波地美栄フェスタ」を提示) 
 シカ肉のロース、あるいはモモ肉、いわゆる様々な部位を味わっていただける試食会、「V(部位)-1グランプリ(ブイワングランプリ)」というね、Vはいろいろな部位にかけているところなんですけどね。V-1グランプリを行いたいというものであります。
 また、会場におきましては、日本ジビエ振興協会と長野トヨタ自動車の皆さん方が、共同で新たに開発された移動式解体処理車「ジビエカー」と呼ばれておりますが、「ジビエカー」展示も行わさせていただきます。
 さらに「関連企画」といたしまして、まず、「うまいよ!ジビエ料理店」をめぐるスタンプラリーを実施いたします。県内19店舗の料理店に御協力いただきまして、期間中、2店舗以上で「阿波地美栄」料理を食べていただき、スタンプを集めて応募いたしますと抽選でジビエ関連商品が当たりますので、奮って御参加いただければと思います。
 次に、11月12日日曜日になりますが、三好市で開催いたします「怪フォーラム2017 in 徳島」で、「阿波地美栄」の試食を提供させていただきます。道の駅「大歩危」におきまして、「新鮮 なっ!とくしま」号によりまして、計500食、御用意させていただきますので、ぜひ、こちらも怪フォーラム御参加とともにお願いしたいと思います。
 また、平成30年度に、「日本ジビエ・サミット」を本県で開催することが決定されたところでありまして、この「サミット」開催に向けて、県内を大いに盛り上げ、「阿波地美栄」の振興に、しっかりと取り組んで参ります。
 私からの発表の方は、以上2点です。
 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

(幹事社)
 各社発表事項について、質問はありますでしょうか。

「ザ・リバーフェイス」への「県民栄誉賞」の贈呈について(質疑)

(NHK)
 NHKの金行でございます。「リバーフェイス」ですが、知事どんなことを今おっしゃられたいですか、「リバーフェイス」に対して。

(知事)
 やはり快挙以外の何者でもないわけですし、これまで地元、大歩危、小歩危、三好市、そしてラフティングのPRといったことでもね、大いにラフティングのメッカ徳島をPRいただいたところでありまして、「おめでとう」とともに、これまでの御貢献に対しても心から感謝の言葉を述べたいな。そしてこれからは正に「ラフティングの聖地徳島」といわれるように、これからもさらに多くのファンの皆様方に魅力を発信する中心として御活躍いただければと思います。

(幹事社)
 ほか、ございますでしょうか。よろしいですか。
 では、発表事項以外で質問のある社はお願いします。

愛媛国体の総合成績について(質疑)

(徳島新聞)
 徳島新聞の須見です。
 先日行われました、愛媛国体のことについてちょっと質問をさせていただきたいんですが。今回15年ぶりの四国開催で、予選も愛媛が出ないということで、枠数も14増えて選手団も100人増えまして、目標の30位台っていうのをこの大会で実現しないことにはまた先ではなかなかないといった大会だったんですが、結果は46位ということで、この結果につきましては、知事はどのように受け止められておりますか。

(知事)
 今御質問いただきましたように、この度の「愛顔(えがお)つなぐ愛媛国体」、15年ぶりの四国での国体。つまり、徳島にとっても四国の面々にとっても地の利のある国体なんで、当然これまで以上の成績を挙げられると、こうした期待がそれぞれの県にもあったんだと思うんですよね。
 現に徳島にとっても予選突破率、つまり四国の中から出ていくというね。その突破率がいつもは大体10台前半、10パーセントの、今回は20パーセントをはるかに超えるというね。そうした点を考えると選手団も例年よりも100名も多く出場することができるということで、目標である40位台を脱して、30位台をいよいよ目指せるんではないか、のぞくことができるんではないかという期待が高かった。
 こちらについても、個人競技は非常に活躍していただいた。お家芸と言われるライフルにしてもそうですし、ウエイトリフティングもそうですし、あるいは、それ以外のものについても、これまでにない活躍をしていただいた。空手でも入賞者が出来ましたしね。個人競技としては非常に良かったんではないかと思っております。陸上競技を含めてですね。またカヌーも。
 ところが、団体競技ですよね。団体競技も、実は例年に比べるとたくさん出られたんですよね。ところが残念なことに、後1つ勝てば入賞と。団体競技の場合には、例えば優勝すると8点、個人だともらえるんですが、団体競技の数に応じて何倍何倍なってくるんですよね。そうした意味では、団体競技で入賞者を増やしていくというのが、高得点を取る一番のきっかけづくりになるんですが、あと一歩のところで残念ながら全て敗退してしまうと。もちろん入賞した種目もあるんですけどね。ここが非常に痛かった。
 ただ、長い目で見てくると、団体競技がたくさん出ていけるような環境になった。これはいいことではないか。それともう一歩のところまで行けるようになった。これも良かったんではないか。ただ、結果としては、なかなかそれが入賞されないと反映されないということですので、しっかりと強化をしていく。あるいは、見てても思うんですけどね、完全に勝ちを握っているのに、最後の局面で勝ちを逃がすっていう試合がものすごく多かったんですよね。
 つまり、メンタルの点で少し弱かったんではないか。これはよく言われるんですけどね。
つまりあまり競技力がない場合には、外へ出ていって対抗戦をやるとかですね、あるいは強いチームを招いて、本当に日本のトップクラスの戦いがどういうものなのか。そういった経験を積むことによって、いよいよマッチポイントを握った時に勝ちきれるのか、そこでデュースにされて逆転されてしまうのか、こういうのが多かったんですけどね。そうした所が今回大きな課題となった。
 やはり、メンタルを強くする。あるいは日頃から強豪チームとやり合う。そして、試合の厳しさをまざまざと体感して、似たような局面が国体の場面であった場合に勝ちきる。こうした点については、各競技団体の方からもこれから総括を行いますので、そうしたものをしっかりとそしゃくをして、我々としても、今後、だいたい課題が見えてきていますので、しっかりと克服をして、次に繋げて行くと。そうした意味では、今回結果を出してもらったら非常に良かったんですけどね。しかし、そうしたものの兆しというか傾向というものははっきり見えてきていると思っています。

(徳島新聞)
 来年また愛媛が予選に出ることになりまして、また強化した選手も残ってるということで、今年以上に徳島も出れないんじゃないかという競技が増えると思いますし、先ほど知事がおっしゃったみたいに、結局8強に残る実力がなければ、枠が緩和されて出ても勝てないということが、今大会よく分かったという内容だったと思うんです。で、また来年も同様に臨んでも、高知も最下位続けてますので、点差も縮まってるという状況で逆転される可能性もないとはいえないという中で、何らか今と違った強化策とか育成策っていうのを打ち出して、知事主導で打ち出してやっていかないと、なかなか1つ上げるのも大変だというのを実感したんですが、来年の福井国体に向けてどのように立て直すのかということと、現在基金等から強化費が出ていると思うんですが、どのような支援を行っているのかというのをご説明いただきたいです。

(知事)
実は、今申し上げた課題はこれまでも課題になっていたんですよね。
 例えば、基金の使途としては、遠征費用をなるべく支援していこうとか、あるいは、競技環境をより整えていこうと。こうしたものに重点的に充ててきた。
 もう一つは成果主義。やはり入賞してきたところに対しては、どんどん支援していこうということもやってきているということですので、こうした点をより徹底していくというのが重要であろうと。ただ、入賞しないから見放すということではなくて、可能性のあるところに対しては、例えば、競技環境、強豪チームを招く、あるいは遠征をするという機会を増やすというのも非常にプラスになっていくのではないかと。これは立証されておりますので。
 後は当然、いろんなトレーナーの皆様方に参画していただきまして、当然試合中でもちょっとしたけがをする。有力主力選手が欠けてしまうとがたがたっときてしまうので、きっちりとメディカルサポートしていただく、こうした点も強化していく必要があるのではないか。さらにはメンタルの点ですよね。こうした点をしっかりと対応すると。いわば今まで支援したもの、さらにこれから強化するもの、これについては、ほぼ同じもの、ただ、今発展途上にあるということで、しっかりとこの点について流れとして作っていくと。
 そして、各競技団体の皆様方にとっても勝ちきるんだという意欲を持っていただく、持てる支援をしていければとこのように考えています。

(徳島新聞)
 メンタルのサポートって何か具体的なことを考えられているんでしょうか。

(知事)
 こちらについては、臨床心理士の特にスポーツ経験のある皆様方がおられますので、そうした先生方にしっかりと講演をしていただくと。ここが一番大きい話になりますので、この点はしっかりとやっていきたい。一にメンタル、二に経験、三番目に競技環境と考えております。特にメンタル、これは徹底的にやっていきたい。

(徳島新聞)
 最後の質問なんですが、国体開催県がなりふり構わぬ強化をするとか、組合せの問題だとか、いろいろ言われる中でですね、やっぱりできる限りのことをしてる現状が続いているので、この最下位っていうのはさすがにその、人口の少ない鳥取とか島根も上にいますので、まずい点ではあるとは思うんですけど、順位争いについて例えば目標は30位以内なんですけども、46位っていうのも努力すればもっと上位に行ける余地はあると思うんですが、その順位については知事はどのように考えられてますか。

(知事)
 やはり、順位を一番気にするのは県民の皆さんなんですよね。ばんと、国体順位何位と出たときに、46位、47位っていうのをね。人口的にいうと、徳島下から数えて四番目ですから、それからいうと44位が定位置みたいなことがあるんですが、人口の下から二番目の島根県、そこにいるかというといないですよね。
 というのは、島根県の場合にはホッケーが国体の時にものすごく強化して、ホッケーだけで十分上にいけちゃうんですよね。あらゆるジャンルのホッケーで、ものすごい点で、団体競技で。それぞれの都道府県に応じて、強化策はいろいろ考えておられるんですけどね。徳島の場合は可能性がある競技がたくさんあるものですから、どうしても総花的になってしまうといった点が、痛いところではあるわけですけどね。それで成果主義というものも入れてきているということはありますので、これからもさらにメンタル面をしっかりと経験的に鍛えていく。そして経験値を増やしていく。そして、できれば競技環境も、東京オリパラに向けて改編していく。
 こうした形で乗り切っていければなと。そうしたものの中に、ライフルだとか、あるいはボウリング、それから陸上競技をはじめとして、お家芸というところが、まあまあ徳島もあるわけですんで、今回はお家芸の弓道が出られなかったていうのも痛かったんですけどね。そうしたお家芸をしっかりということと、やはり団体スポーツに力を入れていくと。
今回その意味では、多くの団体スポーツが出られたということが今までにはないところ。
ただ、八強に残れなかったと、ここがもう一歩ということですので、こうした点についてしっかりとさらに、競技団体の皆様方からも自分たちはこうしていくんだと。ただ単に理想ではなくて、実装とよく言うんですけどね。実際にやっていくといった体制をこれから徳島県体育協会としても取っていければと。競技団体の皆様方にもしっかりと実装を行っていただく、そうした支援を行っていければと考えております。

(徳島新聞)
 関連なんですけど。基金の話が出たんで。5月にあったスポーツ王国とくしま推進会議の資料とかを見ていますと、例えば今年度その久しぶりに四国での開催ということもあったと思うんですけれども、国体天皇杯順位向上プロジェクトという名目で7千8百万あまりを計上されていると。前年に比べると倍くらいに増えていると思うんですけど、こういう基金からの事業費の拠出について、今回倍増させたけれども結果的には順位はそのままだったと。来年度以降のこういう基金からのお金の出し方について、規模も含めて、見直すとか改めるとか、そこらへんの考え方っていうのは何かお持ちでしょうか。

(知事)
 基金については、当然県議会の皆様方によりオープンに、そして、それを通じて県民の皆様方にもオープンにという形をとっていく。これはもちろんのことですよね。後は、そうしたものの中で、県民の皆様からいくと国体順位が46位で本当にいいのかといった点についてはね、必ず多くの声が出されると。ですから、しっかりとサポートしていく。ただ総花的にやればいいということではない。今までも総花でやって成果なかなか上がらないということは我々も実感させられているので、成果主義というものも必ずこの中に入れていくと。
 しかし、時には、スポーツも長い目で見ないといけない点が多々ありますので、特に今スポーツについては、東京オリンピック・パラリンピックをはじめとして、多くの世界大会がずらっと並ぶんですよね。ラグビーがその手前、あるいはワールドマスターズゲームズがその翌年と。スポーツに対して振興していこうという機運はおそらくこれまでになく徳島あるいは日本全体が高まっているということがありますから、しっかりとサポートをできるという今環境にあるんではないか。後は、どういう形で金銭的な支援をしていくのか、それはしっかりと考える必要があるし、その題意として成果主義というのは常に考える必要があるんであろうと。後はどういった点を強化すれば効果が上がるのかとか、効果測定ですよね。先ほど、そのポイントの点は申し上げましたけどね。しっかりとそうした点について、まずは、体協(体育協会)、各競技団体、これから今回の愛媛国体の総括を行っていきますので、そうしたものの中で、次対策としてはどんなものがあるのか。当然それを今度は県議会を通じて、県民の皆様方にこういう強化をしていく、それによってこういう目標が達成できるかどうか。目標は定めなければなりませんのでね、それを示していくという手順になるかと思いますね。

(幹事社)
 ほかに、質問はございますでしょうか。

衆議院議員総選挙について(質疑)

(徳島新聞)
 衆院選挙に関連してなんですけれども、9月議会中に解散が決まり、野党が希望の党ができて、民進が合流をして、立憲民主もできて、で、選挙に突入してというもう来週には投開票というタイミングで。マニフェストの採点なんかもされてたと思うんですけれども、それも踏まえて県内選挙区1区では自民対民主という構造から自民対希望に変わったりとか、いろいろ状況も変わってきているんで、そのへんにどういう風な想いを持ってらっしゃるかをお伺いしたいと思います。

(知事)
 突然の解散でしたので、多くの国民の皆さんあるいは政党の皆さんもびっくりされたんじゃないかと。我々全国知事会も同様だったんですけどね。
 ただ、夏に初めて、東日本大震災被災地岩手県で全国知事会議を行って、そこでやはり衆議院の皆さん方が常在戦場だと言ってるんであれば、その衆議院のいわゆる政権選択選挙になるわけですから、その各党の公約の中に、我々全国知事会その想いをしっかりとやはり入れていただこうと。取り上げていただこうと。そのためには我々も常在戦場でいる必要があるであろうと。そうしたとりまとめを、総合戦略政権評価特別委員長としてね、託されたわけでありますので、それぞれの常任委員長さんたち、あるいはPT長に対しても、常にアップ・トゥ・デート、最新の提言これを取りまとめて我々のところへそれを集約してほしいと。ちょうどそれを集約をして、取りまとめをやっているさなかに、解散風。で、あっという間に解散の表明とこうなったもんですからね。でもこれは何とか間に合って、各政党の方に、政調会長さんたちに提言をさせていただいたと。
 で、最後に成立をした立憲民主党の皆さん方からも、ぜひ我々の知事会のその評価の対象に入れてもらいたいと。ただねえ、公約出来上がるのが7日の夕方っていう話があって、大丈夫かなと。我々はもう6日の日に委員会を開いて、そこで公表をしようとしていたんですけどね。全体的にじゃあこれを遅らすと。各党からも、希望の党からも遅らせて欲しいという話がありましたんでね。で、結果的にはもう何とか7日中にはいただけないでしょうかと。そして8日夕方に公表と。というのはもう9日では翌日が公示日になってもう間に合いませんので、ぎりぎりのタイミングで公表をさせていただいたということで。各それぞれ政党の皆さん方は、真摯に聞いていただきましたし、大いに盛り込んでいただけたんではないのかなとこのように考えています。
 今後、今選挙の真っ最中でもありますので、当然その選挙の期間中に公約の深掘りっていうのをするんですよね。公約はあくまでも字面で書いてるだけですから、これを今の実際の事象に合わせて、我が党はこうするんだ、こうやっていくんだ、これを目指します、こうしたものがどんどん出てきますので、そうしたものも含めてしっかりと我々はフォローアップをしていくと。これも大きなポイントじゃないか。ちょうど8日の記者会見、これは各紙の皆さん方に申し上げたところでもあるんですけれどね。ましてや今度は新しい国会の構成が22日以降はっきりと出てくるわけですから、そうした中でも各政党がどのように対応されていくのか。その具現化に向けてですね。こうした点もしっかりと見させていただければと、このように考えています。
 また、各選挙区ごとの政党の対決の構図ですよね。よくマスコミの皆さん方は、どこVSどこってこう書いてあるんだけど、それはやはり有権者の皆さん方にとって、どのようにそれぞれの政党の皆さん方の公約といったものを見て選ぶのか。あるいは、その候補の方の顔を見て選ぶのか。これが実は小選挙区のひとつの特色と。もちろん、比例代表というものもこれありますので、比例についてはやはり各政党どういった公約を出されて、どういうことを党首始め皆さん方が言われているのか。こうしたところをしっかりと見定めて、貴重な国民の権利である投票権の行使をしていただければなと、このように考えています。
 今回はよくマスコミの皆さん、3極とね、言われるんですけれど、その3極がそろい踏みしていない所もけっこう四国はありますんでね。そうした意味では、有権者の皆さん方からすると少し選択肢が狭いよと言われるかもしれませんけど、しかしそれはそれぞれの党の実情ということもあるでしょうからね。今ある形の中で、その1票の行使、しっかりとお願いをしたいと、このように思っています。

(徳島新聞)
 特に、希望の党について少し踏み込んでお伺いしたいんですけれども、よく後藤田さんなんかはvs東京だみたいな話を説明されてたりしてご存じかと思うんですけれども、どういう風に見ていらっしゃいますか。

(知事)
 民進党が合流をしていくんだと、前原代表がそう言われていて、で、小池党首の方から、いや全部をただ飲み込むということではないんだと。しっかりとやはり希望の党の公約というか党是というか、そうしたものに合う人を選ばさせていただくと。こうした話も出たところでありますがね。よく、そのvs東京というのは都知事さんだということで、そういう話になるということなんでしょうけど。ここのところは、政党、国政を担う政党として、今出されている公約ですよね。これをしっかりと、やはり深掘りをして、そして選挙が終わった後にはその具現化、与党として野党としてということはいろいろあるんでしょうけど。やはり言った以上は、与党であろうと野党であろうと、その公約、深掘りをちゃんと実行するということが、今後の政党としてさあ伸びゆくのか。あるいは現状維持になるのか。あるいはその逆になってしまうのか。こうした点が、有権者の皆さんが選ぶ方向性になるんじゃないかな。まずはしっかりと、上げられた公約、その具現化、しっかりしていただきたいと思っています。

(徳島新聞)
 既に世論調査なんかでは、自民党がまた前回ぐらいで圧勝するんじゃないかという予想も出ているんですけれども、その予想については好ましいと考えてらっしゃいますか。

(知事)
 いやそれは有権者の皆さん方の、今世論調査の段階ですから、その受けた皆さん方の総意の部分でしょうからね。あくまでも、選挙っていうのは有権者の皆さん方の総意で決まってくることになりますので、それはもう有権者の皆さん方のご判断と。その判断で、各政党の皆さん方は今度は立法府という場の中で、しっかりと対応していただく。この国の未来のために、ということになるんではないかと思いますけれどね。

(NHK)
 その関連で。投票率なんですけれども、我々も上がるのか下がるのかいろいろ中で議論してよくわからないんですが、知事としてはどう見てらっしゃいますか。個人的にで結構なんですが。

(知事)
 どっちもあり得るっていうことなんでしょうね。だから最初の勢いからいくと、保守と保守との対決。保革の戦いというのがわりと多かったじゃないですか。それが保と保の戦いだということになると、なんとなく一見投票率が伸びるというような感じもするんですよね。しかし、マスコミの皆さん方の報道を見ていると、急速に皆さん方の関心が薄れていると。こうなると今度は投票率は落ちてしまうと。そうなってくると後は天気、天気次第とこれ必ず言うんですけれどね。薄曇りだったら伸びる、晴れだったら落ちる。こういった今まで言われるんですけれど。後はまさに風次第じゃなくて天気次第になるんじゃないのかなと。だからどっちもあり得るんじゃないかと、こう思ってますけどね。

(NHK)
 何か、肌感覚っていうのはありませんか。イベントとかに行って、何かその雰囲気っていうのかな、何か感じるところはありませんか。

(知事)
 それからいくと、あんまり関心がないというのが、おそらく県内の状況じゃないかなという感じがしますよね。もちろん政権選択選挙ですから、ほんとは最大の関心を皆さん方、国民の皆さん持たれるものなんですけど、あまり選挙だよね、どっち勝つかなとか、そういった話はほとんど聞いたことがない。
 というか、マスコミの皆さん方の報道が、かなり先行していますからね。世論調査をしたらこういう結果だと。そうしたら皆がああそんなもんなのっていうようなところなんでしょうね。あれが一体どうなるかわからないと、もしマスコミの皆さんが書かれると、一体どうなるんだろうと、話題になるんですけれど。マスコミの皆さんが言われることに対して、おそらく日本国民っていうのは一番信用する国民性だと思いますんでね。だからマスコミの皆さん方が、ちゃきちゃきとこう先の未来を予測して書かれてますから、そうした報道に、よく皆さん方読まれて、そういうものなのかなと。だからあまり話題に上らないということかと思いますけどね。

(徳島新聞)
 新党入り乱れての選挙戦ということなんですけれども、各党と知事との距離感といいますか、知事の立ち位置、スタンスというのはどのように考えればよろしいでしょうか。

(知事)
 今回でも、新しいところがどんどん出て、その皆さん方と話したこともないということがね、ままありますから。希望の党はもちろんその政策担当者のところへ行って、話を、うちの提言をして、その時の感触っていうのは聞いてはいますけどね。その、人間関係ができるとか、そう言う前にもう選挙になってますんでね。逆に選挙が終わってから、さあどうするかというところだとは思いますけれどね。突然ですもんね。で、新しい党ができたのも突然だし。だから我々知事会の提言持っていくだけでも大変だったんですよ、これは。

(幹事社)
 ほか、ございますでしょうか。
 では、これで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

(知事)
 はい。よろしくお願いします。

 
知事からのご挨拶
知事の活動記録
写真で見る知事の動き
知事発言集
交際費執行状況
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