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平成29年10月16日 定例記者会見 項目別

愛媛国体の総合成績について(質疑)

(徳島新聞)
 徳島新聞の須見です。
 先日行われました、愛媛国体のことについてちょっと質問をさせていただきたいんですが。今回15年ぶりの四国開催で、予選も愛媛が出ないということで、枠数も14増えて選手団も100人増えまして、目標の30位台っていうのをこの大会で実現しないことにはまた先ではなかなかないといった大会だったんですが、結果は46位ということで、この結果につきましては、知事はどのように受け止められておりますか。

(知事)
 今御質問いただきましたように、この度の「愛顔(えがお)つなぐ愛媛国体」、15年ぶりの四国での国体。つまり、徳島にとっても四国の面々にとっても地の利のある国体なんで、当然これまで以上の成績を挙げられると、こうした期待がそれぞれの県にもあったんだと思うんですよね。
 現に徳島にとっても予選突破率、つまり四国の中から出ていくというね。その突破率がいつもは大体10台前半、10パーセントの、今回は20パーセントをはるかに超えるというね。そうした点を考えると選手団も例年よりも100名も多く出場することができるということで、目標である40位台を脱して、30位台をいよいよ目指せるんではないか、のぞくことができるんではないかという期待が高かった。
 こちらについても、個人競技は非常に活躍していただいた。お家芸と言われるライフルにしてもそうですし、ウエイトリフティングもそうですし、あるいは、それ以外のものについても、これまでにない活躍をしていただいた。空手でも入賞者が出来ましたしね。個人競技としては非常に良かったんではないかと思っております。陸上競技を含めてですね。またカヌーも。
 ところが、団体競技ですよね。団体競技も、実は例年に比べるとたくさん出られたんですよね。ところが残念なことに、後1つ勝てば入賞と。団体競技の場合には、例えば優勝すると8点、個人だともらえるんですが、団体競技の数に応じて何倍何倍なってくるんですよね。そうした意味では、団体競技で入賞者を増やしていくというのが、高得点を取る一番のきっかけづくりになるんですが、あと一歩のところで残念ながら全て敗退してしまうと。もちろん入賞した種目もあるんですけどね。ここが非常に痛かった。
 ただ、長い目で見てくると、団体競技がたくさん出ていけるような環境になった。これはいいことではないか。それともう一歩のところまで行けるようになった。これも良かったんではないか。ただ、結果としては、なかなかそれが入賞されないと反映されないということですので、しっかりと強化をしていく。あるいは、見てても思うんですけどね、完全に勝ちを握っているのに、最後の局面で勝ちを逃がすっていう試合がものすごく多かったんですよね。
 つまり、メンタルの点で少し弱かったんではないか。これはよく言われるんですけどね。
つまりあまり競技力がない場合には、外へ出ていって対抗戦をやるとかですね、あるいは強いチームを招いて、本当に日本のトップクラスの戦いがどういうものなのか。そういった経験を積むことによって、いよいよマッチポイントを握った時に勝ちきれるのか、そこでデュースにされて逆転されてしまうのか、こういうのが多かったんですけどね。そうした所が今回大きな課題となった。
 やはり、メンタルを強くする。あるいは日頃から強豪チームとやり合う。そして、試合の厳しさをまざまざと体感して、似たような局面が国体の場面であった場合に勝ちきる。こうした点については、各競技団体の方からもこれから総括を行いますので、そうしたものをしっかりとそしゃくをして、我々としても、今後、だいたい課題が見えてきていますので、しっかりと克服をして、次に繋げて行くと。そうした意味では、今回結果を出してもらったら非常に良かったんですけどね。しかし、そうしたものの兆しというか傾向というものははっきり見えてきていると思っています。

(徳島新聞)
 来年また愛媛が予選に出ることになりまして、また強化した選手も残ってるということで、今年以上に徳島も出れないんじゃないかという競技が増えると思いますし、先ほど知事がおっしゃったみたいに、結局8強に残る実力がなければ、枠が緩和されて出ても勝てないということが、今大会よく分かったという内容だったと思うんです。で、また来年も同様に臨んでも、高知も最下位続けてますので、点差も縮まってるという状況で逆転される可能性もないとはいえないという中で、何らか今と違った強化策とか育成策っていうのを打ち出して、知事主導で打ち出してやっていかないと、なかなか1つ上げるのも大変だというのを実感したんですが、来年の福井国体に向けてどのように立て直すのかということと、現在基金等から強化費が出ていると思うんですが、どのような支援を行っているのかというのをご説明いただきたいです。

(知事)
実は、今申し上げた課題はこれまでも課題になっていたんですよね。
 例えば、基金の使途としては、遠征費用をなるべく支援していこうとか、あるいは、競技環境をより整えていこうと。こうしたものに重点的に充ててきた。
 もう一つは成果主義。やはり入賞してきたところに対しては、どんどん支援していこうということもやってきているということですので、こうした点をより徹底していくというのが重要であろうと。ただ、入賞しないから見放すということではなくて、可能性のあるところに対しては、例えば、競技環境、強豪チームを招く、あるいは遠征をするという機会を増やすというのも非常にプラスになっていくのではないかと。これは立証されておりますので。
 後は当然、いろんなトレーナーの皆様方に参画していただきまして、当然試合中でもちょっとしたけがをする。有力主力選手が欠けてしまうとがたがたっときてしまうので、きっちりとメディカルサポートしていただく、こうした点も強化していく必要があるのではないか。さらにはメンタルの点ですよね。こうした点をしっかりと対応すると。いわば今まで支援したもの、さらにこれから強化するもの、これについては、ほぼ同じもの、ただ、今発展途上にあるということで、しっかりとこの点について流れとして作っていくと。
 そして、各競技団体の皆様方にとっても勝ちきるんだという意欲を持っていただく、持てる支援をしていければとこのように考えています。

(徳島新聞)
 メンタルのサポートって何か具体的なことを考えられているんでしょうか。

(知事)
 こちらについては、臨床心理士の特にスポーツ経験のある皆様方がおられますので、そうした先生方にしっかりと講演をしていただくと。ここが一番大きい話になりますので、この点はしっかりとやっていきたい。一にメンタル、二に経験、三番目に競技環境と考えております。特にメンタル、これは徹底的にやっていきたい。

(徳島新聞)
 最後の質問なんですが、国体開催県がなりふり構わぬ強化をするとか、組合せの問題だとか、いろいろ言われる中でですね、やっぱりできる限りのことをしてる現状が続いているので、この最下位っていうのはさすがにその、人口の少ない鳥取とか島根も上にいますので、まずい点ではあるとは思うんですけど、順位争いについて例えば目標は30位以内なんですけども、46位っていうのも努力すればもっと上位に行ける余地はあると思うんですが、その順位については知事はどのように考えられてますか。

(知事)
 やはり、順位を一番気にするのは県民の皆さんなんですよね。ばんと、国体順位何位と出たときに、46位、47位っていうのをね。人口的にいうと、徳島下から数えて四番目ですから、それからいうと44位が定位置みたいなことがあるんですが、人口の下から二番目の島根県、そこにいるかというといないですよね。
 というのは、島根県の場合にはホッケーが国体の時にものすごく強化して、ホッケーだけで十分上にいけちゃうんですよね。あらゆるジャンルのホッケーで、ものすごい点で、団体競技で。それぞれの都道府県に応じて、強化策はいろいろ考えておられるんですけどね。徳島の場合は可能性がある競技がたくさんあるものですから、どうしても総花的になってしまうといった点が、痛いところではあるわけですけどね。それで成果主義というものも入れてきているということはありますので、これからもさらにメンタル面をしっかりと経験的に鍛えていく。そして経験値を増やしていく。そして、できれば競技環境も、東京オリパラに向けて改編していく。
 こうした形で乗り切っていければなと。そうしたものの中に、ライフルだとか、あるいはボウリング、それから陸上競技をはじめとして、お家芸というところが、まあまあ徳島もあるわけですんで、今回はお家芸の弓道が出られなかったていうのも痛かったんですけどね。そうしたお家芸をしっかりということと、やはり団体スポーツに力を入れていくと。
今回その意味では、多くの団体スポーツが出られたということが今までにはないところ。
ただ、八強に残れなかったと、ここがもう一歩ということですので、こうした点についてしっかりとさらに、競技団体の皆様方からも自分たちはこうしていくんだと。ただ単に理想ではなくて、実装とよく言うんですけどね。実際にやっていくといった体制をこれから徳島県体育協会としても取っていければと。競技団体の皆様方にもしっかりと実装を行っていただく、そうした支援を行っていければと考えております。

(徳島新聞)
 関連なんですけど。基金の話が出たんで。5月にあったスポーツ王国とくしま推進会議の資料とかを見ていますと、例えば今年度その久しぶりに四国での開催ということもあったと思うんですけれども、国体天皇杯順位向上プロジェクトという名目で7千8百万あまりを計上されていると。前年に比べると倍くらいに増えていると思うんですけど、こういう基金からの事業費の拠出について、今回倍増させたけれども結果的には順位はそのままだったと。来年度以降のこういう基金からのお金の出し方について、規模も含めて、見直すとか改めるとか、そこらへんの考え方っていうのは何かお持ちでしょうか。

(知事)
 基金については、当然県議会の皆様方によりオープンに、そして、それを通じて県民の皆様方にもオープンにという形をとっていく。これはもちろんのことですよね。後は、そうしたものの中で、県民の皆様からいくと国体順位が46位で本当にいいのかといった点についてはね、必ず多くの声が出されると。ですから、しっかりとサポートしていく。ただ総花的にやればいいということではない。今までも総花でやって成果なかなか上がらないということは我々も実感させられているので、成果主義というものも必ずこの中に入れていくと。
 しかし、時には、スポーツも長い目で見ないといけない点が多々ありますので、特に今スポーツについては、東京オリンピック・パラリンピックをはじめとして、多くの世界大会がずらっと並ぶんですよね。ラグビーがその手前、あるいはワールドマスターズゲームズがその翌年と。スポーツに対して振興していこうという機運はおそらくこれまでになく徳島あるいは日本全体が高まっているということがありますから、しっかりとサポートをできるという今環境にあるんではないか。後は、どういう形で金銭的な支援をしていくのか、それはしっかりと考える必要があるし、その題意として成果主義というのは常に考える必要があるんであろうと。後はどういった点を強化すれば効果が上がるのかとか、効果測定ですよね。先ほど、そのポイントの点は申し上げましたけどね。しっかりとそうした点について、まずは、体協(体育協会)、各競技団体、これから今回の愛媛国体の総括を行っていきますので、そうしたものの中で、次対策としてはどんなものがあるのか。当然それを今度は県議会を通じて、県民の皆様方にこういう強化をしていく、それによってこういう目標が達成できるかどうか。目標は定めなければなりませんのでね、それを示していくという手順になるかと思いますね。

(幹事社)
 ほかに、質問はございますでしょうか。

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