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平成25年4月8日 定例記者会見 項目別

災害時のメガソーラー活用システム実証実験車引渡式について

(幹事社:司会)
 それでは、飯泉知事の定例会見を始めます。知事、よろしくお願いします。

(知事)
 おはようございます。
 今日は、私の方から1点発表させていただきたいと思います。
 「災害時のメガソーラー活用システム実証実験車引渡式について」ということであります。
 東日本大震災発災の時には、まぁ我々も私も丁度、発災から10日目に宮城県へ行ったわけでありますが、山形空港から入っていった。山形の県内、宮城県はもちろんなんですがね。ガソリンスタンドに車がもう100台近くずっと停まったままで待っている。これはどういうことか。つまり、ガソリンの供給が止まってしまったんですね。それで車を置いて、そして、夜は避難所へ歩いて帰る。どうしてこういうことが必要なのかというと、
ガソリンがなければ自分の家に戻ることができない。家財を引っ張ってくることができないということで、これは隣接県にもそうした影響が及んだということで、その様子を見る。また、避難場所を訪れたときにも、東北電力などからの電力が十分に供給をされない。これをなんとか解消することができないだろうか。この課題を強く思っていたところであります。
 また、携帯電話の電源がすぐ切れてしまった。電源の補充ができない。そこで、実は大丈夫なんだけど安否の連絡ができない。こうした点がよく指摘をされたところでありまして、避難場所などでの初動における電力の供給、また、移動の手段、これは物資を運ぶ場合でも同じことでありますが、こうした意味で我々としても、やはり自然エネルギー、これが大変、今、注目をされているソーラー、これで発電をして、そしてリチウムイオン電池で蓄電をする。LEDで省電力で発光をしていくという、こうした点も進めているところでありまして、平時はもとより、いざ発災となった場合にも避難所における生活の質の向上、例えば、この電力の供給といった点ですね。こうした点をなんとかすることはできないだろうか。このようにまず、考えたところであります。

 そこで丁度、西日本では、企業局としては初めて、このメガソーラーに本県の企業局が取り組むという形で、この小松島(市)におけるメガソーラーの発電所、丁度すぐ隣接地域が広域の避難場所になる、じゃあ、そこに対して電源をせっかくですから四国電力から最初の段階で電力が供給されなくてもこのメガソーラーの発電所から供給したらいいんじゃないか、こんなふうに最初は考えたんですね。
 しかし、ここは、電気事業法の大きな壁が立ちはだかっておりましてダメだということでありまして。これに対して、いざ発災というとき、これに限定をしてということで何とかならないだろうか。徳島発の政策提言を経済産業省のほうにさせていただいたところ、いざ発災というときであれば、また、東日本大震災の大きな、これも課題でありましたので、これに対して柔軟な運用が認められたところでありました。そこでそうなってくると、この和田島での太陽光発電所、この発電をした電力、これを避難所にどう今度は供給をしていくのか。こうした手段の問題になってくるんですね。

 そこで、一計を案じたのが、昨今、環境にやさしいということはもとより、それ自体が動くバッテリー車になる、つまり、EVですとかプラグインハイブリッド、こうした自動車、これを活用することはできないだろうかということで、今年度から実証実験を始めようということであります。こちらですね。(パネルを提示して)という形で、この和田島の太陽光、この発電したものをプラグインハイブリッドあるいはEV車に充電をさせていただいて、避難場所に対してバッテリー車として電力を供給をすること、これをやってみようということなんですね。これによって、携帯電話が、テレビが、ラジオが、こうした点を場合によって、冬であればこうした暖房機器ね、電気で動くね、こうしたものに活用していこうということでの実証実験ということになります。
 特に四国電力からのいざ発災というときの電力供給については、国のほうから、つい先般、先月でしたけどね、第二次の被害想定が出されて、壊滅的なライフラインの供給、打撃を受けるということも出ましたので、やはり、避難所における生活の質の向上といった点、十分に考えていく必要があるということで、こうした点をずっとこう考えてきて、この1月には、県、そして小松島市、そして今度は提供を頂く例えば、プラグインハイブリッドであればトヨタ自動車の皆さん、また、EV車ということであれば、こちらは徳島三菱自動車の皆さん方との間で災害時のメガソーラー活用システムの実証実験を実施するための協力協定、こちらを結ばせていただいているところでありまして、いよいよこの度は、これに基づく形でそれぞれの実証実験車、これを活用して実証実験を行っていこうということになりました。

 まず、来る4月12日金曜日でありますが、和田島太陽光発電所の地元、実証実験のパートナーとなります小松島市に実証実験車を引き渡す運びとなります。当日には引渡式会場となります県庁の正面玄関西側の広場でプリウスのプラグインハイブリッドやミニキャブ・ミーブなどからテレビあるいは衛星携帯電話、夜間であれば投光器、こうしたものが避難所で使用されることが想定をされる電気電子機器とともに、引渡式のマイクやスピーカーの電源としても一緒に活用するという形での実証実験のデモンストレーションを行おうと考えております。
 そして、その後におきましては、この実証実験車、これを使いまして、南海トラフ、その巨大地震をはじめとする震災などを迎え撃つ、全国初のモデルとなるメガソーラー活用システムの実現に向けましてしっかりと取り組んで参りたい、このように考えております。

私の方からは以上です。よろしくお願いをいたします。

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