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平成25年7月1日 定例記者会見 項目別

宿泊旅行統計調査の結果について(質疑)

(NHK)
先程、ちょっとチャーター便の話、若干は重複する話ではあるんですけれど、先週公表された宿泊者数、全国3年連続最下位だったということで、それについての受け止めなんですけども、特に去年は国文祭もありましたけども、前の年より下回ってしまっているという、それをまず、状況をどう分析するのかという点と、今後どういうふうにこの最下位を脱出していこうと思うのかについて教えてください。

(知事)
 この点は大きく2つありまして、統計上のシステムとして、徳島(県)っていうのは、大体45位以下になりかねないという状況があるということを、まずは御理解をいただきたい。つまり、宿泊施設全部ではないということなんですね。従業員10人以上のところということですから、まあまあ大きいところですよね。でも、徳島(県)の場合は民宿を始めとして、御家族だけでやられているところとか、結構きめ細やかな宿泊施設っていうものが多くあって、ということがありましてね。そうした意味では、宿泊者数を捉えられると、どうしても46位とか47位。たまたま、奈良県とこう入れ替わるというのが常だったんですね。ですから、今後、こうした統計のあり方についても、本当の意味での宿泊者数、これをもう少し、宿泊従業員数10名以上とかっていうんじゃなくて、メッシュを細かく取ってもらうということも、提言としては言っていきたいなと思っています。
 しかし、数的にそうは言っても10人以上という同じ土俵でも少ないというのは事実としてある。特にもう一つの理由としては、昨今の不景気動向ということもあるのと、やはり徳島(県)に対しての、例えば飛行機がダブルトラックになって、今や10往復になってるから、東京との間であればね。非常に便利になっているということがありまして、日帰り客が非常に増えている。逆に入り込みとしては増えているんですけど、日帰りが増えちゃって。
 じゃあ、阿波おどりの時もこうした話が実はあったんですけどね、どんどん便利になればなるほど阿波おどり、多くの人達が日帰りになると。よく言われるのは高速道路で、淡路島でお弁当買ってね、阿波おどり、徳島の市内とかでね桟敷で見て、お弁当ガラだけ捨てて、また淡路島で宿泊する。なんとかならないのかっていうのも、かつて言われたところでありますのでね。こうした日帰りの人達が沢山増えるっていうのも、良いことではありますので、こうした皆さん方にもっと徳島各地ですね、例えば南の方とか、西の方とかね、良いところ沢山ありますから、ディープ徳島をもっともっとPRしていく必要がある。
 これは、日本人だけじゃなくて、チャーター便の関係からいくと、海外の皆さんもそうなんですね。この間も台湾の総領事(駐大阪経済文化弁事処処長)と話をしたときに出た話が、やっぱり徳島だけでなくて、四国全体が台湾からも、まだまだ認知度が低いですよ、こうしたお話がありましたんでね。もっともっと我々としてはPRを、勿論、映像、メディアを使う、あるいは今インターネット全盛期ですからね、いろいろなこのインターネットに関するツールを使う。あるいは、直接行ってトップセールスを行うとか、いろんな手法があるわけでして、関西広域連合としても一体で関西を売り込もうと。
 また、瀬戸内海の国立公園が来年80周年を迎えるということで、広島(県)の湯崎知事さんも、提唱で瀬戸内海をぐるっと囲む、徳島(県)も鳴門のエリアのところ、丁度あそこは瀬戸内海でありますのでね。この関係する県の皆さんで、いよいよ協議会から連携組織に、連合を立ち上げたところで、この瀬戸内ブランドで売っていこうと。ここキャッチ(フレーズ)の部分は、徳島(県)が任されましたので、やはり西の地中海、東の、日本の瀬戸内海と。確かに東洋の地中海という言い方もあるんですけどね。まあここは、大胆に行こうというキャッチ(フレーズ)も出しているところでありまして、いろいろな外国船のクイーン・エリザベス号とか、いろいろあるじゃないですか。ああした豪華客船をいかに誘致をして、これも徳島1県だけでは、なかなか難しいものをこの瀬戸内海を囲む県同士で結ぼうとか、関西広域連合で結ぼうとかいう形で、十重二十重にも、これはPR戦略どんどんやっていくしかないな、その一言だと思いますので、今回のこの統計の数値、統計の中身がどうたらこうたらっていうよりも、事実として同じ土俵であれば、そういう事実なわけですから、これを正にバネとして、しっかりと新たな戦略も多方面に向けていきたいと思います。

(NHK)
1点だけ、原因の一つとして日帰り客が多いとお話しされていましたけど、どうやったら、泊まってもらえるようになるのかっていう、ずっと課題だったと思うんですけども、そこら辺についてはいかがでしょうか。

(知事)
 ここは、旅行業者の皆さんとの、いわゆるツアーの組立の仕方ね。徳島(県)ってこういう良い素材がありますよ、ということで、食べ物もそうだし、あるいは自然景観もそうだし、文化の関係もPRはするんですが、じゃあ、それを徳島の中で具体的にコースとしてどうなるのかっていうね、コースとしてのPR、これが足りないんです。
 私なんかだと、ぱぱぱっと、そういうのコース創ってね、これで1泊2日だったら、これで値段はこうです、オプションは何が付きます、2泊3日だったらこうだ。だから、いろいろな、例えば三旅連とか、いろんな観光組織のね、そのPRっていうのに行くときには、必ずそれが要る、で、トップセールスとしてPRすることになるんですけど、毎回行けないというのが、少しこちらも辛いところがありましてね。やっぱり相手の立場になって考えないといけない、チャーター便もそうなんですけどね。
 つまり、旅行業者の立場だったら、そりゃコストの問題があったり、何かお得感があったり、あるいはタイム・イズ・マネー、時間、距離の問題があったりと、そういうところを具体的に、もっともっときめ細やかに、そして目配り気配り、これがやっぱり、まだまだ足りていない。
 これは、旅行業者、県内の旅行業者の皆さんも、また県の方も、市町村の皆さんもということでね。みんなで、それぞれの得意分野、これを補い合う必要があると考えていますので、これからは、やはりそうした連携協議会といったものを立ち上げて、そして総合的に取り組む必要があるとこう考えています。しっかりと、そうした対応をこれから進めていこうと思っています。

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