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平成25年7月22日 定例記者会見 項目別

「陸こう閉鎖方法新技術提案事業」の募集について(説明)

 次に第2番目、「陸こう閉鎖方法新技術提案事業の募集について」であります。
 未曾有の被害をもたらしました東日本大震災、この中でも特にそれぞれの地域住民の皆様方の命を津波から守らなければいけないということで、消防団の皆様方をはじめ多くの皆さん方が、「陸こう」や「水門」、「樋門」この閉鎖活動に取り組まれ、実は、尊い多くの命を失ったところであります。
 これを大きな教訓とさせていただきまして、南海トラフ巨大地震の発生時に津波到達時間が短い、特に沿岸地域では、操作人を必要としない「陸こう」の自動閉鎖の必要性が認識をされたところであります。そこで、企業や研究機関などにおいてもその後、新しい技術開発がどんどん進められてきているところであります。
 そこで、本県では、全国初の取組みといたしまして、県が管理をする「陸こう」を「実証フィールド」、「実験の場」として提供させていただきまして、自動閉鎖の新技術の実証実験を行う「陸こう閉鎖方法新技術提案事業」を立ち上げさせていただきまして、提案事業者の募集を7月22日から開始をしたいと考えております。ということで、こちらですね。(パネル「陸こう閉鎖方法新技術提案事業・実証実験場所」を提示して)こういう場所でやってみようということでね、ポイントをこちらに記させていただいております。
 県が提供させていただく、この実証フィールドですね、こちらにつきましては南海トラフの巨大地震の津波到達予測時間が短い、県南部の海部郡美波町の日和佐港におきまして、幅が1.5メートルから5メートル、高さが概ね1メートルで、「横引き式」や、あるいは「片開き式」といった大きさや閉鎖方法が異なる4箇所の「陸こう」を提供したいと考えております。
 スケジュールにつきましては、7月22日から8月30日、こちらは約1ヶ月をやや越える期間となりますが、こちらを募集期間とさせていただきまして、評価委員会の審査を経て、11月の中旬に参加者決定をし、12月から来年の2月までの間に参加者が御提案をいただきました「陸こう工事」を行っていただく、そして来年の3月からほぼ1年間をかけまして実証実験を行おうと考えております。
 なお、この実証実験につきましては、まず、改良をされた「陸こう」の自動閉鎖の確認を行った後に、1年間を通じ異常気象時における「陸こう」の操作性、こちらを見極める実操作確認を行い、平成27年3月には評価委員会による最終評価、こちらを行う予定としております。
 今回の取組みが「陸こう」の自動閉鎖、こちらの新技術の実用化を加速させることを大いに期待をするものであります。実証実験によりまして、評価された新技術につきましては、今後、自動閉鎖が必要となる「陸こう」への活用をどんどん検討をしていきたいと考えております。
 今後とも、「この尊い命を必ず守る」との気概によりまして、本県が全国の先頭に立ち、こうした新技術を実証する場、つまり、「実証フィールド」を全国に提供をさせていただくなど「防災・減災対策」に結びつく施策に積極的に取り組んで参りまして、県民のまず、皆様方の「安全・安心」を確実に保っていこうと。「南海トラフの巨大地震を迎え撃つ」こうした覚悟で臨んでいきたいと考えております。 

私の方からは以上2点です。よろしくお願いをいたします。

(幹事社:司会)
 発表事項について、質問のある社はお願いします。

(幹事社)
 発表事項以外に質問のある社はお願いします。

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