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平成25年7月22日 定例記者会見 フルテキスト版

「本四高速全国共通料金導入」に向けた「キャッチコピー」及び「ロゴマーク」の決定について(説明)

(幹事社:司会)
 では、発表をよろしくお願いします。

(知事)
おはようございます。
今日は、私の方から2点発表をさせていただきます。
まず、第1点目は、このバックパネルにもありますが、「本四高速全国共通料金導入」に向けた「キャッチコピー」及び「ロゴマーク」の決定についてであります。
 本県が全国に先駆け、そのあまりにも高すぎる料金の格差是正、「国に作られたまさに格差だ」「平成の大関所だ」ということで、「せめて全国と同じにしてほしい」と、こうした思いを込めて本四高速の全国共通料金への動き、これがいよいよ来年から導入の見込みとなってきたところであります。
 この千載一遇の言わば「ビッグチャンス」とも言うべきものを最大限に活かしていく、本県の総力をここに結集をして、更なる発展へのきっかけづくりを作っていこうということで、現在、「とくしま発信戦略」をはじめといたしました7つの基本戦略によります「本四高速全国共通料金対応戦略」こちらの第一弾に基づいて、「挙県一致」の取組みを着実に推進をしているところであります。
 そこで、その「旗印」がいる、これも挙県一致協議会の場で提案をいただいたところでありますが、そのキャッチコピーとロゴマーク、こちらを5月13日から6月13日まで約1ヶ月間全国公募をいたしましたところ、北は北海道、南は熊本県でしたが、全国38都道府県の皆様方から、キャッチコピー部門は807作品、ロゴマーク部門につきましては355作品、両部門合わせますと1162点という非常に多数の応募をいただいたところであります。御応募いただいた皆様方には心から感謝を申し上げたいと思います。
 いただいた作品、ずらっとありますけれどもね、どれも素晴らしい作品でありまして、選考に大変苦労をしたところであります。挙県一致対策協議会の皆様方によります選考委員会の審査を経まして、この度、キャッチコピーとロゴマーク、こちらを決定をさせていただいたところであります。そこで、こちらですね、(パネル「おどる宝島!とくしま」を提示して)、このロゴマークとキャッチコピーを一体にしたもの。
 審査の結果、最優秀賞につきましては、徳島市の近藤智子さん、これがキャッチコピー部門、また、ロゴマーク部門につきましては、徳島市の志摩遙さんに決定をさせていただき、この両方を融合した「新ロゴマーク」として活用をさせていただきたい、このように考えております。
 また、優秀賞といたしましては、お手元に配付をさせていただいておりますとおり、キャッチコピー部門で2名の皆さん、また、ロゴマーク部門についても同様に2名の方の作品を決定をさせていただいたところであります。
 今後、この「おどる宝島!とくしま」を合い言葉といたしまして、新しいロゴマーク、こちらを本県の魅力を全国に力強く発信をしていく、まさに「旗印」といたしまして、挙県一致の取組み、こちらを一層加速をして参りたいと考えております。
 具体的には、「本四高速全国共通料金対応戦略」に盛り込んだ、各部局が実施をいたします県外でのPRイベント、また、各種のガイドブックやポスター、パンフレットはもとよりでありますが、阿波おどり用のうちわ、これは必需品ですからね、あらゆる場面で活用して参りたいと考えております。
 なお、ロゴマークにつきましては、数多くの素晴らしい作品をお寄せをいただき、「これを活用しない手はないではないか」ということで、こちらの応募作品パネル(バックパネルを示して)ということで、作成をさせていただきました。皆様方にも是非、また御覧をいただければと思います。
 そこでまず、7月29日月曜日から県庁1階の県民ホールに展示をすることといたしておりまして、その後は、県内外のイベントなどにおきましても積極的に活用をして参りたいと考えております。是非、多くの皆様に御覧をいただき、数々のこの応募作品から徳島県民の熱い思いを是非感じ取っていただければな、このように考えるところであります。

「陸こう閉鎖方法新技術提案事業」の募集について(説明)

 次に第2番目、「陸こう閉鎖方法新技術提案事業の募集について」であります。
 未曾有の被害をもたらしました東日本大震災、この中でも特にそれぞれの地域住民の皆様方の命を津波から守らなければいけないということで、消防団の皆様方をはじめ多くの皆さん方が、「陸こう」や「水門」、「樋門」この閉鎖活動に取り組まれ、実は、尊い多くの命を失ったところであります。
 これを大きな教訓とさせていただきまして、南海トラフ巨大地震の発生時に津波到達時間が短い、特に沿岸地域では、操作人を必要としない「陸こう」の自動閉鎖の必要性が認識をされたところであります。そこで、企業や研究機関などにおいてもその後、新しい技術開発がどんどん進められてきているところであります。
 そこで、本県では、全国初の取組みといたしまして、県が管理をする「陸こう」を「実証フィールド」、「実験の場」として提供させていただきまして、自動閉鎖の新技術の実証実験を行う「陸こう閉鎖方法新技術提案事業」を立ち上げさせていただきまして、提案事業者の募集を7月22日から開始をしたいと考えております。ということで、こちらですね。(パネル「陸こう閉鎖方法新技術提案事業・実証実験場所」を提示して)こういう場所でやってみようということでね、ポイントをこちらに記させていただいております。
 県が提供させていただく、この実証フィールドですね、こちらにつきましては南海トラフの巨大地震の津波到達予測時間が短い、県南部の海部郡美波町の日和佐港におきまして、幅が1.5メートルから5メートル、高さが概ね1メートルで、「横引き式」や、あるいは「片開き式」といった大きさや閉鎖方法が異なる4箇所の「陸こう」を提供したいと考えております。
 スケジュールにつきましては、7月22日から8月30日、こちらは約1ヶ月をやや越える期間となりますが、こちらを募集期間とさせていただきまして、評価委員会の審査を経て、11月の中旬に参加者決定をし、12月から来年の2月までの間に参加者が御提案をいただきました「陸こう工事」を行っていただく、そして来年の3月からほぼ1年間をかけまして実証実験を行おうと考えております。
 なお、この実証実験につきましては、まず、改良をされた「陸こう」の自動閉鎖の確認を行った後に、1年間を通じ異常気象時における「陸こう」の操作性、こちらを見極める実操作確認を行い、平成27年3月には評価委員会による最終評価、こちらを行う予定としております。
 今回の取組みが「陸こう」の自動閉鎖、こちらの新技術の実用化を加速させることを大いに期待をするものであります。実証実験によりまして、評価された新技術につきましては、今後、自動閉鎖が必要となる「陸こう」への活用をどんどん検討をしていきたいと考えております。
 今後とも、「この尊い命を必ず守る」との気概によりまして、本県が全国の先頭に立ち、こうした新技術を実証する場、つまり、「実証フィールド」を全国に提供をさせていただくなど「防災・減災対策」に結びつく施策に積極的に取り組んで参りまして、県民のまず、皆様方の「安全・安心」を確実に保っていこうと。「南海トラフの巨大地震を迎え撃つ」こうした覚悟で臨んでいきたいと考えております。 

私の方からは以上2点です。よろしくお願いをいたします。

(幹事社:司会)
 発表事項について、質問のある社はお願いします。

(幹事社)
 発表事項以外に質問のある社はお願いします。

参議院議員通常選挙の結果について(質疑)

(読売新聞社)
 昨日の参院選なんですけども、もう報道で言われたとおりの結果だったわけなんですけれども、自民が大勝したと、その結果についての知事の所感をいただければと思うんですが。

(知事)
 まずは、昨日ね、昨日というか今朝、未明までかけてでありますが、参議院選の投開票、こちらが行われまして、今、自民というお話もありましたが、政権与党である自公、この大勝と、そして過半数を十分に確保すると、ねじれの解消とこうした見出しが各紙あるいはテレビでも踊っていたところであります。
 これにつきましては、確かに今回の選挙の争点、安倍総理の掲げるアベノミクス「3本の矢」、確かに次元を超えたというね、黒田総裁、日銀総裁の色々な金融緩和対策とか、あるいは2本目の矢である財政発動とかですね。そして3番目の矢、成長戦略と、この3本の矢、特に1番目の矢が非常に功を奏しまして、あのどこまで円高になるんだろうという、その円高が、逆に円安に振れる。また、株価もどこまで落ちるんだろう、二番底どころか三番底、底なし沼じゃないかと言われたものが、一気に反転攻勢になると。非常にそうした効果は、目に見えて表れた。そして財政の点と更には成長戦略、ここに期待がかかってくるところであったわけでありまして、今回の結果というのは、まさにそうした国民の皆さんの期待の表れ、このように言っても過言ではないのではないかと思います。
 しかし、本県をはじめ、全国的に投票率が非常に低かったといったことから見ると、これは、結果がだいたい見えたので投票率が低かったのか、異常な暑さのために低かったのか、それとも、いやいや、それ以外の批判的な点で低かったのか。つまり、よく言われるのが、批判票の受け皿がなかったと、こうした点もよく言われるところでありまして、そうした意味では、野党と言われる皆様方のその活動ぶりといったものね、どこでどういう結果が出たのかと。これは目が離されないということで、恐らく記者の皆さん方も昨日は「完徹」、私もほぼ「完徹」って言いましたですけどね、ちょっとそういう意味で舌があんまり回らなかったんですけどね。ここは、十分見極めていく必要があるし、今後、国の方においても、しっかりとこうした点を踏まえ、国民の皆さん方の、場合によっては声なき声もしっかりと汲んでいただいて、そして見事にこの3本の矢を放ち、そして今では一部しかまだ効果がないではないか、地方はまだではないかといった点についても、やはり徳島(県)をはじめ、地方と言われる所が、確かに景気回復、「生活が少しでも豊かになってきたな」、「そうした実感が持てるよ」と、こうした施策に結びついていくように、大いに頑張っていただきたいなと、このように思うところであります。
 ということで、多くの皆様方も、総理もそうでありましたが、これからが勝負なんだと。大いにそうした点については、期待を申し上げるとともに、我々としても地方の声をしっかりと、県選出の国会議員の皆さん方はもとよりでありますがね。やはり、多くの皆さんと協力をして、届けていく必要があるんではないのかな、このように考えております。
 何と言っても我々、南海トラフの巨大地震、これを迎え撃たなければいけない。「防災・減災対策」、「国土強靱化」と、また、TPPの問題をはじめとする本県なんといっても第1次産業、こちらが基幹産業である。それを、どう成長戦略に持っていくのか。また、第1次(産業)と第2次(産業)、あるいは(第)3次(産業)と加える6次産業化、中小企業の皆様方の振興と、多くの成長戦略、本県としても提言をし、実際に行っている点が多くありますので、あらゆる皆さん方がそうした生活の実感、「少しでも良くなってきたんだ」、こうした点が持てるように、これはもう、我々もしっかりと取り組んでいかなければいけない。まあ、こういう思いを強くする参議院選挙ではなかったのかと、このように思っております。以上です。

(読売新聞社)
 今回の選挙で、また自民党が5議席全て、県民の方が選べる議席としては全て自民党が占めたわけなんですけども、県政運営において、これがどういうふうな影響を与えるのかという点については、どうお考えでしょうか。

(知事)
 いわゆる与党の先生方が増えた。今回は、三木亨先生が、見事参議院当選をされたわけで、本当に心からお慶びを申し上げるとともに、我々地方、つまり県議さんをやられていましたんでね、そうした地方の声を、しっかりと届けていただくと。その意味では、当選の会見の時にも言われていたようにね、「流した汗が報われる」と、また「地方の再生無くして国の再生は無いんだ」と、こうした点は、我々のまさに思いと軌を一にするわけでありますので、是非、徳島県政、その場でいろいろ頑張ってこられた経験を今度は国政の場で、そして徳島(県)と国とを結ぶ声をしっかりと届けていただくとともに、行動をしていただきたいということで、そう言う意味では与党の先生方が増えられるということは、それだけ徳島(県)の政権与党に対しての、また政府に対しての声が強く届くということになるということですので、その意味では大いに頑張っていただくとともに、やはり我々地方の声をより強くね、やはり国に届けてもらいたい、そう考えています。

(徳島新聞社)
 関連なんですけど、そのさっきの(質問)と同じなんですが、自民党が全議席を占めたということで、知事自身が、その各政党に対する距離感というか、そういったものの変化っていうのは、今後出てくるんでしょうか、その辺りを。

(知事)
 これは今まで、例えば民主党が政権を取ったときに、じゃあ自民党さんとはね、全然対応しないのかとか、そんなことは全くなかったわけですから。国会議員を選出をする、出している政党としては自民党さんだけと、本県の場合は、なったわけですけどね。それぞれの政党が無くなってしまったということではないわけですから、そうした意味では、それぞれの皆さんの声をしっかり受け止めていく。
 ただ、国は何と言っても与党の皆さん方が運営をしますんでね、そうしたところでは、徳島(県)の声がより届くであろうということですから、政策提言を行っていくといった点についても、その辺りはより、今までも連携をして、やっていくということでやっていますんでね。そうした密度を増していくといった点はあると思いますがね。
 各、それぞれの皆さん方の声、これはまあ県民の皆さんの声ということになるわけでありますので、それはしっかりとお聞きをすると、まさにそういう立場、これが知事だと思っていますので、これまでどおりの対応、そして政策提言といった点では、より自民党の皆さん方と連携を強くしていくと。こういう形で県民の皆さんの声をしっかりと政府にお届けをしていくと、こう対応していきたいと思っています。

三好市長選挙の結果について(質疑)

(徳島新聞社)
 すいません、関連なんですが、三好市長選で新しい市長が黒川さんに決まったということで、知事の受け止めをお聞かせ下さい。

(知事)
 大変なね、激戦、300票差がなかったということだけにね、それぞれ頑張られた皆さん方にお疲れさまと同時に、黒川新市長さんには、心からお慶びを申し上げたいと思います。
 何と言っても県議会議員として活躍をされてこられましたので、そうした意味では三好市発展のためにしっかりと頑張っていただく。県議会での御経験といったものをね、そうしたものを大いに市長として振るっていただければなと、このように期待をしたいと思います。

日本銀行の景気判断について(質疑)

(時事通信社)
 少し前の話なんですけど、日銀が景気判断で、回復という言葉を使ったことがクローズアップされているんですけども、徳島県の経済状況を見て、日銀の判断についてどう思われるかという点と、今後その景気対策について、安倍政権は長期安定を築くのではないかというふうに言われているんですけども、この期待する景気対策について、お考えを聞かせてください。

(知事)
 これはおそらく、この質問、答えは一つですよね。つまり、日本全体で見た場合に、どうしても大都市部、例えば首都圏、あるいは中京圏、近畿圏とこうしたところが、景気が真っ先に良くなる、これはもう過去から同様なんですね。また、こういうところに企業も人も沢山いるわけですから、何となく日本全体が良くなったんだと、こういう声になってしまう。
 しかし、やはり我々徳島(県)をはじめとする地方の方が、エリア的には広いわけですし、そうした意味では都道府県の数も圧倒的に地方が多いわけでありますので、やはりこの地方が、あるいは地方に立地をしている企業の皆さん方、やはり日本は何と言っても中小企業で成り立っていると言って過言でないわけであります。ましてや、そこの中小企業の比率が圧倒的に高いのが地方ということになりますから、この中小企業の皆さん方をはじめ、地方の皆さんが、「本当に景気が良くなったな」と言う時に、本当の意味で日本の景気が良くなったということになるんではないか。
 つまり、今は方向性、トレンドとしては良くなる方向にあると、これは立証された。今度はこのトレンドが、国民の皆さんの実感に繋がってこそと、いうことでありますので、やはり今後、期待する点といった点については、アベノミクスのこの3本の矢、まず1番目の矢はうまくいった。2番目、そして何よりも我々が期待をするのは3番目の矢、成長戦略と。地方にあるいろいろな知恵、工夫といったもの、あるいは今、現に取り組んで進めているものをいかに伸ばし、そして、日本国内というだけではなく世界にこれらが打って出れると、こういう実感を地方の皆さんができるようになって初めて、「日本が本当に良くなったな」、「回復できたな」と、こういう実感になるんではないかと思いますので、現状の認識と、これからどうあるべきかと、この二つの問いについては、今の分でお答えをしたいと、こう思っています。

(幹事社)
 その他は、ございませんでしょうか。
 では以上です。どうもありがとうございました。

(知事)
はい、お疲れさまです。それではどうも、よろしくお願いします。

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徳島県 知事戦略公室
電話番号:088-621-2015
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