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平成25年8月12日 定例記者会見 項目別

GDP成長率と消費税について(質疑)

(徳島新聞社)
 先程の消費税の話もちょっと絡むんですけども、先程、内閣府が発表した4-6(4月から6月期)のGDPの年率換算の成長率がですね、実質で2.6パーセントということだったんですが、このことを受けて知事、どのように数字見てますかね。

(知事)
 まあ、この点については、私以上に総理が気にかけておられるなと、いうのはよく分かるのね。最初は来年の4月から8パーセント消費税を上げると。ただ、これはまあ、国会でもいろいろ議論がされましてね、やはり前年での景気動向、これをしっかりと見定めた上で、これは我々も全国知事会議で言ってきた点でありましてね。やはり、景気が良くなってきていない、また国民の皆さんにそうなってきたなっていう実感がない中で、消費税を上げてしまうということは、これ結局、税っていうのは、掛け算なんですね。税率を上げても、消費が落ちてしまったら、結果として消費税は増えない、税収は増えないということになるということで、前回5パーセントにした、その最初以降、一度も実は、消費税の税収は上がっていないんですね。つまり、それだけみんなが景気が悪くなってきた、財布の紐を締めようということで、消費を手控えてしまったと。これでは、なんの意味もない、国民の皆さんに税の負担感、重圧感だけを与えるということで、今では、大体10月と言われていますが、その景気動向を見て判断をしようと。
 しかし、ここちょっと数ヶ月くらいね、2ヶ月ぐらいでしょうかね、総理の方からかなり慎重になってきた。先程、中期展望の話でも申し上げたように、国が概算要求、普通は一つ出してそれが査定されるんですけど、2段査定なんですね。つまり、消費税が上がった場合はこうとか、上がらないとこれとかいう形に、こうなると。これも、未だかつてそうした概算要求、査定の方法というのは無かった。これまでも消費税を導入をする、あるいは消費税を上げるっていう局面はあったんですけどね。初めての対応を行うということで、たいへん総理中心として官邸もこの点について慎重になっているというのが現状ではないだろうか。そうした中で、GDP2.6パーセントというものが出たということなんですね。
 ただ、これからやはり、我々が常に声を出しているように、日本全体という、押し並べてしまうんではなくて、やはり大都市部は確かに良くなってきている。こうした点は、指摘されているとおりだと思いますが、我々地方と呼ばれるところに、まだまだその実感がないと。これは、まあ、私の実感というだけではなく、私は県を代表する立場でありますので、事業者の皆さん、ここは、もちろん中小(企業)、零細(企業)とあるわけでありますし、また県民の皆さん、こうした声、この県民の皆さんも、若い世代から今バリバリと働いている皆さん方、そして、いわゆる高齢者の皆さん、こうした、皆さん方からのお声も、それぞれいただいておりますので、まだまだ、その景気回復の実感は乏しい、まだ先ではないか、これが正直なところということですので、本当のところを言うとね、総理が慎重になられているように、まあ日本全体が本当に良くなったと、良くなっている傾向があると、こうした実感が持たれると、単なる統計数値というだけではなくて、こうした声が出てきたときに、やはり、上げることこそ消費税収が上がってくると。
 特に今回は2段階で上げるということで、来年の4月に8パーセント、そして再来年の10月に10パーセントとなっているんですね。で、一つ危惧しているのは、また上がったのか、また事業者の人を見ると値札をまた替えなきゃなんないわけですね、その手間が非常に大きい。そして、我々が強く求めてきた、いわゆる高齢者の皆さん、低所得者の皆さん方に、大変、この消費税っていうのは打撃を与えるということがありますので、是非、軽減税率を入れてほしいということを申し上げてきました。つまり、食品だとか、医薬品、こうした物については非課税、できればね。
 これを申し上げてきたところ、結果として、来年の4月の8パーセント上げるときには軽減税率は入れない、そして再来年の10パーセント上げるときに合わせて入れてみようと、こうした話に今なっているんですね。であれば、一発にしたらどうだろうか、やはり軽減税率、これがやはり、低所得者の皆さん、あるいは年金で生活されている皆さん方、慎ましく生活をされて努力をされている皆さん方にとっては、一番関心の高いところ。また、重税感、こうした点を拭える点となりますので、まあ、できればね、そう、まず、4月のところは慎重な判断をしてもらうと、我々地方としてはありがたいな、こうしたところは正直あるんですが、最終的には総理がここまで慎重に判断をされようとしていることでありますので、そうした判断、地方の声をしっかりと聞いていただいて、そして決断をしていただきたいなと、今は見守るという形になるかと思います。以上です。

(幹事社)
 各社、他に質問はないでしょうか。
 以上ということで、どうもありがとうございました。

(知事)
はい。じゃあ、よろしくお願いします。

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