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平成25年8月26日 定例記者会見 項目別

「平成25年度徳島県総合防災訓練」の実施について(質疑)

(NHK)
 総合防災訓練についてですが、さっき、おっしゃったように条例制定後初めてということもありますし、南海トラフ地震を想定した、市町村別の被害想定、出てからも初めてということで、その中で特に思い入れというのがあると思いますが、そういった点と、それとですね、防災の日に向けて、県民にどういう心懸け、どういった思いを持っていってほしいかという、そういう点を伺えますか。

(知事)
 先程も今回、目玉が二つあると、このように申し上げました。やはり、実際に行う「実践さながら」っていう言葉をよく使うわけですけどね。普通だと、その会場を模擬に道路を作ったりとか、あるいは崩れたところを作ったりして、要はセットとしてやる、これが多いんですよね。
 しかし、今回の場合には、県南部の唯一の高速道路である「日和佐道路」、これを実際に交通規制をして部隊を運ぶと。いざ発災となった場合、そういうことするわけですんでね、そうした実際の訓練。また、陸路が途絶をするっていうのは、当然想定をされるわけですから、その場合は海から、これはもう東日本大震災も、しかし、その部分が足りなかったといった点がありますので、これも、海上保安部の船によりまして、それに警察の部隊を乗せるというね、まさに違う部隊同士が連携をして行っていく、これは実際、いざ発災となったら、そうしたことは、当然想定をされる。それを行わなきゃなんないわけですから、まさに「実践さながら」に現地の物を使って行っていくと。
 それから、もう一点は、やはりその会場だけっていうのがよくあるパターンなんですよね。他の人達は、「やってるんだな」って言って、見物に来る、見学に来ると。いや、そうじゃなくて、主会場、副会場定めるだけではなくて、県南の5つの市町全体を挙げて、しかも連携をして、広域で行っていく。実際に南海トラフの巨大地震っていうのは、徳島県の中でも当然広域、全国的にも広域的な災害となることが想定をされますので、こうした範囲をより広げていく、これは、重要なことなんですね。
 ともに共通するのは、「実践さながら」に行っていく、つまり進化する防災訓練を行っていく。これは、東日本大震災発災以降から、徳島(県)として掲げ、全国、あるいは国に対しても常に伝えている点でありますのでね、更に進化を遂げる、その大きな転換点、そうなる防災訓練にしたいと考えています。
 また、県民の皆さん方にはね、「9月1日、防災の日」。これは全国的にやるんだな、テレビでも、いろんなところで防災訓練しているんだな。そうしたことをよく、こう映像で御覧になるということは、おありだと思うんですけどね。やはり、「自助」、「共助」、「公助」、特に今回、「震災に強い社会づくり条例」の中で、この3つの要素、しかも、これを誰が担っていただくのか、そうした「責務」といった点も明示をさせていただいていますんでね。こうした点、是非、御理解をいただく、その日にしていただくとともに、一番重要なのが、「自助」が7割、そして「共助」が2割、「公助」が1割と、このように言われるわけですので、大切な「自助」について、まず、御家庭での災害への備えを、この日に是非、点検をしていただきたい。そして、できれば御家庭の中でも、いざという時どのルートに逃げよう。でもここは、ひょっとしたら塞がれちゃんじゃないんだろうかとか、じゃあ、そういった場合にはどこに何を置こうかとかね、こうした点も点検・確認をしていただく、そうした「自助」を実際に行う日、これも転換点にしていただければな、このように思っています。

(徳島新聞社)
総合防災訓練で、この資料を見ただけで、もしかしたら入っているのかも知れないんですけど、「日和佐道路」を利用されるということで、今、知事のおっしゃったように「自助」が7割と、非常に「自助」が大事で、いざという時どう避難するかっていうのを確認する意味でも大事かと思うんですけど、確か、あれ、「日和佐道路」って国交省の方で、作業道路とか使って確か避難場所というふうに活用できるという話があったと思うんですけど、その訓練は今回、行われないんでしょうか。

(知事)
「日和佐道路」の場合には、今、御質問がありましたように、実は震災をもう想定をして、国土交通省との間では、いろんなところ、実際のインターチェンジ以外の所から出入りができるとか、いざという場合には、住民の避難場所に使うとか、こうした形っていうのは、とってはいるんですね。
 しかし、今回の場合には、まず重要なのが部隊をどういうふうに動かしていくのか、そういった点で、交通規制を実際に行って、車両を通してみようと。
 もちろん、全部そのオムニバスに入れてしまってやるというのは、これ、いろいろあるんですけどね。まずはそれぞれ、つまり、実際に交通規制を「日和佐道路」をかけて、そうした部隊をどう運んでいくのか。そうした場合に、普通の車通れませんのでね、どういう混乱が起こるのか、こうした点は、しっかりと検証する必要があると。今回は、それを一番の、まず、メインにしているということになります。

(徳島新聞社)
 「自助」が大事とおっしゃるんでしたら、そこらも避難っていうんですかね、日頃から備えると、特にこの辺りは海に面してますので、非常に避難場所に事務方も苦労されているっていうので、この機会にせっかくなんで、この「日和佐道路」を使った避難訓練もした方がいいんじゃないんかなと、ちょっと感想を持ちましたので、質問させていただきました。

(南海地震防災課企画幹)
 「日和佐道路」についてはですね、現在3ヶ所避難場所がありまして、新しく2ヶ所建設中で、9月1日までに5ヶ所、これ避難場所が出来るんですけども、その内の1ヶ所を使いまして、美波町さんの方で、地元の住民の方の避難訓練を計画しています。

(徳島新聞社)
 1ヶ所は分かるんですけど、全体でやるべきでないかなと。で、まあその辺りが、これちょっと見えてこなかったので、主旨は分かるんですが、「自助」の部分で避難っていうのを、もっときっちりするべきじゃないのかなと思いましたので、質問させていただきました。

(知事)
 だから、今の御質問のとおりだよね。我々としても、この31300人の死者数をいかに「0(ゼロ)」にするかっていう、こう、手順というのを、もう公表しているところで、身近、500メートル以内に避難場所を作ると、これが、いよいよ最後の93パーセントまで、これを削減するところ、一番の重要な所なんですよね。でも、これが、一番最後の部分になってくるということで、徐々にそれは増やしていくわけなんですが、今御質問があるように、全体を使えるかっていうとね、危険な場所もあるかもしれないので、まずは安全に避難場所としてできるところを、どんどん増やしていこうと。
 こういったものが、きっちり出来上がった暁には、当然そこに逃げてもらう、どこにそれがあるんだということを知っていただく。もちろん「日和佐道路」だけではなくて、とにかく500メートル以内に避難場所作るっていうのが最終目標になっていますのでね。そういったものの中には当然「日和佐道路」もしっかりと。で、そういうのが全部うまく噛み合う、だったらなるべく早くなんですけどね。当然のことながら、これは、「自助」としてもしっかりとやっていくと、知っていただくと、いう形はとっていきたい。ただ、ここは「自助」だけではなくて「共助」も被ってくるんですね。つまり、地域の自主防災組織の皆さん方が、いろんな日頃訓練を地域でもやっていただいてますんでね。「自助」、「共助」が、9割を占めるものと思っていますので、これは大変重要なことと、しっかりとここは取組んでいこうと思っています。

(幹事社)
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