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平成25年9月2日 定例記者会見 項目別

「徳島県認知症対策普及・啓発推進月間」について(説明)

 次に第3点目、「『徳島県認知症対策普及・啓発推進月間』について」であります。こちらですね。(パネル「認知症高齢者の現状と将来推計(全国)」を提示して)これだけ認知症の皆さんが多い、ピラミッド的にこう、将来推計はこういう形、鰻登りですね。
 ということで、今年6月に実施をされました厚生労働省の調査によりますと、平成22年時点、22年暦年ですね、における認知症高齢者数は、高齢者全体の人口の15パーセント、約440万人に上ると推計をされているところであります。この結果を県内の高齢者の皆さんに当てはめてみますと、現在、本県の認知症高齢者は約3万2千人に上ると推計をされます。今後も、先ほどのグラフで御覧をいただきましたように、認知症高齢者の皆さんは増加傾向にあることが想定をされるところでありまして、その予備軍を含めますと、実に65歳以上の高齢者の、なんと4人に1人以上が認知症になるとの結果が出されているところであります。
 こうしたように、今や認知症は「とても身近な病気」となっていると言えるところでありますが、まだまだ認知症を正しく理解をされている方が少ないのではないか、このようにも思えるところであります。
 認知症は、「早期発見・早期治療」また「生活習慣での予防」を行うことによりまして、「症状の緩和」また「一定の進行の抑制」につなげることが、実は可能となっております。
正しい知識を是非、県民の皆様方に普及啓発していくことは、極めて重要と考えております。
 そこで、本県では、「認知症高齢者やその御家族の皆さん方が、住み慣れた地域で尊厳を保ちながら、安心をして生活のできる社会の実現」これを目指していこうということで、9月21日でありますが「世界アルツハイマーデー」を初日といたしまして、10月20日までの1ヶ月間を「徳島県認知症対策普及・啓発推進月間」このように位置づけたいと考えております。
 当月間におきましては、まず、「普及啓発」といたしまして、「早期診断・早期対応」などの重要性や地域の生活を支えるための家族支援などの理解を深めていただきますために、「早期発見チェックリスト」などの配布を行う「街頭キャンペーン」あるいは「パネル展」の開催。次に「人材育成」といたしまして、認知症介護の最前線でありますグループホームで実施をする実践型の「認知症サポーター養成研修」や地域での認知症担当者を対象とした研修会の開催。さらには、「相談体制の強化」これが重要となって参りますが、「相談体制の強化」といたしまして、各保健所が実施をしておりました「精神保健相談」や「認知症コールセンター」さらには「認知症疾患医療センター」との連携による相談に加えまして、今回、県南部、県西部にお住まいで、面会による相談を希望されている方が、より相談しやすい、そうした環境を整備をするため「医療・介護・福祉・法律」など、2から3名程度の専門スタッフチームを結成をさせていただきまして、県南あるいは県西の各地域に出向く「地域訪問チーム相談会」の開催など、認知症に関する様々な事業を集中的に実施をしようというものであります。
 今後とも、「認知症対策普及・啓発推進月間」を契機といたしまして、これらの取組みを更に充実・拡大することによりまして、認知症高齢者の皆さん方とその御家族を支える社会づくりをしっかりと進めていきたい。そして「健康長寿とくしま」これを目指していきたいと考えております。

 私の方からは、以上3点です。よろしくお願いをいたします。

(幹事社)
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