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平成25年10月28日 定例記者会見 項目別

米の減反政策の見直しについて(質疑)

(時事通信社)
 減反政策を見直すということについて、農業を非常に大事にしている徳島県として、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
 我々の方向としては、減反っていうか、このお金をいただいて、作りたいのに米を作らない。あるいは違う物に作物転換をしなさいと、これってやっぱりおかしいよね。やはり米って非常に作りやすいんですよね。これが、作り過ぎると価格が落ちる、落ちたら米価を守ることができない、昔は全部政府が買い上げたりしてた時代があったんですよね。しかし、それは困るっていうことで、減反政策が進んできた。
 そうした原点と、やはり米をいろいろ今は使うことができるんですね。お米として食べるだけではなくて、もちろん加工もするし、加工米という形で、あるいは、もう正面からそれをパンにね、米粉として使っていくとか。いろんな形で今、お米って使えるようになってきた。で、日本の米文化っていうかね。それともう一つは、海外のいろんなこの遺伝子組み替えの問題とか、ポストハーベストとか、食の安全・安心という中で、こうした主食の部分を海外から入れてくるということに対して、消費者の皆さんの意識が大きく変わってきた。やはり、顔の見える安全で安心な国内の物が良いよねって。
 こうしたことを考えると、農家の意欲をね、失ってしまう、失わせてしまうという施策よりは、どんどん作る中で、じゃあ、価格どうしていくのか。あるいは、その価格を下げない、ある程度下がるのかもしれないけど、それよりも、どんどん販路を広げていって、そこに付加価値を高める、そこにお金を使うと。作らせないために税金を使うんじゃなくて、どんどん作って、どんどん売り出していくと。当然、ここの中には国内消費っていうだけではなくて、世界ですよね、狙うはね。海外に対して日本の米の良さといったものを、もっともっと知ってもらう。ここにはもちろん輸入の検疫とか、そういう障壁があるわけなんですけど。これは今、国が全体的に打ち破っていこうと、我々も強く求めているところですから、やはり、まずは農家の皆さん方の意欲をどんどん高めてもらう。そして、美田であったものを、草ボウボウにするとかね、田んぼにもわざわざ土を入れて、違う物に作りかえていくとかいうよりも、やはり適地として適作をやっていく、適地適作っていう形で、どんどん作る。
 また、地球温暖化っていうことになってくると、米の地図も大分変わってくるのではないかということもありますから、この機会にお米についてしっかりと農家の皆さんはもとより、日本全体でやはり考えて、どこにどうお金を使っていくのか。そして、より農家の皆さん方に意欲を持ってもらう、頑張ろうって。そうすることによって、今度は後継者も入ってくるということになりますのでね。今の日本の農業全体、米だけではなくて、就業している人達の平均年齢がね、65歳越えるとか厳しい状況になっているわけですよね。となると、ここでやはり新しい新機軸を打ち出していくべきだと。そして農家の皆さんに、意欲を持ってお米を、どんどん良い物を作っていってもらう。そして、その販路を広げると。そのために、いろいろな税金、手法と政策というものを集中していくと。これがあるべき姿ではないのかなと、非常に厳しい減反政策に協力をしてきた徳島としてはね、やはりそういうことを言っていきたい。やはり、どこにお金を使うのか、その使い道と、それから農家の皆さんに意欲を持って、耕作をしてもらう。この2点を、これからも提言をしていきたいと考えています。

(時事通信社)
 基本的には、その意欲を持った農家さんを応援するところにお金を使っていくという意味で、減反には基本的には賛成というか、その方向

(知事)
 いや、じゃなくて、減反政策、今国が転換しようということなんですね。つまり作るなっていう意味では逆にね。

(時事通信社)
 あ、そうです。

(知事)
 だから、逆にそうじゃなくて、国の方向でそういう方向で行くのは良い。ただ、それをどこに、今まではね。お米を作らさないことにお金をつぎ込んで、莫大なお金を。そのお金を逆に、もういらないって言うんじゃなくて、これを逆に農家が意欲を持って耕作をし、そして良い物を作り、これを今度、国内はもとより、海外にどんどん出していく、市場を広げると。ただ、ここにはもちろん大きな障壁があるんですよ。それも国がしっかり打ち破って、国と国の間のものなんで。更に例えば輸出促進をするためにお金を入れるとか、あるいは加工する時の何か過程に、もうちょっと機械こんなのがいるから。そこに、じゃあ助成をしようとか、そういう前向きなところにお金を使うべきと。そうした知恵は、逆に現場にあるわけなんで、我々の方から政策提言をしていこうと、こういうことですね。 もちろん、それがないまんまでね、ただ単に今のまま使うっていうのは、それがなくて、どうぞ自由に作りなさいと、これで税金浮きましたって、それは違うよと。それだけはちょっと言っとかないとね、違ったふうに捉えても困りますからね。

 
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