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(時事通信社)
住友さんにお話しをお伺いしたいのですけれども、それぞれ曲の特徴とか、特に工夫した点や何かがありましたら、お伺いしたいのですが。
(住友紀人さん)
まず、「進め!すだちくん」の方なんですけども、これはもう、正にメインテーマといっていいような、こう聞くだけでちょっと元気が出てくる感じで、気をつけたところというと、両曲ともそうなんですけれども、誰でもが歌えるような簡単なメロディと、音域っていうんですかね。歌の低いところから高いところまでの音域を、できるだけ子供から大人まで誰でもが歌えるような音域にとどめています。
で、それと同時に、歌入りのものだけじゃなくて、カラオケも作ってますので、それぞれ、例えば企業の社長さんがそれで歌うとか、っていう展開もおもしろいんじゃないかなと思って。だから、皆さんにできるだけ沢山の人に歌ってもらえるような、作り方はしたつもりなので、ということですね。だから、次の「すだちの思い出」の方もそうです、はい。
(知事)
あれだけアップテンポだったら、幼稚園とか小学校の運動会ね、ピッタリよね。行進曲だもんね。
(朝日新聞社)
関連で、この2曲の使い分けというか、っていうのはどういうふうにお考えですか。
(住友紀人さん)
そうですねぇ、「進め!すだちくん」の方は、すだちくんをヒーローに見立ててるんですけど。で、「すだちの思い出」の方に関しては、すだちくんというよりかは、その「すだち」という、何ていうんですかね、食品というか、家庭の中でどれくらい可愛がられてきたかっていう。だから、ちょっと心情的なとこで、そういう一方はその応援歌、で一方は、ほっとするというか、キュンとするというか、そういう。それが使い分けと言えるかどうか分からないんですけど、そういう両面を表現したつもりではありますので。
ただ、保岡さんの詞がね、それは最初から語ってくれていたので、僕としては、すごくやりやすかったんですけどね、はい。
(知事)
「進め!すだちくん」は、朝起きた時とかね、よく音楽でも朝起きの音楽とかね、元気が出る音楽とか、夜一人で聴く音楽とか、お酒を傾けながらとかってあるんでね。で、「すだちの思い出」の方はどちらかというとバラード調ですかね。
(住友紀人さん)
そうですね、はい。
(知事)
ですから、夜聴くには一人ね、しんみりといい感じがしますよね。
(住友紀人さん)
この「すだちの思い出」の方は、設定が多分どこか徳島を離れてる方が、例えば東京であるとか、仕事で離れている方が、ちょっと徳島の文字を見てキュンとなるとか、昔を思い出すとかね。そういうところなので、大人の方が歌われるのもいいでしょうね。
「進め!すだちくん」の方は、むしろその子供、子供のコーラスもいっぱい入っているんですけど、お子さん達にどんどん歌ってもらいたいなぁと思っています、はい。
(徳島新聞社)
住友さんに質問なんですけど、曲作りに当たってですね、何かこう故郷への思い入れであるとか、そういったことは。
(住友紀人さん)
そうですね、というよりかは、多分、この保岡さんの詞からもらう、そのイメージっていう。言葉って不思議なもので、やっぱりイントネーションがあるんですよ。
例えば、徳島弁で「すだちくん」ですよね。それをそのまま、曲にメロディーラインにしたのは心懸けたんですが。これが、多分、標準語というか、だったら「すだちくん」ってなるはずなんですよね。だから、その辺もできるだけ、こう阿波弁にこう執着してというか。「すだちくん」っていう、そう「進め!すだちくん」の方は結構そうなっていると思いますよね。まあ、でも、それくらい。細かいこと言うとそうなんですけども、でも2つの作品ともに、その歌詞から受けるイメージをそのまま曲にしたっていうところなんで、はい。特には、そういう何て言うんですかね、手法的な部分ていうのは、あんまり考えてなかったですけどね。素直に書かしていただきました、はい。
(徳島新聞社)
この曲は、何拍子であと調性は何になりますか。
(住友紀人さん)
「進め!すだちくん」の方は、4分の4(拍子)で、調は「Fmajor(エフ・メジャー)」、クラシカルな言い方をすると「F-Dur(エフ・デュアー)」。だから日本語で言えば、「ヘ長調」で、「すだちの思い出」の方はちょっと聞き慣れないと思うんですけど、8分の12っていう拍子で、基本は4拍子、4分の4(拍子)なんですけど、1拍1拍がこう3連符になっていましてね、タッタッタ、タッタッタ、タッタッタ、タッタッタっていう1小節なんです。それは8分音符が12個あるっていうことなんですけど、基本的には4分の4と同じように、皆さんに一番親しみがある4拍子で書いています。こっちの方は「変ロ長調」、「Bflat major(ビィ・フラット メジャー)」ですね、はい。
(知事)
クラシックだったら名曲が多いですよ、「変ロ長調」。
(住友紀人さん)
そうですね、歌がフラット系のキーって、歌が柔らかくなるって言われているんですけどね、はい。
(徳島新聞社)
その8分の12(拍子)を選ばれたのはどうしてなんでしょうか。
(住友紀人さん)
8分の12(拍子)は、いや、もうそれも別に、その手法的な、技術的な理由ではなくて、この詞を見てた時に、「子供の頃から好きだった」って、こう何回かこう目を通すんですよ。そしたら3回目ぐらいからメロディに変わってくるんですよね、僕の中では。それがたまたま、そういう拍子だったっていう。それも、先程の質問と同じように、詞を見てストレートに浮かんだイメージを書いてみたっていう。そしたら、そうなってしまったということですね、はい。
(四国放送)
今後、例えば楽譜で何か皆さんが演奏できたりするような、提供するような、そういう予定ってあるんでしょうか。
(住友紀人さん)
あの、一応、楽譜は納品させていただいていますので、ちゃんとプリントアウトして、データでもできる感じになっているので、それは何らかの形で配信したりするんでしょうか。
(知事)
ええ、できれば逆にどんどん配信をしていった方がみんなに使ってもらえると思いますんでね。
(住友紀人さん)
だから、メロディを書いて、そのハーモニーも、コードネームって言うんですけど、コードネームも書いて、歌詞も書いているような譜面がもう存在しますので、はい。
(知事)
だから、コード進行書いといていただいていたら、ギターとかね。そういうのでも、やれるし。譜面があれば当然、合唱とかにピアノ伴奏できるし。オーケストレーションもできるし、非常にいいですよね。
(住友紀人さん)
そうですね、だからカラオケもあるので、さっきも言ったんですけどカラオケもあるので、例えば「すだちの思い出」の方とかも、さっき知事がおっしゃったんですけども、例えば合唱曲に変えて、例えばハーモニーも二声とか三声とかって、それぞれ音楽の先生が考えてくださってもいいと思いますけどね。そういう活用の仕方もあるのではないのかなと思いますけど。
(時事通信社)
飯泉知事にお伺いしたいんですけども。初めて聞いた時の感想、どんな印象を受けたかっていうのを改めてお願いできますか。
(知事)
やはり、ピッタリだなっていうね。最初にこういう感じの曲を作ってほしいっていうね、大体のところを出してあるわけですけど、住友さんが言われたみたいに、例えば「進め!すだちくん」の場合に、「すだち」がどんな物かっていうのを、最初にヘルシーとか、ねぇ、正に食材としての「すだち」から入って全体的に「すだちくん」になる。ピッタリですよね。
まして「すだちの思い出」っていうのは、せっかくなら両面作った方がいいんじゃないと、CDだけどね。ということでこれ「すだちの思い出」も作ろうぜっていうことになったんだけど。これも見てるとね、なんだかしんみりとって。住友さん言われたみたいに、故郷を遠くからね、離れて思うような、望郷の歌みたいな。でもそれが、今様になってるじゃないですか。詞としても非常に良いですし、やっぱりこれを昔から、すだちくん登場の時から御存知のね、住友さんに作曲をお願いして、最初からありましたんでね、ピタッとはめていただいたと。
やっぱり最初の「進め!すだちくん」の場合には、行進曲っていうかね、「さあ行けー」みたいな感じのね、「とてちてた」みたいな感じが良いわけで、アップテンポの曲ですし、逆にそれとまったく対局の曲っていうのがね、やっぱりA面、B面とこうよく言うんですけど「すだちの思い出」っていうのはね、バラード調でしんみりと、ピッタリですよね。本当いうと1日の間にもずっと聞いていられるみたいなね。太陽とともにね、太陽が出たら、さあ「進め!すだちくん」だ。段々夕方くらいになってきたら、うん、そろそろ「すだちの思い出」だな、という感じでね、真夜中はピッタリよね。そういうふうな形で、今回ピッタリだったなと、私も思っています。
(徳島新聞社)
住友さんに、編曲に時間かけられたということですけど、どれくらいの時間をかけられたのかと、後それとCDで今聞かせていただきましたけど、この演奏しているのは、どういう形態なのかということをお聞きできますか。
(住友紀人さん)
編曲に関しては、「進め!すだちくん」の方は、やっぱり皆さんお聞きになっておわかりだったと思うんですけど、編成の楽器数が多いんですよね。冒頭のイントロのところとかも、結構オーケストラ的なことになってるし、本編の曲の中でもホーンセクションとかギターとかオルガンとか、ドラム、ベース、子供のコーラス。いっぱい音が入っているので、単純に音がいっぱい入っていると編曲に係る時間もかかるんですよね。だから「進め!すだちくん」の方は、だぶん3日ぐらいかけましたね。
それとは別に、その「すだちの思い出」の方は、やっぱり編成が少ないし、ピアノとギターぐらいなんですよ。で、アコーディオンか。そっちの方は、だぶん1日、丸々1日くらいですかね、はい。かけました。
だから楽器の編成は、「進め!すだちくん」の方は、だからドラム、ベース、オルガン、キッズコーラス、ギター、ホーンセクション、弦楽器、パーカッションっていう感じですね。フルオーケストラに近いような感じで。「すだちの思い出」の方は、ピアノ、ギター、アコーディオン、チェレスタっていう冒頭の、何かオルゴールみたいな音とか、それで構成されています、はい。
(徳島新聞社)
このCDに収録されているのは、じゃあ、生の演奏なんですよね。
(住友紀人さん)
生の演奏ばっかりではないんです。シンセサイザーという、最近のシンセサイザーは、その良く出来ていまして、実際に演奏家がプレイした、例えばドラムの音をサンプリングといって、それを再生するので、ちょっと前、何十年か前みたいに、擬似的に電子音を使って、似た音にして作ったものではないので、まったく、多分、お聞きになってても、多分、どれが生でどれがシンセ(サイザー)かわからなかったでしょ。「進め!すだちくん」の方とかも、結構な勢いで、シンセ(サイザー)のソフトサンプラーというものを使って、テクノロジーを駆使して、やって。ただ、それだけではやっぱりちょっと、冷たくなってしまったりするといけないので、ギターとか主要なものに関しては生(演奏)を入れていますね。
(徳島新聞社)
じゃあ、知り合いのミュージシャンの方とかに演奏してもらって録音したということですか。
(住友紀人さん)
そうですね、はい。
(徳島新聞社)
これから、徳島県内でも演奏したいというようなオーケストラだとか吹奏楽とかが現れてきた場合は、何かスコア作られるとかいうことはできますかね。
(住友紀人さん)
善処します。頑張ります。いや、データというかその全部、家に僕も、全く全部、全て持っていますので、もちろんですけど。それを起こすのは、そんなに難しい作業ではないので、そういうオファーがもしあれば、対応できるかなと思います。時間ちょっとかかるかもしれませんけど、はい。
(知事)
これ、早速せないかんね。
(住友紀人さん)
でも、そういうのこう、自分達なりの、例えば自分のバンドの編成に合わせて自分達でね、そのコードネームを見ながら、ちょっとじゃあ、オリジナルとちょっと違うアレンジしてみようかとか、そういうのも楽しいと思いますけどね、はい。
(朝日新聞社)
振り付けというのは、両方の歌に付けるのですか。そして、いつまでに作られる予定ですか。
(知事)
ええ、これ住友さんにも、ちょっと御相談をして、まずは曲を作っていただきましたんでね。できるだけ早く作っていきたいな、年明けぐらいには、ということになります。もちろん、プロの振付師にお願いしないといけないわけですんでね。
(朝日新聞社)
両方の歌ですか。
(住友紀人さん)
たぶん、「進め!すだちくん」。
(知事)
「進め!すだちくん」の方ですね。
(幹事社)
他、よろしいでしょうか。
なければ終わります、ありがとうございました。
(知事)
はい、それじゃあ、よろしくお願いします。
(住友紀人さん)
お願いします。