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平成25年11月18日 定例記者会見 項目別

新海部病院の「基本設計」について(説明)

(幹事社:司会)
 では、知事、よろしくお願いします。

(知事)
 今日は、記者の皆さんにも少し様相が、「南部圏域フォローアップ移動知事室」の関係で、阿南庁舎からさせていただきます。
 それでは、私の方から3点発表をさせていただきたいと思います。
 まず、一番目、やはり県南というのもありますが、「新海部病院の『基本設計』について」であります。「新海部病院」の移転改築事業につきましては、国、県、そして、地元牟岐町の皆さんの連携の下、全国に先駆けました県立病院の「高台移転」、南海トラフ巨大地震を如何に迎え撃っていくかといった点 、また、国道55号「牟岐バイパス」の整備、いわゆる「高速道路機能」そのインターチェンジとともにということ。また、地元牟岐町の皆さんにとってみますと、「避難広場」、どちらかと言うと「広域避難広場」と言った方が良いかもしれませんが、その整備の3点セットによりまして、県南地域の新たな防災拠点づくりを目指しまして、鋭意取り組んできたところであり、この度、新海部病院の基本設計が完成いたしましたので発表させていただきたいと思います。
 新病院では、平時におきましては、「医療の提供」、これをしっかりと、もとよりでありますが、「いざ、発災」となった場合にも「多くの助かる命をとにかく助けていくんだ」、災害拠点病院として、平時と災害時の双方で県南部地域の中心的な役割を担う、いわば「リバーシブルな機能」、平時と災害時を表裏一体にという「リバーシブルな機能」を備えた病院を設計のコンセプト、基本的な考え方とさせていただいたところであります。
 ではどんな形になるのか、というのがこちらとなります。(パネル「新海部病院のパース図」を提示して)このような形で、屋上にはソーラー(パネル)ですね、「いざ発災」となった場合には、当然のことながら、四国電力からの電力供給がすぐにはなされないということですから、その間も病院は、災害拠点病院として活動を続けなければいけない。また、こちらには、ヘリポートですね。そして駐車場機能のこちら側にも、平時としては駐車場スペースとしても使えるんですが、「いざ発災」となった場合には、県南部の正に災害拠点病院ですから、ヘリポートが1機だけではやはり足りない。複数のヘリコプターが離発着できるようにということで、こちらにもヘリポートを整備をさせていただいております。
 ということで、今、概略は申し上げたところでありますが、もう少し詳しくお話を申し上げていきたいと思います。まず、パネルのここに見えているこの道路、こちらが県南の高速道路のひとつの拠点、「牟岐バイパス」の牟岐インターチェンジに隣接をする道路ということになります。敷地面積が9000平米、海抜が15.6メートルの高台にありまして、南海トラフ巨大地震によります津波浸水想定でも浸水の及ばない区域ということになっております。
 また、構造につきましては、鉄筋コンクリート造「免震構造」6階建て、屋上には、御覧をいただきました「十字のマーク」ですね、ドクターヘリが離発着のできるヘリポート、また、「いざ発災」となって当初、電力供給が四国電力からもなされない場合の対応として、太陽光発電設備を整備をし、延べ面積につきましては、現病院の約1.9倍、2倍と言ってもいいかもしれませんが、10550平米、病床数は110床となっております。
 また、新病院の新たな特徴について何点か申し上げていきますと、まず、平常時には、1床当たりの面積は、現在の約1.5倍の広さを確保させていただきますとともに、個室を現在は18床であったものから30床へと大幅に増加をするなど、快適な療養環境に最大限配慮をさせていただこうと考えております。
 また、ドクターヘリの運航によります救急医療の強化を図るほか、若手医師の皆さん方の養成拠点といたしまして、3階部分に「地域医療研究センター」を整備することによりまして、将来の地域医療を担う若手医師の研究、研修、実習を支援をしていきたいと考えております。
 そして、災害時、「いざ発災」となった時には、安全で安心な病院として、病院敷地内には、オイルタンクや受水槽などを整備をいたしまして、非常用の自家発電燃料と飲料水を7日分以上確保するとともに、ライフライン対策にも万全を期すということで、ソーラーもこれは平時にも使えるものとして用意をしております。また、多くの被災患者の皆さん方を受け入れ、しかも迅速かつ効率的な災害医療が行えるように4階の病棟につきましては、災害病棟として運用を想定をした、平時とここもリバーシブルに使えるということで、
「いざ発災」となると災害病棟としての運用を想定をした計画といたしております。
 また、重症個室、こちらもリバーシブルを考えようということでの「ICU」(集中治療室)としても使える整備など、「災害医療拠点」整備の充実強化を図りたいと考えております。
 さらに、この新病院と連絡通路によって繋がれた立体駐車場を整備をさせていただきまして、こちらも「いざ発災」となった時には、屋上部分を自重の重たい自衛隊ですとか、あるいは海上保安庁の救難ヘリ、こちらが離発着可能なヘリポートとして使えるように整備をしたいと考えております。
 今後とも、国や地元牟岐町とも緊密に連携を図らさせていただきながら、新たな海部病院が県南部地域の皆様方の命を守る医療の拠点となりますように、これからしっかりと整備をするとともに、全国初の県立病院の高台移転ということでもありますので、今後の高台移転病院のモデルとなるように工事を着実に推進をして参りたいと考えております。

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