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平成25年11月25日 定例記者会見 項目別

放射性廃棄物の最終処分施設の候補地選定について(質疑)

(時事通信社)
 核燃料廃棄物の処理の問題で、最終処分場を国の方が自治体に対して指定をしていくという方向性をまとめたというような話が出ているんですけども、このような対応については、どのようにお考えでしょうか。

(知事)
 これはもう本当に一番難しい問題ですよね。核燃料棒の問題以前に、今東日本大震災福島第一原発の事故以降のね、例えば、がれきの処理であったり、あるいはその放射性物質を浴びてしまったものについて、今いろんなところで関東地方、東日本は野積みにしてるんですよね。じゃあ、これどうするんだ。まずは、こうした対策を私はしっかりとやるべきじゃないかなと、こう思うんですよね。
 ただ核燃料棒の話もこれ福島第一原発の話として、とにかくこの安全性を高めていかないといけないと。今のまんまだったらとにかく世界中から、日本は本当に被曝してしまっていると。もっと言うと放射能を海に垂れ流している国だ、こうしたイメージを作られてしまっているんですね。だから、これについてはなんとか、早期に、そうした意味では今回の対応というのも分からんではないんですけどね。
 しかし、我々としてはかつて、この核燃料棒の話ではないんですけど、核の廃棄物ね、これについてお隣、高知県の東洋町、こちらが手を挙げた。そこに対して、我々としては隣接をしているっていうこともありまして、これに対して反対の声を挙げさせていただいた。当時は高知県、橋本知事さんでありましたけどね。これは共におかしいということで、国にもかなり強く申し入れを行わさせていただきましてね。でも、考えたらあの時にもし、仮に、ればたらですけどね。東洋町にそうしたものができて、当時国は地下深く掘るから大丈夫だ、って言って地元を説得したんですよね。しかし、南海トラフの巨大地震のこれその後出てくるわけですけど大変なことになってましたよね。こうした点を考えると、少なくとも地震列島である日本の中で、その位置っていうのは、なかなかこれは難しいんじゃないのかなというのが正直なところなんですね。
 しかし、そうした点は国は全部分かっている訳でありますので、そうしたものをしっかりと踏まえた上で、最善の対策というか、そうしたものを考えていっていただきたいと思っています。

(時事通信社)
今後、県内は当然ですけども、周辺の市町村、県内の周辺市町村がそのような場所として名前が出た場合には、どのような対応を考え、今の時点ではお考えでしょうか。
 
(知事)
 まあ、これは仮定の話なんでね。仮定に仮定を言ってもしょうがないんでけど、ただ今も申し上げたように、かつて東洋町の問題があって、我々はそういう判断をし、行動をしたというのがまず第1点。それとその後に、東日本大震災が起こり、今は国の中央防災会議も南海トラフの巨大地震として、その震度、こうしたものを出した。マグニチュードもね、9.0っていうわけですから。これを考えたら、なかなか県内に適地はないな。もっと言うと四国になかなかないだろうなということは自明の理かと思うんですけどね。これは決して、地域エゴとして言っているわけでなくて、それは当然のことながら、安全、これをしっかりと確保しなきゃいけない。今、世界中でも北欧に1ヶ所しかないわけでしょ。そこは地震が起こらないと。しかも、ものすごい地下だしね。だから、そうした点をどう考えているのかと言った点ですよね。

(幹事社)
 よろしいでしょうか、なければ終わります。ありがとうございました。

(知事)
 はい。じゃあ、よろしくお願いします。

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