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平成25年11月25日 定例記者会見 項目別

関西広域連合について(質疑)

(読売新聞社)
 1週間前にもやった関連、続きになるかも知れないですけど、関西広域連合が3年を迎えるということについてですね、あの時のお話では、3年間の成し遂げられたことということで広域防災と広域医療というのを挙げられて、広域経済というのも今、言われたと思うんですが、たくさんある中で、あえて2つ言うとすると、やはりその最初に言った広域防災カウンターパートの制度を初めてやったということと、広域医療について、いわゆるドクターヘリの相互応援制度っていうのをやった、それでよろしいのかということをお伺いしたいのと。逆に、関西広域連合でですね、課題としてできなかったこと、3年間でできなかったことというのをあげるとすればどういうことなんでしょうか。

(知事)
 まず、2つでいいのかっていうことですけどね。あえて2つとこう絞られた場合には2つプラスアルファということで、その広域防災、カウンターパート、今や全国の制度になりましたしね。それから広域医療、徳島が担っていますけど、ここでドクターヘリの複数機による相互補完、ここが一番のポイントになるところですけどね。それと平時、災害時ということでの災害医療をここに組み込むことができたと。当初、関西広域連合を立ち上げたときには災害医療という概念がなかったんですよね。ところが、東日本大震災がどーんと出た。そこで広域防災と医療を組んでやろうと。災害医療のコーディネーター制度もこういうところからできあがってきましたので、正に今おっしゃっていただいた広域防災、医療。
 それからプラスアルファは何かというと、これは本県に関わることね。これは、広域連合議会の第一番目の意見書の提出、議決事項といったものが、「本四高速の全国共通料金制度」の導入と、早期導入というものがあったと、これがプラスアルファね。という形かと思います。
 逆に、今度はいまひとつまだ進んでなかったんじゃないのといった点ですよね。これはよく言われるのが、観光と文化なんですよね。意外と進んだようで進んでいないと、必ず有識者会議でも言われるんですね。これは、おそらく関西広域連合の構成メンバーによるんだと思います。イメージね。我々としては、逆に観光というか、文化ではかなり進んだと思うんです。というのは、この間に国民文化祭が2回、実は、関西広域連合のエリアでやってますよね。京都が平成23年、そしてうちが24年。うちは、さらにその前、平成19年にもやってますからね。この中で「(人形)浄瑠璃街道」ということで、今ではもう、この関西広域連合全域、これに近畿のエリアも入れてなんですけど、「(人形)浄瑠璃街道」ということでいろんなところでコラボの浄瑠璃。そして徳島、淡路島こうしたところの皆さん方がどんどん出前で出ていくとか、講演会のときも講師で行くとか。今や、もう全域で人形浄瑠璃を広めているんですよね。こうした点では「関西文化の日」、これも受けてね、これは11月の第3の土日ですけどね。いろんなお互いに皆、文化施設は無料にするとか。目に見える形で成果は言ってるんですが、問題は観光なんですよね。奈良(県)が入っていない。どうしてもやっぱり日本の古都、観光名所と言えば、京都・奈良。みんな修学旅行で必ず行くじゃないですか。その奈良(県)が入っていないというのが、そうしたやっぱりイメージになってしまう。これは文化もそうしたところが少しあるんですよね。この時にちょうど遷都1300年祭があったじゃないですか、奈良で。そうしたときに関西広域連合としてはやはり何もできないというのもね、そうしたイメージを広げているんじゃないのかなと思っています。

(読売新聞社)
 今、おっしゃった、奈良(県)なんですけど、今おっしゃられた、奈良(県)が入っていないことによって観光面での取組みというのが不足しているんじゃないかというお話なんですが、入っていないことについて、どのように受け止められておられるんでしょうか。


(知事)
 これは奈良(県)の荒井知事さんの御判断というのがあるので、それをどうこうと言うつもりなくて、いろいろ理由は言われているんですよね。これは大阪と奈良の昔からの確執と。その一番は治水事業で大和川だ、って、こんな話はよく言われるんですよね、歴史的にね。昔から大阪と奈良が一体であったときがあったんですよ。そのときに、日頃は、この大和川っていうのは枯れ川なんですけどね、いざ大雨が降ると大変なんですよ。そのときに大阪の復旧から先にやられて、奈良をほったらかしにされたと。だから奈良の人たちは大阪に対して、これは奈良のずっと昔から奈良に居られる人ってことね。今は奈良はいわゆる大阪に通う、なんて言ったらいいのかな、首都圏だとね、よく「埼玉都民」だとか「千葉都民」とか言うようなね、「奈良大阪府民」みたいな人が結構いるんですよ。そうした人たちは別として、昔から奈良にいる人達は、やっぱり、そうしたおもしろくないと。大阪と一緒になるっていうはおもしろくないという意識がある。それから昔から都は奈良じゃないかと、京都が何をブイブイいわせてるんだよって。昔からの都は奈良だって、こんなものがこうあってね。今や、それがリニアの通過地点を巡ってまたやってるじゃないですか、京都と奈良でね。だから、どうもぎくしゃくする要素が昔から歴史的にあるということが1つあります。
 でも逆に、我々が所管をさせていただいている広域医療、こちらの分野では、でも奈良は積極的に参画をしてきてくれているんですね。たとえばうちとか和歌山とか大阪とかでは、例の脱法ハーブ、これに対して全国でもいち早く条例を作って、そして規制を行う。しかもその輪を全域に広げると。こうしたもののいろいろな共同の研究会、研修会、これは奈良にも声をかけさせていただいた、ということで、広域医療、更にはドクターヘリもこの奈良に対しては大阪と和歌山のドクターヘリが重複して支援をしているんですね。だから広域医療の面では、我々は奈良はもう一緒になっているという意識、おそらく奈良の皆さん方もそうした意識があるんですね。ただ、やっぱりどうしても全体でっていうね。また、関西広域連合の構成メンバーも奈良全体でフルセットで入ってよ、みたいなことをこうどんどん言うから。
 だから、私なんかが思うのは、じゃあ広域医療、そしたらお互いにドクターヘリで助け合えるわけだから。広域医療で、あるいはこの間奈良も大きな災害がありましたから、広域防災で、あるいは観光文化で、この3分野、7分野のうち3分野でどうだろうかと。こうした進め方もあるんじゃないのかなと思うんですよね。現にこの間、近畿版の地方産業競争力協議会、これも関西広域連合がメインでやったんですが、ここには三重県がオブザーバーとして実際に入ってきていますしね。奈良もそのエリアとして、これはまあ、奈良は奈良としてやってるんですけどね。そうした広域産業についても関わりが出てきているところでありますんでね。まずは、奈良の皆さん方にしっかりと、「関西広域連合に入ったら、ここはメリットがあるな」と、県民の皆様方に、いかに御理解をいただけるかと、そうしたところにあると思うんですけどね。

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