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平成25年12月17日 臨時記者会見 フルテキスト版

「明星 ラーメン紀行 徳島中華そば」の全国発売について(説明)

(司会)
 ただ今より、ラーメン紀行第一弾「明星 ラーメン紀行 徳島中華そば」の全国発売に関する共同記者会見を始めさせていただきます。
 まず、本日の会見者を御紹介いたします。
 明星食品株式会社代表取締役社長山東一雅様でございます。
 飯泉徳島県知事でございます。
 それでは、まず、飯泉知事からお願いします。

(知事)
 この度、明星食品株式会社さんから、「明星 ラーメン紀行」シリーズ「第一弾」といたしまして、全国に数あるご当地ラーメンの中から「徳島ラーメン」を選んでいただいたところでありまして、「明星 ラーメン紀行 徳島中華そば」を12月23日、全国発売をしていただくこととなりました。
 この場をお借りしまして、明星食品株式会社の山東社長さんに心からお礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございます。
 本県には、「徳島ラーメン」はもとよりでありますが、つなぎ粉を全く使わない「祖谷そば」、また、うどんを桶で食べる「たらいうどん」、また、素麺と冷や麦の丁度間の太さとなります「半田そうめん」、これらを「四大麺」と言わせていただいておりまして、更に最近では、これに「鳴ちゅるうどん」を入れて「イケ麺セット」などとも呼ばせていただき、東京などでも大いにPRをさせていただいているところであります。
 そして、今回は、明星食品さんの方から、これらの「イケ麺セット」の中の代表格である「徳島ラーメン」をカップ麺として、「徳島中華そば」として商品化していただいたところであります。
 そこで、徳島の中華そばの特徴を少し申し上げていきたいと思います。
 まず、一番の特徴はトッピングです。甘辛く煮込んだ豚バラ肉をトッピングしているということ。また、スープは何か。よく問われることなんですが、実は、豚骨の醤油味なんですね。味噌味じゃないかと言う人もおられるんですが、実は、豚骨の醤油味。この独特のスープが非常に麺に良くからむ。少し味が濃いと言う皆さん方には、生卵を入れる、あるいは、ご飯をセットにする、という形でこちらも食が進むと言う声もたくさんいただいております。
 最近では、「徳島ラーメン」を食べることを目的として、わざわざ徳島までガイドブックを持って食べ歩きをする皆さん方も沢山おられまして、その意味では観光振興、その目玉の一つとも今、なっているところであります。
 また、パッケージでは、徳島が正に世界に誇る、もっと言うと日本の観光の象徴と言っても過言でない「阿波おどり」をあしらっていただいているところでありまして、「食」と更には「文化」、「食」も「食文化」ということでありますので、まるごと徳島をPRいただいているところでもあります。
 今回は、全国販売という形で、普通の場合には、よく地域限定、例えば、四国だけとか西日本だけとか、こうしたものがこれまでも多かったわけでありますが、明星さんの方から今度出していただいたのは全国発売ということでありまして、となって参りますと徳島にとってみても、「食」をまた、「阿波おどり」をはじめとする徳島の名を全国に発信をしていただける正に絶好の機会をいただいたものであります。
 特に、来年、平成26年は、徳島にとって大変「エポックメイクの年」となります。例えば、徳島から声を上げ、長らくあの高すぎる料金が「平成の大関所」このようにも言われてきた「本四高速の全国共通料金制度の導入」が本格的に予定をされようとしているところでありますし、3月に入りますとJリーグが開幕となります。この中で、四国初のJ1チームとなりました「徳島ヴォルティス」がいよいよ開幕戦を迎えることになりまして、全国からも、なんと言っても四国初なわけでありますから、今18あるJリーグのチーム、なんと、名古屋グランパスを東(日本)にもし数えると、12が東にある。西は6つしかないということがありますから、こうした皆さんにとってみると正に四国は、初体験の地ともなるわけでありまして、大勢の皆さん方が楽しみにしてお出でをいただけるんではないか、来県を見込まれるところであります。
 また、多くの周年行事も目白押しとなります。例えば、剣山国定公園、また室戸阿南海岸国定公園はともに来年、指定50周年を迎えますし、瀬戸内海国立公園は指定80周年、そして、空海さんも味方をしてくれまして、こちらは四国霊場八十八カ所ですね、開創1200年祭となるところでありまして、徳島としてもこの機会にどんどんと全国に発信、売り出していこうと言うことで、「おどる宝島!キャンペーン」といたしまして、クーポン機能でありますとか、あるいは、スタンプラリー機能を有するお得な特典、盛りだくさんな周遊パスポートとして「おどる宝島!パスポート」をスタートさせたところでもあります。
 こうした絶好の機会に明星食品株式会社の皆さん方から「徳島ラーメン」を大いに売り出していただける、本当に感謝、感謝の連続でありますが、その意味でも是非とも全国の多くの皆様方に徳島の食文化、そして本場の味を堪能をしていただくために、このラーメンを食べていただいて、そして、徳島に行こうと。そうした徳島の名を冠していただいた商品の全国販売、心から感謝をいたしますとともに、県としても大いに売り出して行ければなと考えておりますので、皆様方にも特に、マスコミの皆さんにはよろしくお願い申し上げたいと思います。

(司会)
 それでは続きまして、明星食品株式会社代表取締役社長山東様からお願いをいたします。

(明星食品)
 ただ今、御紹介いただきました明星食品の山東でございます。
 この度、「明星 ラーメン紀行 徳島中華そば」の全国発売にあたりまして、飯泉嘉門県知事さんはじめですね、県庁の役職員さんの皆さん、本当に多大な御協力賜りましてありがとうございます。そして、本日は、また東京からも、またご当地からも記者の皆さん方、大勢お集まりいただきまして本当にありがとうございます。お礼申し上げます。
 「ラーメン紀行」第一弾ということで、なぜ、「徳島中華そば」を選ばせていただいたかということについて、ちょっと触れさせていただきたいと思います。
 まずはですね。私、17年前に、この四国で支店長として仕事をしておりました。その折にも徳島によく訪ねておりましてですね、その度に間違いなく徳島の中華そばを食べております。非常に好きな味でですね、中華そばの大ファンになってたと言うのが1点目でございます。
 2点目は、今、県知事からもお話ありましたように、徳島県と言えば、何をもっても「阿波おどり」。「阿波おどり」をやっぱり、世界に広めておられるということの中でですね、私も阿波おどりの連長を2年務めさせていただきました。で、二回ですね、藍場浜会場とか紺屋町会場とかで阿波おどりを踊らさせていただきました。その時のリズムの良さ、また、感動を覚えるあのリズムをですね、今でも思い出しまして、徳島県のイメージが非常に良い感じで、仕事をさせていただいたというのが事実でございます。
 3点目は、今、飯泉知事からお話ありました、四国には八十八カ所の札所がございます。その札所の中でですね、第一番霊場の札所がこの徳島の霊山寺というところなんですね。一番から八十八番まで回るということで、私も20数カ所回っておるんですけど、まだ少し回り切れてない面があるんですが、とにかく、今回、第一弾として徳島を選ばせていただいた理由の一つもですね、この八十八番、できましたら「ラーメン紀行」を八十八弾まで出したいというようなこともございまして、一番札所のある、また、私が一番好きなですね「徳島中華そば」を「明星 ラーメン紀行」の第一弾として発売したいということで、今回の全国発売になった経緯でございます。
 また、後ほど、ブランドマネージャーの梅林の方から詳細は御説明申し上げますけど、とにかく、この第一弾が成功しない限りは、二弾、三弾とですね、旅行ができませんので、この一弾にかけましては、県庁の皆様方の絶大なるバックアップもいただいておるんですが、私ども明星食品の社員も全国で北海道から沖縄まで全身全霊を傾けてですね、この「徳島中華そば」を第一弾成功させようということで頑張っております。これが成功すればですね、また、来年、再度「徳島中華そば」のリニューアルをさせていただきたいなというような、同じ時期にですね、もう一度、この「ラーメン紀行」がここ徳島に戻ってくると、1年ぶりに戻ってくるというようなリニューアルも含めてですね、再度挑戦をさせていただきたいというふうに思っておる次第でございます。
 とにかく、今、県知事の方からもお話がございましたけれど、プレスの皆様方にも強力なバックアップをいただきましてですね、消費者の皆様方が、この「ラーメン紀行 徳島中華そば」を食べて、本場と同じくらい美味い、それより美味いというようなことで人気を集めましてですね、ヒットをさせていただくということが、私ども明星食品の願いでございます。本当にものすごくお忙しい県知事さんに、ここまでお時間を頂戴して貴重な時間の中でバックアップしていただけるとはゆめゆめ、私どもは思わなかったんですけど、いろいろ・・・(チャルメラ音)これ、4分30秒でチャルメラが鳴るんです。私、大体、しゃべりすぎますので、4分30秒で止めるようにチャルメラを鳴らさせていただきましたですけど。
 そんなことで、とにかく我々も、明星食品一丸となってですね、この商品の第一弾「ラーメン紀行」を成功させたいというのが我々の夢でございます。結びにあたりまして、本日、大変お忙しい飯泉嘉門知事はじめ、県役職員の皆様方、それから、東京からも業界誌の方々大勢お見えいただきまして、御当地の記者の皆様方にもこの師走の御多忙の中、御参集いただきまして本当にありがとうございます。年末年始、何かとあわただしい日々が続くと思いますけれど、来年の午年が皆様方にとりまして素晴らしい年になりますよう、また、徳島県が、先ほどいろいろ御説明がございましたように、大飛躍する年になりますように御祈念申し上げまして、冒頭の御礼と御説明、御挨拶とさせていただきます。本日は、本当にありがとうございました。

(司会)
 ありがとうございました。それでは、今回発売をされます「明星 ラーメン紀行 徳島中華そば」の商品の御説明につきまして、明星食品株式会社の梅林ブランドマネージャー様から御説明をいただきます。

(明星食品)
 明星食品の梅林でございます。今日はこのような機会を与えていただきましてありがとうございます。それでは、商品のことについて、御説明をさせていただきます。
 まず最初に、今回、先ほど、社長の山東からもお話がありましたけれども、第一弾ということなんですけれども、なぜ、この「徳島中華そば」を我々としても選んだかということについて、簡単にお話しさせていただきます。
 今回の商品化につきましては、二つのタイミングが重なったということがございます。 一つは、この「ラーメン紀行」というブランドは、30年前に実は、明星食品が初めて立ち上げたブランドなんですけれども、そこから再度ブランドを復活させようというような気運が高まりまして、そのメニューの選定をしていたというのが一つあります。
 もう一つが、これは後ほど、お話しさせていただくんですけれども、この徳島を今年の4月に、私が訪れさせていただきまして、その二つのタイミングが重なったということがございます。
 私は、マーケティング部の第一グループというところに属しておりますけれども、3名のチームで構成されております。その中のチームのメンバーの一人が、以前、この徳島県でお得意先様を御担当させていただいておりまして、その彼から徳島中華そばの美味しさっていうことを非常に聞いておりまして、推薦をされておりました。今回、メニューの選定するにあたって、一度是非、徳島の方へ来てみようという思いがありました。ちょっとだけ余談でもあるんですけれども、たまたまその同じ時期に、私、偶然、テレビを見ておりましたら、徳島県のB級グルメのフィッシュカツというものがございまして、それがテレビ番組で紹介されていたんですね。非常に美味しそうに食べられているのを見まして、私もちょっと食べてみたいなというので、さらに徳島県へ足を向けさせたというようなことで、実際に4月の段階に来させていただきました。
 実は、関東圏でも徳島中華そばというようなお店はありまして、かつて食べたことがあったんですね。一度食べたことがありましたので、こちらへ来させていただいても時間の関係で1軒だけ食べて、大体、味の確認をさせていただいて、美味しければ是非というような思いで来させていただいたんですけれども、1軒実際に食べさせていただいたら、自分の記憶に残っていた徳島中華そばの味より遙かに美味しく感じまして、予定をですね急遽、1軒食べた後、お隣の県へ向かうはずだったんですけれども予定を変更しまして、もう1軒行こうということに予定を急遽変更しまして、こちらで中華そばを食べさせていただいたというような流れでした。
 もう本当にですね、私、仕事柄、ラーメンというものを食べることが多いんですけれども、この3、4年の間で抜けた感じで美味しかったなという思いでですね、是非、これを「ラーメン紀行」のブランドということで始めさせていただきたいなというふうに思い、メニューを選定させていただきました。
 具体的な商品特徴なんですけれども、人気のご当地ラーメン「徳島中華そば」これを再現をさせていただいております。しなやかな中細麺に甘じょっぱく、濃厚な豚骨スープが絶妙に絡む、まさしく癖になる味わいというように思っております。
 最後にですね、できあがりに、なかなかカップ麺では珍しいんですけれども、生たまごを落として食べるという食べ方提案もさせていただいております。それから、技術的なことで、ちょっと見づらくて恐縮なんですけれども、(パネル「スチームノンフライ製法」を提示して)今回、徳島中華そばを再現するにあたって、明星食品が持つ製麺技術の進化ということで「スチームノンフライ製法」というものを使わせていただいております。こちらですね、通常の水蒸気を更に加熱して高温状態にした気体を活用した明星食品独自の製麺技術を使っております。この技術を使うと、中にある気泡、空気の穴ですね、この大きさと気泡の数を自由自在にコントロールすることができまして、これによって、非常にしなやかでつるみがあって、そして蒸しどおりの良い徳島中華そばらしい中細麺に仕上げることができます。このような技術を使って、もちろんいろんな種類の麺ができるんですけれども、今回の再現をさせていただくにあたっても、この技術を使って麺の方を再現をさせていただいたというふうになっております。
 それから、販売の方ですね。通常ですね、量販店さん、それからCVS(コンビニエンスストア)さんの方でも販売させていただくんですけれども、こちらに御用意をさせていただいた「3食パック」というようなもの、なかなか通常、カップ麺というのは1個単位で売られるものなんですけれども、こちらの方で販売をさせていただくと。この中にこちらの「すだちくんシール」を入れさせていただいて、道の駅、それから、空港売店等でお土産として販売をさせていただく予定となっております。それから、発売日は12月23日に発売なんですけれども、その発売日当日にキョーエイ様のタクト店さんにおいて、すだちくん、それから、チャルメラおじさん、我々もキャラクターを持っておりますので、その2体が並んで店頭イベント、発売イベントということで、マネキンの試食販売もさせていただく予定になっております。
 それでは、そろそろ試食の方に移らせていただきます。ちょっと準備の方がありますので、暫しお待ちいただきたいのですけれども、今回、カップ麺を最後に楽しんでいただく「たまご」ですね、こちらも御推薦いただきまして、徳島県産の「高嶺の卵」を使わせていただいております。それから、カップ麺を作るお湯、水を沸かしていただくんですけれども、それも「四國剣山天然水」を使わせていただいて、是非、徳島の味を堪能していただきたいなというふうに思っております。
 では、準備をお願いいたします。(知事・社長試食)

(司会)
 それでは、発表事項は以上でございますが、これより質疑をお受けするんですが、幹事社様にここからは御進行をお願いをします。

(幹事社)
それでは、各社質問のある方はお願いします。質問の際は、社名と記者名をお願いします。

「明星 ラーメン紀行 徳島中華そば」の全国発売について(質疑)

(朝日新聞社)
 発売時期は、いつまでとかっていうのはあるんでしょうか。

(明星食品)
 明星食品の鈴木でございます。本日はありがとうございます。販売につきましては、定番採用ということで、年間、先ほど、社長の山東も申し上げましたけど、来年の同時期のリフレッシュを含めて、なんとかそこまで商品をつなげていきたいというふうに考えております。

(朝日新聞社)
 第二弾はいつ頃とか、そういうのは決まってるんでしょうか。

(明星食品)
 第一弾のですね、「徳島中華そば」を成功しないと第二弾はありませんので、本当に知事にも完食いただきまして、ありがとうございます。なんとかこれを、営業部門もちろんですね、全社員でなんとか成功させて、スタートを切りたいなというふうに考えております。

(徳島新聞社)
 何万食目標とかっていうのは。

(明星食品)
 今、目標はですね、100万食を目標にしております。最低のノルマでございますので、たちまちは100万食ということで。

(徳島新聞社)
 あと購入先は、スーパーさんとか。

(明星食品)
 そうですね、今、主要なお得意先様で御採用いただくことは決まっておりますので、お客様方の手に取りやすい環境にはなっているかなというふうに思っております。

(徳島新聞社)
 全国のスーパー、コンビニ?

(明星食品)
 そうですね全国ですけど、多少でこぼこはありますけど、全国の主要企業でお得意先様の方でお取り扱いいただくようになっています。

(徳島新聞社)
 先ほどの3個入りパックなんですが、これは道の駅、空港とだったんですけど、徳島空港?

(明星食品)
 そうです。徳島空港と徳島県内の道の駅様で。

(徳島新聞社)
 県内の道の駅。

(明星食品)
 今、一生懸命営業活動をしておりまして、道の駅様での販売というのは、私ども初めての試みですので、いろいろ今、現地の四国営業所所員と一緒に取り組んでおります。

(徳島新聞社)
 今のところ、決まっているのは徳島空港。

(明星食品)
 あと、道の駅様の方で、一応2箇所、今、決まっております。

(時事通信社)
先ほど、梅林さんの方から30年前に立ち上げたブランドを復活させたということをお伺いしていたのですけども、なぜ復活させようということになったのか、お伺いできますか。

(明星食品)
 数多くですね、明星食品がいろいろなブランドを持っております。その中で人気がありつつも、なかなかその時代の流れとともに自然に段々ブランドも活性化をしていかない中で、衰退をしていったり、消えていってしまったものがある。
 但し、中でも、この「ラーメン紀行」というブランドは、30年前に非常に大ヒットをした商品で、ブランドの資産としては、価値としては非常に高いものがあると。で、テーマが、旅に出た気分でその土地土地のラーメンを食べていただくと。数年前というか、もうかなり10年、20年前から、その各地のご当地ラーメンブームっていうのがあったんですけれども、なかなかそれをブランドとしてですね、統一の冠にしたものっていうのはですね、なかなか最近ない。
 やはり、我々マーケティング、ブランディングっていうものをして、それを消費者の方にお届けするという中で、「ラーメン紀行」というブランドは、非常に良いブランドで、ブランドの資産価値は非常にあるというふうに判断をしまして、また、今のこの時代においても、30年経ってはいるんですけれども、古びた印象がなく、皆様に届けできるんではないかなというようなことで、復活をさせまして、「ラーメン紀行」というブランドを付けさせていただいております。

(明星食品)
 補足いたしますと、30年前は「袋ラーメン」でやってきましたので、今回、カップラーメンで「ラーメン紀行」ということは初めてでございます。

(時事通信社)
正確に何年とかっていうのは分かりますか。

(明星食品)
 1983年の10月です。はい。

(中部飲食料新聞)
 知事にちょっとお聞きしたいんですけども、先ほど、説明いただきましたですね、「ラーメン」とか「うどん」とか、それだけ麺を食べる徳島の人は、麺を食べるっていうのは何か理由があるんですかね。

(知事)
 それぞれの地域の文化だったんですね。例えば、「祖谷そば」、この蕎麦っていうのは「祖谷そば」っていう、よく平家の落人伝説があると言われて、山深いところですから蕎麦しかできないんですね。その蕎麦をどう食べるかっていうのが、こうあって。全国で蕎麦っていうのは必ず、つなぎ粉を入れるじゃないですか、二八とか何とか言ってね。ところが、それもう本当にそば粉だけで、素朴にと。もうすぐ切れちゃうんですけどね。それ、いかにこううまく食べるか、あるいは「そばがき」にするか。
 それから、「半田そうめん」っていうのも、よく関東の人っていうのは、「冷や麦」がお好きで、太いですよね。だから、これをこう、いつもというわけにはいかないと。で、「そうめん」は細い、でも「にゅうめん」にすると心許ないっていう。しかし、「半田そうめん」が丁度その間の太さですよね。だから、冷やして食べてもおいしいし、「にゅうめん」にしてもおいしいと。
 でも、これも独特で、「そうめん」という名を使ってきたと。日本ではその「そうめん」の規格っていうのがあるんですよね。一時期、農林水産省から「そうめん」の名前を剥奪されそうになりましてね。「半田そうめん」と使ってはいけない、でも規格を決める前から地元の人も食べ、そして売っていた物ですから、別と。つまり、ふぐの肝っていうのは全国で食べれないですからね、法律で。但し、大分県だけは、肝を食べれるんです。つまり、法律で制定をする前からの食文化ということで認められた、これと同じパターンなんですけどね。ということでこの「半田そうめん」というのも独特の文化。「うどん」というと必ず皆さんは「讃岐うどん」を思われるんですけど、我々は御所の「たらいうどん」というのがありましてね、「うどん」をみんなで「うどん」パーティのように、こうつつくというね、これも「じんぞく」っていう、その地域のいわゆる川の小魚、これから出汁を取って食べるっていうのが正式な食べ方なんですけど、正にその地域で育まれた食文化なんですね。
 そして、今では1番メジャーになったのが、この「徳島ラーメン」。これもご当地ラーメンっていうことで、昔は和歌山ラーメンが有名だったと、こういう話があったんですが、実際にはこの「徳島ラーメン」、他のところとは違う。例えば、普通だったら一見、味噌っぽい感じがすると思うんですが、さっき申し上げたように実は豚骨なんですね、醤油味と。そして、チャーシューではなくて、豚バラがのってくると。そして、生卵をのせる。こうしたものって、よそにはなかなかない文化なんですよね。
 ということで、それぞれが、その独特の食文化、また地域特性というもので育まれてきたと。じゃあ、さっきこれに加わって、入れてくれって言ってきたのが、鳴門の「鳴ちゅるうどん」なんですけどね。これはもう、「うどん」といっても、本当にこう平べったい、そしてチュルチュルっと本当に食べれるような「おうどん」なんですけどね。こうした形で、それぞれの地域、正に食文化と言ってもいいのかもしれないんですけど。そういう独特の形で、実は育まれてきた。ただ、それがばらばらになっていたんで、例えば「讃岐うどん」のようにね、こうインパクトが、今までなかったっていうのがあるのね。
 しかし、これを全部揃えることによって、さっきの「イケ麺セット」ということで、東京ではPRをさせていただくと御婦人層からは、「もう、『イケ麺セット』がほしい」と、いろんなものが楽しめる。これは徳島だけという特色がありましてね。普通、蕎麦は蕎麦、うどんはうどん、ラーメンはラーメンというのが日本の文化なんですけどね。徳島の場合は、それが全部揃っていると、「四大麺」ということでね。プラスワンで今や、「イケ麺セット」となったと、これが今の徳島の食文化ですね。正に麺文化。

(日経新聞社)
 明星食品さんに質問なんですけれども、県からの協力についてなんですが、今日のこの広報の場以外にですね、今までの開発で何か直接協力を言ったことがあったり、また今後の展開での予定や、見込みとかその辺はどんな感じですかね。

(明星食品)
 商品の中身のですね、お手元にあるパッケージですね、こちらの先ほどお話しのありました、「阿波おどり」の部分ですね。実はですね、我々、特に私もそこまで知見がなかったものですから、一般的にある使ってもいい写真と言われるような物を使ってですね、いたんですね。それをですね、徳島県さんの東京本部さんの方に最初お持ちしまして、見ていただいた時に、「手の形が違う」というような御指摘をいただきまして。すいません、私もですね、指摘をされてもどこが違うのか分からなったんですけれども。それで、写真の方を逆に提供していただきまして、それをパッケージの方に採用させていただくというようなことをさせていただきました。
 
(帝国飲食糧新聞)
 飯泉知事に伺いたいんですけども、先ほど、御発言の中に県としても大いに売り出していければなと思うってようなことをおっしゃいましたけども、具体的に何か今、考えてらっしゃることはおありですか。

(知事)
 例えば、そのアンテナショップっていうのが、徳島は、今、東京には4店舗あるんですね。あるいは、いろいろなイベントで食のイベントもありますし、あるいは、そのPRイベントっていうのも、これもありまして、そうした場でなんせ徳島の名前を冠していただいているわけですし、阿波おどりまで載っているっていうことであればね。四国の中での徳島の位置まで書いてくれているんですよ。いろんな場でもって、PRをさせていただければなと。やはり徳島の名を冠していただいているのは、非常にありがたいですね。例えば、いろんな食べたり何かっていう場合でも、さりげなく合唱してね、「うわっ、徳島
が入ってるやないの」っていうね。実はこれまでも、徳島の名を冠するっていう物は、コンビニで例えば、ローソンさんと包括業務提携を結んでいますので、そういうところで「からあげくん」という、あのメインのところに実は、「阿波尾鶏」を使ってもらっとりますね。あるいは「すだち」を入れてもらって、あるいはそのお弁当も、そういう形で、「おむすび」もとかですね、今出しています。あと、飲み物について、これはイオンさん。イオンさんが徳島の「ゆず」を使って、これは酎ハイなんですけど、これは、やはり最初は西日本だけで販売していたものが改良しまして、それが今度は、今や全国販売になると。あるいはキリンさんの方で、こっちのは「氷結果汁」っていう、そのやはり酎ハイなんですけどね。これも昔はレモンだけっていうのがあったんですけど、これに「すだち」となんと歴史的な和解と言っているんですけど、「すだちアンドかぼす」っていうのが出ていましてね。
 それから、つい先般は、瀬戸内ブランド協議会推進連合っていうのを立ち上げましてね、瀬戸内海のちょうど7つの県でですね。第一弾が、これサントリーさんが乗っていただいて、広島のレモンと徳島の「すだち」を使っての、これはトリスのハイボールね。これをトリスの「すだちレモンハイボール」っていう形で、これは地域限定になっているんですけど。ということで、先ほど御挨拶の中でも、今まで割と地域限定だったりする、ローソンさんも最初は四国だけとか、それが受けて、今ではどんどん全国販売になる。
 でも、明星食品さんは、いきなり頭から全国販売なんで、ということであれば、どんどんいろんな場所で我々としても徳島とともにPRもさせていただきたい。なんせ徳島って書いてくれていますから、そういうことなんですね。

(帝国飲食糧新聞)
 分かりました、ありがとうございます。

(幹事社)
 他、ございませんでしょうか。

(徳島新聞社)
 先ほどの新ノンフライ製法を、もうちょっと、もう一度説明していただきたいんですが。水蒸気をさらに加熱することで。

(明星食品)
 そうですね。なかなか技術的なことがありまして、全てをお話ししてしまうと、我々も競合メーカーさんがいらっしゃるので、真似されてしまうことがあるので、最大限ですね、これでもお出しできるギリギリのところで実は書かせていただいてるんですけれども。水を加熱すると水蒸気になるんですけれども、さらにそれを加熱することによって、ちょっとその先は、ごにょごにょっていうところがあって申し訳ないんですけれども。それをですね、うまく活用することによって、この気泡ですね、中に、麺の中に空気の層みたいなのができるんですけれども、それが、コントロールできるというような形になっております。通常ですね、今分かりにくくて恐縮なんですけども、いわゆるフライ麺、ノンフライ麺、油で揚げたような麺であるとか、それからノンフライ麺という空気で乾燥させた麺っていうのがあるんですけれども、そのどちらでもなくてですね、いいとこ取りができるような技術だというふうに御説明をさせていただいております。すいません、企業秘密がだいぶ入っておりまして、明かせるところ明かせないところが非常に多いものですから、申し訳ございません。

(徳島新聞社)
 今回の、その徳島ラーメン用の麺としては、どういう風にコントロールしたかっていうのは。

(明星食品)
 中身がですね、非常に詰まっているというか、生麺風の食感のように詰まったような形で、歯ごたえというかですね、しっかりしていて、なおかつ本物のラーメン店というのは、蒸しどおりというか、こう茹でたときに水が入っていくような麺の仕組みになってますんで、そういうようなコントロールをしています。
 当然、この製法を使ってですね、全く違う種類の麺もできますので、その中でも、今回はこういうような、ご当地に即したような麺を再現できるように、かなり我々の麺の開発グループも何度も研究をして、私も、この商品だけでも少なくとも50回ぐらいはいろんな麺を食べて、その中でこちらの麺を採用させていただいたというふうになっております。

(知事)
 これ今、食べさせていただいた消費者側から申し上げますと、普通、そのノンフライ麺とかフライ麺とかって、油がどうとかあるじゃないですか。普通のラーメンってこう、インスタントラーメンっていうのは、少し「ふにゃふにゃ」っとした感じがしますよね。
 ところがね、これほんとに詰まってる。だから、何というか、その徳島ラーメンの、しかも湯がき方がね、下手な人が湯がくと「うにうに」になるでしょ、ぱりっとしてる。これは何となく、例えばスパゲティならアルデンテなんて言うじゃないですか、ああいう感じの、芯が残る訳じゃないんですけども。非常にカチッとした、本当に徳島ラーメン食べてる感じ。しかも湯がいたのも、うまい人が湯がいた(感じ)。食べてみられたらいい。

(明星食品)
 マイクロスコープの断面はないんか?持ってないんか?

(明星食品)
 そうですね、ちょっと。

(明星食品)
 要するに、麺の中に気泡がいっぱいあるんですね。気泡が大きいと、今、知事から御説明ありました、ちょっとゆるい麺になるんですね。小さい気泡、大きい気泡を自由にコントロールできるのが、この新ノンフライ製法でですね、それに徳島のラーメンに合った麺を作ったということですね。

(徳島新聞社)
 あったらでいいんですが、徳島の食材とかは特には。

(明星食品)
 基本的には、加工食品で、原料ベースでっていうことになるんですけど。全てを取り揃えるというのはなかなか難しくてですね、そこにはちょっと、そこまでの、はい。

(徳島新聞社)
 分かりました、はい。大丈夫です。

(読売新聞社)
 今おっしゃった、スチームノンフライ製法というのは、他の商品にも採用している。

(明星食品)
 そうですね。

(読売新聞社)
 このために、開発したという。

(明星食品)
 そうではなくてですね、もう4、5年くらいになるんですけど。製法自体としては、確立をしておりまして。ただですね、我々も常に挑戦で、いろんな麺にチャレンジをしていく時に、当然このスチームノンフライ製法というものを使って、適した麺もありますし、普通のですね、先ほどのノンフライ麺の製法を使った方がこの麺は再現しやすいし、非常においしくできるというようなものもあるんですね。今回はいろいろ試行錯誤を重ねていく中で、このスチームノンフライ製法というような製法を使わせていただくことによって、このような麺が再現されました、はい。
 それと、ごめんなさい。最後の、私も手持ちで今なかったんですが、パンフレットがですね、中に、明星食品のパンフレットが(資料の)中に入っていると思うんですけど、そこに麺の断面図の画像が載っておりますので、そちらの方でその麺の中身のですね、違いというようなものを分かると思いますので。4ページ目ですね、右側にあると思いますけれども。 

(日経新聞社)
 「ラーメン紀行」のようなですね、ご当地ラーメン用の統一ブランドなんですけども、他社にはあんまりないんですか、やっぱり。

(明星食品)
 いくつかは当然ありますし。それから、出しても残念ながら消えていってしまうようなものもありますけれども、我々としては、かつて袋麺でヒットした商品のブランドを再び使わせていただくと。先ほどもブランドの資産というようなものをお話しさせていただきましたけれども、それを大事にしてプランニングをしていきたいなという思いでやらせていただいております。

(日経新聞社)
 これ、名前からすると袋麺の時も、ご当地ラーメン風のものだったんですか。

(明星食品)
 そうですね。当時も、東京、大阪、札幌、博多の4つで。その後も展開をしていったんですけども、最終的には4つ。

(幹事社)
 他、ございませんか。
 それでは、質問ないようですので。ありがとうございました。

(明星食品)
 ありがとうございました。

(知事)
 こちらこそ本当に、どうも、ありがとうございました。

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