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平成25年12月27日 年末(臨時)記者会見 項目別

今年の良かった点について(質疑)

(幹事社:NHK)
 それでは、幹事社から伺います。
 たくさん項目を挙げていただきましたけれども、特に始めの方におっしゃった「経済的な効果」、それから「本四高速道路全国共通料金制度導入」、そういったところが、やはり良かったという点でしょうか。

(知事)
やはり、我々としては、今年は命運を決するたいへん重要な年と、干支にも被せたところなんですけどね。ここのところである「南海トラフ(巨大地震)」ですね。やはり県民の皆さんにとってみると、安全・安心あってこその平時ということになりますので、これをいかに迎え撃つ体制が目に見える形で進むのか、当然、国も真剣になってもらうということで、政策提言を繰り返して「南海トラフ(巨大地震)特別措置法」、そして、国のいろいろな思いとも一致をして「国土強靱化法」、これらができたところでありましてね。公共事業の質の転換も国がようやく徳島方式に倣うことになったということですから、やはりこの、南海トラフの巨大地震をいかに迎え撃つ、そして、いざ発災はもとよりなんですが、平時にそれをどう活かすかと、こうした点も大いに進んだんではないか、これはやはり、一番大きいのではないかと思いますね。
 そしてもちろん、経済といった観点で進む、これは物流、人の流れ、こうしたものが国によって制度で阻害をされる。そうした四国であってはいけないだろうということでの、この本四高速の全国共通料金(制度)。もちろん我々として、これが100点であったとは、今回は思いません。もちろん、この割引料金といった点から考えると、土日祝日の、例えば普通車2550円、これは同じなんですよね、決して良くなったわけではない。しかし、それが恒久化されたっていう点では、今までは国費を投入し、我々徳島(県)をはじめとする10府県市が、毎年20億円ぐらいを国に出しながらようやく2550円が達成されたものが、我々の出資もしなくていい。しかも、国も税金をその分に投入をしないで、制度として2550円になったということは非常に大きい点ですね。
 しかし、物流といった観点では、特に土日祝日、ここは平日が5000円、9000円だったものが5150円になる。これは大きいんですが、フェリーだ、いろんな関係が他のところにもこうありましてね、例えば香川だとか愛媛だとか。こうした意見を強く彼らが言ってきたっていうことでもありますので、5割増しになった。7725円になったと。こうなると、土日祝日の物流の夜間、これが今度3割引になるんですよね、全国ネクスコ区間も。でも、9000円の3割引ですから、6300円ですよね。つまり、引っ繰り返ってしまうという。この点については、全国共通料金、ちょっと違うんじゃないの、物流の皆さんからすると、その点については、「んっ?」って言った点があるんで、物流業界の皆さん方からは、「全体的にもう少し計算してみないと本当に良かったかどうかは分からない」、こうした声が聞かれるわけなんですね。
 ということで、この決着のタイミングといった点でも、いろいろ、今回課題があったんではないのかなとは思っています。つまり、全国の割引料金との制度が、大きく切り替わる時と同じになってしまったっていうのがね。しかし、いろいろ言ってもしょうがない点があって、100パーセントで勝てるっていうことではないですからね。やはり、何よりも制度として全国共通料金の仲間入りをすることがようやくできるようになった。そして、今まで出資したお金といった点について、なくなるということは、それを他に振り向けることができるようになる。こうした点では、良かったんではないか。これから企業誘致といった点で、あるいは人の流れといった点で、大きくこの四国が今まで顧みられなかっただけに、逆に大きな魅力がある。正にピンチをチャンスに切り替えるときだと思っています。この2点は大きかったんではないかと思いますね。

(NHK)
 後、始めの方におっしゃったヴォルティスの事などもあり、明るい兆しが見えてきた年だったということでよろしいでしょうか。

(知事)
 そうですね、先ほどの加減堰も、もう30何年来の課題であったわけで、これまでの長らく、多くの先達の皆さん方が、そして我々が取り組んできた、そうした課題が、正に解決をし、またヴォルティスにしてもよく10年周期と言われてね、1994年の時には、1回断念をすると。それから10年後、今度は2004年にJ2参戦を認められると、そして、それから更に10年後の、今度は2014年にJ1の舞台に立つという、これも多くの皆さん方、多くの県民の皆さん、またサポーター、そしてスポンサーの皆さん方の、協力がピタッと合ったから、神様がくれたプレゼントかなと、このようにも思うんですけどね。しかし、今年のうちは、まだまだ「ピンチをチャンスに!」という言葉だけで言っておくわけですが、年が明けてくると、こうした何十年にも掛けてやってきたもの、あるいは十数年来の対応といったものが実を結んだところではあるんですが、今度は、チャンスを時代に、また新たな局面が出てくる。特に来年からは、新しい十干の30年が始まる年になりますんでね、スタートダッシュといった点では、徳島は正にそれが切れたんではないか、切れるんではないかというふうに思うんですけどね。
 しかし、スタートダッシュを切った後が、また重要になる。県民の皆さんはもとより、外よりの期待度といったものも、今までとはランクが、次元が変わってくるんで、今までと同じことをやって、同じ成果を出したんでは、皆さんにとっては、これは確かに期待どおりになったということにはならなくなると、いった点がありますんで、これは年末年始、対策をいろいろ考えなきゃなんないなと、そういう思いを強くしています。

(NHK)
 年が明けると、というお話しをいただきましたが、一言で言うとどんな年にしたいということをお考えでしょうか。

(知事)
 正に「ピンチをチャンスに!」、今まで取り組んできた徳島、そしてそのチャンスが、いろいろなところで開いてきた、そうした1年になってくるわけなんですね。
 しかし、期待度もどんどん高くなるっていうことになれば、当然このチャンス、ピンチはチャンスなんだけど、チャンスはピンチでもある。今までチャンスをピンチということはなかなか徳島の場合には言ってこれなかった部分があったんですけどね。これから、あらゆる分野で徳島は、チャンスをピンチにしないようにどうするのか。チャンスをチャンスとして、より伸ばしていくと、こういう大いなるチャレンジ。正に、次元の違うチャレンジをしていかなければならない、これが正にこれから30年のチャレンジと、干支のとおりになるんじゃないのかなと。正に今回の、ずっとこの60年間の干支っていうのが、何か徳島のためにあるような感じがするんですけどね。そうした意味では、これから花開いたこのチャンスを、いかにチャンスとして実感をしていただけるようにもっていくのか。そして、チャンスをピンチにしてはいけない、これは常に思いながら対応していく、そういう1年にしていかなければいけないと。
 さあ、元旦、枕元にどっち持ってくる。チャンスをチャンスになるのか、チャンスはピンチなるのか。そういう年末年始になるかと思いますね。

(幹事社:司会)
 各社さん、何か質問ありますか。

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