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平成26年1月6日 年頭(臨時)記者会見 項目別

英語村について(質疑)

(徳島新聞社)
 教育関連の話題もかなり多かったかと思うんですが、その中でも「英語村」に関して、知事実際にその韓国に行って視察されたと思うんですが、その着想の一端というか、そういったものを紹介していただけたらと思うんですけども。

(知事)
 先ほども御紹介した韓国の「英語村」。これは、(韓国の)京畿道、つまりソウルのあるところの、いわゆる日本で言うと東京都みたいなところですけど、京畿道にあるんですね。で、ここは、もう完全にその村に入ってしまう、村というか一つのその集落と言った方がいいですかね。建物も全部洋風、私ぱっと見たときにハリーポッターのホグワーツを思い出して、そう言ったら、「いや、実はそうなんです。」という。ホグワーツに似てますわ、ハリーポッターの世界ね、全部が。
 その中に入ってしまうと、韓国の人であろうが日本人であろうが、アメリカの人であろうが、アメリカは当たり前なんだけど。ヨーロッパの人だろうが、みんな英語を話すということが約束なんですね。じゃあ我々が座学でこう考えて、文法がどうのこうのと、こう思うかと思うとそうじゃなくて。例えば、ある教室に行くと、これ大学生、おもろしかったですよ。日本の大学生と、島根県から来てる人達だったんですけどね。それと、あとヨーロッパの大学生ね。ヨーロッパも当然、ドイツはドイツ語だし、フランスはフランス語だしね。ロシアの人達が結構多かったですけどね。そうした人達が英語を介して話す、先生まで全部ネイティブなんですよ。アメリカ人であったり、イギリス人であったり、オーストラリアの人達ね。こうした人達が話をして、みんなで英語を介して、その時は何かこうクイズをやってたんですけどね。これはどうでしょうと、それをジェスチャーで全部英語で身振り手振りをして、こちら側の人に分かるようにしてやっていくと、いう形でやってたんですけどね。
 ある教室は、今度は、小学生ぐらいの子。ここは韓国の子供さん達が来ていまして、そこでクッキング教室をやっている。やっぱり教えている先生は、全部ネイティブの人で、助手として調理をする韓国の人達がいるんですけど、ここもやっぱり、クッキー焼いていて、それに対してみんな英語でやっているんですよ。あと、大きなコンサートホールがありまして、そこではミュージカルを観ることになってて、もちろん英語のミュージカル。英語のミュージカルを通して観てる人たちが体感をする。字幕なんかないっていう形で、実は娯楽であったり、生活実態であったり、あるいは趣味であったりとか、そうした楽しい環境で英語を身につける。もちろん1週間コースとか、近所の子だったら3日間コースとか、場合によっては半年、1年コースと。東南アジアの人達も実は多く来られているんですけどね。こうした形で英語を身につけて、そしてもっと言うと、そういう英語圏の文化も身につける形で、となると当然、自分のところはどうだというのを言わなきゃなんないんですね。
 つまり、それぞれの国のアイデンティティを自覚をすると同時に、英語でどう表現をして相手に伝えるのかと、こうした点をやると。これが今回の韓国の「英語村」、ちょっとこう凝縮して言うと、だったんですね。日本の場合もやはり共通していて、韓国も母国語が英語じゃないわけですから、やはり英語がしゃべれない。こうしたことによって、今では留学する、したいというのが半分いないですよね、高校生でも大学生でも。これでは企業がどんどんグローバル化をして、日本の企業といえども公用語を英語にするというところも出始めている中で、やはり採用といった点で厳しいんじゃないか、ハンディキャップを負うんじゃないかと、こうした点を思っておりますので、今回、徳島でも既に、例えばドイツ、ニーダーザクセン州、あそこも母国語が英語でないですから、そうした意味での、いろんな語学研修をお互いにやったりしてきているわけなんですが、本格的にまず高校生、ここをターゲットとして。丁度ハーバードの皆さん方中心として、ハーバード・ラボみたいな話がこうあるわけでして。そのプログラム、これを東京大学とハーバードの学生さん達が一緒に組んで、東京でまず実践をしてみたというもので、ちょうど昨年の8月には長野県の小布施(町)で初めて地方でやってみたというプロジェクトでありまして、こうしたものも導入をして、この徳島ならではの「英語村」といったものを今度、更に肉付けをしていければなと。
 やはり、楽しく学べて、しかし、英語のトップというところは、アメリカ・ハーバード大学っていうのは有名ですから、白熱教室もあるようにね。そうした授業みたいなものも英語でやっていただけるというものを体感をしていただける、そうしたプログラムを考えているところであります。

(徳島新聞社)
 これ、時期的には、いつぐらいから、まあ通年という形でされるんでしょうか。

(知事)
 そうですね、まず新年度に入ってやっていこうといいますか、まだ、具体的な、例えばその、どういうカリキュラムでやるとかといった点については、詳細詰めて。というのは、学校の授業との関わりが、これ出てきますからね。普通だと大抵、やっぱり夏休みとか、休みの期間中にやるという形になるんですけどね。ですから、このハーバード・ラボでやっているこの小布施(町)も8月、ちょうど休みですよね、夏休みね。まずは、休みが中心になってくるかとは思いますけどね。    

(徳島新聞社)
 まずは、夏休みのハーバード・ラボの協力を得ながら夏休みにやって、ということですよね、初年度に関しては。

(知事)
 ええ、もちろんそうですね。

(四国放送)
 この英語村、規模はですね、どれくらいの生徒さんが入って英語を身につけるようなものなんでしょうか。
 
(知事)
 まあ、バラバラにっていうわけにもいかないでしょうから、学校単位っていうか、クラス単位っていうか、そういった一つの固まりでやっていくこととなりますので。まずは、そうした学科として進めていただいているところ、こうしたところからになってくるのかと。もちろん、その全部の高校生がお受けをいただくというのが一番、最終目標となりますけど、いきなり最初からドカッというわけにはいかないと思いますので、まずは、そうした進んでいるところからやってみようと。そして、成功事例を作って、今度はそれで、また良い点、悪い点、出てまいります。フィードバックして、検証して、そして更なる通常のタイプといったものを作れればと思っています。

(四国放送)
 県南の牟岐少年自然の家を拠点ということだったんですけど、なぜ、そこの場所を、こう選んだ、拠点にしようと。

(知事)
 教育委員会の施設という関係もありますし、また、やはり県南という「よくばり観光体験」とか、正にいろんな形で今、実戦して、県外あるいは国際的にもこう来られているところでもありますので、そうした「よくばり観光体験」、「よくばり体験」といったものとの一体化と。フィールドとして最適ではないだろうかと。じゃあ、そのフィールドから考えて「あっ、ちょうど海が、そこがあるよね」と、こうした形で考えたということなんですけど。

(幹事社:司会)
 他に質問はないでしょうか。

 
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