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平成26年1月20日 定例記者会見 項目別

東京都知事選挙について(質疑)

(徳島新聞社)
 都知事選のことなんですけども、前、都知事選のですね大きな争点の一つになりそうなのが、脱原発か否かということなんですが、地方の首長選でですね、原発問題がその争点化することに関しては、いかがお考えでしょうか。

(知事)
 地方の選挙と首長選という中で、しかし、都知事選というのは、常に扱いが違っていたんですよね。これは都知事選だけじゃなくて、都議会議員選挙っていうのが、必ずその翌年の、例えば参議院選挙を占うとか、国政選挙を占う選挙だと。これはマスコミの皆さん、そういう形で印象持たれていると。しかも、そのオンリーワンの都知事を選ぶということですから、当然ここのところは日本の首都でもありますし、国としての政策と、こうしたものが問われるということは当然あって然るべきだと思っています。
 ということで今回、この原発問題ですね。脱原発と言うのか、あるいはともに歩んでいこうと言うのか、こうしたところが争点になると、このように言われていますけどね。
 特にこれには、さらに「東京オリンピック」が絡んでくると思うんですね。実は、東京オリンピック誘致、最終決戦の時にお隣の韓国が、すぐ決まる直前に日本の魚を禁輸したんですね。実はこの日本の魚が、放射能で汚染をされているから禁輸をするんだと。これは非常に大きな影響を与えまして、安倍総理、あるいはプレゼンター、当時の猪瀬都知事さんとか、こうした皆さん方が、あの場でそういう質問をダッーと記者から受けましたよね。その時にも、アンダーコントロールという言葉を安倍総理が使われて、ちゃんと制御圏内に入っているんだと。
 しかし、今度は決まった時にも、記者会見があって、いろいろ問われる中で、やはりこの原発についての考えをきっちり言った方が良いだろうというお考えだったと思うんですが、総理の方から、これから3カ年とあの時は言われたんですが、オリンピックに向けてですね、省エネ、あるいは自然エネルギーですね、こうしたものを加速度的に推進、導入していくんだと。そして、クリーンな東京オリンピックっていったものを世界の皆さんに見ていただきたいと。こういう形で、東京招致が決まった時にも、記者会見で記者の皆さんの求めに応じて、お答えになったと、いわば「国際公約」とこれが捉えられているわけなんですけどね。
 こうした事からすると、やはりその具体的な道筋、これを一番電気を使っている東京都、そのトップである東京都知事選、決めるんですね。ここで問われるっていうのは、あっても然るべきことかなと。逆にこれを受けて国が、どう判断していくのか、今後の道筋をですね。こうした材料になってくるんではないかと言われていますよね。そう考えてもいるんですけどね。
 また今、被災地、特に東北地方ですね、昨日も南相馬、選挙ありましたけどね、市長選。こうしたところでも、やはり、この脱原発なのかどうかということについては、争点になった。その中で、脱原発、市長さん立たれたということになっていますので、そうした点について、別に東京都知事選というだけではなくて、被災地では常に。ということで、被災地ではずっと現職が、特に福島県ではですね、敗れ続けてきたんですよね。その流れも、一旦は止まっていますけどね。
 だから、これはやはり、被災地の皆さん方は最大の関心時だし、また国民の皆さんにとっても非常に関心が高い。もっと言うと、東京オリンピック招致決定の時、総理の会見などを受けて、世界のおそらくメディア、皆さん方も注目をしているんじゃないのかなと、その行方をですね、そう考えています。

(時事通信社)
 関連してなんですけども、飯泉知事として都知事、新しい都知事に求めていくのはですね、どういうリーダーシップを発揮していってほしいとかっていうのはありますか。

(知事)
 私としては、やはり知事会の仲間を新たに迎えるということになりますので、やはり東京都と言えども、地方の一員ではもちろんあるわけですのでね。やはり、しっかりと地方行政、そうしたものを行っていっていただきたいな。じゃあ、地方行政を行うって何か、やはり今のこの地方分権の流れですよね。こうしたものをしっかりと進めていただく。
 また、東京にいろんな税制度をはじめ、富が集まってしまう。人とお金、情報が全部東京に集まるっていうのが、今の日本の形なんですよね。「中央集権」とも呼ばれ、それをなんとかしなきゃいけない、東京一極集中を打破しなきゃいけないなんて言うことが過去言われてきたわけなんですが、より今、加速度的に東京に一極集中になってますよね、オリンピックも決まったっていうことで。そうした中で、やはり東京都も地方の一員なんだと、地方行政団体の一員なんだということも、しっかりとお考えをいただいて、そうしたものの中で、やはり地方とともに共存をしていくんだと、その大きな一角なんだと、こうした意識を是非持ってもらいたいなと。「なんとなく東京だけ別よ」みたいなね、歴代多かったんですよね、そういう方がね。もうちょっとそこのところは、考え方を変えていただいて、東京も地方の一員だし、地方とともにスクラムを組んで、そして国に対して言うことは言っていくんだ、提言するものは提言していくんだと。そういうもののリーダーとして活躍をしてもらいたいなと思っています。

 
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