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平成26年3月31日 定例記者会見 項目別

鉄道高架事業について(質疑)

(徳島新聞社)
 市内中心部の鉄道高架事業ですけれども、原秀樹(徳島)市長が分割ではなく、一括でする方向で求めていくみたいですけれども、そのことについて。

(知事)
 これは、原市長さんは、前回の鉄道高架の総会の時にも全体を一括でっていう、我々としても全体をやっていこうということは、もう当然のこと。
 ただ、どうしても分割をすると具体的に進める相手がある話なので、JR四国という。JR四国が「OK」と言わなければ、いくら県と市が一緒にやろう、これでいこうと言っても決まらない。少なくとも分割をした「第1工区」ですね、この分については、JR四国は「OK」と言ってくれているわけなので、まず、この全体を成し遂げていくために、どういった手法がいいのか、現にこれからJR四国が一番厳しくなってくる。つまり、三島会社ということでね、JR北海道・九州・四国、これを三島会社っていう。(昭和)62年に国鉄を民営分割した時に六つに分けたんだけど、完全に黒字の会社と赤字の会社に、この三島会社が赤字、JR東日本、それからJR東海、それからJR西日本、この三つは黒字と。その共通するものは何か、新幹線ですけどね、ドル箱を持っていると。で、我々三島については、ドル箱がない。
 しかし、いよいよ九州新幹線が少なくとも福岡と鹿児島の間は繋がった、今いよいよ長崎新幹線もやっているわけですよね。ということで、もう(平成)24年度会計でJR九州は黒字になったんですよ。で、今度はじゃあ、JR北海道はどうなるのか。今度は、函館に平成27年度中までは、いよいよ新幹線が行くんですよ、北海道新幹線。将来的には、札幌までって。これでかなり黒字化が期待をされてくるわけですよね。じゃあ、JR四国どうなるの。ドル箱持ってないじゃないって。
 だから、三島特例っていうことで税制だとか、国の財政支援が今も続いてはいるわけなんですけれど、これもJR四国だけとなると、四国だけの制度っていうのはなかなか継続しづらいと、今度は、ますます大変になってくる。だから、JR四国として、将来的に例えば、お客さんが増えるとか、経営がプラスになる、その見込みがなかなか見込めないのであれば新しい投資は難しいと。しかし、今、1000億の無利子貸し付けをはじめ1800億の国からの支援が実際にお金としてきている。この時に何かまずは着手をしていかないと全体というのはなかなか難しいというのがあるわけですね。これは今回、徳島県の側から申し上げている。
 勿論、これを前提として、さらに鉄道高架をすることによって、徳島市内、特に阿波富田駅からずっと南側の所っていうのは、ビルもいくつかあるわけですけど、沿線の皆さんにとってみると、なるべくそうした所を避難をする場所にする、場合によっては避難をしただけじゃ足りなくて、駅の所に備蓄庫を作るとか、そうした形もこれは望まれる点ということで、後付けしたんじゃないかと言う人がいるのだけど、それは後付けは当たり前の話で東日本大震災が起こったのは(平成)23年3月11日ですからね、だから、そうした形で新たな、逆に言うと目的というか、高架に期待も出てきたということで、そうなってくると、やはりここのところをまず、具体的な形を進めていかないと。「全体、全体」と、その気持ちはよくわかる。そうしないと一番真ん中の(徳島)駅の部分とか「お花畑踏切」とか、あそこがはずれちゃうじゃないか、JRの経営関係もあるけどね。そうじゃなくて、そうした効果発動というのをしっかりとやることによって、JR四国としてもこれやっぱり高速化していかないといけないんだなと、やっぱり、道路と平面交差をしてるとスピードは出せませんからね、確かにね。だから、そうした点について、まずは着手をして、その効果を見てもらうと、そうした意味で今、(徳島)市の方にも申し上げているところなので、この間の点というのは、当然、原市長さん、全体でやるんだって、それは我々も全体やって行くというのは間違いない。
 ただ、後、手法の問題ですよね。今後どうしていくのか。勿論、市議会との関わりとかいう中で、全体で行くんだと言われていると思うので、それは、そういう方向というのは当然、帰結としては、最終的にそれを求めていくと言うのか、当然のことで、後は具体的にJR四国、プレイヤーが3人いるわけだから、どうやって行くのか、ここが我々はポイントだと。いつまでも「全体一括だ一括だ」ということになってくるとますます厳しくなる。それと同時に我々は、JR四国が何とかそうしたいろんな投資もやっていこうと気になれるように、四国新幹線、最初この場で言った時に、もう皆さん方からそうしたお金はどこにあるんですかと一発言われた。お金はつくるもの。何も徳島県が全部出すっていう話ではないわけだし、ただ、国が昭和48年に決めたわけだから、四国新幹線やるって、四全総にも書いてあるわけ。
 ただ、国がお金がなくなったからそこのところを止めよう、でも、他の新幹線動き出しているじゃないですか、それはね、長崎新幹線であったり、あるいは北陸新幹線、北海道新幹線。だったら、やっぱり新しい国土強靱化、首都直下型地震こうしたものがあった時に、我々西日本の側がしっかりとそれをケアしていかないと、この国が詰んでしまうわけだから、じゃあ、二眼レフ構造にする、それが山陽新幹線一本で本当にいいのと。これを24年5月のこの場で私が言って、それから、近畿知事会、四国知事会、全国知事会で将来のグランドデザインを出す、これについてもちゃんと四国新幹線を入れている。
 ましてや、この間の関西広域連合の中では、堺の市長をはじめ、多くの皆さん方が「まず、関空リニアなんとか」って、関空まで新幹線・リニアを入れていこうって。関空に入ってくれば、淡路島は目と鼻の先でそこを渡らせれば、あとは大鳴門橋は新幹線走れるわけだから。ということで、最初、徳島だけが言ったことが、今や関西広域連合全体でも、ただ、あとは京都とか奈良とかルートの問題がいろいろ言われていますけどね。今、リニアの話についても名古屋までと言ってたものが、これ自民党も含めて全体でやっぱり同時開業だろうと大阪までのね、こうした話もいよいよ出てきて、ヒアリングも行おうって。大分進んできたでしょ。
 だからやっぱり将来的なこと、なぜ新幹線を言うんだ、それはJR四国の経営の問題もあるし、そしてそれによって、JR四国が将来を期待が出来るということになると、鉄道高架、こうした話も「じゃあやっていこうか」って。だから、ある鉄道高架事業だけを考えていてはいけない。もっともっと、その根本、プレイヤーが3人いるわけだから、それぞれの立場っていうものも考えてあげてと、原市長さんは原市長さんのお立場、当然、議会との関係というのが皆あるわけだから、予算は通してもらう、でも市議会の方が「全体一括だ」それはそうでしょ、「お花畑踏切」の所を主張する人達もいるわけだから。過去ずっとそれを言われてきている人達いるわけなんで、そうしたものを慮っての当然の発言だと。 ただ、プレイヤー3人の中で最終どうするのかと。できなきゃ、これ意味がないわけで。そこはね。我々だってそれは一括でやりたいですよ、そりゃ。でも、相手があるから、JR四国があるから、できるところから、そして、急がなきゃならないから、それは、今度は南海トラフの巨大地震がいつ来るかわからない。そういったものを常にいろいろな要素を考えながら出していくと言うことなんですよね。 

(徳島新聞社)
 市の同意がない中で、都決って今年度するのは、難しいと思うのですけども。

(知事)
 今年度って、次年度ね。

(徳島新聞社)
 ああ、そうです。14年度中に。

(知事)
 それはもう話し合いをどんどん進めていくしかないじゃないですか。それだからダメだとか何とかって言うんじゃなくてね。それは常に努力をしていくということ。これは必要なことなんだから、一応、市は市として都決の予算が取れているわけだから、そうしたものの中でどうしていくのかということですよね。
 これが、都決の予算がないということになると、これはちょっと厳しいですよね。補正でやってもらうしかないとかってでてくるから。そうしたものの中で、後はプレイヤー3人の中での話し合いということになると思うんですよ。

(徳島新聞社)
 市の意見として、これを6項目の合意について反しているというか、そういう内容があるんじゃないかという指摘があるのですけれども、その点について改めてどのようにお考えですか。

(知事)  
 これはもう、総会の場で私は申し上げているじゃないですか。当然、その6項目はちゃんとやっていくという。それと、この全体をやるんだという都決する、それは何故、そこにこだわったか、我々もね、というのは、前回の佐古の部分がそうした取り決めをしていなかったから、高架はできた、でも、その意味で街づくりの部分、街路事業ね、市でやってもらう部分についてやりきれなかった。非常にずれてしまった。これじゃ意味がないんじゃないのっていうね、その過去の反省に我々は則っていると。その思い、それが一番大きな意味という、だから全体やるんだという決意。そして、鉄道高架と街づくりを一体でやるんだと。後はその中でどうやって行くのか。プレイヤーは3人いるわけだからね。あの合意の中にはJR四国は入ってないわけだから、後はJR四国にどう理解を求めて、JR四国が全体をいいよと言ってくれるのだったら、それはなにも二つに分ける必要はないわけだから、それは今の段階では、逆にJR四国は、まずはⅠ期の部分だけ、これならばやろうかと、そこですよね。でも、市は市としての立場をこれは言ったのだと思いますけどね。

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