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平成26年4月21日 定例記者会見 フルテキスト版

「とくしまマラソン2014」を終えて(説明)

(幹事社:司会)
 おはようございます。よろしくお願いします。

(知事)
 おはようございます。
 それでは、まず発表に先立ちまして1件、私の方からコメント・報告をさせていただきたいと思います。
 「とくしまマラソン2014を終えて」ということであります。昨日、開催をいたしました四国最大規模フルマラソン大会であります「とくしまマラソン2014」につきましては、心配された天候も結局、制限時間7時間いっぱいとなります16時まで、「おしめり」っていうのは少しあったわけでありますが、また、薄曇り、気温も低く、ランニングにはぴったりと。ゲストとしてお招きした金哲彦さんの方からも「こんな良いコンディションで、新記録を出さないで皆さんどうするんですか」なんていうことも御挨拶であったくらい絶好のコンディションの中、開催をさせていただきました。
 そして、県内外最大となります、実際に出走をされた皆さん方、とうとう1万人を突破をいたしました。10373名の皆さん方が出走をいただきました。また、過去最高となります完走者数は、9676名ということで、完走率につきましては93.3パーセントとなりました。多くの皆さん方が無事完走をされたということであります。
 これもひとえに、関係団体の皆さん、また、ボランティアの皆さん、そして、何よりも少し肌寒い中、薄曇りの中、沿道で、また、吉野川堤防の上で、もう切れ目無く、応援、あるいはパフォーマンスをしていただいた多くの皆様方のおかげ。また、後夜祭の会場などで、大変盛り上げていただきました地元の商店街の皆さん方、本当に多くの皆様方の御協力、その賜と改めまして心から感謝を申し上げたいと思います。本当にどうもありがとうございました。
 私も実際に、この顔色を見ていただいたらわかるように焼けましたね、太陽はあんまり出ていなかったんですけど、ちょうど、大会長として御挨拶をさせていただいて、号砲を鳴らさせていただき、見送りをしばしさせていただいた後、ここは後は、千葉真子さんにお願いをいたしまして、私も赤のジャケット、白のスラックス、これがないと撃つ時に公認記録になりませんので、これを脱いでスタートを切らせていただきました。
 吉野川大橋のところでは、ちょうどゲストの金哲彦さんと同じになりましたし、また、「おしめり」がありましてね、今回は、招待選手「走る公務員」を定着をさせていただいた川内優輝選手(も)走っていただきまして、彼がスタートダッシュすごかったということもありまして、全体にペースが速かったですね。私も全然気がつかなかったんですけどね。ということで、吉野川大橋の上で、結構せこい部分があって、本当に絶好の「おしめり」だったんですけどね。ということで、4キロ(メートル)ほどの第1給水所で給水をいただきまして、そして、5.1キロの第一関門まで走らさせていただきました。
 その後は、石井の糖尿病のエイドがある折り返しをして、ちょうど多くの皆さん方が通られる所です、ここで1時間ほど応援をさせていただいて、田宮の陸上競技場に戻って表彰式に、そして、その後は、ランナーの皆さんが一番苦しい38.1キロポイントですね、ちょうど不動、このお花市場からかけての所ですけどね、こちらで、やはりここで1時間ほど、ここで大抵の皆さんリタイヤされますのでね、「頑張って」という言葉はね、過去、かけた時に「ここまで頑張って、何を頑張るの」とか言われたことがありましてね、「いやーお疲れ様。もう少しですから」って。1時間そこでまだある場合には、歩いていっても大体いける距離、つまり時速4キロですからね、普通ゆっくり歩くと。そのようにお声がけさせていただいて、そして完走を目指していただくと。
 そして、その後は、また田宮の競技場に戻りまして、救護班の皆さん、あるいは多くのボランティアの皆さん、特に高校生の皆さん方が荷物を、陸上競技部の皆さんが多いのですけど、ささっとスピィディーにね、そしてお渡しをする、あるいは朝はお預かりをしていただけるということで、これが非常におもてなしの中でも、ランナーの皆さん方から好評。もう疲れてね、完走してやっとっていう時にぱっと荷物を持ってきていただけると。こうした点で、この皆さん方にも御礼を言うとともに、また、地元の皆さん方が、おうどんですとかおそばですとか、こうしたものも振る舞っていただきますので、また、トレーナー協会、接骨師会、多くの皆さん方がコンディショニングということで、これもおそらく全国(例が)ないと思うのですが、走る前、あるいは走り終えたランナーの皆さん方の筋肉を揉みほぐしていただくというね、こうした皆さん方にも御礼を申し上げて、金哲彦さん、今回は特に国際色を豊かにと、県内在住のALTですとか、あるいは徳島大学の留学生の皆さん、国際交流員の皆さん方にも実はマラソンに参加をしていただきまして走っていただいた。このうちドイツ、ケニアのお二人、そして金哲彦さんと4人で、「ランナーズオアシス」ということで、トークショーもさせていただいたところでありまして、そうした意味では、私もどっぷりと「とくしまマラソン」に浸からせていただいたところであります。ということで、私のことは置いといて。
 今回、毎度「とくしまマラソン」については、ランナーの皆さん、そして、多くの御協力をいただく皆さん方の御意見をいただいて、「進化するマラソン」とこのように言わせていただきました。それでは今回どういった点で進化をしたのか、以下大きく3点申し上げていきたいと思います。
 まず、第1点目、やはり「競技力の向上」。多くの有望ランナーの皆さん方が「とくしまマラソンだったら招待を受けてみたいな」こう思っていただくためには、やはり優勝記録、これを高めていただく必要があるんではないだろうかっていうことで、今回は特に招待選手といたしまして、今申し上げた川内優輝選手ですね、「走る公務員ランナー」ですね、また、女子の皆さん方もタイムを上げていただこうと、多くのマラソン大会で優勝経験のある「最強ママさんランナー」とも言われております俵千香さん、このお二人に招待をして走っていただきました。その結果は期待通りとなりました。
 まず、川内優輝選手の優勝タイム「2時間15分25秒」ということで、これまでのタイムを約6分半縮めていただきました。また、女子、俵さんですね、こちらも「2時間45分50秒」ということで、こちらにつきましては、約7分縮めていただいた、7分以上なんですけどね。ということで、大きく優勝タイムが伸びたという点であります。
 そして第2点目、これは実は第6回大会の時に、多くのランナーの皆さんから御指摘を受けてしまった、「マナーが悪いではないか」こうした点がありました。その意味でこのマナー、途中で用を足してしまう人がいるとか、あるいはスタートの時に自分のゼッケン番号と違うところ、大体、集団で何千番台、何千番台と並ぶのですが、全然後ろの方の人が前に入るとか、いい加減ではないか、こうした御指摘もいただいた点については、まずナンバーの色分けを前回2色だったんですが、今回は6色にということで、目で見ただけでどこにと。やはり、一人だけ違う色の人がいると周りからも冷たい視線が注がれますのでね。それから、コースにおけるトイレの設置、実は、前回多く増やしたところではあったのですが、男女比この辺りがアンバランス、バランスが良くなかった、アンバラであったという御指摘がありましたので、増設をさせていただくとともに、男女比といったものをしっかりと考慮をさせていただいた。「マナーアップ大作戦」と称して対応をさせていただきました。
 そして、第3点目、これは前回、「ランナーズオアシス」で金哲彦さんとトークショーをした時にとくしまマラソンの今後の進化の傾向・方向として、やはり国際的なマラソンにしていってはどうだろうかと御提案をいただいたんですね。ということで、海外への積極的な情報発信、そのためには、いろいろな国の選手の皆さん方、できれば徳島在住の皆さん方に走っていただいて、それぞれのブログなど、SNSなどを活用して発信をしていただこう、こうした形で今回、「ランナーズオアシス」の方でもドイツ、ケニアのお二人に参加もいただいたところであります。こうした形で、今回のこの海外へ向けてといった点では、次回に向けてということで、また金さんからもアドバイスをいただきました。
 一つは英語表記で、日本語だけじゃなくて、とくしまマラソンのPRとして英語表記と併記をしていくと。あるいは開催要領についても、これも英語で併記をしていくと。これは、ケニア、ドイツのお二人にもお聞きをすると、ともにケニアでも、ドイツでもマラソンブームですよっていう話があって、ここについては、「英語があれば十分です」というお話をいただきました。
 それからもう一つは、外国人枠の設定が有効であると。実は、東京マラソン、最初の時に2000という枠を設定されたというのをお聞きをしたんですが、ここもなかなか最初はPR不足もあって埋まらなかったと。その後は、きっちりと対応をすることによって、3000、5000ということに今なったということも金さんの方からお話をいただきました。ということで、世界に向けて羽ばたいていく「とくしまマラソン」という形にしていくことができればなとこのように考えております。
 ということで、次回の大会に向けましても、こうした課題点、そして、これからランナーの皆さん、あるいは御協力をいただいた皆さん方から、いろいろな御意見をいただくこととしておりますし、また、いただけるものと考えておりますので、こうしたものも合わせる形でしっかりと進化をするとくしまマラソンとして行っていければな。ちなみに、次回は4年に1度開催時期が3月に移るところでありまして、3月22日となるところであります。

 それでは次、以下、発表事項に移らさせていただきます。
 今日は3点、発表をさせていただきます。

「障がい者が繋ぐ地域の暮らし“ほっとかない”事業について(説明)

 まず、第1点目は「『障がい者が繋ぐ地域の暮らし“ほっとかない”事業』について」であります。
 県では、障がいのある皆さん方の地域社会における共生の実現に向けまして、障がい者就労施設で働いていただく方が、やりがいを持って、活き活きと働くことのできる場の創出に鋭意取り組んでいるところであります。特に、平成25年度からは、三好市の箸蔵地区におきまして、障がいのある皆さん方が、高齢者などの買い物支援、あるいは見守りなどを行っていただく、つまり、日常生活を障がい者の皆さん方が支えていただくと。今までは、どちらかと言うと「地域で支えられる立場」から「地域を支える立場へ」と、これも一つの合い言葉であったわけでありますが、こうした形での新しい就労の形、「障がい者が繋ぐ地域の暮らし“ほっとかない”事業」を開始をし、そして、地域の皆様方と正に「生きがいと絆づくり」を進めていただいているところであります。
 この事業につきましては、今も少し概略は申し上げたところでありますが、買い物に御不便を感じておられる高齢者の皆さん方、独居老人の方々が多いわけでありますが、そのお宅を障がい者の皆さん方が訪問をしていただきまして、それぞれの施設で作った食品や地域で調達をした日用品などをお届けをする「買い物支援」、また、お話をお伺いをいたしまして、安否を確認をする「見守り活動」、これらを実施するものであります。
 そして、これらを箸蔵地区にちなんで「箸蔵モデル」を全国にどんどん発信をしていこうということで、この「箸蔵モデル」につきましては、障がいのある皆様方にとってみますと、地域を支える主役として社会に貢献をしていくんだ、その自覚と責任感を醸成をしていただく、そして、コミュニケーション力、また一般就労への意識の向上という副次効果もあるところであります。
 また、一方、高齢者の皆様方にとってみますと、生活の利便性の向上はもとより、ふれあいの機会の創出によりまして、生活に正に潤いが生まれてくる。徳島をはじめ、今全国でも高齢者の皆さん方の自殺が増えている、こうした傾向もあるところでありまして、こうした生きがい対策、こうした点にも大いに貢献をしていただけるものと考えております。
 こうした効果が、実際に既に得られているところでありまして、さらに実際に検証をした成果を踏まえて、この度は、このモデルを全県下に広げようと、こちら「箸蔵モデル」は西部(地域)ということでありましたので、東部地域と南部地域において新たに事業を開始することとなりました。こちらですね。(パネル「障がい者が繋ぐ地域の暮らし“ほっとかない”事業」を提示して)まず、東部地域につきましては、「社会福祉法人カリヨン」の皆様方が運営をしていただきます施設「れもん」が中心となりまして、徳島市及び石井町の皆様方を対象に施設で作られましたパンやお菓子、こうした食品や日用品を届けていただく、見守り活動も行っていただこうと。さらには、集会形式での販売活動も行っていただきまして、その交流拠点となる「みまもりレモン」事業を5月12日、月曜日から実施をしていただくこととなりました。
 また、南部地域では、「社会福祉法人柏涛会」の皆さん方が運営をいたします施設「障害者地域生活自立支援センター・ばんそうS&S・花畑」が中心となりまして、山間部などの過疎地域の高齢者の皆様方を対象として、こちらもやはり施設でお作りになりましたお総菜やパンなどを日用品とともにお届けをする、さらには見守り活動も行っていただくということで、高齢者の皆様方がいつまでも健康で、そして活き活きと暮らしていただくことのできる「おたっしゃ」な生活の維持に繋げていく「おたっしゃですカー」車のカーをかけて、事業を5月9日、金曜日から実施していただくこととなりました。
 この東部地域での「みまもりレモン」事業の開始にあたりましては、オープニングセレモニーを5月12日、月曜日に県庁正面玄関前で開催をいたしまして、移動販売車をお披露目をした後に、最初のお届けに出発をしていただく運びとなりました。
 県といたしましては、今後とも、このみんなが幸せになる全国初の取組みである「箸蔵モデル」を地域の実状、例えば「西部は西部」「東部は東部」「南部は南部」という形で、地域の実状に合わせ進化をさせ、県内の隅々に広げていくとともに、政策提言はもとより、積極的にPRをさせていただきまして、同じ課題を抱えている全国各地にも広げていく正に「課題解決先進県」としての取組みを一層展開をして参りたいと考えております。

平成26年度「徳島夏のエコスタイル」の実施について(説明)

 次に第2点目、「平成26年度『徳島夏のエコスタイル』の実施について」であります。 昨年は、8月に猛暑日が続くということで、非常に暑い夏でありましたが、幸いにして、電力需給がひっ迫することなく、無事に乗り切ることができました。これも御家族や企業の皆様方の節電意識が大変浸透したと、県民総ぐるみでの節電、そして省エネの取組みが定着をしてきた結果でありまして、これまでの御理解、そして御協力に心から感謝を申し上げるところでございます。
 4月17日、四国電力の方から示されました今年の夏の需給見通しでは、猛暑と仮になった場合でも、安定供給に3パーセント以上必要とされる供給の予備率につきましては、4.3パーセント程度以上が確保をされるとなったところであります。
 ただ、電力の需給状況が厳しいことに日本全体として、依然変わりはないところでありまして、本県としても気を緩めることなく、節電あるいは省エネの取組みを引き続き推進をしていく必要があると考えているところであります。そこで、(今年も)5月から10月末まで、ちょうど半年間ですね、この期間におきまして「節電・省エネ対策」を盛り込んだ「徳島夏のエコスタイル」を展開することといたしております。こちら、(パネル「徳島夏のエコスタイルの推進スキーム」を提示して)「徳島夏のエコスタイルの推進スキーム」ということで、まずここに標語、コンセプトを載せさせていただいております。今回のコンセプトにつきましては、「ライフスタイルの転換に向けた『次の一手 次の一歩(Next One)』」ということでね、ネクスト・ワン、一歩踏み出そうということですね。
 これには、「徳島県環境基本計画」の基本コンセプト、基本概念であります「徳島からの環境イノベーション」に向けまして、まずは省エネ社会の構築に向けたライフスタイルの転換や自然エネルギーの導入、これまでの取組みをさらに発展をさせていこうということで、変えるところは大胆に変えていこうということ。そして、今の標語にもありました「次の一手 次の一歩を進めていこう」というメッセージ、この中に込めさせていただいております。
 県民の皆様方や事業者の皆様方には、引き続き「徳島夏のエコスタイル」共通の取組みであります、例えば、「室温の28℃設定、軽装の勤務」また「こまめな消灯、あるいは電源オフ」「地球に優しいエコドライブの推進」などにつきまして、率先した御協力をお願いをいたしたいと思います。
 特に期間中のイベントといたしまして、今回「『新・環境首都とくしま憲章(仮称)』シンポジウム」を開催をさせていただきまして、環境に優しいライフスタイルの指針となります新たな憲章を作り上げていく中で、県民の皆様方とともに新しいライフスタイルがどうあるべきかを考えるそうした契機にしていただきたい、あるいはしていこうと考えております。
 また、「地球に優しい『自然エネルギー』『スマートコミュニティ』環境学習の推進」では、日々進歩を続けております自然エネルギーに関する技術、あるいはエネルギーの有効活用策などの先進事例を、やはり「鉄は熱いうちに打て」、小中学生の皆様方にわかりやすく紹介をさせていただきまして、「エネルギーが貴重であり、そして無駄に使ってはいけない」、東日本大震災の正に教訓であったところでありますが、知識や、あるいは生活態度を養ってもらえるような環境学習を展開したいと考えております。
 また、さらには、身近なところから取組みを始めるとの「スマートライフ推進セミナー」などを順次開催をいたして参ります。
 今後とも、国の節電対策、あるいは四国電力の対応、これらを踏まえまして、県として必要な節電対策を取りまとめ、本格的な夏の到来の前にタイムリーにお示しをさせていただきまして、県民の皆様方が安心した夏を過ごしていただけるよう「徳島夏のエコスタイル」の取組みを県民の皆様方や事業者の皆様方に広く呼びかけをいたして参りたいと考えております。
 そして、この「徳島夏のエコスタイル」を「産・学・民・官」協働によります「県民総ぐるみ」の運動として、果敢に展開をさせていただきますとともに、四国の他県、また関西広域連合とも広く連携を図りながら、省エネ社会の実現に向けた新たなライフスタイルへの転換にしっかりと繋げて参ります。

平成27年度職員の採用予定人数について(説明)

 次に3点目、平成27年度職員の採用予定人数についてであります。
 これまで、本県職員の新規採用につきましては、厳しい経済雇用情勢を踏まえまして、若年層の雇用を確保し、特に若い皆様方に「夢」と「希望」をしっかりと徳島で持っていただこうと、平成24年度から三年連続での三桁となる100名を超える採用枠を確保をいたしてきたところであります。
 我が国の経済情勢、「アベノミクス」その効果によりまして、景気が地方におきましても緩やかに回復しつつありますが、4月からの消費税引き上げによる影響が一方で懸念をされる中、経済の先行きもまだまだ不透明、こうした中、地方におきましては、しっかりと景気回復の実感、これを隅々にまで持っていただく必要があるのではないかと思っております。
 そこで、景気回復の軌道をより確かなものとしていこうと、今年度が新たな次元へのステージへと羽ばたいていく「エポックメイクの年」である徳島、これを契機といたしまして、本県が抱えております行政課題の解決に積極果敢に挑み、そして、若者、あるいは子育て世代の皆さん方が「夢」や「希望」の持てる「宝の島・とくしま」の実現に向けた取組みを加速をしていきますため、来年度、つまり平成27年度の県職員新規採用につきましては、過去20年間で最大となる110名程度の採用枠を確保させていただきたいと考えております。
 一方、こうした積極的な採用を行うと、「じゃあ、大丈夫なのか」「県庁全体の職員はどうだ」「総人件費はどうだ」こうした課題も出てくるところでありまして、この点につきましては、一般行政部門3000人体制に向けた取組みを着実に図っていく、来年度の一般行政部門職員数につきましては、今年度、平成26年度と比べ、15名程度の削減を予定をしておりまして、総人件費の抑制にも配慮した計画としていきたいと考えております。
 さらに、安定した採用規模を継続することで、今、特に若年層の年齢構成が非常に「いびつ」となっている職員の年齢構成の適正化を更に図る。そして、将来に向けまして組織の執行力維持向上に努めて参りたいと考えております。県内在住の皆様方はもとより、県外在住の本県出身の皆様方であるとか、あるいは全国で公務員を志望し目指される皆さん方で、「是非、徳島で頑張りたい」こうした皆様方に是非「夢を実現をするのであれば徳島で」こうした思いで多くの皆様方に御応募をいただければと考えております。

 私の方からは以上です。よろしくお願いをいたします。

(幹事社:司会)
 質問のある社がありましたら、お願いいたします。

「障がい者が繋ぐ地域の暮らし“ほっとかない”事業について(質疑)

(毎日新聞社)
 「みまもりレモン」と「おたっしゃですカー」についてなんですが、先ほど、徳島市や石井町などでとおっしゃってましたが、実施地域、ほかにありましたら、もう少し教えていただきたいんですけど。

(知事)
 今回の場合には、まず、エリアとして、この皆さん方には、徳島市と、それから石井のエリア、ということに当面なる、ということですね。

(毎日新聞社)
 南部の方が、海陽、海陽町ですか。これまで、三好市ってことは、三好、徳島市、石井町、海陽町の4市町村。

(知事)
 ということですね。
 あくまでも、まずはモデルとして、地域の皆さん方にその効果といったものを実感していただいて、多くの社会福祉法人の皆さん方もいらっしゃいますのでね、「じゃ、うちもやっていこう。」と、特に、中山間地域というところと、実は徳島市と今回、石井町という都市部。実は、都市部の中にも独居老人、これが例えば東京の中で一番過疎が進んでるのはどこかというと、大抵、島しょ部、小笠原とか、皆こう思っちゃうんですけど、実は千代田区なんですよね。こういうことが、実は、徳島市の中心部でも起こるということがありましてね、そうした意味では、そうしたところ、都市型の見守り、あるいは独居老人対策、こうしたものをどうしていくのか、っていうのが東部のまさにモデルと。
 そして、海陽町の部分、県南ですね。こちらは、三好市、県西部と同様に、中山間地域における障がい者の皆さん方と高齢者の皆さん方との絆、更には見守りサービスと、こうしたものを展開すると。正に両極端のエリア、しかし課題は同じ。でも、それぞれに工夫がいる、ということになるかと思います。そして、これをできれば、全県下に広げるとともに、こうしたものを日本全体の、正に制度としていくべきではないだろうか。我々徳島のような地方というところではなくて、徳島、石井町の例というのは、まさに東京都でこそ一番有効な対策、でもこれ、あるいは埼玉県とかね。千葉、神奈川という東京圏ですね。今、高島平のあの団地群。昔は、若い世代がいっぱいでね、場合によってはエレベーターいらないよって。今、独居老人の実は集合住宅になってしまった。エレベーターどうするんだ、大変なことになってですね。こういう形で、新しい形、その処方箋がまだ打ち出されていない、そうしたものを逆に徳島から発信をしていくと。そして、課題を大いに解決をしていこうと。こうした取組みにも、政策提言など、こうしたものを通じて広げていきたいと思っています。

(毎日新聞社)
 ありがとうございます。

(徳島新聞社)
 すいません、関連で。三好市なんかでやってますけども、この収益力っていう点で言いますと、確保できているのかどうかというのもあるんですけど、障がい者の方が、工賃アップのためにっていうところもあると思うんですけど、一番大事な収益力のアップと思うんですけど、そこらへんについてどのようにお考えですか。

(知事)
 やはり、収益力と言う前に、販売先を広げると。せっかく施設でいいものを作ったとしても、それを買ってもらわなければ、全部それがロスになってしまいますので、こうした高齢者の皆さん方っていうのは、もう毎回、確実に買っていただける。しかも、ただ販売をするというだけじゃなくて、見守りサービスと一緒になって、例えば、お話し相手になると。これ、障がい者の皆さんにとっても、会話力を向上させるという意味で非常に大きいわけでして。そうした意味では、やはり買っていただけるというのが、まずは収益力を増していく大きなきっかけになっていくと。
 そして、対面販売、顔の見える販売ということで、「これは定着度が高い」ということになりますので、逆にこの「箸蔵モデル」っていうのは、十分対応できるんではないか、ということで、スタートをまず切ったと。
 そして、現に、今そのモデルが着々と進むだけではなくて、今度は全県下に広がりをみるということになりますので、確かに、今おっしゃるようにどんどん収益力を、ということは最終的にはあるわけですけどね、あまりそこのところにこだわってしまうと、高齢者の皆さん方から見ると、少しちょっと冷たいなというイメージを持っていただくとマイナスになる。やはり、障がい者の皆さん方のそうした対面での販売のこれ訓練、これにもなるということですから、そうした多くの副次的な効果、これを考えて、もちろん、最終的にはね、赤字を出してはこれ意味ないところですから、そうした点も施設の皆さん方、また高齢者の皆さん方の御意見もいただきながら、このモデルを更に改良できるものはどんどん改良して、進化するモデルにさせていただきたいと考えています。

(幹事社)
 発表事項でほかに質問のある方いらっしゃいますでしょうか。

平成26年度「徳島夏のエコスタイル」の実施について(質疑)

(NHK)
 すいません。エコスタイルについてですが、いろいろ取組みがある中で、特に県民に呼びかけたいことっていうのは、特にどれでしょうか。

(知事)
 はい。我々としては、やはり今まで続けていただいたエコの活動ですね。例えば、室温設定を28℃にするとか、あるいは電源オフを進めていただくとか、ついテレビもね、「ああ、電源切りましたよ。」って、主電源がついてますよね。こうした点を励行、どんどん進めていただくということによりまして、新たなライフスタイルを作っていただこうと。
 例えば、もう一つ、特に夏の暑い時期になると、家でがんがんクーラーをかけると、こうピーク電力が上がっちゃうんですよね。これをなんとかカットしようということで、「家族でお出かけ・節電キャンペーン」。いろんな公の施設、こうした所にその機会に家族で行ったらどうでしょうかと。あるいは、量販店をはじめとするいろんなお店に出かけていただいて、そういうところにも御協力をいただいて、バーゲンの時間帯を合わせていただくとか。こうすることによって、ピーク電力のカット、平準化、これを行うと。これは非常に効果を出しておりまして、関西広域連合でも今や徳島が提唱して、全域で行われている、というものになっておりますのでね、こうした点も更に進めていただこうと。
 今回の一つの目玉、「新」という頭を付けさせていただきましたけど、新しい環境首都とくしま憲章、これを作っていこうと。これは、徳島の環境基本計画、これが第2幕を迎える、第2期目を迎えるということがありまして、今まで作ったこの「環境首都とくしま憲章」、これを改定していく必要がある。もっと言うと、これまでのこの「環境首都とくしま憲章」によって行われた点がかなり定着をしてきた。更にこれをバージョンアップをするということで、いろいろなシンポジウムであるとか、あるいはイベントを行っていく。こうした点も新たな取組みと。そして、特に若い世代の皆さん方、小中学生とさっき申し上げさせていただいた環境学習ですね、やはり次世代の徳島、日本を背負っていただくと、この若い世代のうちから、「もう通常のことじゃない」と、「我々は一生懸命そうしよう」と、「頑張りましょう」と言ってきたんですけどね。「そんなもん、当たり前」と。ましてや、それを日々、環境学習として学び、体感をしていただくと。こうした点についても、これから更に力を入れていくポイントになっていくかと思います。
 ということで、これまでの環境首都の取組みとこれからの新環境首都の取組みと、県の計画の改定ということにも合わせ、また、検証、改定をしていくと、大きなここはステージを変える節目のポイントとなるかと思っています。

(幹事社)
 ほかに質問のある方、いらっしゃいましたらお願いします。
 なければ、発表事項以外で質問がある社さんありましたらお願いします。

道路の老朽化対策の提言について(質疑)

(徳島新聞社)
 よろしいですか。ちょうど1週間前に、国交省の有識者部会が、老朽化した道路とか橋に対する本格的な対策を求める提言をなしてまして、その冒頭部分で結構、「最後の警告」という強い表現を入れた上でですね、民間にこう一括発注したり、複数年契約をするような、保守管理を。ちょっと新しい提言があったと思うんですけれども、徳島でも大きな課題になってると思うんですけが、知事はどのように受け止められていますか。

(知事)
 はい。正に我々も、まあまあ我が意を得たり、というような感じでしてね。これまで、どちらかと言うと、新しいものを作ると、で、作ってしまったら後知らない。これがだいたい、日本の公の施設、公共財、作っていく一つのスタイルだったんですね。
 しかし、これはまずいんじゃないかと。特に、徳島は吉野川に架かる橋ね。「橋の博物館」という名前を徳島から発信をして、46橋架かっているわけなんですけど。昭和一桁に作られた「三好橋」であるとかね、「吉野川橋」というものから、つい先般作られた「阿波しらさぎ大橋」まで、ずらっとあるわけでしてね。しかし、だいたい橋、コンクリート台って60年とか、耐用年数。でも、もう100年近く経とうとしてるんですよね。じゃこれをどうね、またそれは壊して作り替えればいいじゃないかというのが従来の考え方だったんですね、ダムなんかもそうです。堆砂対策なんていうのは昔あまり言わなかった。なぜかと言うと、ダムは埋もれるんだと。堆砂で埋もれてしまって、いっぱいになって、機能がなくなったら、また作ればいいって。昔はこうだったんですよね。
 しかし、やはり、公共事業を大きく転換をして、あるものをより有効に活用する長寿命対策。あるいは、維持管理コスト、長寿命化を図るための維持管理のためのコストも入れたライフサイクルコスト、これを最初に考えようと。こうした点も実は国土交通省をはじめ、農林水産省の皆さんとか、こうしたところへ徳島からどんどん政策提言させていただいた。でも、なかなか、財源まではと、ライフサイクルコストっていう概念は、国土交通省でも取り上げていただいて、それでやっていこうと。なかなか財源が、伴いませんよね、ってこういう話だったんですよね。
 しかし、東日本大震災、この発災を受け、そして、さらには、首都直下型、南海トラフの巨大地震を迎え撃つということで、耐震化を高める、正に国土を強靱化をしていくんだと。こうした、事前防災・減災対策でもあるわけですが、これが昨年、法律として取りまとめられた。これから更には財源を、どうここに充てていくのか、といった点が課題となるわけですが、こうした点について、今有識者会議や何かの中でいろいろ検討を進められて、じゃどういった形が、日本もお金が右肩上がりにある時代から、今ではもう低成長の時代になりましたからね。より効率よくやっていくと、この概念がまだまだどうしても官の中では乏しい、ということで、今度新しい取組みね、例えば、複数年契約をどんどんやったらどうだろうか。どちらかというと単年度、一回こっきりっというのが多かったんですが。そして、民間に、民間の手法というのをどんどん取り入れたらどうだろうかと、こうした点も、いろいろな形で提言がなされてきているところでありまして、そうした意味で、冒頭で言った「我が意を得たり」と。ようやく徳島が提言をした形といったものが、国全体で真剣に考えていただき、その具体的な手法までが、今打ち出されようとしているところでありますので、徳島としてもこうした動き、しっかりと見させていただきまして、そして、アンテナを高く、また更なる提言。特にここで一番ポイントになるのは、やはり契約の形はもちろんなんですが、あと財源をどうしていくのか、どういった形でお金を打っていくのか、もちろん、徳島はもうすでに行っているPFI、こうしたものも、昔は全部官が維持管理をした物を、民間の皆さん方にやっていただいて、その期間全体でもって、ものも建てるところからという、もうすでに実施をして、公営住宅も新しい手法をね、全国で初めて徳島採っているところでありますので、我々からも提言をすることができれば、しっかりとしていきたいと。正に、我々が提言をしたそうした時代が来たんだ、世界がきたんだと、このように考えています。

集団的自衛権について(質疑)

(徳島新聞社)
 よろしいですか。集団的自衛権の問題なんですが、後半国会の主要なテーマになるかと思うんですけども、憲法解釈変更による行使容認についての是非であるとか、そういったこと含めて国民的な関心も高まってるかと思うんですが、知事としてはこの点に関してはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 はい。本来はね、一番優等生的な答弁というのは、集団的自衛権、防衛については、知事の専権事項外ということで、答弁を差し控えさせていただくというのが、よくあるパターンなんですけどね。
 ただ、今おっしゃるように、この憲法改正の問題、あるいは、憲法を正面から改正をするのか、あるいは、解釈でこれをのりきるのかと。特に、防衛、9条問題っていうのは、憲法解釈、これっていうのが従来の多くのパターン。法制局長官がどう答弁をしたかとかね、こうした点がよく今まで言われてきたところでありますが、昨今では、安倍総理が正面からこれは自分として、総理として対応していくんだと。こうした積極的な姿勢を見せておられる。これは、取りも直さず、今の尖閣の問題、これは中国ですね。あるいは、竹島をはじめとする韓国との関係、北朝鮮問題、さらには、逆に新たな、これビッグチャンスと思われていたロシアとの関係、北方領土が、プーチン大統領が大統領に返り咲いて、「引き分け」とね。柔道の達人でもあるわけですので。引き分けという手法でこれを解決しようではないか。えらく期待がこう出た。しかし、今回のクリミア問題が出てきて、これどうなるんだろうかと。こうした日本全体の正に国防と言いますか、こうした点で、じゃあ同盟国であるアメリカとの関係。もう間もなく、オバマ大統領が今週来られるわけでありまして、こうした点も大きく話がされるんではないだろうかと。TPP以外にもですね、言われている中だけに、非常に今後注目をされる国民的な関心事となっているところであります。
 ということで、これをどうするかというのはね、確かに今いろいろ国会でも議論をされている中で、正面から憲法改正、だから96条を改正していくんだと、これも一つ考え方としてあると。しかし、この解釈といった点でどこまでできるのか、といった点についてチャレンジをされてるのかなと、二方面作戦ということかとは思うんですがね。
 そうした中で、これは国民的な関心事、最大の関心事でもありますので、我々としてもね、しっかりと、確かに知事としては防衛っていうのは権限外のことではありますが、沖縄の基地問題については、前政権でありましたが、鳩山総理の時にね、全国知事会を臨時で招集をして、この問題について相談をしたい、ということもあったところでありますので、我々としてもしっかりと最大の関心事をもって臨んで参りたいと考えています。

TPPについて(質疑)

(時事通信社)
 よろしいでしょうか。先程、日米首脳会談について取り上げたと思うですけども、このTPPの交渉が大詰めを迎えつつあるということなんですけど、どのような点に注目されていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
 やはり、総理が言われた国益をしっかり守る、という5項目の話ですね。農産品の輸入関税の問題ですけど、こうした点については、当然、今、牛肉の問題、豚肉の問題、特にこの点については、徳島県も畜産県でありますので、それから後は米、麦、大豆っていうか、そうした穀類系の主食の点ですよね。こうした点についても、当然、最大の関心事ということでありますので、この5品目についてどうなっていくのか。オーストラリアとの関わりについて、一つの答えが出たところではあるわけですけどね。こうした中で、今、牛肉と豚肉が最大に注目をされておりますので、我々としてもここもアンテナを高くして、そして、どういった形になっていくのか、それに対してどう、例えば政策提言をするのか、ここも最大の関心事をもって、ここは臨みたいと。しっかりと国益を守っていただきたいと、こう思っています。

(幹事社)
 ほかに御質問のある方いらっしゃいますか。

道州制基本法案について(質疑)

(時事通信社)
 よろしいですか。道州制推進基本法案が、提出したいという自民党内にもあるようなんですけど、慎重論がたくさん出ていて、なかなか提出できないという状況のようなんですけれども、どういった点に課題があるというふうにお考えでしょうか。

(知事)
 やはり、道州制の具体的な形が見えないということだと思うんですね。これ、我々全国知事会でも何度も意見を出させていただいているところですが、十分な回答が返ってこない。その回答の大体、筋、骨子で言いますと、いや、まずはこれを有識者会議といいますかね、こうしたところで揉んでみて、まずはそこで立ち上げるんだと。こう形から入っちゃってるんですよね。いやそうじゃなくて、やはり道州制問題っていうのは、地方分権、地方自治の在り方、もっと言うと、憲法第8章の地方自治の在り方ですね、こうした点にも大きく関わりがあるところでありますので、そうした具体的な、こういう形をすると、国民にとってこんなにメリットがあるんだ、行政がよくなるんだ。行政がよくなるということは、結局は、国民イコール住民の皆さん方のメリットと。そこが見えない。
 ということで、一番国民の皆さん、よく国民主権という言葉がこうあって、しかし、国民の皆さんイコール住民の皆さんということで、やはり、一番、国民、住民の皆さん方に近いところの行政主体に権限を持っていこうというのは、これはもう全体的な大きな流れ。つまり、市町村ということなんですね。基礎的自治体というふうにも呼んでるんですけど、その中でも、やはり都市部になってくると政令指定都市とか、県庁所在地とか、大きくなりますよね。そうすると少しこう遠い存在になる。一番身近ってのは町村ですよね。その日本全体の組織である全国町村会、この皆さん方が大反対を今言ってるんですね。ということは、イコール住民の皆さん方の声でもある、ということでありますから、当然、多くの国会議員の皆さん方も「これはやっぱりまずい」ということになってきてるんではないかと思うんですね。
 確かに、前の衆議院選挙、24年12月の衆議院選挙の時には480定数の内の400の国会議員の皆さんが所属をするそれぞれの党派ですね、政党のマニュフェストの中に、道州制を進めると、こうあった。でも、具体的には書いてない。しかし、今やそうした声が自民党の中でも起こっている、ということですから、やはりしっかりと国民の皆さん、住民の皆さん、そうした意見、これを汲んでいく。あるいは、そうした皆さん方に、こういうものなんだ、こう良くなるんだっていうことをね、あるいは、デメリットはこんなとこあるんだと、こうしたことをきっちりとお示しをしていかないと、俗に言う机上の空論、これになってしまう。それが証拠に、一番国民の皆さんに近い全国町村会、町村の代表の皆さん方ですね、方が大反対を言われ、そして行動まで移されている、ということになっているということだと思うんですね。
 我々も道州制を進めるなんていう話にこう一時期、全国知事会もなった時には、やはり町村会の皆さん方から、本当に大丈夫なのかと、つまり、自分たちは平成の大合併、市町村合併ですね、この中で一番そうした影響を受けたんだと。国で旗を振って、総務省ですけどね、そして、合併をすると、なんとか財政的にはもつんだと、そして、周辺地域がどんどん寂れるんじゃないかっていうことについても、支所機能をきっちりと行えば大丈夫だ、と言って10年を超えた。でも、結果はどうなったか。やはり周辺地域がどんどん寂れてしまう。支所機能もどんどんそれを強くするどころかね、減らしていこうと、コスト的な面でと。こうしたことになって、ここもおそらく、町村会、全国町村会の皆さん方が、これをもっと強力にやれっていうことかと、中山間地域、あるいは小規模自治体といったものをどんどんなくしていくっていうことになる。それで、それが住民イコール国民の皆さん方のやはり福祉の向上にはつながらないんではないかと、こうした強いメッセージだと思っていますんでね。
 やはり、ここのところはもう少し慎重に行うとともに、こうした生の声をしっかりと汲んでいただきたいなと。我々知事も、しょせんは市町村長の皆さん方から、御意見を頂くという、割と国と市町村つなぐ中間的な立場ということにもありますんでね。やはり、我々も市町村の皆さん方の御意見しっかりと常に聞いて、これを更に国に伝えていく、我々知事会として方向を打ち出すという形をとっていますのでね。国としてもしっかりと町村の皆さん方の生の声をね、汲みとっていただいた上で、しかし、判断はやはり国会議員さんとして、していっていただく、いうことかと思います。

(幹事社)
 ほかに御質問のある社さん、ありますでしょうか。

カジノ法案について(質疑)

(朝日新聞社)
 よろしいですか。カジノ法案が審議がされそうだと思うんですけど、それについて、賛成か反対かと。通った場合に、徳島でもそういう複合施設を作る可能性があるのかどうか、もしも考えがあれば。

(知事)
 はい。これについてはまだね、どういった形になっていくかっていうのがまだ見えない。つまり、長いこれ歴史がありまして、紆余曲折があると。特に、カジノについては、経済効果、非常に高いではないか、賛成論。いやいやいやいや、青少年に対してマイナスになるんではないか、特に風俗関係、マイナスじゃないか。こうした反対意見、これがもう真っ向からぶつかっている、という中でなかなか成案をみない、というのが現状かと思います。
 もちろん、徳島でも、鳴門など、いわゆる日本を代表する観光地、ああした海に面した所っていうのは、カジノ、例えば、鳴門に極端にカジノがないとしても、大阪とかでね、もしあって、船で来ると。そういう副次効果もあるんじゃないかっていうことで、シンポジウムを積極的にやられている皆さん方もおられる、ということでありますので、関西広域連合でも、一時期盛んにこのカジノどうするかっていう議論があって、でもこれも賛否両論あって、まとまらなかったというのが実態ということですから、まずは法案審議、これをしっかりと見させていただき、その過程の中で、メリット、デメリット、例えばメリットについては具体的にどうなるのか、どう発展ができるのか、大抵は大都市部に作ろうという話になりますので、それがどう地方に波及できるのか。また、デメリットについては、本当にそれが解消できるのか、こうした点、これを最大の関心事をもって、まずはしっかりと見ていきたいと、こう考えています。

(幹事社)
 ほかに御質問のある社さんありますでしょうか。なければ、これで終了させていただきます。ありがとうございました。

(知事)
 はい。それでは、よろしくお願いします。

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