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平成26年5月12日 定例記者会見 項目別

社会資本整備に係る人材確保について(質疑)

(徳島新聞社)
 すいません、知事。先程のちょっと関連なんですけども、女性とか高齢者の働き方、多様な働き方の提言っていうのは、徳島結構発信されてるんですが、これ徳島に限ることではないんですが、いわゆるその社会資本整備に必要な建設業協会、建設業界の中で、若手のその技術者だとか、実際にその技術職、技能職っていう人材がどんどん全国的に減ってて、徳島でもかなり減少しているという状況があるんですけども、その辺のですね、政策提言でも社会資本整備に力を入れていくというところで、どのようにこう人材を確保していくという方策ってなんかあるのかなっていうのを。

(知事)
 これは非常に重要な点でしてね、公共事業をどんどん増やしてくれと、国土強靱化のために、南海トラフを迎え撃つためにと、これは大きな政策の目標なんですよね。
 しかし、実際にこれを担っていただくのは、公共事業に携わる皆さん。しかし、ここも高齢化がどんどん進むとともに、若者が入ってこないと。今おっしゃるとおりなんですよね。それはなぜかというと、業界に未来を感じないから若者が入ってこない。若い皆さん方っていうのは、やはり、1年先、2年先ではなくて、10年先、20年先にその業界が伸びゆくところなのか、あるいはどんどん右肩下がりになって消滅をしちゃうのか。で、日本全体、国を挙げて公共事業悪論みたいなものがあって、建設事業者ね、この仕事をどんどん減らしていくんだと。当然そうなると、若い皆さん方は先読みをしますから、「あっ、この業界に入ったってだめだ。」かつてはね、「やはり仕事をするんだったら、地図に残る仕事をしよう。」こうしたコマーシャルもあったぐらいだったわけでしてね。しかし、東日本大震災発災をしてその復興なんだ。東京オリンピックで新たなものを作っていくんだ。南海トラフだ。首都直下型だ。いうことでね、実はこの世界にどんどんどんどん若い皆さんと優秀な頭脳、技術者の皆さんが入っていかないと困るし、逆に入っていただける素地ができているわけね。ニーズがたくさんあると。
 で、国も国土強靱化、あるいは南海トラフの特別措置法というものができてね、しっかりと財源も確保していこうと、いうことで、そのためにはまず労働環境をよくしようと、ここは工賃の部分ですよね。ここのところについては、もう繰り返し提言をすることで、2度にわたって工賃アップといったものがなされたと。まあこうすることとともに、どれだけ、じゃ事業量を確保できるのか。だから、徳島の場合には、今回も史上最高の伸びを確保するように、またその財源を基金に積むと。本当は昨年中にどうして使わないんだっていうね声もあったんですけど、そうじゃないんですね。みんなもう手一杯になっている。徳島としても十分あると。これは業界の皆さんの声を聴いて、130億を全部基金に積んだ。それで、これを平成26年度の財源に使おうと。そうなると、事業者の皆さんは、「あっ、これで25年度だけじゃなくて、26年度もいけるな。」こうなる。だったら、機械を買い戻そう。あるいは、新しい技術者を入れよう。ワーカーを呼び戻そうと。こうなってくるんですよね。
 しかし、また彼らは言うわけですね。26年度になっている、じゃ来年27年度は大丈夫か。そういった点もあって、政策提言についても早くやっていこう。で、対策をどんどん講じていこうと。それから、情報発信をしていこうということで、「あっ、27年度もなんとかいけそうではないかな。」っていうね。その意味で公共事業の質の転換を図る。あるいは、ようやく、国がライフサイクルコストって。徳島、ずっと言い続けて、まずは国土交通省がね、橋の強靱化っていうことで、まだ強靱化法ができる前でしたけどね。ライフルサイクルコストっていったものを考えてやってくれた。これがいまや、総務省の方から通知がきましてね、この3年間で公共施設、箱物ですよね、あるいは公用施設、道路とか港湾とか河川とか、こうしたものについての強靱化をどんどん進める計画を作ろう、そのための財源を出しましょうと。とうとうここまで来た。でも、徳島はずっとそういうことをやってきたわけだから。これも一つの業界の皆さんに対してのアナウンス、これからどんどんそうしたリニューアルっていうものが行われてきますよって。そうすると、数がたくさん出るわけね。しかもこれを計画をするっていうことだから、向こう3か年のそうした計画が見えてくる。本当は、昔は5か年計画っていって、道路は道路の五計、河川ね、治水五計、全部あった。それを見ることによって、あっ、後5年間はこんな計画でいったらいいなっていうのが読めたのね。それを全部なくしちゃった。公共事業悪論っていうことでね。まあそれが再び国土強靱化ということで、2大危機ですよね。首都直下、南海トラフと。これを迎え撃つということで、国もいよいよ進んでくるっていうことで、まあそうなってくると、今御質問のこの建設業界にも若い皆さん方が、一時期はね、「ドボジョ」(土木系女子)とかね、それから「リケジョ」(理系女子)っていう話でね、理工系の工学系、都市工とかね、こうしたところにどんどん女性の皆さん方が入っていっていただいた。その人材を正に生かさないとということになりますのでね、我々としてもこうした千載一遇の機会といったものをしっかりと発信をしていきたいと、そして、これを上手く活用することによって、この業界の人をどんどん、そして、この業界に夢と希望が持てるような、そして、これが世界に冠たる日本の土木技術と。今、長安口ダムもね、世界で初の工事を、まあ国の今直轄になっていますけどね、水をダムサイトに貯めながら、ダムサイトを切るってね。普通、考えられないですよね。でも、そうしたものを世界初の技術を徳島から発信をしようということで進めておりますので、是非これからも若い皆さん方に、この地図に残る仕事をする、この業界に入ってきていただきたい。我々もしっかりとバックアップしたいと思っています。

(幹事社)
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