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平成26年5月12日 定例記者会見 項目別

四国新幹線について(質疑)

(読売新聞社)
 すいません。四国新幹線の件なんですけど、先月、四経連の方で、JR四国で試算が発表されて、先日はなんか愛媛の方でも、7日に松山市長さんの鉄道高速化建設促進期成同盟会ですか、会合で国に働きかけていくというふうな話でやっているみたいなんですが、県として今後取組みをですね、進めていくというふうなことについての知事のお考えがもしあれば。

(知事)
 はい。逆に平成24年の5月のね、近畿(ブロック)知事会議でこの議題を上げて、そして近畿(ブロック)知事会議では皆さん方が賛成をしていただいた。当時ね、四国の中では、「うーん」という世界があったんですけどね。それで、翌月の6月の四国知事会議でこの話をして、近畿では既に決議しましたよという中で、それならばやろうということになって、全国知事会議がちょうど7月に香川県であるということもありましたんでね、ここは浜田知事さんから代表して発表してもらいましたけどね、この四国新幹線の重要性。先ほども申し上げているように、首都直下型地震が起こった場合の首都機能、これを関西が担う。さらには、その場合には山陽新幹線1本では心もとない。やはり大動脈として、四国新幹線をリダンダンシーと。この2つの意味、これは近畿(ブロック)知事会議の場でもね、皆さんが賛同したのが、今では逆に近畿の皆さんの方が必死になってね、関西空港に新幹線かリニアを入れるんだと。あるいは、名古屋まで開業のリニア、これを早く大阪に持ってくる。その必要性の1つとして、関空をしっかりつなぐんだと。これだということでね、徳島が火付け役になったわけでありますけどね。
 そして我々としては、関空まで新幹線が来て、関空がターミナル駅、終着駅になる。これはありえない世界ですよね。やはり関空、対岸にはすぐ淡路島が見えている、目と鼻の先に。淡路に新幹線、リニアを渡らせてしまえば、大鳴門橋は新幹線仕様になっているわけですから、そのまま佐田岬までは行けるわけなんですよね。あとは豊予海峡をどうするか。これは九州の大分、宮崎、ここも期成協議会のメンバーに既になっているところでありますんでね、そうしたことからすると、四国の中でもいろいろな所で、いや縦軸だ、横軸だとかね、あるいはそれに対してのB/C(ビーバイシー)だ。経済界も巻き込む中で、最初私が言った時ね、この場でも言った時に、そんな財源どうするんですかと言われた記者さんもおられましたけどね、そういう話じゃないんですよね。
 やはりこの国のグランドデザインをどうしていくのか。そしてそう遠くなく、首都直下型地震と南海トラフの巨大地震が来る。そして国の戦略として、成長戦略。日本の技術を世界へ出すんだ。その中核に新幹線技術があるわけですから、これもヨーロッパ、あるいは中国が競争相手になっているんですけどね。しかし、今これがほしいと言うトルコにしてみても、あるいはインドシナ半島ね、マレーシアあるいはインドネシア、あるいは南米、こういう所って地震大国ですよね、日本以上に。そういう所の仕様というのは、地震があんまり起きないというヨーロッパの仕様よりはね、やはり地震大国の日本、しかもこの中で、四国の中央構造線上をしっかりと、耐震なんていうんじゃなくてね、免震、いや制震構造だと。今マンション既に免震から制震へとなってきているんですよね。こうした技術を作り、これを「どうだ」と、「見に来ないか、使わないか」と。アラブの殿様だっていくらだって喜んでね、王様たちも、「じゃあこの技術だ」と、「この技術だったらお金出そう」って。どうしてそうやってもう少し前向きに考えられないのと、2年前は申し上げたと思うんですけど、もう今はそんなこと私が言わなくてもね、日本を挙げて成長戦略なんだと。海外からお金をいかに日本に引き込んでくるのかと、こういうことになったところでありましてね、我々の思うつぼということになっておりますので、これからはどんどん。
 そして、もう北海道新幹線は目の前、北陸新幹線も金沢開業どころか敦賀まで急ぐんだと。こうした話が出てきているところでありますんでね、こうなってくるとやはり四国新幹線、新しい国土軸をしっかりと形成をする。これはいつ言うんですか。はやり言葉ありましたね、「今でしょ」っていうことになるかと思うんですよね。ということで我々としては、こうしたシンポジウムを東京で行い、そして大阪でも行って大きな反響を得ましてね、今度は一番の発信元である徳島でやろうと、6月ですけどね。こうした形でどんどんどんどんこうした新しい日本のグランドデザイン、これを地方から言っていくと。これも重要な視点と、このように考えています。以上です。

(読売新聞社)
 すいません、その関連でですね、高松の会見の様子を聞いたりとか、あと松山のケースとか聞いていますとですね、試算の、今回の試算が3パターン出て、今まで基本計画になかった、いわゆるクロスするプランっていうのが、すごく高松や松山では言われていて、これはつまり知事がおっしゃっている国土軸でいくと、海峡部があっての国土軸だと思うんですけれども、それが今回抜け落ちているわけですよね。それについての知事の評価と言いますか、クロスで進めるというのがなんか高まりつつあるんですけど、それについてどう評価されていますか。

(知事)
 私はね、新幹線を最初、私が言った時にみんなが、記者の方が当時、2年前に記者の皆さん方が「うーん」ていう顔をされたみたいに、そうじゃないですよ。みんながそれぞれの思いで新幹線がいるんだ、この地にといった議論を高めてもらうと。それが例えば、香川の皆さんが、いや縦軸なんだ、これもそれはそれでいいじゃないか。B/C(ビーバイシー)がいいということであれば、JR四国もまずは乗りやすいと。
 しかし、今お話があったように、海峡部をしっかりとやらないことには、国策にならないんですよね。国土軸でない。それだったらその地域でやりなさいって。全幹法(全国新幹線鉄道整備法)にそれが位置付けられていないわけだから。だからそういったことからいくと、やはり横軸といったものは、国にしっかりと乗り出してもらう。縦軸っていうのは、場合によっては地域共同でやっていく手法もあるのかもしれない。場合によってはJR四国が中核になってやっていく。これもあるかもしれない。なんと言ったって新幹線を持たない唯一の会社にJR四国はなりそうなところですからね、それはまずはやりやすい所からやっていく。そうすることによって、みんなが大きな四国に新幹線を通す。そしてこれが日本全体にもプラスになってくるんだよ。こうした点をね、まずは地域の皆さん方が燃えてくれないことには話にならないんだから。それはどういう形であれ、四国に新幹線を持ってくるということについてね、みんな議論が高まり、そしてこうしたものをやっていこうと。これはウェルカム。
 そうしたものの中で、地域でやるもの、国がやるもの、こうしたものをしっかりと決めていくと。私はそうした形でいい。だから私は逆に、地域の中で盛り上がるものに対してどうっていうんではなくて、正に国土軸としてやっていく。今おっしゃる海峡部分、その意味でも(関空・紀淡・四国高速交通インフラ)期成協議会、これを発案者として、そして近畿、四国、九州、これをつなぐという形を取らせていただいたところでもありますし、既にシンポジウムではその中核としてね、発言もさせていただいておりますので、多くの皆さん方がそれぞれで考えてきていただく。ほんと2年間でね、あっという間にここまで来たわけですから、これはウェルカムということですね。

(幹事社)
 ほかに質問のある社さんありますでしょうか。

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