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平成26年5月19日 定例記者会見 項目別

県人口の堅持について(質疑)

(徳島新聞社)
 先週に引き続きなんですが、ちょっと人口に関係した質問なんですけども、政府の会議でですね、50年後の人口1億人っていう数値目標が出されまして、初めてのことだと思うんですけども、徳島を見てみますと、2007年に80万人切ってから、どんどんどんどん人口が減ってきている状況でですね、知事の方でですね、明確じゃなくてもですね、徳島県の人口をこれくらい堅持していこうというような目標を立てるようなお考えとかはないですか。

(知事)
 このお話っていうのは、実はよく聞かれるんですよね。例えば、徳島、将来人口100万構想とか、そうしたものをどうして打ち立てないんだと。実は県議会の場であるとか、総合計画審議会の場でも、こうした御意見っていうのは頂戴するんですよね。
 しかし、日本の人口全体が減少期に入ってくるという中で、昔は確かにどの都道府県でも長期計画作る。その場合には、まず人口推計出すんですよね。それでうちの県、100万人とか、200万人とか、こういうのを一番お題目に出すんですけど、これから成熟社会を迎えた日本の中で、確かに人口減少というものが、褒められる話ではないんですけどね、人口だけをその数値にしていいんだろうかと。こうした思いが非常に強い。
 もちろんずっといていただいて、住民票の数が多いと。これはいいことなんですけど、やはり徳島を、例えばサテライトオフィス、今ほどの、「4K」「8K」の話もそうなんですけど、そうした形でサテライトオフィスして、東京だとか、大阪の人たちが、若者がどんどん来てくれると。場合によっては、「ここで住もう」って、「家族呼ぼう」って。これも1つの対策、これは「(人口の)社会増」と呼んでいるんですけどね、こういう施策も私は重要じゃないだろうか。あるいは、南や西の方でほんもの体験。例えば修学旅行であるとか、そうしたものでどんどんどんどん、フィールドワークということで、徳島の南とか西に来ていただく。また、それを呼ぶ組織もでき上がっていると。これも1つの「交流人口」と呼んでいますけど、そしてファンになっていただいて、今度は大人になった時にも、「新婚旅行行くんだったら徳島行こう」とか、あるいは、「いやいや、もう毎年行こう」とか、「いやそれだとセカンドハウス持とう」、「いや、もう住もう」って。これも1つの対策なんですよね。
 ということで、そうした時のお答えっていうのは「定住人口」これも重要なんだけど、どんどん徳島ファンになって来ていただく「交流人口」これも増やしていこうと。昨今ではそれだけではなくて、ネット上でね、今やもうバーチャルの世界、ネットの環境っていうのが世界中になっているわけですので、バーチャルな環境で常に徳島ファンになって、徳島とは常につながっていると。よくスマホの世界でも「つながって」なんて言ってるじゃないですか。人間の絆っていうのも大切なんだけどね、つながるというね、こういうバーチャルの環境の人口ということもこれから重要。
 だから、いかにネット上で発信をしていくのか、魅力的なコンテンツを出していくのか。「4K」「8K」っていうのも、実はその一環でも、実はあるんですよね。
 ということで、私としては、本当は100万(人)目指そうとか言いたいんだけど、それだけなのかと。そうではなくて、どういう内容でこの県を将来。正に先ほど、今日の発表は、3つとも共通点は「未来志向」ですと。まったく違う切り口ですよね。
 次世代の放送技術であるとか、鉄道技術であるとか、あるいは周年行事、これは国定公園の話、自然環境のね。しかし、それぞれにおいて「未来志向」にし、そして、多くの皆さん方が徳島に集っていこう。徳島ウォッチャーとなって、場合によっては徳島に住んで、そうしたものを継続していこう、未来に引き継いでいこうと。これも大きな施策の1つだと考えていいと思いますよね。
 ということで、人口でいくらっていうね、これからは内容よりも、今回政府が出されたみたいに、ただ単に人口じゃないんだと。その中身だと。「極点社会」という話が出てね、「限界集落」から今度は「極点社会」で、逆に集落がなくなるどころか市町村がなくなっちゃって、都市部だけにポツ、ポツ、ポツと集まる。その一番のポイントが、20から30代の女性の皆さんと。つまり子どもさんたちを産み育てられる可能性のある皆さん方、ここに着眼をしていくという形で、これからはただ単の人口というよりも、どういったところに着眼をそれぞれがしていくのか、そして全国が同じっていうことではなくて、いろいろな対策があってもいいと。逆に東京の対策っていうのは、そういう若い女性の皆さん方をどう集めるかじゃないよね。高齢者をどう対応していくのか。これは東京圏という、いわゆる埼玉、千葉、神奈川も同様なんですね。
 でも我々四国のような所は、「極点社会」になるのをどうするんだと。一時は限界集落と言われたり、もうあっという間に今度は「極点社会」どうするんだっていうね、こういうふうに言われてきているところなんで、そうした意味で例えば、「箸蔵モデル」という障がい者の皆さん方が、社会で支えられる存在から中山間地域の独居老人、こうした皆さん方に日常の必要品をお届けするとか、あるいは見守りサービスをしていく、お互いに助け合っていくんだと。これも1つの在り方。ただこれが未来永劫ということでは毛頭ないわけですよね。そのままいくと「極点社会」になっちゃうわけだから。そうした意味ではそうした地域を一時守り育てて、そうした中にこの地域の魅力を発信をして、サテライトオフィスのように素晴らしい環境の中で、クリエイティブな創造的な仕事をする。通信環境は、徳島の場合そろっているわけだから、そうした所にどんどん若者が入っていこうと。
 またもう1つは、林業ですよね。実はこの林業が、かつては徳島はじめ日本全体の経済を支えてきたと。しかし、通貨が自由制度になっちゃってね、1ドル360円からバーッとね、今では100円台になってきているということの中で、外材の方がどんどん安くて、これがいいからと、林業が廃れてしまった。
 でも、地球温暖化対策っていう中で、木を伐るよりは木を植える排出権取引ですよね、これはヨーロッパを中心に始まった。ということであれば、商社の皆さんは早いですから、南方でラワン材切っていくということよりは、木を植えることを商売にしていく。じゃあ北方材はどうなったかっていうと、世界の工場、中国にみんな途中下車して、ロシア材入ってこなくなった。だったら日本の国産材の時代が来ると。当時、平成17年の時に言った時はね、みんな「えっ」って言われましたけどね。全国で最初に徳島がまず「林業再生プロジェクト」。そして、山に若い雇用をということで、高性能林業機械、これを入れて、若い皆さんがファミコン感覚でできるね。私もまず最初のオープニングの時、デモンストレーションやりましたけどね。こうする形によって2年で目標を達成して、平成19年からは「飛躍」、そして23年からは毎年10パーセントずつ生産(増産)と、消費を拡大をしていこうと。そして10年間で倍増しようという「次世代林業プロジェクト」。今はその一環ということで、特に那賀町ではね、建設業の皆さん方が集まって、この林業に入っていこうという、そうした組織も立ち上げていただいた。すると早いですよね。大阪などいわゆるIターンなどでもね、那賀町行って林業しよう、徳島県行って林業しようって。「山武者」っていうね、会まででき上がって。私もそこで「わくわくトーク」やりましたけどね、ほら元気ですよ、皆さんね。だいぶ林業帰ってきた。
 そうなると、今度林野庁もね、「WOOD JOB!」ね。私見てきましたよ。いや、もう泣き笑いね、ほんと泣けたね。でも笑いも多かったですけどね。こういう形でトレンディに逆に林業がなってくる。もちろん実際の現場っていうのは、生やさしいものではなくて、需給のバランスの点もなかなか難しいこれは。必ずこれ生じてくる話でしてね。そうした点でもしかし、この林業というのも「極点社会」に対しての、逆のこの「極点社会」を防ぐというかね、逆にそういう時に攻めの一手で、大都市部で働くのはもういやだと。あるいは、ああいった環境ではね、これは是非「WOOD JOB!」の映画、皆さんにも見ていただきたいんですけどね、最後に主人公が、都市部の子だから、東京の子だから帰っていって、そしたら何かいやなんね。そして、香りをこう嗅いでて引きつられていく。そしたらそこで家を建ててね、木造住宅。そこに杉の木がバァーあるわけね。そして、それを置いてまた戻っていってしまうという映画でしたけどね。こうした形で都会にはなかなか住みづらい、住めない、こうした皆さん方が逆にどんどん中山間地域に入って、例えば林業をやっていく。林業といっても、山をやる林業、これは「川上」、あるいは製材している「川中」、そして最終的なその消費をしていく「川下」。我々も川下以下なんですけどね。こうしたものがうまくバランスが取れないと、なかなかまだそのバランスをきっちり取るっていうのが必ずしもできない。もちろん梅雨時とか、端境期っていうのがこれあって、仕事ができない2カ月続く。これも実は「山武者」の皆さん方から、この期間なんとかしてほしいって、意見も出されたところなんですけどね。
 ということで、いろいろなこの手法というものがあって、それがやはりいいアイデアを出して、これを日本全体で取りまとめて、日本全体に広げていくというね、これからはそうした時代じゃないのかな。ただ単に人口全体、ただ単の人口というものにね、着眼をする時代で私はないと。ただ人口が減っていいということではないと。このように申し上げたいと思います。

 
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