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平成26年5月26日 定例記者会見 項目別

徳島大学の学部再編について(質疑)

(NHK)
 すいません、徳島大学が学部再編の改革の中で、生物資源産業学部の検討をしていることが分かったんですが、それについては知事としてはどうお考えで、これからどういうふうに取り組んでいかれますか。

(知事)
 はい。私としては大変大賛成と。元々この話についてはね、徳島県ていうのは農業大県だという形、また、関西の台所、長年にして、そして今や、東日本大震災以降は、正に日本の台所(として)、期待をされているわけでしてね。新しい作物を作っていく、あるいは、植物工場始めね、新しい作り方、こうしたものも考えていくと。その意味では、農学系っていうのはどうしても必要になってくる。
 しかし、中四国9県、これを見た時に大学に農学部がないのは、なんと徳島県だけとね。で、その後必ずやるギャグとしてね、「オーノー」って言っててもしょうがないって言ってね。
 それで、じゃあ、ピンチをチャンスに切り替えていこうと、これは、農・工・商を連携をさせるということから6次産業になってくるんですけど、優秀なこの中四国でも一番と言われる徳大工学部があるわけですから、じゃあ工学系で一番農業に近いところから迎えにきてもらおうじゃないかということで、提案をさせていただいて、ここは徳島大学と協定を結ばさせていただいた。工学系の中の生物工学科、これに「農工連携スタディーズ」っていうのを作っていただいたと。当然ここの教授陣っていうのは、徳大の先生、あるいは、県の農林水産部の技術のスペシャリストとか、あるいは、商工労働部の商の部分とか工の部分とか、こうしたところを先生に送り込む。また、食品加工事業者、これは民間の企業の皆さん、こうした所から寄附講座をもらおうと、この三位一体で実際に進めてきた。
 そして、ここへじゃあ、これ大学なんで、どう人材を供給するか、大学だけ作っても、学部だけ作ってもしょうがない、コースだけのね。ということで、昨年100年を迎えたね、農大、これ2年間行くわけなんで。で、実地をいろいろ勉強すると。実地のスペシャリスト。じゃ、そこに専修学校化を図りまして、この2年を、専修学校を卒業すると、今度は大学の3年生を編入試験を受けられる資格ができる。
 ということで、昨今では、農大の方でも英語とか、その編入試験に備える学科っていうものも、先生を揃えて対応していると。じゃあ、これでまず一つできたと。しかし、もう一つあるね。高校生の段階でしっかりとそうしたものを学んでいただこうと。実は今、学校再編ということで、学校がどんどん統合されていくと、「ピンチだ」って。自分の母校がなくなっちゃうんじゃないのって。
 しかし、これをピンチをチャンスに切り替えていこうと。例えば、吉野川高校。ここは、農業高校と商業高校が一緒になった。いわゆる農商連携。そこに農と商の学科だけ作るんじゃなくて、この食品加工のね、一つのコースを作っていこうと、まさに6次産業化のね。今度は、つるぎ高校が出来上がった。これは工業高校と商業高校が一緒になった。そしたら、工業・ビジネスの新たなものも作っていこうと。まあこういう形で、この6次産業化に当たっていく人材を高校の段階から、しかも、学校を統合していかなきゃなんないという、どちらかというとピンチを逆に新たな可能性に切り替える。そして、その受け皿として、私はまず実地やりたい、じゃ農大行ってみよう、いやもういきなり大学行って教養から行こう1年2年やると、でも、3年では試験受けるのと同じになるのね。そして、今度は徳島大学の方で更にこれを新たな学部に繋げていこうではないかということで「農工商連携センター」こちらを作っていただいた。
 そして、私の方からも、少なくとも昨年度、ここはもうどんどん6次産業化っていうことを国が閣議決定した、日本再興戦略の中で。で、昨年の時点で1兆円の市場規模、これを2020年に10兆円に、10倍にするってわけね。なのに、その人材育成のキャリアアップシステムっていうのができてないわけ、日本は。6次産業学部とか、農工連携学部なんていうのは、どこにもないわけだから。「これじゃだめでしょう」っていうことをこれは、政府主催の全国知事会でも言わせていただきましたし、あるいは農林水産省、それから文部科学省にもそれぞれ、特に、農林水産省林大臣にも直接言わせていただいてね。農林水産省としても「預からせて欲しい」と、「是非我々もやっていこう」と。
 つまり、国としてやって欲しいと。もう一つ手掛けられていなかったのが、高等高専。国立高等専門学校ってあるでしょ、うち阿南高専がある。あれどういうわけか、みんな工学だけなんよね、ロボコンやったりするんだけど、もったいないじゃない、なんでここに、農工の連携の高専ないのって。これも言わせていただいている、政策提言として。これも今は国の流れとしていろいろ考えていこうと。その実証やっているのが徳島やってるじゃないって。じゃ、そこのてこ入れしてみようかとか、いう動きも出てきているんでね。そうしたものに香川学長さんはじめ、徳島大学で総力をあげて取り組んでいただいていると。
 ということで、2代目になりますけど、理事副学長にうちからも一人、これ地域連携っていうこと、(大学)COC(事業)ですね、の関係でもあるんですけど、前農林水産部長が行ってるわけだから。これでも、やはり徳大と徳島県と、あるいは県内の大学と、みんなで、企業の皆さんも組んで、新しい日本のモデルを徳島から作っていく、そしてそれを正に日本の基準、ジャパンスタンダードにしていただこうと。それを最大限に受け止めていただいての今回のね、なかなかおもしろいですよね。今回の2つの学部を3つにしようという非常に分かりやすい、産業学部って最後に付くのがやっぱり分かりやすいよね。これからそいうのをやっていこう、今までの工学の今言う生物工学科をベースにしてるのでね、生物っていう名前出てくるし。それから、今言うこの総合科学部、こうした中にも環境系やってるところがあるわけだから、そうしたところをくっつける。さらには、理工学部って、なんだか皆さんが優秀になった感じがするじゃない、「利口ね。みんなね。」そして、ベースの総合科学部が新たな形で残ると。前向きというか攻めの新しい学部の再編、そして、時代の流れ、国としての国策に合わせると、こうした意味でも時代の最先端を行っていただいていると、こうした御尽力には心から感謝をするとともに、全面的にこれについてはバックアップを徳島県としてもしていきたいと思ってます。

(幹事社)
 ほかに質問のある方いらっしゃいますか。なければ、これで終了させていただきます。ありがとうございました。

(知事)
 はい。ありがとうございました。よろしくお願いします。

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