文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

平成26年5月26日 定例記者会見 項目別

「陸こう閉鎖方法・新技術提案事業」自動閉鎖の確認試験について(説明)

 まず、1番目、「『陸こう閉鎖方法・新技術提案事業』自動閉鎖の確認試験について」であります。
 東日本大震災では、巨大地震津波によりまして、「陸こう」などの閉鎖作業に従事をされた皆様方、多くの操作人の方々の尊い命が、実は失われたところであります。これを大きな教訓といたしまして、津波の到達時間が特に短い箇所におきましては、「陸こう」の自動閉鎖の必要性が改めて認識をされたところであります。
 こうした中、この課題を解決をするために徳島県では、平成25年度から自ら管理をする「陸こう」を実証フィールドとして提供させていただきまして、自動閉鎖の新技術の実証実験を行う「陸こう閉鎖方法・新技術提案事業」を実施をしているところであります。
 この度、実証実験の参加者であります日立造船株式会社が、海部郡美波町の日和佐港におきまして、「陸こう」の設置工事を完了をし、来たる5月30日、金曜日となりますが、「陸こう」の自動閉鎖の確認試験を行うこととなりました。ということでね、(パネル「①新技術の特徴」を提示して)これが閉まり方の模式図、これが「陸こう」、立ち上がると止める。普段は開いてるわけですね。
 ということで、まず、この新技術の特徴といたしましては、「陸こう」が津波の浸水時に動力、あるいは人力ですね、ここを持って立ち上げるとかね、という形ではなくて浮力、つまり津波が押し寄せてくるわけですから、その浮力によって、ゲートが自動閉鎖する構造となっておりまして、公共施設として設置をするのは全国初のものとなるところであります。そこで、(パネル「②自動閉鎖試験」を提示して)湛水による動作確認の関係ということでね、これが水が流れ込んだ状態、つまり湛水をされた状態ですね、による動作確認のイメージとなるところであります。
 ということで、当日現地では水を貯めて、湛水をさせてということですね、浮力によってゲートが起き上がる自動閉鎖の確認を行いますとともに、デモンストレーション機において、流水によるゲート作動における状況につきましても、御覧をいただく予定としております。
 今後は、台風時期が過ぎる秋頃までに車両が通過する時の走行性ですとか、手動操作による開閉の確認などの実証実験を引き続き行って参りまして、早期のデータ収集に努め、年内にも評価委員会における最終評価を行いたいとこのように考えております。
 この実証実験によりまして、新技術の有効性が確認をされた場合には、津波の到達時間が短く、そして、閉鎖作業が困難な箇所に順次活用をして参りたいと考えております。
 今後とも尊い命を必ず守るとの気概のもとに、本県が「課題解決先進県」となりまして、防災・減災対策に結びつく施策に積極的に取り組んで参りまして、県民の皆様方の安全・安心の確保にしっかり努め、この「南海トラフの巨大地震」を迎え撃つ態勢を着実に進めて参りたいと考えております。

 
知事からのご挨拶
知事の活動記録
写真で見る知事の動き
知事発言集
交際費執行状況
記者会見・庁議