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平成26年7月11日 臨時記者会見 フルテキスト版

「徳島の環境 防災 まちづくり~わたしたちの防災~」の番組放送について(説明)

(事務局)
ただ今から、「徳島の環境 防災 まちづくり~わたしたちの防災~」の番組に関する「共同記者会見」を始めさせていただきます。
 まず、本日の会見者を御紹介させていただきます。
 一般社団法人徳島県測量設計業協会 会長の齋藤恒範(さいとう つねのり)さんです。
 
(齋藤会長)
齋藤でございます。よろしくお願いします。

(事務局)
 徳島大学環境防災研究センター センター長の村田明広(むらた あきひろ)先生です。

(村田センター長)
 村田です。よろしくお願いします。

(事務局)
 同じく徳島大学環境防災研究センター 副センター長の中野 晋(なかの すすむ)先生です。

(中野副センター長)
 中野でございます。よろしくお願いいたします。

(事務局)
 飯泉知事です。

(知事)
 どうぞよろしくお願いいたします。

(事務局)
 以上の皆さんから発表をさせていただきます。
 それでは、まず飯泉知事から発表をお願いいたします。

(知事)
 私が、東日本大震災発災後、宮城県を訪れた時に、村井知事さんとの意見交換の中にもありましたように、過去の災害を記憶に留め、そして何よりも重要なのは「歴史に学ぶ」、村井知事さんの大変重い言葉であったわけでありますが、このことは正に「防災の要」であると考えるところであります。
 そこで、防災対策におきましては、こうした先人達からの声を教訓といたしまして、これに新たな知見を加えた学習を行うことによりまして、災害を受け止めるのではなくて、迎え撃つんだと、こうした準備を事前にしっかりと整えることが正に不可欠であると考えるところであります。
 こうした思いを酌みとっていただきまして、7月12日から徳島県測量設計業協会の皆様方の御提供、そして徳島大学環境防災研究センターの監修により、ケーブルテレビ徳島の皆様方の御協力のもと「徳島の環境 防災 まちづくり~わたしたちの防災~」の番組放送が始まるところとなりました。この番組は、今も申し上げましたように徳島県測量設計業協会の皆様方をはじめ、防災の第一線で御活躍をされている徳島大学の先生方が地震はもとより、今回も台風8号が大変心配をされたところでありますが、こうした台風災害、また、最新の防災技術などを県民の皆様方に様々な視点から、わかりやすく紹介をしていただけるということで、私自身も大変楽しみにしているところであります。御協力をいただきました皆様方に深く感謝を申し上げますとともに、心から敬意を表したいと思います。
 県といたしましても、県民の皆様方に防災意識の向上を図っていただきたいということで、この番組の制作に是非協力をさせていただこうと、また、私も番組の一部に出演をさせていただきまして、防災の重要性を直接県民の皆様方にお伝えをしたいと考えております。
 なお、本県で最も大きな被害が想定されている災害と言えば、もう言うまでもなく「南海トラフ巨大地震」ということになります。最悪の場合の被害想定でありますが、死者は31300人、また、全壊棟数116400棟。しかし、県民の皆様方が、例えば住宅の耐震改修に取り組んでいただく、また、「津波からは逃げよ」これが正にポイントとなるところでありますが、津波から率先避難行動、すぐに避難をしていただくことに加えまして、
行政としても身近な、でもこれを具体的な数字として徳島県では、500メートル以内と言わせていただいておりますが、500メートル以内の避難所を整備をすることによりまして、死者は93パーセントまで減じることが机上ではできます。
 さらに残りの7パーセント、これをとにかく限りなくゼロに近づけていこう、「震災時の死者ゼロ」これを実現するためには、防災・減災の三要素と言われる「自助・共助・公助」これが一体となった取組みが何よりも必要となるところであります。
 県におきましては、いわゆる「公助」の部分を担うこととなりますが、「震災時の死者ゼロ」これを何としても実現するため、「とくしま-0(ゼロ)作戦」地震対策行動計画を策定するなど、防災・減災対策を計画的に推進をしているところでありますが、是非とも多くの県民の皆様方にこの番組を御覧をいただきまして、この三要素の内のそれぞれ、例えば県民の皆様方の自助の力、あるいは、地域で頼りになるのは向こう三軒両隣とも昔から言われておりますが、この地域の共助の力を磨いていただきまして、更なる防災力の向上に繋げていただければ幸いであります。
 私のほうからは以上です。よろしくお願いをいたします。

(事務局)
 ありがとうございました。それでは、齋藤会長さんから順に今回の番組の目的・内容などについて発表をお願いいたします。

(齋藤会長)
齋藤でございます。
 いつ来るかわからない大災害、あるいは大震災、大津波という、この備えっていうのはですね、さっき知事がおっしゃったように自助努力を伴うという面で非常に難しい面があると思います。困難な課題だと思っています。
 思い起こせば、私たちは「阪神淡路大震災」を約20年前に経験し、「東日本大震災」も経験しました。非常に辛いですね、悲しい思いをしておりました。あれだけの惨状を我々も見聞きしたんですが、あまりにも規模が大きすぎて、希な災害ということで、そういうことなのか、自分自身をその中に置き込んでですね、自ら体験しているっていう状況を思い浮かべるっていうことはなかなかできないと。
 そういう意味で、辛い経験をですね、自分達の教訓にすることがなかなかできません。できていないんだと思います。今回、ロケで県南地方に参りましたが、津波被害が大きいとされる町もございます。そういう町は、高齢化とか過疎化が進んでおりまして、町を維持していくことがまず大変な問題になってます。そのため、ともすれば防災対策っていうのは、後回しになったり、どう進めていったら良いかっていう困難な問題があるようです。
 私達郷土徳島には、徳島大学名誉教授の村上仁士先生をはじめ、今日お越しの中野晋先生、防災のスペシャリストがおられます。先生方は大きな災害が発生する度に国内国外を問わず、災害の情報をいち早く収集されておられまして、折に触れて、地震などの災害に強いまちづくりというのは、どうあるべきかという提言もされております。先生方のこのような災害に関する知見というか、ノウハウっていうんですかね、県民にとったら私は非常に貴重な財産と思えるんじゃないかと思っています。
 この度、私ども徳島県測量設計業協会は、徳島大学の環境防災研究センターの先生方にお願いして御指導いただいて、防災の啓発番組「わたしたちの防災」というのを作りまして、お茶の間にお届けすることになりました。私達は、この番組作りを通して、近い将来に発生されると思われる「南海トラフ地震」、巨大災害に県民・市民が備えるために防災・減災の在り方っていうのは、どうあるべきかと、こういうことを県民の人、市民の人と一緒になって考えて参りたいと思っています。県民一人ひとりに、防災・減災の必要性をこの機会に再認識していただいて、是非身近な対策から取り組んでいただけたらと思っております。
 以上、私の方から番組に至る経緯について、御報告させていただきました。実際に番組作りで非常に御苦労をお願いいたしました中野晋先生に、次、お願いしたいと思います。

(中野副センター長)
 齋藤会長、どうもありがとうございました。過分な御紹介も間に挟んでいただきまして、本当にありがとうございました。
 私の方からは番組の内容について、少し御紹介をしたいと思います。今年の始めに徳島県測量設計業協会から地域貢献の一つとして、徳島県の県民の方が少しでもこれまで以上に防災に関心を持っていただいて、南海地震対策にやはり乗り出していただくことを後押ししたいということで、その一つとして、15分程度のテレビ番組を作りたいんだとこういうお話がございました。それで是非、環境防災研究センターの協力をいただきたいということで、それで企画案を考えて参りました。
 最初は「南海地震」というのがメインテーマ、これは間違いないのですけれども、一方で、徳島県御存知のとおり、知事のお話にもございましたとおりですね、台風災害なども深刻な問題がありますので、台風災害の話とか、あるいは過去の地震災害の例も、徳島の問題として置き換えてみた場合にどういうふうに考えられるかっていう番組を是非提供しましょうということで、トータル6回というお話でしたので、まず最初は、やはり昭和南海地震のことであるとか、あるいは過去の安政南海とか、保永南海とか、徳島を襲った津波被害、地震被害の跡を歩いてみようと、そういうことで、第1回としては「南海地震の記憶『津波碑を訪ねて』」、別紙の方を御覧いただければと思うのですが、第1回には、そういうものからスタートをしようということで計画をいたしました。これにはやはり、徳島において、あるいは日本において津波研究の第一人者である村上仁士先生に御出演いただいて「津波碑」の御紹介をいただく。これを皮切りに、徳島に関連のあるような、関係の深い話題を毎回御提供できたらということで考えております。
 第2回は、平成16年、徳島を深刻な台風災害が幾たびと襲った中で、特に台風10号という大きな土砂災害を引き起こした台風をひとつテーマにして、あれから10年経ちましたので、その後の様子、それからその当時、避難に御苦労された方々からお話を伺うような、そういう番組を提供できればというふうに考えております。
 それから、第3回は、やはりメインテーマであります「巨大災害について」、南海トラフ巨大地震と中央構造線の直下地震というのを一つテーマに両方の面から番組を作りたいと考えております。どうしても南海トラフ地震の場合、県民の目は、津波というのに注目されることが多いですけれども、実際には、中山間地も土砂災害の被害を受けたりということもございまして、どちらかというと県南部とか、あるいは県北部の沿岸部ではわりあい意識は高まってますけれども、どうしても県西部では、少しどちらかというと南海地震に対して無関心になっている層もあるやに聞いておりますので、そういう意味で中央構造線という問題も含めて、巨大地震というものに対して、どう備えるかということを番組の中でお伝えできるかと思っております。これには、徳島県がいち早く「イエローゾーン」等を設定しておりますので、そうした話題も含めて御紹介できればというふうに考えております。
 第4回につきましては、これは「阪神・淡路(大震災)」からちょうど20年という時期を迎えてますので、それの基礎した話題について番組を御提供したいと思っておりますが、当時、兵庫県の監察医として、たくさんの方の犠牲者の死因を分析された方が徳島大学の私どもの環境防災研究センターの副センター長の西村先生がおられます。西村先生の方から、死因分析の方からどういう問題があったかということを少し話題提供いただこうかなと思っております。そういうことを通して、また、地震、建物の耐震化についての意識を高める、そういう番組にできればというふうに考えております。
 それから、第5回、第6回については、まだまだ内容については検討中で、今仮タイトルになっておりますけれども、1、2、3、4回とですね、災害の実態とか、あるいは災害の記録についての番組でございます。5、6(回)については、これから必要となるような防災対策ですね。一つは自主防災活動と事業所との関係ということで、実は徳島大学では、地域の方との合同避難訓練というのを今年度、計画しておりまして、それの準備を今進めておりますので、一つの話題としてですね、事業所と地域との連携というようなものをテーマで番組作りができないかということで今、検討中でございます。
 そして、第6回には、「防災技術最前線」ということで、例えば、徳島の海陽町沖に「DONET2(地震・津波観測監視システム)」が展開されておりますけれども、こういう話題を御紹介をするとともに、その最新の防災技術、あるいは測量技術といったことを御紹介できる番組を作りたい、こういうふうに考えております。第5回、第6回については、若干まだまだ内容の吟味を今しているところですので、少し変わって参るかもしれませんけれども、基本的な考え方は、このような形で来年の5月まで二月に1回の番組作りをケーブルテレビ(徳島)様と一緒にやっていきたい、こういうふうに考えております。
 私の方からは以上が御説明でございます。

(村田センター長)
 センター長の村田ですけれども、もちろん、今、中野の方から紹介があったかと思うんですけれども、あるいは飯泉知事からちゃんと紹介された南海トラフ地震の対策が一番であることが間違いないのですが、徳島県というところは、とかく雨による災害、台風災害、第2回目に2004年のすごい1300ミリも降ったという日本記録を持っているような災害の紹介がありました。昨日の南木曽町の土石流に関しても、昔から「蛇抜け」と称して言い伝えがあったのに、残念ながら、その言い伝えを知らないというか、いろいろ看板とか石碑まであったのに、それがちゃんと住民の方に伝わってなかったりして、結果的に被害が出てました。似たようなことがどこでも起こってますので、やっぱり徳島で過去に起こった災害に特に焦点をあてて、こういうことが起こるんだということをちゃんと知っていただいて、こういうケーブルテレビで繰り返し放送していただけると思いますので、それがとにかく県民の皆さん方によく伝わることが重要なのではないかと思っております。
 それから、これも紹介されてましたけれども、中央構造線活断層帯の真上に建物があった場合には、それがずれたら、断層が動いたら必ず壊れます。いくら耐震対策をしていても壊れますので、それをやっぱりなんとか(活断層の)上から重要な建物とかを将来的には無くしていきたいということで、実は徳島県が都道府県単位では全国初の事実上の規制とまでは言いませんけれども、土地利用の適正化ということで、とにかく「活断層の位置はここにあるんですよ」と県民に広くお知らせくださって、条例を作ることによりまして、あの条例ができた時には、もう全国版で徳島県がこんなものを作ったというので本当に紹介されたぐらい画期的なものですので、そういうのを番組の中で紹介させていただけたらいいなと思っています。以上です。

(事務局)
 ありがとうございました。発表は以上です。これより幹事社さんの進行で質疑をお受けいたします。

「徳島の環境 防災 まちづくり~わたしたちの防災~」の番組放送について(質疑)

(幹事社)
 では、NHKです。幹事社として、1つ質問させていただきます。全6回ということで資料をいただきましたが、この内どこまで取材とかロケとかが済んでいるんでしょうか。

(中野副センター長)
 今のところ、第1回の撮影が終わって、明日、放送という段階です。それで、第2回については、今月中に企画をして、それで、8月に取材・ロケというのをする形で、毎回、二月毎ございますので、前の月にロケが終わるような形で企画と、それと取材・撮影という形でスケジュールを進めて参りたいと思っています。

(幹事社)
 はい、ありがとうございました。
 では、各社さん質問をお願いします。

(徳島新聞社)
 ロケの関係で、1回目はいつ頃からロケをされたんですか。

(中野副センター長)
 撮影が6月の、本番の撮影はですね、6月の26日だったかと思いますが、その前に、ロケハンって言うんでしょうか、事前にその場面の撮影等はですね、済ませていただいていたという形でございます。で、その後、ずっと編集作業に入ったという形でございます。

(徳島新聞社)
 ロケハンも6月に入ってからなんですかね。

(中野副センター長)
 そうですね。ちょっと第1回は特にですね、全体的な企画を決めるのが若干ずれ込みましてですね、かなりぎりぎりになって取材とロケができたという段階でございます。

(徳島新聞社)
 それと、放送、ちょっといろいろ伺いたいんですけど、番組のことからいくと、毎週土日に放送すると、この時間ですね。

(中野副センター長)
 第1回の放送がですね、明日の夕方という形で、基本的にはケーブルテレビの放送ですので、再放送をその週の日曜日で、特別なことがなければ、毎週2回ずつの放映を続けていただくという形でお話しを伺っています。

(徳島新聞社)
 2か月経って、新しい番組と入れ替わると。
 この長尺番組は、これは放送時期とかは未定なんですかね。

(中野副センター長)
 そうですね。これ、まだ決まっているイベントがですね、1つぐらいでございまして、当面、まず最初は8月24日にですね、私どもの「環境防災研究センター」の10周年記念イベントっていうのがございまして、設立10周年でシンポジウムを開きますので、そのシンポジウムの模様をですね、第1回目の長尺番組にはさせていただくということでお願いしております。

(徳島新聞社)
 ていうことは、第1回の長尺番組を8月ぐらいからとなるんですかね。

(齋藤会長)
 そうですね、8月の後半ですから、少なくとも9月以降には、9月以降の、まだ正確にその辺のスケジュールが調整できておりません。

(徳島新聞社)
 いずれにしても、9月以降からということですね。
 あとですね、それと、この最終回、ちなみに来年の5月放送予定の分も、これも以降毎週土日に放送されると思うんですけど、これも放送期間は2か月ぐらいになるんですかね。

(齋藤会長)
 そうですね。

(徳島新聞社)
 それと、テレビトクシマさんの地域放送枠っていうことは、エリアは徳島市内だけでしたっけ。

(ケーブルテレビ徳島)
 徳島市内とですね、申し上げましたら、神山町、佐那河内村、勝浦町、上勝町、美馬市、それと海部三町ですね、美波町、牟岐町、海陽町、それと東みよし町。

(徳島新聞社)
 これは、あれですか、テレトクさんの提携している、それぞれ・・・

(ケーブルテレビ徳島)
 テレビトクシマのエリアです。

(徳島新聞社)
 テレビトクシマさんのエリアでこれだけあるわけですね。なるほど。テレビトクシマさんが放送している、2市8町村のエリアなんですね。

(知事)
 だから、徳島市の一部が一般サービスと俗に呼んでいて、それ以外の所がいわゆる自治体サービスエリアという仕分けであります。2市8町村。

(徳島新聞社)
 なるほどね。テレビトクシマさんの管轄エリアの2市8町(村)で放送するということですね。
 あと、第2回の平成16年台風10号って、これ木沢の集中豪雨のやつでしたね。

(齋藤会長)
 そうです。

(中野副センター長)
 特に、上那賀町の白石地区の土石流なんかをメインにですね、取材活動する予定にしております。ただ、大きな、今年もですね、やはり台風災害、これからも予測されるところでございますので、もしそういうような話題が出てくればですね、そういうのも含めた形で放映させていただくことになると思います。
 基本的にはですね、平成16年の大規模土砂災害を中心にですね、その時の避難をどうしたかっていうような形を取材したいというふうに考えています。

(徳島新聞社)
 あとですね、1回目、ちょっと1回目に戻るんですけど、出演者が村上先生、中野先生、知事、この3人が出演ということですね。それで、それぞれ村上先生、中野先生、知事はコメントということになってますけど、それぞれの役割っていうのはどうなっているんでしょうか。

(中野副センター長)
 基本的にはですね、村上仁士先生が津波碑をずっと紹介していただく。で、私がお話しを伺ったり一部しておりますけども、あと、アナウンサーの平石香奈子さんが村上先生と一緒に歩いていかれると。で、私は冒頭でですね、この番組の趣旨なんかを説明するという、そういう形で関わっています。

(徳島新聞社)
 知事からはどのような。

(知事)
 私も同様ですね。今回のこの番組に対する期待、もっと言うと、私が今冒頭で申し上げた事、これを凝縮したものが、県民の皆さんへの、視聴者の皆さんへの呼びかけ、メッセージですね。是非見ていただきたいと。そして、自助と共助、ここのところの力をアップしてくださいと。

(徳島新聞社)
 それと、碑はちなみにどのような所を(第)1回で回られているんですか。主な所と何箇所ぐらい。

(中野副センター長)
 実際的には、浅川でですね、「観音庵」とですね、それから御崎神社というとこ、伺っています。それから、直接は伺ってないですけど、あと海部町の津波碑とですね、それからあと美波町のですね「康暦の碑」、これは御案内をしていただいて御紹介をするという形です。

(徳島新聞社)
 村上先生が紹介するのは、美波町の「康暦の碑」?

(中野副センター長)
 ですから、3か所ですね。実質的には「観音庵」とそれと浅川の御崎神社の碑、「康暦の碑」と。で、画面の中では、海部のですね大岩、「慶長の碑」とですね「宝永の碑」が一緒に並んでいる「大岩」というのを御紹介しているという形です。

(徳島新聞社)
 村上先生が紹介するのは3つ?

(中野副センター長)
 そうですね。村上先生のコメントの中でですね「大岩」も御紹介されていて、そこでそういう映像もちょっと映っているという形ですね。

(徳島新聞社)
 それと、ちょっと前後するんですけど、この番組担当の提供ってあるんですけど、測量設計業協会さんが今回、大学の方に協力を求めたということなんですけど、改めて、まずどういういきさつでこういう番組を作るのかと。思ったいきさつをちょっとお伺いしたいのと、それと、これは、測量設計業協会さんが提供というのは、例えば予算、費用を出しているとか。

(齋藤会長)
 平たく言うとスポンサーということです。

(徳島新聞社)
 制作費を提供しているという位置付けでよろしいですかね。
 そしたら、いきさつをちょっと。

(齋藤会長)
 公共事業で常日頃お世話になっている私ども測量設計業、徳島県に出入りさせていただいている業者なんですけど、正会員28社、準会員1社ですけども、月並みですけど、社会貢献事業として協会でですね、お金を出し合ってですね、なんかできないかっていうことで、この番組作りに目が行きました。
 で、さっき御質問いただいたようにですね、なぜケーブルテレビかって言ったら、徳島県では全国の中でもケーブルテレビの普及率が高いと伺っています。ただ、ケーブルテレビ徳島さんていうのは、徳島県全域をカバーされてないということでですね、今日このような場をですね、飯泉知事の御配慮で開いていただいたんですけど、是非、県内全域のですね、ケーブルテレビでですね、やがて県民みんながですね、これを見ていただいてですね、さっき申し上げたんですけど、その防災の大切さ、メディアではですね、今、地震とか災害がもう毎日のように放送されています。でも、それはやっぱり人ごとになってしまうのかと。自分の肉親っていうのが亡くなるとか辛い思いをしないと、なかなか自分の事に置き換えることができないと、でも、その時はもう遅いと。
 で、知事がおっしゃるように、「もう県民みんなを助けたいんだ」と、そのためには、僭越ですけど、この大災害の、徳島でですね起きるおそれがあるんだと、その大事さっていうのを改めて県民お一人お一人に再認識していただき、また中には御存知でない人もいるかもしれないと。で、お茶の間に届けさせていただきますので、気楽な気持ちで是非御覧いただいてですね、「ああ、そういうことなんだ」と是非御理解いただいて、「じゃ、腰を上げてみようか」ということでやっていただけたらと思いまして、この番組作りを考えさせていただきました。今日、こういう場をわざわざ設けていただいた飯泉知事には、本当にありがたいことだと思うんですけど、是非ですね、県民みんながですね、この番組を見ようというふうにですね、メディアの方から是非お伝えいただきたいと思います。

(徳島新聞社)
 ちなみに、測量設計業協会は28社、準会員1社と。全体で29社ということですね。県内の測量業者さん。

(齋藤会長)
 県内が28社です。

(徳島新聞社)
 県内が28社。県内の28社ということですね。
 今、県民全体でということだったんですけど、まずテレビトクシマさんのエリア内で放送されますよね。それ以外のエリアでの予定とか、ほかのケーブルテレビさんへの番組提供みたいな計画ってあるんでしょうか。

(ケーブルテレビ徳島)
 今のところは、まずテレビトクシマのエリアでやって、当然お話しも頂いてますので、もちろん検討課題としては全ケーブル。もちろん、その経営母体が違いますので、やるかやらないかっていうのは、そこのケーブルテレビの判断にはなるんですが、そういう仕組み作りについては前向きに取り組んでいきたいと思います。

(徳島新聞社)
 まず、テレビトクシマさんで放送して、その後にほかのケーブルテレビ会社にも、映像提供も検討するということですかね。

(知事)
 だから、この場っていうのが、そういうほかのケーブルテレビの会社にも知っていただく機会と。「じゃ、うちも是非放送したい」となれば、テレトクさんの方に言ってもらうと。例えば、今、私の定例会見とか県議会の中継ありますよね、あれはテレトクさん中心になって全県で流してもらっている。どういう時間帯に流すかっていうのは、それぞれの会社の判断なんですけどね。そういう形もありますからね。そのための正にこの会見の場と。

(徳島新聞社)
 特別協力の徳島県っていうのは、ちなみに知事は県民へのメッセージということで登場されてますけど、それ以外、県として何かその協力、こんなことで協力しているっていうはありますか。

(知事)
 ていうか、今、たくさん質問のあった第1回目の放送で、それから県内のいろんな碑をっていうことで、村上先生たちが探訪していただく。実は、あの資料は徳島県が徳島大学に御協力をいただいて作った「南海地震を知る 徳島県の地震・津波碑」っていうやつなんですよね。この中からやっていただくと。そういういわゆる調査ものの資料提供、これをさせていただこうと。

(徳島新聞社)
 県としては、そういう番組制作に当たっての県の持たれている研究とか調査内容の資料を提供したということでよろしいですね。

(知事)
 もっと言うと、村上先生自身が、今回の南海トラフの地震の最初の防災減災対策の検討委員会の座長さんでもありましたから。

(読売新聞社)
 第2回以降の内容を中野先生にお伺いしたいんですけど、第2回以降も中野先生が、あるいは村上先生が取材をされるような形になるんですか。

(中野副センター長)
 第2回はですね、メインの担当が私どもの防災科学部門の主任の西山賢一が担当する予定になっております。西山先生は、大規模土砂災害、特に深層崩壊の専門家でございますので、こうした観点からですね、徳島県いろいろそういう土砂災害の危険場所、あるいは深層崩壊の危険場所ございますので、そういう話題も含めてですね、台風10号災害だけではなくて、その他の地域の話もしていただくつもりです。
 第3回につきましては、村田先生と私の方でナビゲーターを務めさせていただきます。
 で、第4回先ほど申し上げたように、西村明儒先生が主な担当をされるという形で、第5回、第6回については、先ほど申し上げたように企画段階でございますので、若干内容が変更になるかもしれません。

(読売新聞社)
 いずれも、徳島大学の「環境防災研究センター」の先生方はナビゲートもされるということですか。

(中野副センター長)
 そうですね。基本的には御案内をさせていただくのは徳島大学のスタッフがですね、御案内さしていただくということで、測量設計業協会の方からも御依頼いただいたところでございます。

(読売新聞社)
 すいません。齋藤会長にちょっとお伺いしたいんですけど、測量設計業協会と防災との関係というのをですね、もうちょっと明確にいただけたらと思うのですけど。

(齋藤会長)
 私ども直接的には、道路とか橋とか堤防の耐震化というお仕事を徳島県から頂いたりして、改良とか修繕、あるいはそういう設計をハード面ではやっているんですが、またソフトの面ではですね、市町村、県内のいろんな所へお邪魔して、ソフトの面でですね、その自主防災組織とかですね、防災をどんなふうにしたらいいですかと、そんな部分もお手伝いさせていただいている業界なんですけど、私がふと思ったんですけど、私自身は個人的ですが神戸で被災いたしました。1か月ぐらい銭湯に通った人間だったんですけど、徳島に戻ってきまして、これだけ災害っていうのが、大災害が起きているにもかかわらず、なかなか怠け者で腰を上げないと。ひょっとしたら、そういう方が県内にもたくさんいらっしゃるんじゃないかと。やっぱり、まずやる気になっていただくためには、やっぱり本当のことがまだ分かってないんじゃないかと。僭越な申し上げ方なんですけど。で、分かっている方には「そろそろもう腰を上げてやりましょう」やということをこういうメディアを通してですね、県民に御理解いただいて、「じゃどこからやりましょうか」というのをみんなで考えていけたらと思っております。
 公助っていう面では、僭越ですけど、徳島県さんをはじめですね、非常にこう大車輪でやっていただいているんだと思っておりますが、自助の部分が、なかなか自分の自宅とかの耐震化とかいうのが、なかなかやっぱりいろんな面でできないかなと思っております。

(時事通信社)
 中野先生にお伺いしたいんですけど、基本的にこれ全部ロケ中心っていう形ですか。

(中野副センター長)
 できるだけロケを中心にやりたいと思うんですね。ていうのが、やはり徳島のそれぞれの場面でですね、どんな問題が起こるかっていうのを見ていただくことによって、身近に感じられると思いますので、できるだけロケを中心の番組作りをお願いしようと思っております。

(時事通信社)
 実際に制作をするのはなにか、プロデューサーとかディレクターのような方が付いてっていう形になるんですか。

(中野副センター長)
 エフエムびざんのテレビクルーが中心になって、御相談しながらですね、必要に応じてですね、こういう所がいいんじゃないかっていうことを御提言したりしながら、一緒に番組作りに携わっていきたいと思っております。

(日本経済新聞社)
 中身は、6回順次具体化していくと思うのですけど、今もちょっと話があったのですけど、見せ方のコンセプトみたいなところで、ロケを中心にという話もあったのですが、どうしても堅くなったり、ちょっとぐらぐらってする話だと思うので、その辺、ロケを中心にしてこんなふうにするとかですね、ちょっと演出でこんなことをやってみよう、心がけていることがあったらわかりやすく。

(中野副センター長)
 正直その辺は、素人ですので、できるだけ現地の住民の方にもお話を伺ったりしながら、できるだけ身近な感じがお伝えできればなというふうには思っておりますが、正直、この辺りは専門家のお力によるところがあるので、私どもはアイデアを御紹介させていただくのが精一杯だと思ってます。

(徳島新聞社)
 すみません。基本的なことをもう1回伺うのですけれど、ということは番組制作はエフエムびざんさんでよろしいですか。

(中野副センター長)
 そういうふうに伺っております。

(徳島新聞社)
 番組制作はエフエムびざんさんで、制作費を今回提供されてスポンサーとなられているのが測量設計業協会ということですか。放送がテレビトクシマさんと。そうしたら、主語はどこにしたらいいのかなと。協会さんがメインということ?

(村田センター長)
 基本的には協会がメインで、大学の方が協力をしながら。テクニカルなところはエフエムびざんさんにお願いしているという形だと思います。

(徳島新聞社)
 なるほど。そうしたら、今回は、協会さんがこういう番組を制作したと。協会さんがメインで一義的にやって、これに徳島大学さんとか県であるとかが協力、監修とかですね。
それをテレビトクシマさんが放送をすると。制作はエフエムびざんさん。そういう流れでよろしいですか。

(齋藤会長)
 協会は優男ばっかりですので、名監督でですね、名アクターな中野晋先生がいらっしゃるので、一人何役もやっていただいて、さっきおっしゃっていただいた「ちょっと堅いんじゃないですか」という御心配はあるのかもしれませんけど、是非、明日の番組を御覧になっていただきたいと思います。お茶の間の御主人、奥さんが見ていただいても「ふーん」っていう感じでおなかの中、心の中に入っていける番組ができているんだろうと思ってます。是非、御覧いただけたらと思います。

(毎日新聞社)
すみません。テレビ番組15分ということで、これ見だしたら多分あっという間に終わると思うのですけれども、それ以上のことを知りたい方に対して、何かこの番組をきっかけにして、どこかより詳しい情報等に導くというか、ホームページ等々ですね、いろんなところに繋げるような仕組み作りとか考えていらっしゃるのでしょうか。

(中野副センター長)
 直接そういうお答えになるかどうかわかりませんけれども、徳島県と徳島大学で連携をしてですね、約10年にわたって地域防災推進員の養成講座というのを開設しております。とにかく関心を持っていただく方を一人でも増えれば、より専門的に学ぶ場というのは、大学と県とで提供しておりますので、いずれそちらのほうに来ていただいて、もっと勉強していただいて、あるいは実践力をつけていただくと。そういう仕組み作りは別途しておりますので、それと気楽に見ていただく番組と、もっと真剣に勉強していただく講座、そのセットで考えていただければと思っております。

(知事)
 そういう意味では、例えば60歳以上の方々であれば、県のシルバー大学校の防災コース、大学院の防災講座、こうしたところの講座を新たに設けております。そういったところを受講するきっかけになると、あるいは受講した人達が、それぞれが防災士をとったりとかしてもらってますから、そうしたところの会議だとか、あるいは防災フェスタっていう県の秋にありますけれどね、そういったところの参加のきっかけになると。

(毎日新聞社)
 そういったことを番組内で御紹介したりすることも予定されているのですか。

(中野副センター長)
 今おっしゃっていただいて、それも必要だなと思いますので、今後、検討させていただきたいと思います。

(エフエムびざん)
 今回は、徳島県、先ほど知事から御紹介いただいた徳島の津波碑を紹介している40ページから50ページにもなっている徳島県のホームページに飛ぶような形で一応中には導くような形で入れさせていただいています。

(時事通信社)
 差しつかえなければ、総制作費とかって。

(齋藤会長)
 エフエムびざんさんにお伺いいただいたらいいのですけれど。
 会員のわずかな浄財を集めて、お支払いさせていただきますので。

(中野副センター長)
 その辺は、ケーブルテレビさん、エフエムびざんさんも御協力をいただいていると御判断いただいて、市場価格ではないそうです。

(齋藤会長)
 とにかく防災については、もうかなりいろんな機会があると思うのですが、でも一人ひとりに県民・市民にとったら意外とまだポテンシャルは上がっていないのかもしれない、ひょっとしたらですね、自助の部分ではと。そこをどんなふうに上げていくのかなと。NHKさんなんかは、大都会の東京の防災のことをよくドキュメンタリーとかいろんな番組で取り上げていただいてるんですけど、是非、地元徳島の防災っていうことを私も考えさせていただきまして、是非これからいろんな場面で徳島についてもよろしくお願いしたいと思っております。

(村田センター長)
 一言だけ。石碑も一般の方、なかなか意識もされないと思うんですよ。第1回は石碑なんですけど。ただ石碑は、私なんかも授業でよくやるんですけど、人類が手にした最も良い記録媒体でしてね、例えば、津波碑なんていうのは、津波が来るところに建ててありますが、津波が来たら倒れるんですよね。ところが、またそれ元に戻して建ててある。昨年の宮古のところでもですね、やっぱり津波碑がどっかいったんですけど、海底から見つかってまた設置して、そうやってとにかく後世の人に、こんなことがあったとか全部伝えてくれる非常に良いもので、それが徳島県内には南海地震の津波碑がいっぱいあってですね、それを県がまとめてくださったので、それを改めて紹介する非常に良い機会になるんじゃないかと思ってますので、よけいな話ですけどエジプトの象形文字がちゃんと解読されたのは「ロゼッタストーン」という石碑のかけらが見つかったからこそできたわけですね。だから石碑ってやっぱりすごく役に立っている。やっぱり100年とか150年に1回しか起こらないものを正確に後世に伝えようと思ったら、昔は石碑に書くしかなかったのですね。そういうことですので、そういうのでちゃんと残ってるっていうのも徳島県は日本に誇れる、場合によっては世界に誇れるようなものだと思いますので、そういう意味合いがあると思っていただければと思います。

(日本経済新聞社)
 ちょっと直接あれじゃないですけど、今の話の関連で、徳島県内に津波碑っていくつぐらいあるとかって言われているとか。大体これぐらいあるとか。

(中野副センター長)
 数はすぐには出てこないですけど、東北地方、三陸にも負けない数の各市町村にそういった碑が残っていますのでね。

(南海地震防災課長)
 徳島県がまとめてますこの「津波碑」では36、掲載しております。これも徳島大学さんが見つけていただいて36、掲載しております。

(エフエムびざん)
 今、御紹介いただいたものを番組の中でも御紹介さしていただいています。

(徳島新聞社)
 県内で36あるというふうに言っちゃっていいですか。

(知事)
 今分かるだけで。もっとあるでしょ。

(徳島新聞社)
 判明している範囲で。

(知事)
 そうそうそう。県がね。

(中野副センター長)
 探しに行っても分からなかったのも実はあるんですね。

(知事)
 だって、こう藪の中にあったり、「康暦碑」だってあれきれいに地元の人がして、この間私も皇太子殿下に差し上げたから、とりあえず見に行ったんだけど、今はきれいになっているよ。結構大変な所にあるんですよね。

(幹事社)
 ほかに質問はないでしょうか。
 では、ないようですので、後は個別に質問させていただきます。どうもありがとうございました。

(知事)
 はい、それじゃあ、よろしくお願いします。

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