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(徳島新聞社)
那賀川町の方で、また県河川の、管理のところで小学生が亡くなる事故が起きました。あの事故もそうですし、吉野川の堤防で死亡事故相次いで、ガードレール設置というふうに、受け身じゃなくて、行政の方から先手を打った対策っていうのができなかったのかなというふうな思いがあるんですが、知事はどのように受け止めていますか。
(知事)
はい、特に、今回8月28日に、この那賀川町の出島川、ここで起こったこの水難事故、やはり子どもさんが被害者っていいますか、事故になるということは、これ本当に親御さんたちはもとよりですけどね、学校の皆さん方と、多くの皆さん方に衝撃、ショックを与えるということで、こうしたものは防げるものならば、もう地域の皆さん、あるいは我々行政含めて、防いでいくんだということが一番求められるということなんですね。
ということで、今回の水難事故につきましては、心からお悔やみ本当に申し上げたいと思いますし、こうしたことが本当に起こらないように、学校の皆さん、あるいは地域の皆さん、我々行政、しっかり組んで再発防止を考えていくと。そして、こういう徳島の場合にはいろんな河川、例えば吉野川、今御質問のいただいたところにも、車がダイビングしちゃうと。それも道路の構造上問題があるんじゃないかと。ここの道路については、元々は堤防上の道路ということで、本来は堤防の上には道路を造らない。しかし、せっかくあるんだから、また近道になるんだから、利便性のためにということで造る。でも、堤防の上ということで、あまりそこに構造物を造って、ガードレールを例えばひいてしまうと、潜水橋なんかはその典型となるんですけどね、そうすることによって、いざ大水が出た時に、そこに物が引っかかるとか、いろんな堤防を弱めてしまうとか。こうしたことで、あったらいいなではあるんですけどね、なかなか造れない。これが一つの我々としての悩みということで。
しかし、この吉野川も度重なって車が、特に夜中なんですけどね、ドーンとこう落ちてしまうということで、ここについて対策をとらせていただいたと。ここのところは、国との協議でということになったんですけどね。こうしたことについて、「何人、人が死ねば、行政は動くんだ」と、よくこう揶揄をされることもあるんですけどね。まず、そもそもその構造といった点、ここのところ、なかなか理解していただくのは難しいのかもしれないですけど、今度は、いざという時のために、逆のことが起こると今度はまた困ると。先手先手というところはあるんですけど、そういうところがあって、本当は、そういう危険箇所、本当に全国っていうか全県的にはたくさんこれあるわけなので、先手の待ち受け対策というものがやれればいいんですけど、一番は事故が起きないのが望ましいと。
つまり、堤防の上には何もないのが望ましいということではこれあるので、そこのところ本当に危険なんだということになった場合に、これは後手と言われるかもしれませんが、その際には特別なんだということで、逆に動けるということになると。なかなか先手を打つのは難しい。それだったら、もういっそのこと道路を造らないと、土手の上にはね。という極論に今度は河川管理をする側、これ国が管理をしていただいているんですけどね。ましてや、これからどんどん集中豪雨、あるいは台風が輻輳して来るということになると、一般的なその道路よりも命の方、そのたくさんの命を守る、あるいは生活を守る方が優先じゃないかと。おそらくそうした議論も出てくるということで、本当にこれは、ぎりぎりのところの話っていうことで、悩ましいとしか言いようがないということなんですね。
(幹事社)
ほかに質問のある方はよろしくお願いします。