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平成26年9月1日 定例記者会見 フルテキスト版

「進め!すだちくん」ダンスムービー公開について(説明)

(幹事社:司会)
 よろしくお願いします。

(知事)
 それでは、発表に先立ちまして1点、私の方からコメントを、まずさせていただきたいと思います。
 「『進め!すだちくん』ダンスムービーの公開について」であります。
 いよいよ9月2日から「ゆるキャラグランプリ2014」投票開始となるところであります。昨年は、本県の魅力が詰まった徳島の宝「すだちくん」が、初めて本格的に「ゆるキャラグランプリ」に挑戦をし、県民の皆様方をはじめ、多くの皆様方から熱烈な応援をいただきまして、そして、エントリー全体では、1580体あったわけでありますが、12位と念願のメジャーデビュー。特に、この時に優秀な成績を収めた「ゆるキャラ」が一つのTシャツの中に、この中に「すだちくん」も入ったところでありまして、念願のメジャーデビューを果たしたところであります。
 今年も更なる躍進を目指しまして、その魅力を「より広く」、そして「より多く」の方々に実感をしていただきたいと、先般、「ゆるキャラグランプリ」への挑戦を表明をさせていただいたところであります。
 先日、この場でも発表をさせていただきましたとおり、今回は、「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」こちらを活用した積極的なPR活動、また、「すだちくん行動隊」を創設するなど、新たな取組みを積極的に展開を既にしているところであります。
 そこで、この度、「ゆるキャラグランプリ」への追い風となりますように、「すだちくん」の応援ムービーが、完成をいたしましたので、この機会に発表をさせていただければと思います。
 実は、この中には、私も参加をさせていただいておりました、例えば、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」、インディゴソックスバージョンですよね。あるいは、全国知事会、11人の若手知事からなります「子育て同盟」によります「アナと雪の女王」の挿入歌「Let It Go(ありのままで)」の手法を取り入れて、広く発信をしてきたところでもありますが、具体的には、今回の場合については、県の職員の皆さん方を中心とする様々なグループによるダンスチームが、「すだちくん」のテーマソング「進め!すだちくん」に合わせまして、徳島の魅力をふんだんに盛り込み、趣向を凝らしたダンスで、「すだちくん」へのエールを贈るとともに、全国、そして、SNSの向こうは世界でもありますので、世界に向けて徳島を大いにPRをしていきたいと考えております。
 そこで、本日はダンスムービーのお披露目ということで、まずは、そのムービーをいち早く、皆様方に御覧いただければということであります。
(「進め!すだちくん」のダンスムービーを映写)
 ということで、このビデオにつきましては、この後、「県のホームページ」はもとよりでありますが、「You Tube」にもアップをいたしたいと考えております。是非とも、多くの皆様方に御覧をいただき、そして、それが投票行動に結びついてもらえればなと、このように考えております。
 また、このように誰でも踊ることのできる、親しみやすいダンスでもありますので、この取組みが、ほかのグループの皆様方にも広がり、そして、「ゆるキャラグランプリ」へのチャレンジ、これが大きな輪として、県内はもとより、日本国中、あるいは海外へ広がってもらえればと大いに期待をしているところでもあります。
 なお、今回の挑戦にあたりまして、先日の「チャットモンチー」さんに続きまして、この度、本県出身で日本を代表する俳優であります「大杉 漣」さんからスペシャルメッセージをいただいておりますので、この機会に併せて御披露をさせていただければと思います。
(「大杉 漣さん」スペシャルメッセージを映写)
 このように、力強い応援を得まして、いよいよ始まります「ゆるキャラグランプリ」の投票は、10月20日までとなっておりますので、県民の皆様方をはじめ、全国の皆様方にも、昨年に引き続き、熱い戦いを繰り広げ、頑張る「すだちくん」への更なる応援の輪を広げていただきたい。そして、1回投票して「もう投票した」っていう方が多いかもしれませんが、そうではなくて、毎日投票ができますので、毎日の投票を是非よろしくお願いを申し上げたいと思います。ここがポイントということになります。

 それでは次に、発表事項に移りたいと思います。

「全国丼サミットinみなみ2014」の開催について(説明)

 「『全国丼サミットinみなみ2014』の開催について」であります。
 本年は、「室戸阿南海岸国定公園」が指定50周年を迎える好機でありますことから、美しい自然の保全と豊かな恵みの体感をテーマといたしまして、盛りだくさんの記念行事を展開をしているところであります。
 その中心となるイベントの一つとして、来たる11月15日、16日の両日、四国霊場第23番札所「薬王寺」の特設会場におきまして、「全国丼サミットinみなみ2014」を開催する運びとなりました。「全国丼サミット」につきましては、その土地ならでは、つまり御当地、その「ご当地丼」を通じまして、地域の魅力を発信をすることを目的として、平成21年の石川県を皮切りといたしまして、今回が第6回目となるところであります。ちなみに今回のポスターこういうものです。(パネル「『全国丼サミットinみなみ2014』ポスターを提示して)上に「薬王寺」さんが、こうあってね、それぞれの参加する「ご当地丼」がずらりということであります。
 このように、県外につきましては、北は「東北」から、南は「九州」まで、ということで、「室戸阿南海岸国定公園指定50周年」を記念をいたしまして、今回初参加となります、高知県の室戸市「室戸キンメ丼」、また、安芸市「釜揚げちりめん丼」など、8県16種類の「ご当地丼」が競うこととなります。
 こうした全国の御当地丼を迎え撃つ8種類の「南阿波丼」につきましては、本番に向けまして、「とくしまブランド特使」であります料理研究家の「浜内千波先生」に監修をいただきまして、ブラッシュアップを重ねているところであります。また、より多くの方々に全国丼サミットを楽しんでいただくために、美波町日和佐八幡神社の秋祭りの太鼓屋台「チョウサ」や、愛媛(県)宇和島市の「牛鬼まつり」の「牛鬼」も盛り上げに一役買ってくれることになっております。
 そのほか、「いざ、丼聖地巡礼の旅へ」のテーマのもとに、四国霊場巡礼に見立てさせていただきまして、「ご当地丼」を食べ歩く「スタンプラリー」などを行うこととしております。加えて、伊勢エビや阿波尾鶏など、豪華特産品が当たる「大漁餅投げ」、また「日和佐太鼓」や「三番叟」など地域の伝統芸能、そして、「丼」だけではなくて、「南阿波スイーツ」や特産品の販売などを行う、地域の魅力をいっぱいに詰め込んだ満足度の高いイベントにしていければなと、このように考えております。
 また、これまでにない積極的な情報発信を行うこととしておりまして、「全国丼サミット」では初となる、本県の強みである「光ブロードバンド環境」を活かしたインターネットによる動画配信を行い、イベントの模様をリアルタイムに発信をして参りたいと考えております。
 さらに、美波町のぬるキャラ「かめたろう」をはじめとする「かめファミリー」、先ほど「すだちくん」のダンスの中にも出てきてくれてましたけれどね、南部圏域のゆるキャラからなるキャラバン隊を編成をし、全国での広報活動を展開をして参りたいと考えております。まず、9月4日には、美波町の「道の駅日和佐」におきまして、出発式を行い、「全国地域おこしご当地丼会議」の事務局があります石川県能登市や愛媛県宇和島市などを訪問することとしております。
 こうした取組みによりまして、「全国丼サミット」を大いに盛り上げ、「四国の右下」この後「四国の右下みぎあがり」っていうキャッチフレーズがあるわけですが、この「四国の右下」の魅力を県内外にしっかりと発信をしていくことで、地域のにぎわいの創出はもとより、観光誘客の拡大にしっかりと繋げて参りたいと考えております。

 以上です。よろしくお願いをいたします。

(幹事社)
 それでは、発表事項に関して質問のある方はよろしくお願いいたします。

「進め!すだちくん」ダンスムービー公開について(質疑)

(四国放送)
 ダンスムービーの件なんですけど、これは実質、制作にどれぐらい時間かけられたんでしょうか。

(知事)
 はい。実はこれ「ゼロ予算」ていうかね、つまり、県庁の職員たち自らでと。実は、このムービー映像についても、県庁の職員、そのムービー、こうしたものを撮る撮影隊がありまして、県の職員、あるいは参加をしていただいた皆様方のボランティアということで、いわゆる「ゼロ予算」として行わさせていただいたものです。

(四国放送)
 時間的にはどれぐらい?

(知事)
 時間はね、やっぱりそれぞれに、例えば東京本部、国会議事堂の前で撮りましたでしょ、国会議事堂の前、いいと皆さん言ってはくれるんだけど、万が一のことがあるんで、警察へ届出するとか、みんなそれぞれに工夫を凝らして、県内外含めて撮りましたので、実際には1週間以上かかっているかと思いますね。

(四国放送)
 パーツパーツで編集されてますけど、一応一通り踊られて、練習されて踊られたということなんでしょうか。

(知事)
 そういうことです。だから、私のカットも3カット出てきましたでしょ。

(幹事社)
 ほかに質問のある方はいらっしゃいませんか。
 それでは、発表事項以外に何か質問のある方はお願いします。

県内における河川事故について(質疑)

(徳島新聞社)
 那賀川町の方で、また県河川の、管理のところで小学生が亡くなる事故が起きました。あの事故もそうですし、吉野川の堤防で死亡事故相次いで、ガードレール設置というふうに、受け身じゃなくて、行政の方から先手を打った対策っていうのができなかったのかなというふうな思いがあるんですが、知事はどのように受け止めていますか。

(知事)
 はい、特に、今回8月28日に、この那賀川町の出島川、ここで起こったこの水難事故、やはり子どもさんが被害者っていいますか、事故になるということは、これ本当に親御さんたちはもとよりですけどね、学校の皆さん方と、多くの皆さん方に衝撃、ショックを与えるということで、こうしたものは防げるものならば、もう地域の皆さん、あるいは我々行政含めて、防いでいくんだということが一番求められるということなんですね。
 ということで、今回の水難事故につきましては、心からお悔やみ本当に申し上げたいと思いますし、こうしたことが本当に起こらないように、学校の皆さん、あるいは地域の皆さん、我々行政、しっかり組んで再発防止を考えていくと。そして、こういう徳島の場合にはいろんな河川、例えば吉野川、今御質問のいただいたところにも、車がダイビングしちゃうと。それも道路の構造上問題があるんじゃないかと。ここの道路については、元々は堤防上の道路ということで、本来は堤防の上には道路を造らない。しかし、せっかくあるんだから、また近道になるんだから、利便性のためにということで造る。でも、堤防の上ということで、あまりそこに構造物を造って、ガードレールを例えばひいてしまうと、潜水橋なんかはその典型となるんですけどね、そうすることによって、いざ大水が出た時に、そこに物が引っかかるとか、いろんな堤防を弱めてしまうとか。こうしたことで、あったらいいなではあるんですけどね、なかなか造れない。これが一つの我々としての悩みということで。
 しかし、この吉野川も度重なって車が、特に夜中なんですけどね、ドーンとこう落ちてしまうということで、ここについて対策をとらせていただいたと。ここのところは、国との協議でということになったんですけどね。こうしたことについて、「何人、人が死ねば、行政は動くんだ」と、よくこう揶揄をされることもあるんですけどね。まず、そもそもその構造といった点、ここのところ、なかなか理解していただくのは難しいのかもしれないですけど、今度は、いざという時のために、逆のことが起こると今度はまた困ると。先手先手というところはあるんですけど、そういうところがあって、本当は、そういう危険箇所、本当に全国っていうか全県的にはたくさんこれあるわけなので、先手の待ち受け対策というものがやれればいいんですけど、一番は事故が起きないのが望ましいと。
 つまり、堤防の上には何もないのが望ましいということではこれあるので、そこのところ本当に危険なんだということになった場合に、これは後手と言われるかもしれませんが、その際には特別なんだということで、逆に動けるということになると。なかなか先手を打つのは難しい。それだったら、もういっそのこと道路を造らないと、土手の上にはね。という極論に今度は河川管理をする側、これ国が管理をしていただいているんですけどね。ましてや、これからどんどん集中豪雨、あるいは台風が輻輳して来るということになると、一般的なその道路よりも命の方、そのたくさんの命を守る、あるいは生活を守る方が優先じゃないかと。おそらくそうした議論も出てくるということで、本当にこれは、ぎりぎりのところの話っていうことで、悩ましいとしか言いようがないということなんですね。

(幹事社)
 ほかに質問のある方はよろしくお願いします。

勝浦試験地における重油漏れについて(質疑)

(徳島新聞社)
 先週、勝浦町の果樹試験場で、石油(重油)の漏れたことがあったと思うんですけど、敷地内で収まったということなんですが、タンクの管理などの点で、ずさんな点があったと思うんですけど、知事はどのように捉えていますか。

(知事)
 はい。これは果樹試験場として、重油を、そこに貯めて使うと。でも、それを使わなくなったにもかかわらず、それを中身を抜かないで放置をしていた。たまたまそこを踏んでしまって、管をね、そこで重油が流れたと。早期発見、早期対応ができたので、最小限の被害状況、勝浦川には重油がダーッと流出するということを防ぐことはできたわけですが、今お話しがあるようにやはり一番のポイントは、もう使わなくなった、だったら今度は誰が、そこを踏むか分からないし、今回は踏んで漏れただけだったんで、まだよかった。
 しかし、これがもし引火をして、爆発をしたら大変なことになるわけですので、こうした点、今ずさんという御指摘もあったんですけど、正にずさんな管理ということでありますので、すぐさま同様の施設が、例えば農林水産部の中にあるのか、ないのか、あるいは県庁の中にあるのかないのか、緊急点検をする中でどうもここだけだったということはあったんですけどね。こうしたことが二度と起こらないように、施設についてのこの管理、こうしたものをしっかりと、もう廃止をしたからいいんだじゃなくて、廃止をするのであれば、あるほどね、きっちりと大丈夫なのか、危険性はないのか、こうした点をこれからもしっかりと対応していかなければいけないと。そうした意味では、大いに警鐘を鳴らす一つのずさんな管理の結果であったと、このように思います。

全国学力テストの結果について(質疑)

(時事通信社)
 よろしいでしょうか。先週発表されたんですけど、全国学力テストの結果なんですけど、今回、徳島県は中学校の数学を除いて全国平均以下ということで、順位も一部は上がったんですけど、大きく下げたのが目立った状況だったんですけど、知事としてその状況を見ての御感想をちょっと伺いたいんですけど。

(知事)
 全国一律に、そして同じ尺度の上で競う話ですので、非常に残念だということしか言いようがない。これまでもこの学力テストに対してはしっかりと対応していこうと。何と言っても、子どもさんたちの学力向上、これが目的ということになりますので、ただ単にその競争でいい順位を取ればいいのかということでもないと、こうは思うんですけどね。
 ただやはり、47都道府県、同列にダーッと出てきますから、順位が。「ああ徳島の子どもって勉強できないんだな」なんてイメージがつくっていうのは、子どもさんたちの自信といった点でもマイナスになるし、県のイメージとしても、「じゃあ徳島に転勤をしよう」といった時に、ちょうど小学生、中学生のお子さんを抱えている皆さんだったら、いや学力の低い徳島県に転勤するのは、ちょっと子どもが厳しいと、将来考えたら。だったら、もう単身赴任で行こうって。それは、その御家族にとっても決してプラスではないわけで、やはり家族がバラバラになるというね。そうしたいろんな実はマイナスの効果といったものもこれあるわけですので、やはり良ければ良いに越したことはない。そのように思います。
 ということで、教育委員会全体としても、教育現場、小学校、中学校含めてしっかりと対応をするということ、これをまた申し合わせていると思うのですけどね。ただ、もう一つ今回の特色のある現象っていうのは、沖縄県がいきなり、本当に全国最下位に近いところから、いきなり一桁に上がってきたと。そのどうやって上げたのかっていうと、だいたいこれ1位、福井(県)とそれから秋田(県)が競うんですよ、1番をね。今回もお互いが1位・2位、1位・2位をこう分け合っているわけなんですけど、その秋田の方法を学んだんだと。そのただマネをするんじゃなくて、沖縄方式にこれを替えてやったと。
 ただ、あまりそういうテクニックだけ、しかも今回はその科目が、国語と算数・数学という2教科だけということがありますので、じゃあ、そこだけ徹底的に模擬テストみたいにしてやって、訓練をすれば確かに、かつて知能テストってあったみたいに、点は取れるんですよね。
 でも、本当にそれでいいのかといった点もこれあって、じゃあ、ほかの理科だとかあるいは社会だとか、中学校入ったら英語とか、こうしたものはいいのかみたいなことになってしまうということもあるので、全教科でやるっていうんであればまだしもなんですけどね。そうした点について、国語と算数・数学というだけではなくて、これを機会に、例えば順位があまりよくないということであれば、もっと教育現場でもしっかりと日頃の学習、これを高めていくと。昔、自分が小学校、中学校の時を振り返ってみると、例えば学校で抜き打ちテストがあったりとか、突然なんかこうある。中間・期末だとか、こうしたところはあるわけなんですけど。そうしたいろいろな工夫といったものも、そして常に勉強していくという姿勢を作るっていうことね。
 そして、今回も基礎と応用とこう2つに分かれる。基礎も重要、でそれをベースにした応用も重要ということですから、基礎がよければいい、応用ができればいいということではなくて、それぞれの特色といったものをもう一度よく踏まえ直して、出た結果について、それぞれが小学校、中学校の教育現場はもとより、教育委員会全体として、やっぱり咀嚼し直す。そして、もう一つは御家庭あるいは地域、そして学校と三つの教育要素がこれあるわけですけど、やっぱりそうした形で、お互いに気付き、応用の部分ていうのは日頃の刺激だとか、気付きといったところに結果が大きく左右される部分がありますのでね、常に物事を考え、発想して、前向きに考えていくと。そうした癖がつくということが応用力を高めるということにもなるのでね。基礎はある程度やっぱりこれ詰め込みっていうのも重要になるのでね。そうした点を今後のプラスに転じていくいいきっかけにしてもらえればなと。あまりその順位だけに一喜一憂するっていうのはいかがなものかと。しかし、低いなら低いなりにそれはしっかりと原因を踏まえてその対策をとっていく。これが重要なことだと思います。

(時事通信社)
 関連してなんですけど、今回のテストの特徴として、学校別の成績の公表もできるようになるというのが特徴だったと思うんですけど、今回、県教育委員会としては公表はしない方針になっているようなんですが、知事としてこうした方がいい、ああした方がいいというような考えがあればお伺いしたいんですけど。

(知事)
 はい。これは学力テストが行われる度にこの質問が出てくるわけで、私は公表をあえてする必要はないと。
 それはなぜかと言うと、今お話をした点もあるんですけど、今回、あくまでも国語と、それから算数・数学と2教科だけ、ということなので、逆にこれをどんどん公表していくとなると、公表されるということを前提とすると、そこだけに力を入れると。それが、逆に学校の先生の今後のいろんな勤務評定にも繋がっていくと。小学校の場合には、全教科になりますのでね。中学校になってくるとそれぞれの教科になるのですけど、そうすることっていうのは、じゃあほかの3教科、小学校の場合2教科ですけどね。理科とか社会はどうでもいいのか。あるいはもっと言うと、副4教科という、例えば、体育だとか音楽だとか美術だとか図工だとか、場合によっては書道とかこうあるんですけどね、そうしたものはどうでもいいのみたいなね。こういうことになりかねない。
 やはり全人教育っていうことを考えると、小学校、中学校のうちにはあらゆる教科に対してしっかりと取り組むと。どうしてもこう受験中心になると、副4教科、例えば、音楽の時なんかみんな内職したりね。私なんかも、そういうのは叱り飛ばしてあげるね。「何やってんだ」って言って。自分が生徒の時よ。だから、そうしたやはりその副4教科に対して軽く見るとか。学力テスト以外の教科についてはどうでもいいって。これは全く逆の話でね。だから、全部の教科を、もしやるということで、総合的な評価をするということであれば、全体を出していくと。だから、模擬テストなんてのはそうですよね。全国的にやる模擬テストなんていうのは、もう名前から学校から全部出ますから。我々も中学校や高校の時は、よく受けさせられましたよ。学校自体もそういうことやったし。全国で何番とか、いや10番だ、何番だってやりましたけどね。そうなってくるとこれまた別なんだけど、やはり教科が2教科に限られているということ。
 だから、あまり小手先だけにっていうことは必ずしも小中学生にとってはプラスにならない。このように思いますので、私としてはそういったことに拍車をかけてしまう公表というものはなくてもいいんじゃないか。もちろん、全体的に公表するからそれに反対をするっていうことでは毛頭ないんですけどね。それはやったことについて、きっちりと示すということは必要なことかと思うんですけどね。
 それと、受けた子どもさんたちに聞きますと、その点数は分かるみたいなんだけど、答案返ってこないって。逆に言うと、改善点としては、やっぱりどういった所をどう間違ったのか。一体どこが間違えて、どこが正しかったのかっていうのが、今ひとつ分からないっていう実感が子どもさんたちにはあるようなのでね。そうした所も改善をして、「あっ、こういう所が、もっとこういう所はこういうふうに理解しましょう」とか、そういうこの教育的指導、こうしたものがあった方が望ましいんじゃないかと思いますので、あえて改善点っていうことであれば、やはり子どもさんたちに、普通のテストだって全部答案返ってくるんだから、模擬テストだって、やっぱり答案返してあげるべきじゃないかな。できれば一言、二言書いてあげると。そうすると、よりやる気が出ると。子どもさんたちにやる気を出させる。これが一番ということですのでね。そういう形になる学力テストにもっていければ、より効果が出るんじゃないかな。こう思いますね。

(徳島新聞社)
 すいません。関連で、知事おっしゃるように順位よりもやっぱり平均点とか、そういうところを意識すべきだと思うんですけど、知事が就任されてからですね、結構、先駆けて小学生とかの少人数学級どんどん入れて、きめ細かい教育をやってきているにもかかわらず、過去7回ですかね、成績ちょっと分析すると、落ちてきたりとかしてるんですけど、その現場はきめ細かくやっているはずなのにもかかわらず、力が付いてきていないといふうに、その比較するんじゃなくて、徳島だけをみると。そういう状況にこう教育に力を入れている立場からすると、今の現状っていうのは、どうなのかなっていう。

(知事)
 それは、もう御質問のとおりでね、内心はね「何やってんの」っていう気はあるわけですよ。でも、教育は、これスポーツも同じで、体力テストのときもそうだったんだけど、あの時も全国ドベにいたりしてたでしょ。やっぱり、そういう気付きっていうのが重要、これは教育現場としてね。子どもさんたちもそういう競争社会にあるんだっていうことをね。これどうしても東京とか大阪だと、もう受験、なんでも競争。あるいは、スポーツの世界も競争、競争って。これもいいような悪いようなところがこれあるのでね。そうしたことから言って、やっぱり教育っていうのは長い目で見るということだから、一喜一憂しすぎない。
 ただ、今お話があったように、仮に毎年のテストが同じレベルだとすると、平均点が落ちるっていうことは、やっぱりどこかに問題があるということが言えると思うんでね。だから、順位をどうよりも、やはり平均点しっかり見ながら、そして改善をしていくと。「あっ、徐々に上がってるんだな」と。ただ、よそがよりがんばったら、順位は落ちちゃうわけなんで、あまりここは順位を気にする必要はないと思うんですけど。しかし、順位でしか見ない方々も、県外の人ではいるわけだから、「じゃあ徳島に多くの就職口を」と、よくこういう意見も聞くんだけど、大抵そう言われちゃうわけね。「徳島に行って、子ども連れて行ったら、学力落ちるんじゃないか」って。そしたらもう単身赴任でと。本当は御家族で来ていただけると、人口面でもいいし、税収の面でもいいわけなんだし。また、その御本人たちにしてみると、家族バラバラよりは、一家で徳島のいい環境を体感してもらった方がいいわけですのでね。みんなにとって不幸であることは間違いない。
 だから、やはりしっかりとその辺りは学校の教育現場でも、毎回こうした結果は出るわけだから、それに対してもっとがんばると。御自分たちも教え方、それから子どもさんたちの接し方ね。そのための環境は作ってきたつもりですのでね。あとは、これをどう教育現場が自覚をして、そして徳島ならではの、今回沖縄ならではのっていうのが注目されていますけど、そうした教育方法というものを確立していってもらいたいなとこう思いますね。

(幹事社)
 ほかに質問のある方はお願いします。
 よろしいでしょうか。それでは、ありがとうございました。

(知事)
 はい。よろしくお願いします。

 
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