文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

平成26年9月8日 定例記者会見 項目別

ALSアイスバケツチャレンジについて(質疑)

(徳島新聞社)
 すみません。ALSのアイスバケツチャレンジですけれども、鳥取県の平井知事は、これを受けないということですけれども、そのことについて。

(知事)
 誤解があるのかもしれないですが、平井知事さんは「受けない」と言ったんではなくて、「これは受ける」ということを言われたんですね。ただ、この「ALSアイスバケツ(チャレンジ)」これ全体から説明していくと、急に何だろうっていうことになるのですが、「ALS」っていう特定疾患の一つということで、これだけだとなかなかわかりづらいと思います。筋萎縮性側索硬化症というのが日本名ということなんですね。急激に筋力が衰えてきて、今までぴんぴんしていた人が歩けなくなる、あるいは話せなくなる、呼吸ができなくなる、そして、最後には、もう眼しか動かすことができない、しかもこれが短期間に訪れる大変厳しい難病なんですね。まだ、その治療法がわかっていないということで、特定疾患という形にして、今は、それを研究をするということで、高額な医療費も掛かりますから、国と県とでこれを御支援を申し上げようと、そういう難病の一つに指定をされているんですね。ということで、県もそうした御支援をさせていただいている。
 しかし、なかなか厳しい病気だということで、実は、今年の7月にアメリカからこの活動が始まったんですね。そして、このALSという難病をしっかり知ってもらって、多くの支援、知ってもらうということも一つ、あるいは、寄付金を集めるのも一つということで、スタートをして、有名な俳優さんであるとか、あるいは博士であるとか、多くの人達が活動をした。しかも、これをフェイスブック、SNSで話を持っていく、あるいは、その活動するところをこれはツイッターで動画で流していくということで、瞬く間に全世界に広がったと。日本に上陸したのが8月の大体半ばということで、例えば、孫正義さん、ソフトバンク(社長)ね、あるいは、山中伸弥教授、ノーベル賞学者ですよね、こうした皆さん方も参加をして、ALSへの理解と支援を訴えかけたと。
 そして、これは指名をされるんですね。指名が広がっていくわけで、指名をされるとその人は、二つ方法があって、一つは寄付をする、もう一つはアイスバケツ、今御質問のあった、氷が入ったバケツの水をかぶると、そして「ALSの支援の輪をよろしく」とこういうふうに発信をしていくということなんですね。私も県内の若手実業家の方から指名を受けたので、「これは良いことではないか」と、その支援の輪を広げようと。特に「日本ALS協会」っていうのがあるんですが、この協会の会長さんが徳島の方なんですね、ということもありますので、「やはり徳島の知事が」ということでもありますので。ただ、知事はじめとする政治をやっている人間、投票で選ばれる人っていうのは、寄付をしてはいけないという形が公職選挙法で定められていますし、ALS協会、これ日本の協会なんですが、徳島県支部もあるということで、当然、そこへ寄付をするということは県内にそれが回ってくると、これは私としては、それは公選法違反になるということになってしまうということで、じゃあ道としては「アイスバケツチャレンジ」ということになるということで、先般8月でありましたけど、丁度「かわ普請」をやっていた時の後にこれをやらせていただきました。当然、すだちくんのTシャツ着てかぶりました。「すだちくんをよろしく」っていう世界だったんですけどね。
 そして、その後に今度は指名をするということになるんですね。指名については、これを鳥取の平井知事さんの方を指名をさせていただきました。今度は、平井知事さんの方がこの間、記者会見をされまして、そして、彼も同様ですから寄付はできないわけで、じゃあアイスバケツにチャレンジをするのかということについては、鳥取県内のALSの協会の皆さんとも話をして、是非チャレンジしてほしいと、チャレンジというのはPRという意味でね、その意味では、アイスバケツするだけが能ではないんじゃないかということで、平井知事さんの方からはメッセージを出そうということに彼はされました。ALSの頭文字をとって、それに合う形のものをしてみるとか、こういう形で会見をされて、アイスバケツのチャレンジはしないんだけど、私が指名をしたことについては、その思いを引き継ぎたいとこういう実は会見で話をされたんですね。そして、その思いはさらに自分からも別の人に引き継いでもらいたい、つまり、誰かを指名をすると、こうした話で。ただ、どういった形で、このALSの寄付を呼び掛けとか、理解を広めるといったものをするかいうところについては、今思案中ということだったようです。これが鳥取県での記者会見の様子ということで、「私にもそれは、今回の思いについては、しっかりと受け継ぎさせていただきたい」と、「ただ、アイスバケツについては、ちょっと」と、こういう話があったということですね。
 一部では、その私が指名をしたところが鳥取の知事さんがお断りになったというふうに誤解をされた方がおられるかもしれませんが、これはそうではなくて、あくまでも今回のチャレンジについては受ける。ましてや、その気持ちは十分引き継ぐと。ただ、寄付はできない、もう片方でアイスバケツとこの二つしかないということに対して、彼としては、別のPRの手法もあるのではないかということを表明をされたと。逆に言うと、そうしたどういった形で、このALSの皆さん方の活動といったものをPRするのかと、これはこれで、また一つアイディアの出しどころということで、今度は彼の後を引き継いでいく人達が、第3の選択肢をどう持つのかと、これもなかなか興味津々ということもあります。でも、一番の目的は何と言ってもやはり、このALSということを知っていただくということ。そして、その支援の輪を広げるということですからね。これは、彼の言うみたいに「いろんな手法があっても良いのではないか」これはあるかもしれませんのでね、これからの彼のそうした行動というか、これを見守っていきたいと思います。
 以上です。

(幹事社)
 他、よろしいでしょうか。
 どうもありがとうございました。

(知事)
 はい。よろしくお願いします。

 
知事からのご挨拶
知事の活動記録
写真で見る知事の動き
知事発言集
交際費執行状況
記者会見・庁議