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平成26年10月27日 定例記者会見 フルテキスト版

平成26年度「徳島県文化賞」及び「阿波文化創造賞」の受賞者決定について(説明)

(幹事社:司会)
 よろしくお願いします。

(知事)
おはようございます。
 今日は、私の方から3点発表をさせていただきます。
 まず、第1番目は、「平成26年度『徳島県文化賞』及び『阿波文化創造賞』の受賞者決定について」であります。「徳島県文化賞」こちらは、「県版文化勲章」とも呼ばれておりまして、本県の芸術文化の向上・発展に関して特に功績の顕著であった方を顕彰させていただいております。昭和50年、制度が創設をされまして以来、昨年度まで39年間で38名、そして2団体の方々に贈呈をさせていただいているものであります。
 また、「阿波文化創造賞」につきましては、平成17年度「徳島県文化振興条例」この制定を機に、今後の御活躍と本県の文化振興への貢献が期待をできる方、つまり、どちらかというと若い皆さん方と、この方々を顕彰をさせていただいておりまして、これまで8名、そして1団体の皆様方に贈呈をさせていただいております。
 この度、この二つの賞の本年度の受賞者につきまして、県内の有識者の皆様方で構成をしております「徳島県文化賞選考委員会」におきまして、選考をいただきました結果、「徳島県文化賞」は、永年、写真家として優れた作品を発表されるとともに、本県の芸術文化の振興や、特に国際交流などに御貢献をいただきました吉成正一様に、また、「阿波文化創造賞」は、祖谷地方を舞台とした長編映画「祖谷物語-おくのひと」が、国内外の映画祭におきまして高い評価を受けておられる映画監督の蔦哲一朗氏にそれぞれ決定をさせていただいたところであります。
 まず、県文化賞の吉成正一様につきましては、先の大戦によるハンディキャップを根気強い訓練と、そして努力によりまして克服をされ、写真家として、阿波おどりや人形浄瑠璃の記録をライフワークとされ、県人の暮らしや仕事ぶりを広く発信をされるなど、徳島県の文化、そして観光振興に大いに御尽力をいただいているところであります。
 また、徳島市文化協会、徳島県市町村文化協会連絡協議会の役員として、文化団体の皆様方の育成や交流、また、約半世紀にわたる台湾の高雄市、あるいは台北市などとの写真指導を通じた国際交流にも大きく御貢献をいただいておりますことから、「徳島県文化賞」をお贈りをいたすものであります。
 次に、「阿波文化創造賞」御受賞となりました蔦哲一朗様につきましては、池田高校野球部元監督の故蔦文也さんのお孫さんにあたられまして、長編映画の初監督作となります「祖谷物語-おくのひと」は、地元三好市の御協力を得まして、祖谷地方の大自然の四季を映像化をされまして、本年の1月には、ノルウェーの「トロムソ国際映画祭」におきまして、コンペティション部門最高賞である「オーロラ賞」を日本人で初めて獲得されるなど、国内外におきまして高い評価を得られておるところであります。
 このように、本県の美しい自然を国内はもとより、世界に発信をいただいているところでありまして、今後更なる御活躍と本県の新たな文化振興への貢献を御期待を申し上げまして、「阿波文化創造賞」をお贈りするものであります。
 「徳島県文化賞」の贈呈式につきましては、「とくしま文化の日」にあたる11月9日、日曜日にあわぎんホールにおきまして、県民文化祭のメイン事業である「小島章司フラメンコ舞踏団2014」に先立ち、執り行う運びといたします。

認知症サポーター」の養成強化について(説明)

 次に、2番目、「『認知症サポーター』の養成強化について」であります。
 昨年6月に発表されました厚生労働省の調査結果によりますと、高齢者の皆様方のなんと4人に1人以上が、認知症もしくは、その予備軍と推定をされておりまして、本県にこれを比率であてはめますと、なんと約6万人にものぼるところであります。また、身元不明のまま何年も施設で保護をされていた高齢者がいることが判明をいたしますとともに、全国では1万人を超える、本県でも91名もの行方不明届が出されていることが、今年の6月、こちらは警察庁のほうから発表がなされたところであります。
 こうした状況を受けまして、県といたしましては、去る8月1日に「認知症高齢者見守りセンター」を開設をいたしまして、認知症高齢者とその御家族の皆様方を地域で見守り、そして、手助けをいただく「認知症サポーター」の養成に向けまして、各種団体や企業の皆様方への声かけ、本県ならではの「わかりやすいテキスト」の作成など、積極的に取り組んできているところであります。
 そして、この度、更なる「認知症サポーター」の養成強化を図るためには、今まで以上に事業者の皆さんや県民の皆様が受講しやすい仕組みを作り上げる必要があると考えまして、新たな取組みを展開をする運びとなりました。
 まず、第1点目は、「『認知症サポーター』養成協力事業所登録制度」の創設といたしまして、「認知症サポーター」養成に御協力をいただいている事業所を登録・公表をさせていただきまして、県民の皆様方に広く知っていただくことにより、地域の見守り力を強化をしていきたいと考えております。こちらがその登録証ですね。(パネル「『認知症サポーター養成協力事業所』登録証」を提示して)具体的に少し申し上げて参りますと、「認知症サポーター」の皆さん方が10名以上いる事業所を「ブロンズ事業所」として、また、30名以上いる事業所を「シルバー事業所」、そして、自ら養成講座を実施できる「キャラバンメイト」が、お一人以上いる事業所を「ゴールド事業所」として、登録証を交付することといたしておりまして、事業所の入口など目立つ場所に掲示をしていただければと考えております。
 第2点目は、「優秀『キャラバンメイト』表彰制度」の創設でありまして、「認知症サポーター」養成講座の講師として、多数の「認知症サポーター」の養成に御尽力をいただいております「キャラバンメイト」のモチベーション、意欲を高めていただき、今後の活動の更なる充実に繋げていきたいと考えております。具体的に申し上げますと、1年間で200人以上の「認知症サポーター」を養成いただいた「キャラバンメイト」の方は「ブロンズ・キャラバンメイト」として、500人以上の養成で「シルバー・キャラバンメイト」として、そして、「シルバー・キャラバンメイト」を3年連続で御受賞なられた方を今度は「ゴールド・キャラバンメイト」として、表彰をさせていただくことといたします。
 本日から募集を開始をさせていただきまして、審査を経て、11月22日、土曜日になりますが、「登録証交付式」及び「表彰式」を執り行いますとともに、県民の皆様方の受講の機運を盛り上げていただくため、「先ず、隗より始めよ」と申しますので、私自身も皆さん方と一緒に「認知症サポーター」養成講座を受講させていただきたいと思います。そして、あのオレンジの輪っかを着けれればと思っておりますけどもね。
 今後、こうした取組みをしっかりと講じていくことによりまして、認知症の方はもとよりでありますが、その御家族の不安が解消され、住み慣れた地域で自分らしく、そして安心して暮らし続けることのできる社会づくりを進めて参りたいと思います。

「平成26年度「徳島冬のエコスタイル」の実施について(説明)

 次に、3番目、「平成26年度『徳島冬のエコスタイル』の実施について」であります。
 今年は、最高気温35℃以上の猛暑日が、例年より少なかった。記録的な猛暑であった昨年と比べますと、気温は低く推移してきたところでありますが、その分相次ぐ台風による被害が生じるなど、そういった意味では厳しい夏となったところであります。
 こうした中、県民の皆様方が「節電・省エネ」に取り組んできていただいた結果、電力需給がひっ迫をすることなく、無事乗り切ることができたところでありまして、県民の皆様方のこうした日々の御尽力に感謝を申し上げたいと思います。
 さて、これから11月、12月と本格的な晩秋、そして冬の到来期を迎えるわけでありまして、今月1日に四国電力が発表をした今冬の需給見通しによりますと、厳冬になった場合でも、供給予備率5.1パーセント程度確保できる見込みであるということで、数値目標を具体的に掲げた節電要請の可能性は低いとのことであります。
 しかしながら、依然として厳しい電力需給には変わりがないということでありますので、これを踏まえ、本県におきましても、今年度も11月から来年の3月末までの期間として、冬の節電・省エネ対策を盛り込みました「徳島冬のエコスタイル」を実施する運びとなりました。ということでこちら、ということですね。(パネル「徳島冬のエコスタイルの推進スキーム」を提示して)今年こそ、「今こそライフスタイルの転換へ、低炭素アクション!」という副題も付けておりますが、今年の「徳島冬のエコスタイル」のコンセプトは、今も申し上げました、やるのは今こそということで、「今こそライフスタイルの転換へ、低炭素アクション!」ということであります。
 今年は、9月に開催をされました「国連気候サミット」や温暖化に関する最新の科学的知見を取りまとめました「IPCC」、日本語に直しますと「気候変動に関する政府間パネル」と呼んでおりますが、による評価報告書が間もなく公表をされることとなっておりまして、正に地球規模で、温暖化問題の議論の高まりを見せようとしているところであります。
 そこで、この機を逃すことなく、今年の「徳島冬のエコスタイル」では、「Think Global, Act Local」と普通言うんですけど、今回の標語では「Think Globally, Act Locally」という形で、「地球規模で考え、地域で行動をする」その実践として、まずは、私達の足もとからの行動、「アクション」を起こすきっかけづくりとして、様々なイベントを通じまして、この「低炭素社会づくり」に向けた取組みを積極的に展開をして参りたいと考えております。
 特に、御家庭での取組みといたしまして、昨年度、「地球にええんじょ!とくしま川柳」におきまして、県民の皆様方からいただきました、ユニークな発想、またアイデアをもとといたしまして、「衣」「食」「住」の観点から、日常生活における「節電・省エネ」のひと工夫の呼びかけを行って参りたいと考えております。また、共通の取組みといたしまして、室温20℃設定、こまめな電源オフ、よくテレビなんか電源付けっぱなしにしていますよね、主電源切ったつもりでも、実はコンセント繋がってると中に予備電源入ってるんですよね、こうした点ですね、またエコドライブの徹底を図りますとともに、「環境に優しいライフスタイルへアクション!」行動として、ライフスタイルの転換に向けました、新たな行動指針となる「新・環境首都とくしま憲章」まだ仮称でありますけれど、その策定のシンポジウム、地球温暖化防止月間である12月には、家庭での実践を呼びかけさせていただきます「低炭素アクション啓発イベント」など、県民の普及啓発に努めることといたしております。これに加えまして、近々示される予定の国としての節電対策や四国電力の対応を踏まえまして、必要な節電対策を取りまとめ、改めて「節電・省エネ」の浸透を図りたいとこのように考えております。
 今後とも、この「徳島冬のエコスタイル」の取組みを広く、県民の皆様方や事業所の皆さんとともに呼びかけ、そして、県民総ぐるみの運動としての低炭素社会の実現にしっかりと取り組んで参りたいと考えております。

 私の方からは、以上です。よろしくお願いをいたします。

(幹事社)
 では、質問のある社はお願いいたします。

再生可能エネルギーについて(質疑)

(関西テレビ)
 すいません。関西テレビですが、1点お願いいたします。自然エネルギーの件なんですけれども、四国電力さんの方で再生エネルギーの受入れっていうのが今中断、止まっているわけなんですが、それにおける徳島県の影響とか、これからの対策について一言いただきたいんですが。

(知事)
 はい。元々、この太陽光をはじめとする自然エネルギー、再生可能エネルギーとも呼んでいるわけでありますが、この系統接続ということで、電線っていうね、あちらに繋いでもらわないことには使えないわけでありまして、北海道電力、あるいは東北電力、こちらはどちらかと言うと、太陽光よりも風力が中心となるわけでありますが、その系統接続これに対して、厳しいという話が実は出ていたんですね。しかし、突然、九州電力の方からこれを中断をするという形が発表をされました。で、これを受ける形で、当然のことながら、北海道電力、東北電力、そして四国電力、沖縄というところで、実は系統接続、こちらについて留保、保留をしたいという話が出たんですね。
 しかし、企業の皆様方にとってみると、このFIT、固定価格買取制度、これが3年間の促進期間であるわけで、国が旗を振って、太陽光、風力などの自然エネルギーをどんどん導入促進しましょう、促進期間と言ってたんですね。それを信用をして、また買取価格が具体的に年度末に示されますので、それを受けて翌年の事業計画、本当はこれも3月っていうのは遅すぎるわけで、できれば年内にまず発表をして、それを受けて次年度どうしていくのかというのが企業の皆さん方からは声として上がっていたわけでありますが、これを受けて、そして実際には金融機関からの借入れなども決めて、そして申請出していくと。ところが、申請を出したにもかかわらず、待ったかけられてしまうと、事業者の皆さんはもとより、そういった流れ、国の施策だからと言って信用してお金を貸している金融機関の皆さんにとってみても、これは大変な誤算ということになるんですね。もっと言うと、こうなると危なくて自然エネルギーには、そのビジネスには入っていけないと、こうした風潮が実は全国に今、急速に広がっているところであります。
 ということで、本県の場合にもこのFIT、固定価格買取制度は国がこれを決めるずっと前、地球温暖化対策防止条例、徳島県、これが制定したのが平成20年3月。その時から実は、国が自然エネルギーというのをどんどん導入をして、そのためにはメガソーラー、こうしたもののモデルを作るべきだし、日照時間の非常に優れている徳島でそうした実証実験をやる素地がありますよと、そしてこの固定価格の買取制度を導入すべきと、そこまで申し上げてきた。で、ようやく平成23年度に入って、そうしたものが決められて、(平成)24年度スタートとなったところなんですよね。
 しかも、徳島の場合には、そうした自然エネルギーこれの導入をどんどん進めようという都道府県、あるいは企業の皆さん、36道府県が集まり、そして200を超える企業が集まる「自然エネルギー協議会」の会長県でもあるわけでしてね。そうした意味では、9月29日、総理からの所信表明があって、この中でもどんどんこの自然エネルギーっていったものを導入を促進をしていこう、加速をする。もっと言うと、東京オリンピックの時の国際公約と言われているのが、是非2020年、クリーンな状況の東京をはじめとする日本でと。このクリーンとは太陽光をはじめとする自然エネルギーあるいは節電、こうしたものをしっかりと構築をできた、そこへ海外の皆さんいらっしゃいと。国際公約とも言われているんですね。だから、総理のそうした方向、あるいは政府の方針と今回の保留といったことは大きく矛盾をするものということで、つい先般でありますが、急遽この取りまとめをさせていただいて、自然エネルギー協議会の総意として、会長県として、経済産業省あるいは環境省の政務三役の方に、提言をさせていただいたところであります。
 ということで、1日も早く、もっと言うと年内にこの方向性をしっかりと決めていただこうという形で、実は経産省の方でも大臣の下で、そうしたこの自然エネルギーどうしていくのかっていう、今後の促進に向けての小委員会、これが立ち上げられていたところでありまして、こうした中でも急ピッチに検討が進められ、我々が強く言った年内になんとか方向性を出してくれと。これはどうもそういう方向に動いたようなんですが、ちょっと立て続けに経産大臣が、お辞めになられたり、問題になったりということで、我々としてはそうした事情は事情として、やっぱり経済産業省、環境省、両翼ですよね。しっかりとこうした点について、そして企業の皆さん方が、これ金融機関も含めて、政府の方向に沿って、しかも法律、閣議決定ね、こうしたものを信用して経済行為に入ったのに、それを突然、「やーめた」ではないんだけど、「保留だ」と。こうした点はやはり避けるべきだと。企業の皆さん方のやはり信用、信頼、こうしたものを失った場合には大変なことになると。今、特にアベノミクス3本の矢として、景気を良くしていくんだと、企業にどんどんどんどん人も雇ってもらうんだと、新しいビジネスやってもらうんだ、海外展開だと。企業の皆さんにお願いばっかりしている中で、これではどうするんだと。強い危惧を抱いて、先般も急遽、提言をさせていただいたところでありますので、年内にはそうした方向性がしっかり打ち出されるものと。そして、信用を失うようなことのないように進めていただきたいと、このように考えています。

「認知症サポーター」の養成強化について(質疑)

(四国放送)
 認知症サポーターの養成のことなんですけど、知事自らも受講されるとのことだったんですけど、この(11月)22日の午前10時30分からの講座を受けられるという感じでしょうか。

(知事)
 そうですね。私の受けるのは日にちとしては、(11月)22日の10時半だそうです。

徳島ヴォルティスについて(質疑)

(NHK)
 すいません、よろしいでしょうか。(徳島)ヴォルティスの降格を受けて、改めて県の支援含めお伺いできますか。

(知事)
 これは非常に残念ということと、やはりトップリーグっていうのは厳しいな、甘いもんではないな。確かに、J2からJ1に上がる、あの京都戦。私もパブリックビューイングっていう形で鳴門にいたんですけどね、ポカリスエットスタジアムに。その時にみんなとともに、「やったあ。がんばろう」と同時に、その晩は、この会見の時にも申し上げたんですけど、寝られなかった。完徹をした。いろいろな課題がある。J1として戦うことの課題、受け入れることの課題ということで、対策協議会も早く立ち上げた。
 しかし、一番の危惧は、3着で上がったチームで残れたところがないということなんですよね。それぐらい厳しい。というのは、J1に上がって18チーム、あれだけ全日本代表を出したり、世界で活躍した選手がそのチームで育まれたところでさえ、3チーム落ちるわけですからね、無条件で。これは厳しい。ましてや、サッカーの、あるいはスポーツ各雑誌、新聞、どれ見ても、来季真っ先に落ちるのは(徳島)ヴォルティスだって、そういうふうに書かれていたわけでありましてね。そうした意味では多くのスポンサー企業の皆さん方にもなんとか応援頼むということをお願いを申し上げ、多くの皆さん方が御協力してくれましたし、また個人会員という数でも、私もちゃんと入ってますけど、かなり多く。また、確かにJ1、18球団の中では唯一、今平均観客動員が1万人に達していないと。しかし、J2時代からくると倍増以上ということにはなっていたわけで、多くの県民の皆さん方、応援をいただいた。そうした意味では、本当に県を挙げて、みんなで応援をした。
 しかし、厳しい現実がここに待っていたということなんですね。例えば、つい先般、兵庫県の井戸知事さんが徳島に来て、2県知事対談をした。この時にも、対談が始まる前までは、「今回は、サッカーの話題やめましょうね」っていう話があったんですけど、ヴィッセル神戸ね、そこは本当はホーム初勝利はヴィッセル神戸戦、勝てたと思ったんだけどね。甘くなかったですね。引き分けちゃったっていうこともあって。そのヴィッセル神戸も実は2度落ちている。くしくも徳島ヴォルティスが、J2初参戦をした、その翌年に実は落ちてきたんですよね。こういうこともあって、「海峡ダービー」という名前を私が付けさせていただいて、その後ずっと海峡ダービー。J2、J1でともにやったわけなんですけどね。
 また、我々としてモデルとしたヴァンフォーレ甲府、ここも2度落ちている。今は、昨日の試合ではね、いやなかなかのもんで、一気にガーンと上がりましたけどね、それまで降格圏内にヴァンフォーレ(甲府)もいたわけでしてね。こうしたことをみてみても、やはり多くのチーム、ほとんど落ちたことがないとこ少ないですね。鹿島アントラーズ、清水エスパルス、でもその清水エスパルスが今降格圏内にいるわけなんでね。ジュビロ磐田はもう落ちちゃっているわけだし。こういう形で、これはもうみんなが通っていく一つの関門なんだと、そのように企業の皆さん、あるいは県民の皆さん、あるいはサポーターの皆さんには思っていただいて、よりやはり強く、そして力を蓄える、応援をする力をさらに伸ばすと。また、スポーツ文化っていったものを広げると。そうした大きなきっかけ、チャンスと、そして試練なんだと。「ピンチをチャンスに」っていうのは今や徳島のお家芸、なったわけですから、是非これを次へ繋げていくと。そして、多くのチームが、2度は定着するまでにはやはり落ちないかんということを。せめて、1回にできれば、これはこれとして金字塔になってくるところですからね。浦和レッズだって1回落ちてるんだし、今トップですけどね。是非、そうした形で来季に向けて。
 でも、まだ今季終わったわけじゃありませんし、ホーム最終戦はなんと今優勝争いしているガンバ大阪ね。でも、ガンバ(大阪)、遠藤率いて昨シーズン徳島ヴォルティスとJ2でやっとったんですからね。それを考えると、別にそんな不思議でもなんでもない。なんとかホーム初勝利ね。これをJ1として達成をまずはしていただいて、そして今度は来季に向けて、それは来季というだけではなくて、再来季を視野に入れる形での来季の戦いということになるようにね。ここは、多くの皆さん方には是非温かく見守っていただきたい。そして、J1に定着するチーム、そして全日本の選手を抱えるためには、やはり多くの試練があるんだと。しかし、我々としてはその大きな最終の試練に今差し掛かっていると。そのように前向きに考えていただきたいと思います。

(幹事社)

ゆるキャラグランプリ2014について(質疑)

(読売新聞社)
 すいません。これも、「ピンチをチャンスに」という話なのかもしれませんが、ゆるキャラグランプリ、すだちくんのですね、まず暫定14位という結果についての受けとめを教えてください。

(知事)
 はい。今回も昨年以上に多くの皆さん方、あるいは団体の皆さん方に御協力をいただいて、もっと言うと県外の皆さん方にも、やっぱりすだちくんかわいいいって、かなりそうした応援が寄せられた。しかしね、前回は12位だったものが暫定14位ということを考えますと、少し厳しい結果、もっと言うとやはり最初のスタートダッシュの段階と、それからその中盤以降、そして終盤といろいろやり方の工夫がもっともっとあったんではないか。特に、上位のゆるキャラを見てみると、そうしたところもある。これが一つの反省材料と思います。
 しかし、着実にすだちくんが県内はもとより、隣接あるいは国内、場合によっては海外とね。「あれなんだ?」ってね。で、しかもすだち、「阿波おどりロボットすだちくん」までジェイテクトさんのお陰で出てきましたのでね。そうしたことを考えていくと、結果がどうというよりも、しかも今これ暫定ということで、セントレアで最終決選これがあるわけですから、是非そうしたところに向けて、いい方向が少しでも出せればと。そして、今回のチャレンジは決して無駄ではなかったと思いますので、やはりこうしたものをより次にどう繋げていくのか。そしてすだちくんというだけではなくて、同時にすだちくんの背中に徳島を背負って戦ってくれているわけですから、徳島をさらにPRしていく、そうした意味で、さらにすだちくんを通じてのPRという手法をいろいろ考えていければなと、このように考えています。

(読売新聞社)
 今、知事からもお話し出たんですが、やり方の工夫と。これ、ことゆるキャラですけれど、県のプロジェクトというふうに考えればですね、やはり達成に向けて、県一丸で取り組んできたことが、現時点ではそれほどの効果が出なかったと捉えられると。で、県としてはがんばったけど、ほかがもっとがんばったっていうようなお話なのかなと思うんですけど、これほかの県の施策なんかでも同じようなこと言えるんではないでしょうか。どうでしょうか。

(知事)
 というよりも、今回、前回も競い合った愛媛県の国体に向けてのマスコットでもあるんですけど、「みきゃん」。すだちくんと並んで、本当二人並んでかわいいんでね。それで、愛媛の皆さん方が「(瀬戸内)しまのわ」のPRに来られた時に、ちょうど、みきゃんとちょうど3位、4位辺りでデッドヒートしているところだったんですよ。その時に言われたのが、愛媛県では、県庁で朝と夕方、「投票しましたか。投票しましたか。」って連絡くるんですって。「もう徹底してやってるんですよ」って。その徹底ぶりがどうもやっぱりね、これ県民性なんかもしれないけど、やっぱり徹底的にやるっていうとこまでねどうもいかない部分があるね。「まあいいじゃないの。」って。みんなが応援してるんだからってね。ゆるキャラだし、ゆるく行こうみたいな世界でね。いや、ゆるキャラってのは名前で、本当はきつくいかないかんのよね。こういった点考えてもね、やっぱり愛媛すごいなって。そこまでやるかって。でも、そこまでやらなきゃ、やっぱりいけないっていうことが今回は証明をされたことですのでね。うーん、みきゃんもかわいいけどね、すだちくんの方が私は個人的にはかわいいと思うんだけど。そうした意味で、これ県庁の取組みということなんですけど、やっぱりそうしたところの部分がね。やっぱり、よそと比べてみる。
 それと、もっとよその取組みっていったものも、この機会に分析をすべきだし、さっき序盤と中盤と終盤って申し上げたのは、投票の仕方が序盤と中盤以降で変わるんですよ。1つのドメインから最初の時は、いくつでも。例えば、会社だったり、あるいは徳島県庁の場合はね、1つのドメインしか持ってなくて、それをみんなに割り振ってる。最初は、それぞれじゃあ3千票だったら3千票になるんだけど、中盤からそれだめになる。ドメイン1つに1票になってくると。だから、そういう特性といったものもね。例えば、「ぐんまちゃん」って、いきなりドカっていったじゃないですか。あの辺りはそういったところが上手かった。去年もぐんまちゃんいたんですけどね。だから、そうしたやっぱり投票の仕方、あるいはどういうこれはある程度は変わっていくんですけど、やっぱりそういうとこの分析ね。戦をするためには、そのフィールドを熟知しなきゃいかん。やっぱり、ゲームや何かをやる場合でもそうですよね。フィールドを知らないで、いきなり「やー、自信があるんだから登場、気合いだ」って言ったって、これは無理よ。やっぱり、そこんところ徹底的に、それからみると甘い。
 それと、今言うように、愛媛をはじめとしてみんなね、もう徹底的にやるんだって。またそれが縛られてるって感じになってないよね。「いやー、徹底的にやられちゃってるんですよ。でも、やってんですよ。」って、女性の職員の方だったですけどね。「でも、すだちくんもがんばって。」って言うかいってね、もう。そういう感じですのでね。これも今後のいろいろな施策にこうした点は、やっぱりPR戦略といったことに繋がってきますので、いい経験を今回もさせていただいた。また、多くの皆さん方にまずは御協力をいただいて、感謝を申し上げたいと思います。

(幹事社)
 ほかにはよろしいでしょうか。

オスプレイの防災訓練参加について(質疑)

(時事通信社)
 よろしいでしょうか。今月の19日なんですけど、和歌山県の方でオスプレイが県の防災訓練の方に参加したっていうのがあったと思うんですけど、人命救助のためには有効だということも仁坂知事もおっしゃっていて、防衛省の方も今後、防災訓練の方にどんどん積極的に活用していきたいというような要請をしているようなんですけど、知事、改めてそのオスプレイの評価と、今後県内で防災訓練を実施するときに、例えば受け入れるであるとか、参加を要請するとかっていうお考えがあればちょっとお伺いできますか。

(知事)
 はい。今回、和歌山で防災訓練ということで、日米ともにと。実はこれもう既に四国では高知でそうしたものをやろうということになって、これ台風やなにか、あるいは気候の関係で取り止めになったりとか、何度かそうしたものを繰り返したんですよね。でも、実際にやったということで、全国で米軍とそれから自衛隊と、それから地元の防災関係機関と連動すると。これは、今までも申し上げている東日本大震災の時に、米軍の協力を、特に放射能対策、原発対策で断ったといったことがあって、後手を踏んだと。こうした点もあったんで、やはり米軍とはまずそうした点についてはやはり協力をしてもらう。
 特に、巨大な災害を迎え撃つ場合にはね。今回そうした中で、やはり機動性ということでオスプレイ。確かにオスプレイの操縦の問題であるとかね、性能の問題というよりもやはり操縦。ヘリコプター機能とそれから飛行機としての機能を切り替える時に操縦ミスが起こって、墜落をすると。こうした点についても、これは自衛隊の方でもしっかりとどんどん研究していこうという形で、まずは実際に使ってみると。この場でも四国で導入になる時に「どうなるんですか」という御質問をいただいた時に、やっぱりしっかりとそうしたこれから積み重ねがあるだろうから、そうしたものを受けて、そして我々としても協力できるものは協力していくと。あるいは、協力していただくものは協力していただくと、このようにお答えをしているところですのでね。今回、和歌山でもやった。特に、和歌山は我々にとってみると、近畿知事会のメンバーという以上に、関西広域連合のメンバー。広域防災は兵庫県が担ってますけどね。
 しかし、そうした点を考えると、これからもそうした点、仁坂知事からも、もう近くに近畿知事会が今度和歌山でありますのでね。そうした点についても、詳細にどうだったかと、問題なかったのかとか、安全性はどうだったのかとか、しっかりとまずはお聞きをして、そうして知見を深める中で、今後いいということであれば、もちろん参加していただくということはあると思いますのでね。既に高知でやった事例、それから静岡では一回やろうという話はありましたしね、それから今回の和歌山の事例と。どんどん知見が増えてくると思いますので、そうしたところで県民の皆さん方にもね、申し上げていければと。やはり、危ない、危険だ、こうしたところがまず出ておりましたんでね。しっかりと、その知見を深めて、そして周知も図れればと思っています。

(幹事社)
 ほかにはよろしいでしょうか。

中村修二氏のノーベル賞受賞について(質疑)

(日本経済新聞社)
 少し時間経ったんですけど、中村修二氏のノーベル賞受賞の関係なんですが、県では、LEDバレイ構想を実施しているんですが、受賞を受けてですね、弾みをつけることになると思うのですが、その辺の現時点での意識と方向性みたいなのがあるとしたら。

(知事)
 やはり、この21世紀の光源LED、しかも21世紀中には青色発光ダイオードは不可能だろうと、このように言われた。それが実現をして、そして、本県では、世界最大の生産拠点である日亜化学工業株式会社の、ここに中村さんも属しておられたわけでありますが、そのLED、3人の物理学者の皆さん方が、物理学賞をとられたと、ノーベル賞ですね。当然のことながら、このLEDが世界的に注目されていく。ちょうど、受賞の最初の発表の時に、審査員の方がポケットをゴソゴソされて、こうやって「皆さん持ってるでしょう」って、携帯電話のバックライトの話ですけどね。やはり汎用性であるとか、どんどんこれから使われる、そして、省エネ、21世紀は、なんと言っても環境の世紀と。そうした優れたものがこれからは選ばれていくんだと。大分実用といった点がノーベル賞の中にも込められてきたんではないか。
 ということになると、ますますLEDが注目をされて、あらゆる面で使われてくる。ただし、これは、素材の悪いものもどんどん出てくる可能性が、現にあるわけでして、徳島で、日本で作られるものっていうのは、特に良いものであるということのPRもしていかなければいけない、新しい局面を迎えてきたんではないかな、このように思っています。
 ということで、我々としては、平成17年12月からLEDバレイ構想を、当時は応用製品を作る所が10社しかなかった、しかし、この記者会見の場で(平成)22年度中に100社集積をすると。これからは21世紀の企業城下町っていうのは、(これまでは)本体組み立てのところに、自動車産業がそうですね。(これからは)部材提供のところへ皆集まる、21世紀の企業城下町は、優秀な部材提供するところに応用製品を作るところを集めるんだ。その最初のモデルをLEDを通じて徳島がやろうと、100社集積って。多くの記者の皆さんからは、半分失笑を買ったんですけどね、「ほんなん、できるんですか」って。すぐこうされて「知事、これでしょう」って、眉唾言うて。でも、メテック北村(株式会社)さんが京都から来られて、半年前倒しでできた、今では123社集積をして、今では、ネクストステージということで、この100社を超えた応用企業同士のシナジー効果、相乗効果を狙っていこうと、加速をしているところに今回の発表ということですから、国内はもとより、やはり海外の市場に如何に売り出していくのか、そうしたチャンスが得られたということになりまして、これまでも海外へ向けてということで、海外向けの認証を取るために工業技術センターの方でも認証を既にISOを取らせていただいておりますので、こうしたもので国内はもとより海外へ、この応用企業の皆様方にどんどん打って出てもらうと、そうした意味では、海外でのいろいろな光に関しての展示商談会とか、あるいは見本市とか、こうしたものが開かれますから、そうしたものへどんどん打って出ると、今まで以上にという形で進めていければと、大いにこれを追い風として、県内の応用企業の皆さん、さらに集積を図るとともに、海外展開をしっかりと進めていきたいとこう考えています。

(幹事社)
 ほかには、よろしいでしょうか。よろしいでしょうか。
 ありがとうございました。

(知事)
はい、よろしく。

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