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平成26年12月26日 年末(臨時)記者会見 項目別

県西部の豪雪被害について(質疑)

(産経新聞社)
 ちょっとあの、県西部の雪の時の被害の点でちょっと気になる点があるんですけど。三好市の孤立がありましたよね。最初、つるぎ(町)、東みよし町。県の発表も最初はつるぎ(町))、東みよし町で孤立が何世帯ということだったんですが、その翌日の7日に三好市でも新たに900何戸孤立してますと。県の担当課の方に電話したんですけど「三好の方はどうなんですか」と。そしたら「市の方には打診してますけど回答がありません」と。「じゃあ三好の方は孤立してないんですか、孤立しているという認識はないんですか、県としてどうですか」と言ったら「そのとおりです」とおっしゃった。その後僕は三好市の方に電話しましたら三好市の方では孤立していますと言うんです。結果的には午後になって、県のほうも「三好市が孤立しました」と言っているんですけどね、ちょっとあまりにも情報収集っていうか、連携がどうなのかは分かんないですけど、知事の方にはどういう連絡、報告があがっているか分からないですけどね。現にもう一部、新たに孤立してますと朝の朝刊から出てる段階で、県の方は午後1時か2時か、ちょっと遅かったですよね、発表の仕方。で、問い合わせしたら「把握していません」と。「じゃあ孤立していないということでいいですか」と言うと「いいです」ということだったんで。4日間の孤立とおっしゃるんですけど、これがもうちょっと大きな災害、南海地震とかそういう中で、こういう情報収集能力でいいのかなというのがちょっと気になったんですよね。

(知事)
 これは情報収集能力ということではなくて、連携ということなんですね。

(産経新聞社)
 連携ができていないということですか。

(知事)
つまり、まずは地元の市、町、ここのところが状況がこうだと。現に東みよし町、あるいはつるぎ町、その6日の午前中からちょっと状況が厳しいと。これは孤立がどうというのまではなかなか現場へ行くことが難しいですから。ただ、連絡が住民の皆さんから来た場合にはね。じゃあっていうことになるわけで。それで実際に連携もそこでとりあってたと。じゃあ、「それだけ厳しいのであれば自衛隊の災害派遣という手もありますよ」と。この手法は我々県の方が危機管理部の方がまずは東みよし(町)に言った。そしたら、東みよし(町)の方から11時53分、59分に、これは町長から「知事から言ってほしい」と。それから今度つるぎ町、こちらは12時53分に、「では、自衛隊に要請してほしい」と。ということでこれを受けて直ちに私の方から、それも即ですわ。訓練やってたときだから。言って、自衛隊の方では必ず3要素。この判断。つまり、いちばん大きいのは代替性がないということね。例えば地元の消防であるとか警察であるとか、いろんな組織でもって対応することができない、もう自衛隊しかこれ出来ないんだということがいちばん大きいですよね。あるいは公共性とか緊急性とかあるんですけど。ここは彼らが判断をするんで、言ったから何でもOKではないです、もちろん。2時にでも彼らは東みよし(町)とつるぎ(町)に対して「行く」と。と同時にもうその前に先遣隊は飛んでもらいましたんでね、いたから、南に、陸自の連隊長幹部が。

(産経新聞社)
 三好市の方なんですよね。

(知事)
いや違う違う。順番を申し上げている、今は。そういう手順でくるということです。ところが三好市からはそれがなかったんです、一切。我々としてはそうは言ったって、ここつるぎ(町)、そして東みよし(町)がそういう状況であれば、「三好市は大丈夫ですか」ということは逆にこっちが。普通は向こうから「状況こんなんです」と言って貰わなきゃ困る。こちら側から2時におっしゃるように第一報は2時に「どうですか」と。3時、4時と。その状況が向こうが「分からん」と。ましてや「いざというときはそういう発令ができますから」と。これも反応がない。ということで、最終的には18時、これはね6時48分の段階で、これももう逆に、と言うか、正確に言うと6時45分にこちら側から「これはもうした方がいいんじゃないか」と。で、3分後に「それならばやってください」という形で来たということなんですよね。だからあくまでも地元から要請がないもの、その状況が何もないままで、つまり必ず自衛隊に状況を伝えなきゃいけないわけなんで、我々も。全く地元がそれが「いや」っていう段階でね、自衛隊派遣してという話にはならないという。だからその意味で、今の三好市と、東みよし(町)、つるぎ(町)との違いを今、申し上げた。そういう手順でいくということです。我々が例えば、三好市を全県全市を、例えば今、橋下、大阪の市長が言っているみたいに、徳島都ということで持っているんだったらこれは状況は違いますよ。そういう形がまず大原則だと。ただ、何度言ってもそうした状況だったと。確かに、あのエリアっていうのは広い。ここを三好市の職員だけで、全部、でも消防団だっているし消防もいるのでね。当然そうした皆様方の協力をいただいて、「今どう?」って、という形は可能なはずです。いくら広くても。そうしたところがやはり少し残念だったなと。

(産経新聞社)
 その、どうのこうのと言うよりも6日の段階での発表というのはつるぎ(町)と東みよし(町)のみなんで、7日の件なんですよね。7日の日に僕が問い合わせた、6日の日に問い合わせたんじゃなくて、7日の日に問い合わせた時点で、県の担当の方が「把握していません」という言い方されたんで、それはその後に、電話切ったあとに、市の方に聞いたら「してます」というふうにおっしゃったんですよね。

(知事)
 7日の何時の段階ですか。

(産経新聞社)
 7日の午前中だったと思います。

(知事)
 でも、7日の午前中であれば当然自衛隊は

(産経新聞社)
 自衛隊派遣うんぬんじゃないんですよ。はっきり「孤立しているんですか」と僕は問い合わせしたんですよ。自衛隊の災害派遣されてるじゃなくて、三好市の方も新たに孤立しているんですかと聞いたときの返答がそうだったと。

(知事)
 それは孤立状態があるからいってもらってるんですけどね。

(産経新聞社)
 だから災害派遣うんぬんより

(知事)
 災害派遣をするということは当然孤立が前提だから、当然ね。当然、それは行くっていうことは、あるいは我々も派遣を要請をして自衛隊がその判断をしてね、先遣隊が(午前)零時の段階で行っているわけですから。ちょうど6日から7日になったときにね。

(産経新聞社) 
 まあ、問い合わせた方がね、そういうふうに言われたのは事実なんで、何でかなという疑問があるんですよ。その時に「いや確認中です」とか、「今こうこうこうしてます」とかいう返事であれば良かったんですけどね。「県としては把握してません」という返事だったんで。

(知事)
 マスコミとの間ね、との齟齬が悪かったという話であって。

(産経新聞社)
 午後からFAXできたやつにはちゃんと数字が入ってきているんですね。

(知事)
 その前の段階で自衛隊送っているんですから。

(産経新聞社)
 いや入ってないですから、朝来たやつには。

(知事)
 いやいや違うって。こちら側からその段階で自衛隊に状況を言わないと自衛隊は行かないわけですよ、そこは。だからその客観的なことを見ていただいたら、そりゃまあ、担当がそういうことでね、その部分を把握していないんですと言ってしまった部分が、それはまあ言った言わんの話でしょうけどね。しかし、客観的な事実、これは自衛隊がそこに行く段階で、当然孤立、今言う3つの3要素、公共、緊急、そして非代替性。これがなければ行きませんからね。受けないから。当然それはもうだって7日の午前零時過ぎの段階では三好市役所に行っているわけですから。中には入れなかったですけどね、ロックアウトされて。だからそういった危機意識の部分について今申し上げている。流れとして。確かに担当がね、そういう形で申し上げたと言った点がもし事実ということであれば、その部分が少しマスコミへの情報提供が齟齬があったということですが、それがその情報全体の流れとは全く関係がない。そうじゃないと自衛隊は動けないですもん。彼らはデータに基づいてね。
 私としては、全体の流れをまず理解していただきたい。逆に言うと、「そうした客観的なものを必ず把握しているんでしょと。だったら私のところには何でこう言ったんですか」ということだけを言っていただいたらいいわけ。それが何も県としての情報収集が全然できていないとか、そんな話ではない。おわかりいただけるように。自衛隊は当然そういう客観的なデーターがなかったら動けないですから。
 だから、「そういうふうに言われてしまった」ということだけをおっしゃりたいんでしょ。何でだと。翌日のデータにちゃんと入ってたじゃないかと。

(産経新聞社)
 翌日ではない、午後のデータには入っていたんですよ。午前中のデータにはそれは入ってないんですけどね。午後からFAX来たやつには県のまとめですね、最新の、それには入ってました。

(知事)
 だから、その時の段階でのその齟齬だけなんじゃないんですか。その前に自衛隊動いているわけだから。よろしいですか。

(産経新聞社)
 よろしいです。

(四国放送)
 関連して、今回の雪のことに対して三好市に対して何か今後、話を詰めていくとか、残念だったというお話されましたけれどもそれについてはいかがでしょうか.

(知事)
やはりこの初動って言うのがね、一番重要とこれなりますし、例えば自衛隊の皆様方についてもね、客観的なデータが無いと動けない。いくら知事が派遣要請してもデータで彼らは判断をして行動するということになりますのでね。なかなか三好市というのは四国の中でも一番面積の大きいところですから、これを市役所として全部を把握をする。大変だっていうのはよく分かるところなんですけどね、やはりそれぞれの機関、例えば自治会、自主防災組織もあり、消防団の皆さん方もいる、地元の建設事業者の人たちもいる、いざというときはこうした人たちが地域の道を開け、そして地域の皆さん方の命をまずは初動で守っていただける。こうした皆さん方との意思疎通をしっかりととっておいていただくと。そうすることが今回の派遣が、例えば東みよし、つるぎと比べると約半日遅れた。この半日っていうのは、今回たまたま三好市で亡くなられた方がおられなかったんで良かったんですけどね、もしここで死亡者を出していた場合には、この半日がと、必ずマスコミの皆さんはもとより、市民県民の皆さん方からも言われてしまう。
 もちろん我々県としてもそうした情勢の把握、これをしっかりしないといけないということで、下から行けないのであれば上空からしっかり見ると。私も7日の日ではありますけど、朝飛んで、全部状況見て、何が原因だと。原因に基づいて、各自衛隊の皆さん方、防災機関、こうした皆さん方にもお話をしなければいけませんのでね。やはりしっかりと日頃からそうした皆さん方、地域の防災関係の人達との意思疎通、これをしっかりと図っておいてもらいたい。そして、常に危機意識を持っていただいて、例えばそうした場合にも自衛隊の皆さんが駆けつけてくれるんだと。要請をしたのであれば自衛隊が来ると。それを前提の上で、しっかりと、じゃあ役所の方も開けて待っておくと。そういったところを自分らが先に帰ってしまうとか、そんな話であっては困る。ここは自衛隊の皆さんにもこれは申し訳なかったと。これは知事として陳謝をさせてもらいましたけどね。
 だから、そうした点を危機意識、いかに持っていただくか、ここが重要な点となりますので、やはり市民県民の皆さん方の命を守っていただく、それはやはり市役所の皆さんに頑張っていただくしかありませんので、この点はこれからも、これはともにということですけど、頑張れればと思います。ちょっと残念でしたね。

(四国放送)
 今回のことを機に、何かその連絡の会議を持つとかっていうことはありますか。

(知事)
 これは実は今回自衛隊の皆さん方に大活躍をしていただきましたので、「鉄は熱いうちに打て」ということで、やはりしっかりと今回のものを教訓として、そして次に同じ事例が出た場合には速やかな対応が出来るようにということで、これは自衛隊の皆さん方をはじめとする防災関係機関、関係市町の皆さん方、関係していただいた皆さん方に一堂に会していただいて、情報交換会をしっかりやろうと。そして検証するとともに、良い点についてはこれを制度として、まずかった点については今度はこう変えていこうと。こうした対策を速やかに打っていって。やっぱり記憶のあるうちにやるべきであると思いますね。

(幹事社:司会)
 他に質問ないでしょうか。

(知事)
 それでは、改めまして、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 
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