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平成27年3月16日 定例記者会見 フルテキスト版

新しい香酸カンキツ「阿波すず香」の育成について(説明)

(幹事社:司会)
 よろしくお願いします。

(知事)
 おはようございます。
 久方ぶりの定例会見です。よろしくお願いいたします。
 今日は、私の方から3点発表をさせていただきます。
 まず、第1番目は、「新しい香酸カンキツ『阿波すず香』の育成について」であります。言うまでもなく、徳島が誇る3大香酸カンキツというと「スダチ」「ユズ」、そして「ユコウ」となるわけですね。その生産振興とブランド化。また、これ多くの企業の皆さん方に加工して使っていただこうと進めているところであります。
 「スダチ」、言うまでもなく、徳島と言えば「スダチ」、「スダチ」と言えば徳島ということで、今申し上げた大手企業の皆さん方とのコラボレーションという意味では、キリンの皆さん方の「氷結ストロング徳島産すだち」とか、あるいはサントリーの「トリスハイボール」、また外食チェーンの「すだちうどん」など、数多くの具体的な商品化が進んでいるところでありまして、新たな需要が出てきているところであります。
 じゃあ「ユズ」はどうなのか。こちらも負けていないですね。イオンの「木頭ゆずチューハイ」、トップバリューの赤と黒があるうちの100しかないっていう、あの黒入っているんですね。また、サントリーの「オールフリーゆず」こちらはノンアルコールですね。また「トリスハイボール缶ゆず」など、いわゆる商品化が進められているところでありまして、昨年の10月、また今年の1月にフランスで開催をされたSIRHA(シラ)「食の国際見本市」でも大変高い評価をいただいたところでありまして、「ユズ」につきましては、そのものですね生食、輸出の道が大きく開かれたところであります。
 こうした「徳島ならでは」の香酸カンキツを「もうかる農業」、今徳島では、これを掲げているわけでありまして、この「もうかる農業」につなげていくために、農林水産総合技術支援センターにおきまして、「第四の香酸カンキツ」を目指した開発を進めてきたところ、この度、「スダチ」を母親といたしまして、「ユズ」を父親とする交配を進め、お互いのそれぞれ良い特色を合わせ持った新しい香酸カンキツ「阿波すず香」の育成に成功をしたところであります。
 じゃあ、どんな形か見ていただきたいのですけれど。(パネル「阿波すず香」を提示して)こちらが「スダチ」ですね。こちらが「ユズ」。「スダチ」の良いのが、この淡い少し緑っぽい、「ユズ」これも黄色くてとても風味も良いですし、甘さがある。でも、切ると種が多いですよね。ということで、この「阿波すず香」、一見「スダチ」の大きいように見えながら、中は「ユズ」、そして種が少ない。そして、「スダチ」にない甘みを持ち、「ユズ」「スダチ」を合わせた香りを持つ、断面もきれいということで、これは手前味噌かもしれませんけど、「売れるな」という実感もあるわけなんですね。
 ということで、もう一度、「阿波すず香」の特徴をまとめて申し上げていきますと、見ていただいたように種が非常に少ない、そこで断面が美しい、また、果汁が多く、絞りやすいというのが特徴ということで、料理店あるいは料理研究家の皆さん方から「すがすがしい香り」、また「まろやかな酸味」という高い評価を既にいただいているところであります。
そこで、「すがすがしい香り」から「阿波すず香」という命名とさせていただき、去る3月13日、国に品種登録出願を既に行ったところであります。
 また、この「阿波すず香」の栽培上の特徴といたしましては、収穫の適期が「スダチ」の収穫、露地ものですよね、だいたい8月後半から9月ですけどね、その後となる10月から11月、そして、その後に今度は「ユズ」が収穫というふうになる。つまり、「スダチ」や「ユズ」、その栽培体系をうまく組むことができる。「スダチ」が出て、「阿波すず香」が出て、そして次に「ユズ」と。こういう形になりまして、更に果樹では、果実がたくさんなる「表年」と、逆にならない「裏年」、これがあるわけでありますが、この隔年結果と呼んでいるわけですが、これが逆に発生をほとんどしない、つまり安定した収穫が確保できるという特徴もあります。
 また、利用方法としては、「すがすがしい香り」や「まろやかな酸味」を活かしまして、この清涼飲料、あるいはカクテル、ドレッシング、スイーツ、様々な用途にマッチをしていくのではないかと考えています。というのは、我々、ちょっと痛い経験がありまして、先ほどのキリンの「氷結」、今「ストロング徳島産すだち」になっているのですけれど、何とかスダチ使ってもらえませんかって作ってもらった。最後出来上がったものがね、テイスターの人に聞いたんです「なんでこんな名前に、こういうものになったの」って、「いやあ、スダチはちょっと甘みが足りない。甘みが欲しかった」って言って出来上がったのが、キリンの「氷結すだち&かぼす」。大分県では、広瀬知事のところへ持って行ったら、あそこではキリンさん工夫されて「(氷結)かぼす&すだち」だったとかいう話があって大分苦労をかけてしまった。やっぱり、これは徳島産のものでまとめればよかったということで、「ユコウ」をちょっとお願いしておけばよかったかなという反省がある。でも、二つをというよりは、新しい品種を作っていくっていうのが、この世界の言わば成長戦略となる大きな鍵となりますので、そうした痛い経験も実は生きているということを裏話ね、これは裏作・表作ないですよ、全部表作になっているわけですが、という形で、この様々な用途にマッチしていくのではないかと考えております。
 なお、収穫につきましては、苗木を植え付けてから3年実がなるまでにかかるということで、当面の生産につきましては、現地の試験農家の皆さん方を中心に、本格出荷に向けた準備を現在進めているところであります。
 今後、様々な機会を捉えまして、「阿波すず香」の魅力を全国に大いに発信をして、「スダチ」「ユズ」「ユコウ」に続く、これでうまくいけば4大香酸カンキツ、新風を起こしていただきたいなと考えております。

中山間地域の活性化に向けた「道路整備」について(説明)

 それでは、次に、第2番目、「中山間地域の活性化に向けた『道路整備』について」であります。ここは二つあります。
 まず、神山町において、かねてから整備を進めて参りました主要地方道神山鮎喰線「南馬喰草区間」につきまして、延長340メートルの現道拡幅工事が完成し、来たる3月25日、水曜日に供用開始となります。ということで、どんな場所か少し御覧をいただきたいと思います。(パネル「主要地方道神山鮎喰線『南馬喰草工区』の完成」を提示して)ということで、これまでは非常に対向が難しい所を現道拡幅した、こういう形になるということで、こうなりますと、この区間ですね丁度、鮎喰川が曲がって湾曲している所ですね、正にヘアピンカーブみたいな所ですけど、ここをこうして改良することによって、安全性も大いに担保されるということになります。
 ということで、この神山鮎喰線がどんな道路か、少し御紹介を申し上げたいと思います。神山町と徳島市を結ぶ言わば幹線道路でありまして、地元神山町の皆様方にとりますと、通学・通勤はもとより、救命・救急、正に生活道として、そして言うまでもなく、神山町と言えばサテライトオフィスとなるわけでして、この全国屈指の光ブロードバンド環境を生かしたサテライトオフィスをはじめとする地域活性化のために、この道路が大変重要な役割を担っているところであります。
 しかし、今も御覧をいただきましたように、この鮎喰川が丁度ヘアピンのように曲がるということで、地形的に大変急峻な場所を通過するということで、道路幅が大変狭い、また車のすれ違いが困難な区間が多くあったことから、実は今回の部分を含めて、この近場の所、平成21年度には1.6キロメートルの区間を「養瀬バイパス」ということ、また平成22年度には0.4キロメートルの「広野工区」という形で、もう既に供用開始をして、この路線かなり走りやすくなった、でも、最後の難所が、この「南馬喰草工区」ということになります。ということで、この完成によりまして、神山町内の約8.6キロメートル全線改良済みとなるところであります。
 それでは、もう1本と申し上げた、今度は美馬市木屋平「大北」から「川井」までの1.3キロメートル区間で整備を進めております「一般国道492号川井バイパス」のうち、「川井3号橋」をはじめとする大規模構造物で構成をされる400メートルの区間につきまして、こちらは来たる4月29日、水曜日ですが、昭和の日、祝日ですね、地域の皆様方とともに、開通式を執り行う運びとさせていただきたいと考えております。
 では、「川井バイパス」どんな感じなのかと、こういう形ですね。(パネル「一般国道492号『川井バイパス』の開通」を提示して)丁度、この492号と438号、ここのタッチ、ここまでの区間が非常に狭い、川井峠がありますね、ここを通ると実はものすごく早いんですね、438(号)に抜けていく場合。ただ、ここが難所ということ、川が多い、また、こうした旧木屋平村の中核の所があると、多くの構造物がたくさんあるわけですね、この中を縫って現道が通っていると、これもバイパスでどんと抜いてしまおうという形なんですね。これが現道、本当に家の軒先を国道が走っているんでね、どんと行きますよという形で。ただ、ここもいろいろ橋を高架構造になっていますから、なかなかお金もかかるということで、時間がかかって参りました。
 ということで、このエリアどんな場所なのか、もう一度おさらいをしてみたいと思います。当然、このエリアの皆さんにとっての通勤・通学、救命・救急、これはもとよりでありますが、いざ発災となった場合、剣山も近いですからね、緊急輸送道路として使うことが出来ます。そして、剣山、奥祖谷二重かずら橋などの本県が誇る観光資源、いわゆる「にし阿波~剣山・吉野川観光圏」を代表する観光地への正にアクセス道路となっているところでありまして、正に欠くことのできない重要な役割を担っている路線となるところであります。
 しかし、現道、今御覧をいただいたように人家密集、また、いろんな重要な構造物があるということで、車のすれ違い、ましてや大型(車)の通行は困難であることから、平成12年度からバイパス方式による整備を進めてきたんですね。特に今回、かねてからの難所と言われておりました公共施設が密集をする木屋平地区中心を迂回をするバイパス区間として、今回、完成の運びとなりました。
 今申し上げた二つの道路によりまして、地元の皆さん方の地域の発展、また安全・安心といった点では大変向上をする、これはもとよりでありますが、なんと言っても今は、2020年に向けての国家戦略、インバウンド2000万人、そして東京オリンピック・パラリンピックに向けてといった観点から多くの国内外の観光客の皆さん方を迎え入れる、なんと言ってもその重要な拠点2か所でありますので、是非我々としては、そうした点を見越して、一歩先の正に未来を築いていこう、そうした重要な道路二つ、これが供用となるということであります。
 ということで、この道路整備、「公共事業だ」「これは地方創生とは別だ」なんてことが国で時たま言われるのですけれど、そうではなくて正に地方創生の戦略としているインバウンド2000万(人)、それに向けての大きな正にこれをたぐり寄せる施策になると考えるところであります。

橘港公共用地緑地施設の一部完成について(説明)

 そして最後、3番目であります「橘港公共用地緑地施設の一部完成について」であります。この橘港公共用地計画につきましては、橘湾石炭火力発電所に隣接をした区域、ここでせっかくですから、ここ小勝島ですね、その前の所を土地造成を行いまして、県南地域の振興はもとより、いろいろな環境の整備を行っていく観点から、複合的な港湾空間を創ろうということ、また、スポーツ志向、健康志向、これにしっかりとお応えをしていくということで、様々なスポーツに接する機会を作っていく施設を整備をして、健康増進はもとより、正に東京オリンピック・パラリンピックに向けても、スポーツ施設整備をする、あるいはスポーツ合宿、あるいは、そうしたところのキャンプ地誘致と、そうした交流人口の増大を図っていく必要があるわけであります。
 そして、緑地の施設の具体的な計画といたしましては、県民の皆さん方が気軽にいつでも親しめる、これはまず大きな目標ということで、今回のこのエリアには、ソフトボール、あるいはサッカー、サッカーと言っても、サッカー場とフットサル両方兼ね備えておりますけどね、このサッカーを対象とした多目的グラウンドなどの整備を予定をしておりまして、平成24年度から埋め立て完了部分から施設整備に着手をしてきたところであります。
では、そのエリアを御覧をいただきたいと思います。(パネル「橘港公共用地緑地施設の一部完成について」を提示して)丁度、こちらが我々の県道側、そして、ここが小勝島、橘の発電所と、その前を埋めてきたんですね、ずっと。ということで、今回は、そのど真ん中の部分ということですね。
 ということで、この度、多目的な利用となるものは、ソフトボール場が1面、そして県産木材を利用した管理棟、そして駐車場の一部が完成をしまして、新年度から供用を開始をしたいということで、来たる4月25日、土曜日に完成式典を行う運びとなりました。当日は、完成式典に続きまして、オープニングセレモニーとして、地元阿南市の中学校女子ソフトボール部の皆さん方によりますエキシビジョンマッチを予定しているところであります。
 今後、このエリア、つまり緑地施設全体の完成を見た場合にはどうなるのか、最終形ですね、ソフトボール場はここに隣接をして北、南で(合わせて)3面、またサッカー場を1面、フットサルコートが2面、またXスポーツなどのエリアも作ろうということで、合わせて整備をする計画であります。こうすることによって、かつてよく言われたんですね、徳島県でソフトボールの大会が実はあったことがあるんです、全国大会、まあ片や三好の池田にあったり、あるいは県南に行ったり、あるいは蔵本使ったり、鳴門使ったりということで大変不評でした、当時はまだオリンピック競技でしたからね、なんでソフトボール専用がないんだってことも言われたものですから、やはり集約的にそうしたものを作ろうということで今回、3面並べて作る、そのメインを作ろうというものであります。
 ということで、今2020年の東京オリンピック・パラリンピック、この時に実は、ソフトボール・野球っていうのがオリンピック種目に復活をするのではないか、こうした点も実は耳をダンボのようにして視野に入れながら、こうした全国規模の大会、またスポーツ合宿、こうしたものをどんどん誘致をする、言わばスポーツレクリエーションを通じまして、正に交流人口の拡大を図るとともに、もちろん地域活性化に繋げていければということを考えております。

 私の方からは、以上3点です。どうぞよろしくお願いをいたします。

橘港公共用地緑地施設の一部完成について(質疑)

(幹事社(読売新聞社))
 幹事社から1点お伺いさせていただきます。
 今ありました、阿南の緑地施設なんですけど、不勉強で申し訳ないんですけど、ソフトボール場というのと、野球場との根本的な違いは大きさということですか。

(知事)
 そうです。規格がちゃんとありますので。

(読売新聞社)
 施設が違うわけですか。

(知事)
 そうです。違います。

(読売新聞社)
 野球場に関しては、「アグリあなん」も含めて、ということでソフトボール場と。

(知事)
 棲み分けを図ると。

(読売新聞社)
 もう一つ、海際なので、津波対策、浸水対策など配慮されてるとは思うんですが、お教えいただければと思います。

(知事)
 はい。このエリアについては、もう当初からそうした予定で対策していってますんでね。何と言っても、その前面っていうか、海との間のところには小勝島、あそこの石炭火力(発電所)、あそこが前の大きな防潮堤っていうか、になるエリアということになります。

(読売新聞社)
 当然、大会を開くわけですから、多くの人数が集まっても、もちろん避難はするとして、とりあえず安全な地域であるということでしょうか。

(知事)
 そうですね。

(読売新聞社)
 分かりました。

(幹事社)
 他社さんから質問ありましたら、よろしくお願いいたします。
 なければ、発表案件以外の質問があれば、どうぞよろしくお願いします。

多子世帯に対する施策について(質疑)

(徳島新聞社)
 昨日、知事、公開討論会出席されてて、傍聴させていただいたんですけど、知事の発言の中に第3子以降の保育無料化、ちょうど政府も第3子以降、多子世帯の拡充サービスというかですね、支援を拡充していくという話なんですけど、その中に第3子以降の保育料無料化の対象の拡大というのがあってですね、徳島県として取り組まれるという意欲があるというふうには受け止めたんですけど、その先取りというような感じの印象も受けまして、もっと踏み込んだ拡充、多子世帯向けの何か考えられているのとかありますか。

(知事)
 はい。これはもう言うまでもなく、地方創生その一番の基軸が、なぜこれがやらなきゃいけなくなったかと。人口減少問題、そして特に若者の皆さん方が結婚しない、あるいは結婚はしても子どもを産み育てない、そういう環境にない。これをなんとかしないとこの国は滅んでしまうと、日本創成会議から出されたと。なんとか、子育て対策と。我々いわゆる子育て同盟という知事会が12名おるんですけどね。「若手知事会」とかつて言って、今は「子育て同盟」と言ってるんですけど。ここが提言をする中で、実は平成26年の4月から国の特別交付金、子育てのね。
 しかし、この中にも我々が求めたよりもロット、つまり金額が2桁少なかった。あるいは、一番は出会いの場を作るという婚活。これは非常に効果的だと、もうみんなが認めるのに、婚活はダメって使えない。これはまずいだろうということがあって、昨年は9月の定例県議会で補正予算を組ませていただいて、県独自の10億円の、こうした点にも使える。あるいは、広く子育てに使える基金を使った。でも、これは取崩し型ですから、使ってっちゃったら終わっちゃうわけで、これは国に当然そうしたいろいろな施策が出てくるだろうと、それまでの間、一歩やっぱり先んじて、それが効果があるっていうのだったら、国が制度作る前にまずはやって、国が制度と財源を使えばそれを使えばいい。そのまずは橋渡し、先取り。これが一歩先の未来ということなんですけどね。これをやろうということなんですね。
 まずはそうしたもので皆さんにいろいろ知恵を出してもらおう、お金はありますよ、皆で考えよう、こうきた。ということであれば、国が今後やっていこう、本腰を入れよう。何と言っても、平成27年4月からは、子ども子育て支援の新制度がスタートということになりますので、いろいろなものが国の審議会だとか、地方の審議会だとか、案が出されると、これはいいな、効果的だなと言われるものを、やはり一歩先の未来と言うんだったら、徳島が全国に先駆けてやろうということで、今回、18歳未満3人のお子さん、3人目のところですね、ここに対しては保育所も幼稚園も、つまり今度、幼保一元になってきますから、保育所だけじゃなくて、幼稚園の部分も対象として、そして所得制限はかけさせていただきますが、でも全体対象の約8割、保育所あるいは幼稚園ともに、カバーをできる部分の第3子、ここの無料化をしようと考えています。

(徳島新聞社)
 その幼稚園の部分なんですけど、よく公立と私立と、就園奨励費の問題とかであるんですけど、その幼稚園部分っていうのは、やはり公立幼稚園っていうのが主になるんですかね。

(知事)
 いや、関係ないですよね。

(徳島新聞社)
 特に、公私関係なく。
 あと、多子世帯、ちょっと公私混同するんですけど、実は多子世帯の世帯主でして、全国的にいろいろ見てると、第3子を対象に重点的にしてくださるのは保護者としてもありがたいんですけど、一緒に行動する第1子・第2子の、例えば県立の公共施設の利用料を無料にするパスポートだとか、そういうのを先行的にやられているような自治体もあるようなんですけど、そういうソフトの、かなり枝葉のような施策かもしれないですけど、そういうところにも今後踏み込んでいくようなお考えは。

(知事)
 いや、正に今実感のある話として、逆に記者さんとしての質問というよりも、県民の重要な意見として、県の方のね。いや、それはありがたい、逆にアイデアで、我々もなるべく県の施設、子どもさん達であるとか、あるいは高齢者の皆さんは、無料化っていうのをねよくやるわけなんですけど、あるいはスポーツ施設なんかについてもね。ですから、そうした点は今おっしゃっていただいたようなパスポート。観光客の皆さん方には、「おどる宝島!パスポート」を出しているところです。それから、あと子育て世代、これ親子でいろんな所行ってもらうということで、「くっつき虫」の、あれをお出しをするというのは出しているんですけど。ですから、そうしたものもよりもっとPRするというのと、利用勝手をよくすると。今、「くっつき虫」のパスポート持っていくと、いろんなとこで割引と、あとはなんかもらえたりね、するんですよね。そうした点をもう少し、今おっしゃっていただいたように、例えばあらゆる面でそれが使えるというものは考えて是非いこうと。
 今回、今言った第3子のものについては、まだ予算化が当然されておりませんので、今度の知事選に向けての、実は今先取りで聞かれてしまったんで、ちょっと痛いなっていうのが。これはマニフェストの中に書こうって実は思ってたんだけど、もう聞かれちゃったから。今、しかも踏み込んでって言うから、「いえ、言えません」とも言えないしね。ということで、もうちょっと踏み込んで言っちゃいますと、だから当然マニフェストで書いたものについての最初の実現といったもの、その準備の段階はその2月の骨格(予算)とかね、こうしたものに入れてる部分があるんですけど、6月の補正予算、ここの肉付け予算のとこでしっかり入れていく。
 でも、そうなると、これは議会でお認めをいただいたっていう前提の話なんですけど、もしそれが認められた場合には、6月からあるいは7月からではないかと。4月からどうしてくれるのって。じゃあ、10か月みたいなね、よく役所のある。これについては、少し工夫をして、例えばその保育料、その後との相殺をするとか、そうした形でできないだろうかと、その仕組みも私の頭の中ではこうあって、最終的にはこの4月1日からそれが行えるように、遡ってね。でも、遡ってお金出すわけにいかない。うまく工夫をしてできればなと、そういうアプローチ手法は考えています。それで、今おっしゃっていただいた提案はしっかりと具現化をしていきたいと思います。

(徳島新聞社)
 ありがとうございました。

(幹事社)
 ほかどうでしょうか。
 では、特にないようでしたら、定例記者会見の方はこれで終了します。

(知事)
 はい。それでは、よろしく。

 
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