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平成27年3月23日 定例記者会見 フルテキスト版

「とくしまマラソン2015」を終えて(説明)

(幹事社:司会)
 おはようございます。よろしくお願いします。

(知事)
 おはようございます。
 それでは、まず発表に先立ちまして1点、コメントを申し上げたいと存じます。
 「とくしまマラソン2015を終えて」ということです。昨日、開催いたしました四国最大規模のフルマラソン大会であります「とくしまマラソン2015」、ランナーの皆さん方、暑かったですよ、走っててね、天気に大変恵まれて、素晴らしい晴天のもと、県内外から過去最大となります10628名のランナーの皆さんに出走をいただいたところでありまして、過去最高となる9738名の皆さん方が完走、完走率としては91.6パーセントとなりますが、おかげで無事終えることができました。これもひとえに、関係団体の皆さん、またボランティアの皆さん、そして何よりも沿道を大勢途切れることなく応援をいただきました多くの県民の皆さん、また後夜祭で盛り上げていただきました地元商店街の皆さんなど、本当に県民の皆様方の多大なる御支援、御協力があってこそと、改めまして心から御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
 また、昨日は、燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」が先導車として、徳島の地を初めて疾走をし、正に進化する「とくしまマラソン」を盛り上げてくれたところであります。私も実際に走っているところで、沿道の大勢の皆さん方からの温かい声援、本当に気温が高かったですから、せこいところせこかったですけれどね、背中を押されながら第1関門、その前に第1給水4.2キロ(メートル)を超えて、第1関門までの5.1キロを走らさせていただきました。
 なお、「とくしまマラソン」今回の大会の特色といたしましては、まず、第1点目としては、世界各国からのランナーの皆様方をお迎えをする、つまり中四国でフルマラソン初となります国際大会として開催をいたしたことであります。当然、開催にあたりましては、英語版、中国語版の大会ガイドの製作、また受付の専用デスクの開設、英語による会場案内などによりまして、言語に関係なく、「とくしまマラソン」の魅力を大いに感じていただけたのではないか、このように思うところであります。
 そして、第2点目につきましては、安全・安心の向上ということで、今回初の試みとなりました、警察官がランナーの皆さんとともに走りながら警戒にあたる「とくしまマラソン・エスコートポリス」を導入し、参加された皆様方に安心して走っていただくことが出来たのではないかと思います。
 また、県内のランニングクラブの皆様方に、大会運営を側面から御支援をいただくためにお集まりをいただきました「とくしまマラソン♥サポートランナーズ協議会」の御協力で、ランナー自身がマナーアップに取り組んでいただく、そして、「グッドランナー宣言」を行っていただきまして、前回に引き続きマナーアップの向上を図ったところであります。
 それ以外のものといたしまして、ランナーの方々の御要望にお応えをした、例えば荷物袋の大型化、ナンバーカードへの国名や都道府県名などの追加、ここの所はね、県内の皆さん方は市町村名を入れさせていただいておりますが、また、ランナーの皆様方に向け、ランナーがランナーを助けると、あるいはマラソンの時以外にも、この技術を身につけて御家族の皆様方、親しい友人を助けようという意味での心肺蘇生講習会の開催など、「とくしまマラソン」の人気をさらに高めるよう改善をさせていただいたところであります。
 今後とも、国が掲げております「インバウンド2000万人時代」に向けまして、国際化をより一層進めるとともに、「とくしまマラソン」を走りたいという多くの皆様方の強い御希望にお応えができますように2万人大会に向けた準備を着実に進め、さらに進化をする「とくしまマラソン」を目指しまして、参加者、関係者、そして県民の皆様方の御協力をいただきながら、マラソンと言えば「とくしまマラソン」と世界中の皆様方から言っていただく大会にしていければと考えております。

 それでは以下、発表事項に移りたいと思います。
 私の方から、今日は2点、発表をさせていただきます。

「Tokushima Free Wi-Fi」の本格運用開始について(説明)

 まず、第1番目は「『Tokushima Free Wi-Fi』の本格運用開始について」であります。既に、「のぼり」がこう出ているところですけどね。
 スマートフォンやタブレット端末からインターネットに接続できる「公衆無線LAN」いわゆる「Wi-Fi」は、音声回線が集中をして電話が繋がりにくい、特に災害時に非常に有効でありまして、通信手段の多重化を図ることのできるものと考えるところであります。
 また、県民の皆様方の利便性の向上に加えて、特に国内外からの観光客の皆様方の受入の拡大を図るための正に必須のアイテムであります。本県では、全国屈指のブロードバンド環境を最大限に活用をいたしまして、県立防災センターや渦の道といった防災拠点や観光施設など、112施設に「公衆無線LAN」の整備を鋭意進めてきたところであります。
 そこで、この度、誰でも無料で、しかも簡単に使える徳島県無料公衆無線LANサービス「Tokushima Free Wi-Fi」を、4月18日、土曜日から本格運用することとし、3月23日からテスト運用を開始をするものであります。ということで、こちら。(パネル「『表示用ステッカー』及び『ノベルティシール』を貼付したアクリル板を提示して)このように、「ステッカー」あるいは「ノベルティシール」や「のぼり」、こちらをお手元に配付資料に付けさせていただいているところではありますが、ポスターやチラシなどを活用をしまして、「公衆無線LAN」の設置箇所を効果的にPRするとともに、イベントなどにおきましても「Tokushima Free Wi-Fi」の広報活動を積極的に展開をして参りたいと考えております。
 なお、当サービスの概要といたしましては、通信キャリアを限定することなく、無料で利用可能であること。また、メールアドレスの入力と利用規約の同意だけで簡単に利用ができること。また、1回の利用時間は30分となっておりますが、30分を経過した後でも再度メールアドレスを入力いただきますと、何度でも利用することが可能となります。さらに有害サイトをブロックするフィルタリングや不正アクセスを防ぐためのアクセスログの記録を行います。加えて、災害時には、無認証で時間制限なく利用可能となりまして、一部施設では太陽光パネル、また衛星設備を活用いたしまして、電源の途絶、あるいは断線のリスクを回避をしたいと考えております。
 また、3月23日から「Tokushima Free Wi-Fi」専用の案内ホームページを公開をいたします。このホームページでは、サービス概要や利用の案内につきまして、日本語、英語、韓国語、そして中国語の多言語表記で情報発信をしたいと考えております。
 また、徳島県総合地図提供システム上に「Wi-Fiマップ」を作成し、「防災・減災マップ」などと重ね合わせることによりまして、様々な利用が可能となります。
 今後、「Tokushima Free Wi-Fi」の更なる拡大を進めまして、災害時には通信手段の確保を図ることによりまして、避難される皆様方が避難所などにおきまして、安否確認、また災害関連情報の収集を円滑に行えるようにしよう。平時におきましては、観光情報やイベント情報など、徳島の魅力を世界に向けて大いに発信することによりまして、正に平時と災害時、リバーシブル・シームレスでの利用を目指して参りたいと考えております。

「株式会社イトーヨーカ堂」との連携による首都圏での「食」の販路開拓プロジェクトについて(説明)

 次に2番目、「『株式会社イトーヨーカ堂』との連携によります、首都圏での『食』の販路開拓プロジェクトについて」であります。
 本県におきましては、言うまでもなく4大ブランド、「すだち」「なると金時」「鳴門わかめ」、そして鶏の「阿波尾鶏」などに代表される安全、安心で高品質なブランド品目をはじめ、「ももいちご」など、正に贈答用に付加価値の高い「とくしま特選ブランド」、そしてまた、優れた農畜水産物を活かした6次化商品も次々と生まれているところであります。
 県を挙げて進めておりますもうかる農林水産業、こちらを実現するためには、こうした商品の持つ魅力、あるいは価値、これらをしっかりと評価をし、差別化した中で、より多くの消費者の皆様方に販売をする集客力を持つ取引先を安定的に確保することが大変重要となります。一方、販売の現場におきましては、大手量販店チェーン拡大によります再編と画一化が進む中で、店舗の独自性を打ち出すために、魅力ある商品、その発掘を積極的に進めておられる企業も見られるところであります。
 そこで、生産、販売両者の思いをマッチさせる取組みといたしまして、セブン&アイ・ホールディングスで、国内最大級の大型量販店チェーンを展開をする株式会社イトーヨーカ堂と連携をいたしまして、年間を通じた定期的な商談会とフェアを行う「首都圏での『食』の販路開拓プロジェクト」を実施する運びとなりました。
 具体的に申し上げて参りますと、全国184店舗のイトーヨーカドーの中でも、地方の特徴のある優れた商品を揃えることで、他のお店と差別化を図るなど、正にオンリーワン店舗として、戦略的な取組みに着手をしている「イトーヨーカドー・アリオ上尾店」との強力なタッグによりまして、首都圏における本県が誇る食の販路開拓を図ることとしております。
 まず、その第一弾といたしまして、4月に同社のバイヤーの皆さん方を徳島にお招きをいたしまして、県内の生産者の皆様方などと継続取引を前提としたマッチング商談会と産地視察、こちらを開催することとしております。「首都圏に売り込んでいこう」と意欲のある県内の生産者、また食品加工事業者の皆さん方を、3月23日から募集開始するところであります。そして、四季折々に、それぞれの特徴的な農畜水産物を通年で生産している本県の強みを正に生かし、7月を皮切りとして、「徳島フェア」を季節毎、また定期的に3回開催をし、厳選をした商品のPR販売によりまして、旬のとくしまブランドを一年を通じてアピールをいたしますとともに、「阿波おどり」をはじめ、観光や文化を含めました「まるごと徳島」、そして大いにこれを発信をして参りたいと考えております。
 2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、全国のみならず、全世界への発信に繋げる大きなチャンスでありまして、是非、多くの生産者の皆さん、また食品加工事業者の皆様方に、果敢にチャレンジをしていただきまして、もうかる農林水産業、その実現と本県の知名度向上にしっかりと繋げていければと考えております。

 私の方からは以上2点です。よろしくお願いいたします。

(幹事社)
 発表案件に関して質問のある社の方は、お願いいたします。
 なければ、発表案件以外でも含めてあれば、よろしくお願いします。

燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」について(質疑)

(徳島新聞社)
 すいません。知事、「MIRAI」に乗ってみられたと思うんですけど、御感想を一言。

(知事)
 はい。正に徳島に「未来」が来たという感じですよね。さすがに、この究極のエコカーという燃料電池自動車、全くエンジン音がしないということで、車の中で会話をしてても、もうスムーズな感じで、エンジン音がしないものですから。それと、座席なんかも、もう正に「未来」ですよね。座っただけで、本人認識っていいますか、乗った人の認識をして、ハンドル、普通こうレバーでハンドルを上げ下げするじゃないですか、自動的にピタッと止まる。シートの角度もピタッと決まる。これはすごい。正に、「一歩先の未来」ここにありという感じでしたね。
 それとやっぱり、トルクの感じ、加速はやはりいいですね。それと、ハンドルのぶれというかね、そうしたものも非常に少ない。やっぱりこれが特徴なんじゃないかな。一見外側から見ると、少し小ぶりかなって言う人もいるんですけど、中広いんですよ。そりゃそうですよね、エンジンルーム、ここも、ものすごくコンパクトでいいわけですから。そうした意味では、本当に「一歩先の未来」、これが登場した感じがしますよね。
 そして、これも私が乗っただけでは意味がないので、翌日、とくしまマラソンの先導車を務めていただいて、知ってる人は「うわ、MIRAIが走ってる、徳島を」っていう形になりましたので、多くの県内の皆さん方にもMIRAIを体感をしていただけたんじゃないかと思います。
 それから、あとおもしろかったのは、もちろん排ガスは全くゼロ、で、後は水が出る。さすが、水素と酸素が結合して、化学反応式のとおりちゃんと水が出ると。これも60度ぐらいのお湯が出る。これもいろいろ使い道があるんじゃないかなって、みんなでその時も話してたんですけどね。それで、カップヌードルを作る、いや、徳島では金ちゃんヌードルを作るとかね。いろんなおもしろい話もあったですけどね。いや、なかなか世界最先端の技術、目の当たりにするっていうことは、いろんな発想が湧いてくる。良い経験をしたところです。これは、一日も早く県内に普及をできればと考えています。

(徳島新聞社)
 知事車にというような。

(知事)
 そうですよね。

(徳島新聞社)
 後部座席は、今、知事がおっしゃった運転する側は結構広くて快適なようですが、実際に後ろに乗られて、今乗ってる車に比べると結構窮屈な感じですか。

(知事)
 ええ、結局、4人乗りになってるんですね。5人乗りではなくて。後ろにいろいろな機械が下に入ってますから、4人乗りになってるんですけどね。結局、私、運転もしましたし、助手席にも乗りましたし、後部座席にも乗りましたから、いや、全く問題ないですね。やっぱり、シートがピタッとはまる感じで、これは乗り心地良かったですよ。何よりも静かっていうのがやっぱりいいですよね。ものを考えたりとかね、こういった時にもいいですし。それから、センサー機能が集中していて、パイロットの皆さんのコックピットってあるじゃないですか、ああいう感じね。一時期、サウンドの関係もコックピット方式とかいって、ここに全部サーッと集まるように、正にそれ。あれはいいですよ。たちどころに、あとどのくらい(水素が)残っており、この残った燃料でどのくらい走れるかっていうのもちゃんと表示が出るんですよね。これは、ですから水素自動車、つまり燃料電池自動車とか、あるいはEV(電気自動車)には、必ずこれ必要な機能。どこにでもスタンドがあるってわけじゃないのでね。そうした点が安心ができる部分にも繋がるんじゃないかと思いますよね。非常に快適でしたね。有力候補ですよ。

マイナンバー制度について(質疑)

(時事通信社)
 いいですか。すみません。先週の取材の時に、マイナンバー制度が、なかなか啓発が十分じゃないという話があったと思うんですけど、県としてマイナンバー制度、これから自治体毎に独自の活用とかもできると思うんですけど、今、知事の中で何か、今後知事どうなるか分からないですけど、災害時の利用とかも含めて何か具体的に活用していきたいとかって考えていますか。

(知事)
 まず、平時では、国が今回進めようとしている職員証ですよね。こうしたものの機能を持たせていく。これは当然のことだと思うんですけどね。また、今、「災害時の」っていう話がありますから、今、県南、美波町を中心として、テレビ局の皆さん、あるいはケーブルテレビ、また総務省と一緒に実証、徳島がモデルで出している、ああした平時においてはお年寄りの見守り、そして、いざ発災となった場合には、安否情報、個人情報、その中に入れて、避難所でリーダーで読めば、ちゃんとその人がどこの場所に避難をして、どれだけの既往症の薬がいるのかっていう、そうしたものが地図上にもう同時にプロットされると。こうしたものにも使っていけるんじゃないかと思いますので、やはり我々としては南海トラフ巨大地震を迎え撃たなければいけない。そのためには、あれもこれもってカードがたくさんあるっていうのは大変だと思いますので、今回1枚でそれが上手く平時においても、災害時にも使えると。こうした機能を持たせるっていうのは重要なんだと思いますね。特に、先行する情報の中で防災、この部分が指定をされて、これはそれぞれの自治体で、条例でどういったものを防災と考えて、そしてマイナンバーを利用するかと。定めることができるようになっていますので、我々としても、このユーザー側としてもしっかりとまた最先端で考えていきたいと、こう思っています。

(時事通信社)
 なるべく早く使えるような形でっていうことですか。「最先端で」っていうのは。

(知事)
 そうですね。使えるのは来年の1月からということになりますのでね。あとはシステムをどうしていくのか。ただ、この職員証の点については、国がアプリケーションのところを開発をすると。それにどう乗るかっていう部分なわけですから、ベースの部分を国が作ってくれますのでね、ここは乗りやすい。場合によっては、入退庁のところ、パッとそれで読んで、一時、昔のタイムレコーダーみたいなのではなくて、それでパッと読めば、誰がいつ何時どう登退庁したかというのも、分かるようになると思いますのでね。いろんな機能、国はこれやると。
 それから、あとセキュリティ、これも全部国これを使うと。で、アプリケーションを国のお金で開発するということになってますので、それを逆に地方でも使って欲しいという話がありまして。私の方から「みんな使ってくださいね」ということを言ってるんですけどね。言ってる立場上、我々、「隗より始めよ」で、「じゃ、徳島どんなモデル作ってくれたのよ」って言われたときに困りますわね。
 ということで、まず実証の場は徳島っていうのは、今、日本の常識になってるから、まずはこれをしっかりとやっていく必要があるんではないかと。せっかくね、アプリケーション国がお金出して開発してくれたんですからね、使わない手はないですよね。

(幹事社)
 ほかいかがでしょうか。
 なければ、これで定例会見は終了いたします。

(知事)
 はい。よろしくお願いします。

 
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