〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
(司会)
今日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。ただいまから、徳島県と日本航空の「JAPAN PROJECT 徳島」の共同記者会見を開始いたします。
私は、今日の会見の進行を務めさせていただきます日本航空の関富と申します。牟岐町の出身です。また、向かって右側の客室乗務員は笠井、徳島市川内町の出身です。左側の客室乗務員は齋藤、石井町の出身です。どうぞよろしくお願いいたします。
最初に、徳島県の飯泉知事から御挨拶をいただきます。
(知事)
徳島県の飯泉嘉門でございます。着席のままで御挨拶をさせていただければと思います。
この度は、日本航空株式会社様から日本の素晴らしさを発信する地域活性化プロジェクト「JAPAN PROJECT」の御提案をいただきまして、本年の4月に、平成24年に続いて2度目となりますコラボレーション企画を実施することとなりました。
JALさんにおかれましては、徳島-東京便が1日7往復、過去最高となっているところでありますが、昨年に引き続き今年の8月におきましても、四国で唯一の札幌便であります徳島-札幌便を運航していただける運びとなりました。
毎年4月からは、「麗らか四国キャンペーン」の展開によりまして、四国への誘客促進にも多大な御協力をいただいているところであります。
今回は、「JAPAN PROJECT 徳島」と銘打って、国内線のファーストクラスの機内食に、「すだち」「阿波尾鶏」「鳴門わかめ」、そして「なると金時」、さらには「はも」など、「日本の台所・徳島」自慢の食材をふんだんに使用をさせていただきまして、ここ阿波観光ホテルの元木総料理長プロデュースのもと、魅力たっぷりの阿波の味を提供いただくほか、すだちの香りが大変さわやかな飲料「ザ すだち」も御賞味をいただくこととなります。
また、機内誌の「SKYWARD」におきまして、「にし阿波の桃源郷」と題した「大歩危峡」や「かずら橋」、「落合集落」や「古民家」など、県西部の特集記事の掲載や羽田空港国内線ターミナルビル内の「ダイヤモンドプレミアラウンジ」では、「阿波ういろ」や地酒の数々の御提供、また、大谷焼、藍染め製品をはじめとする工芸品の展示などを行っていただきます。
JALさんの持つネットワークや媒体を最大限に活用させていただきまして、全国に、そして世界に、大いに徳島の魅力を発信をしていきたいとこのように考えるところであります。
今月の14日には、鳴門JCTと徳島IC間の開通や、松茂スマートICの開設、そして徳島阿波おどり空港と接続をする徳島空港線の西延伸によりまして、徳島阿波おどり空港へのアクセスが飛躍的に向上をすることとなりました。徳島への空の旅がぐっと便利となったところであります。
また、4月18日・19日には、「はな・はる・フェスタ」、春の阿波おどりでありますが、5月には「マチ★アソビ」、さらには「大鳴門橋開通30周年」の様々なイベントが目白押しとなっている今年の徳島、春からこうした魅力的なイベントをふんだんに御用意をさせていただいているところであります。
さらに、4月20日からは、県内の宿泊に使える半額の「おどる宝島!とくしま旅行券」をスタートするところでありまして、これからの時期、また観光・ビジネスで多くの皆様方がJAL便を利用されるところでありますが、搭乗された皆様方には、目で、また耳で、口で徳島を存分に堪能いただきますとともに、一人でも多くの皆様方に御来県をいただき、多彩な魅力にあふれる「おどる宝島!とくしま」の魅力を満喫をしていただきたいと思います。その意味でも、今回のプロジェクトの決定をいただきました大西会長さんには心から感謝を申し上げるところであります。
皆様方、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
(司会)
ありがとうございました。続きまして、日本航空株式会社取締役会長の大西より御挨拶並びに「JAPAN PROJECT 徳島」の内容を御説明させていただきます。
(会長)
日本航空会長の大西でございます。本日はお忙しい中、会場にお越しいただきまして誠にありがとうございます。はじめまして、日ごろよりJALグループ便御愛顧いただいておりますことを心より感謝申し上げます。
この「JAPAN PROJECT」でございますけれども、震災直後、2011年の5月から展開をしているプロジェクトでございまして、中身を申し上げますと、それぞれの地域の伝統文化、風景、あるいは食、これらを世界中に発信することで、地域の活性化、あるいは観光の勢いをつける、これが、このプロジェクトの趣旨でございます。
今、知事より御紹介がありましたとおり、この徳島につきましては2回目、2012年の4月にやらせていただいて、3年目ようやくまた、やらせていただけるということで非常に心よりうれしく思っております。「JAPAN PROJECT」の中身については、むしろ知事が今、十分御紹介をいただきましたので、前回と何が違うのかという部分について若干触れさせていただきたいと思います。前回2012年4月にやらせていただいた時の発信先は、日本国内がメインでございました。その後、この「JAPAN PROJECT」成長を続けまして、今の「JAPAN PROJECT」は、海外に向けての発信もやらせていただいております。海外のお客様向け、我々の機内誌「SKYWARD」国際線版というものがございます。その中で、日本各地の工芸品や味覚など、お土産としてお持ち帰りいただけるようなものを紹介するページがございます。その中で今回は、三段重ねの重箱「遊山箱」をまず御紹介をさせていただいております。それから、我々のホームページでございますけれども「JAL Guide to Japan」、ここに入っていただきますと、それこそクリック数が多くなるとですね、どんどん画面が大きくなって楽しさが増す、このような写真をメインとしたような、こういうホームページも作らせていただいております。
今申し上げましたように、どんどん海外に向けての発信という部分を我々としては強化をしていきたいと、このように思っております。最後になりますけれども、この「JAPAN PROJECT 徳島」を発信することで、4月は日本航空グループ挙げまして、この徳島を日本各地に、そして世界各国に発信していくつもりでございます。是非皆様にも御協力をいただければと、このように思います。私より以上でございます。
(司会)
ありがとうございました。「JAPAN PROJECT 徳島」の実施内容の詳細につきましては、記者会見終了後、会場におります日本航空の広報担当まで、どうぞお気軽にお尋ねください。
それでは、これから4月の国内線機内ビデオを御鑑賞いただきます。この機内ビデオは、4月の1ヶ月間、日本航空の飛行時間80分以上の国内線上りで放映いたします。お笑いコンビの「パックンマックン」が徳島県の大歩危、祖谷などの秘境をウォーキングしながら御紹介します。それでは、「JAL旅ウォーク~大歩危・祖谷編」をお楽しみください。
(機内ビデオ「JAL旅ウォーク~大歩危・祖谷編」上映)
(司会)
ありがとうございました。それでは、次に国内線ファーストクラスの機内食を御紹介いたします。国内線ファーストクラスは、東京と札幌・大阪・福岡・那覇の各空港を結ぶ4路線でサービスを実施している国内線最上級クラスです。機内食は、上旬、中旬、下旬の10日代わりで、スペシャルメニューを提供いたしております。
今回は、4月の夕食時間帯のメニューとして、当地徳島の食材を使用した特色あるメニューを阿波観光ホテルの常務取締役総料理長元木達二様に御監修いただきました。お手元の資料の機内食御紹介ページを合わせて御覧ください。
それでは、元木様、機内食の御紹介をお願いいたします。
(総料理長)
御紹介あずかりました元木でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回、ファーストクラスの機内食の食事の料理を担当いたしました。徳島の本当にいろんな食材がございますけれども、特に春のこの時期に旬を迎える材料と、郷土料理なんかも少し盛り込みまして、お料理の方を構成をさせていただきました。
特に、今回4月と言えば徳島では、眉山の桜のシーズンでもあるし、お花見ということをテーマにさせていただきまして、料理の方を作らせていただきました。そして、4月を10日ごと、上旬、中旬、下旬というふうに、4月の最初の方は桜ですけれども、だんだんと青葉が巡るというふうなことで、4月の月が変わるように今回のお料理の方も少しずつ変化をもたして、お作りをさせていただきました。
まず、上旬でございますけれども、小鉢の方でございますけれども、冬が終わりまして春一番とともに徳島県は「鳴門わかめ」を取る時期が来ます。特に今回、使わせていただきました「わかめ」は2月に、まだ柔らかい、本当に「しゃぶしゃぶ」なんかで非常に美味しく召し上がっていただけるような「わかめ」を加工いたしまして、使わせていただいております。そして、その「わかめ」と和田島の「ちりめん」を使用いたしました小鉢になってございます。そして、そのあと、県産のレンコンでございます。レンコンを蓮根饅頭にいたしまして、そば米をかけた餡でお召し上がりいただくようにお作りをいたしました。香りの方は、木頭のユズでございます。そして、この蓮根饅頭は4月いっぱい、上・中・下(旬)とお出しする予定にしてございます。そして、花見団子ですね、これは県産地鶏である阿波尾鶏を使いまして、お団子に作らせていただきまして、3種類のお味噌をかけてお召し上がりいただくように、お作りをさせていただきました。桜味噌、これは食べていただくとわかりますけれども桜の香りがします。そして、山椒味噌、木の芽味噌の3種類のお作りでございます。今回の花見のテーマに香りも少し盛り込んだお料理になってございます。それから徳島の名物「フィッシュカツ」ですね、なると金時芋の蜜煮、穴子の鳴門巻、海老の芝煮といったものを一緒に盛り込みました上旬のお料理でございます。
中旬に参りまして、中旬は県産「はも」を活き締めにしてですね、骨切りした商品が徳島県内にたくさん商品として出るようになりまして、非常にいい時に取った「はも」が冷凍加工してございまして、その「はも」が大変上質感がございます、そういったものを使って南蛮漬けにしてお出しをしてございます。それから郷土料理の「おでんぶ」ですね。ここに一つ付け忘れましたけれども、牛蒡、蒟蒻、蓮根、椎茸、人参、そのあと金時豆がございます、それが入ったお料理でございます。それから、竹ちくわ、そして鯛の身を使った袱紗焼、筍の木の芽焼、空豆、鯛の味噌漬け、桜長芋、それから上勝いろどり青紅葉をあしらってございます。
下旬になりますと、徳島県のタケノコも出盛りということで、筍の木の芽和え、それから県産の金時芋を飼料にして飼育いたしております「金時豚」というのがございまして、その豚の油が非常に美味しいということで今回使わせていただきました。柚子胡椒の味で焼き上げてございます。干し海老の出汁で炊いた茄子の田舎煮、徳島県産のフルーツトマトの蜜煮でございます。なると金時芋のフライ、そして独活・茗荷・人参の甘酢漬けの串打ち、ここにも上勝いろどりの南天を添えたお料理を御用意してございます。
以上、上・中・下(旬)のお料理を御紹介させていただきました。なお、県内の皆様には、私どものホテルで5月から12階のレストラン「やまもも」の方で御提供をさせていただく予定にしてございます。以上、料理の説明とさせていただきます。どうもありがとうございます。
(司会)
元木様、ありがとうございました。
それでは、ファーストクラスのシートに飯泉知事に実際にお座りいただき、御試食いただきたいと思います。今回は、上旬のメニューを御用意いたしました。では、飯泉知事、御座席の御移動をお願いいたします。
実際の機内により近い形で客室乗務員より御提供をさせていただきます。
(知事、試食)
御完食ありがとうございました。
(時事通信社)
大西会長にお伺いしたいんですけど、先ほど、冒頭の挨拶の中で、海外向けをちょっと強化していきたいというお話だったんですけど、もう少し詳しくお伺いできますか。
(大西会長)
従来は、先ほど、お話ししたとおり、日本国内への発信ということに重点を置いてやっておりましたけど、14年度、昨年の4月から海外のお客様にもアプローチしていただけるように、一つは我々の機内誌、国際線用の機内誌でございますけど、いわゆる英文でこのお土産を紹介するということをやらせていただいているというのが1点。
2点目は、弊社のホームページで、「JAL Guide to Japan」というホームページ、これがございます。この中で、この「JAPAN PROJECT」を展開させていただいた地域の、やはり写真がメインになりますけど、観光名所を御覧いただけるような、そういうものを作っている。それから、画期的にこのホームページへのアクセスが増えたのが、我々、多言語化をしました。英語のみではなくて、中国語、簡体字、繁体字含めてですね、台湾も含めて、この多言語化をしたということで、昨年度の我々がこの取組を開始する前から比較しますと、もう10倍近いこのヒット数が、こういうような感じになって参りました。今後とも、この海外に向けての発信という部分を強化していきたいなというふうに思っております。以上です。
(時事通信社)
海外のお客さんに、日本の国内線を利用してもらうということですか。
(大西会長)
我々、どちらかというと、この「JAPAN PROJECT」は確かにそういう弊社の便を御利用いただきたいという部分はあるのですけど、元々このプロジェクトの趣旨は発信をしていく。御地元を発信するということに、我々は一緒になってやらせていただきたいということなので、必ずしも我々のホームページの中にですね、ここへ行くためにはJALの何便が飛んでいますよというような御紹介はしてないんです。御地元をとにかく発信するということで、結果的に我々の便を使っていただければいいなというふうに思っていますが、我々こういうプロジェクトを開始して思うことは何かって言うと、やはりもっと発信をしていくことが必要だなと。
「JAPAN PROJECT」先ほど、御案内したとおり、これで第46弾になってやってますけど、御地元でこうやって伺ってお話を聞くとですね、だいたい二班に分かれるんですね。片側にいらっしゃる方は何かというと、我々が現地に伺わせていただいて、「この景色すばらしいじゃないですか」あるいは「この食事すごいじゃないですか」っていうお話しても、「いやいや、これ普段見てる景色だし、普段食べてるものだから」って、あえて発信されようと思わない方々がいらっしゃるというのが一部。それから、もう一つは、「発信をしてる」ってこういうふうに、「十分我々は発信している」こういうふうに言われる部分はあるのですけど、それは、例えば県のホームページであったり、そういうホームページ上で発信をしているということをPRしていると、こういうふうに言われるんですが、ホームページにぶち当たる、たまたま誰かがこのホームページに入っていくというのは、めちゃくちゃそこに入っていくのは、たまたまそれを間違ってクリックか何かしちゃって入っていくというようなことが多いんだと思うんですね。最初は、やはりこの本当に知ってもらうためのPRをやらないといけない。プル型の情報を提供するんじゃなくて、プッシュ型で知っていただくっていうことが非常に我々大切だと思っていて、そういう意味で言えば、我々が持っている機内誌っていうのは、例えば皆さんもよく航空機で移動される時に、もう至って手持ちぶさたになった時に何が起こるかというと、機内誌こうやって取って御覧いただけるわけです。そうすると、そこにきれいな写真があって、文字があればですね、10分、15分目を落としていただける。そういうことがあると、何かの拍子にそれがふっとこう甦ってきた時に、初めてホームページを見にいって、こういう所に行ってみたいというふうに思うようになる。我々はそういう意味で言ったら、プッシュ型の、お客さんにまず無理矢理知っていただくための情報発信を我々はしていきたい。それがこのプロジェクトの趣旨なんですね。
例えば、食べていただくというのも、ものすごくプッシュ型なわけです。国内線のファーストクラスのお客様、もう結構発信力ありますから、そういう方々に、例えば4月であれば、徳島のこれは食材ですということで、御提供させていただく。で、これで、「あっ、こういうものがあるんだ」ということを知っていただいて、それが「徳島にはこんなおいしいものがあったぞ」、「こういう食材があったぞ」こういう発信をしていただくことで、将来の「徳島へ来たい」こう思っていただける方を増やしていきたいなというふうに思ってやってる取組みなので、元に戻ると、確かに我々の便を使っていただきたいというのはありますが、その手前に日本の各地の良さっていうのを、とにかく我々は発信したいというふうに思ってこれをやらせていただいています。そういう意味で、一回で全てを発信しきるっていうのは難しくてですね、3年前にやらせていただいた時、「JAPAN PROJECT 徳島」やらせていただいた時は、どっちかというと海側をやらせていただいたわけですけど、今回は「にし阿波」の方をやらせていただくということで、これはやはり何回かこう我々としてはやらせていただきたいなというふうに思っています。以上です。
(事務局)
よろしいでしょうか。
ほかに御質問ございますでしょうか。まだ時間がございますので、何でも結構ですから。よろしいですか。
(徳島新聞社)
2011年に、震災直後に始められたという御説明されてたと思うのですけど、震災を受けまして日本を元気にという趣旨で始められたのか、またはもう決まってらっしゃってそのまま予定どおり開始されたのか、そのきっかけのところをちょっとお話ください。
(大西会長)
両方です。我々、当時思ってたのは、今、外国のお客様が日本にいらっしゃると、東京、大阪、京都というゴールデンルートを回って帰られる方が8割いらっしゃるんですね。我々が思っている観光の一番のキーポイントは、リピーター、リピート率をいかに増やすかなんです。テーマパークもそうですし、我々もそう。とにかく、観光地っていうのはリピート率をいかに上げていくかっていうのが非常に重要。こういうふうに考えると、その東京、京都、大阪では、おそらくリピート率はなかなか上がっていかない。2,3回今言ったゴールデンルートを通られると、基本的には観光としての魅力っていうのがだんだん薄れてくる。こういうふうに認識していて、そういうお客様が次回はもっと違う所に行ってみようと、こういうふうに思っていただくのが、我々としては全体的に考えたときに、日本へリピートする、この数を上げていくというのに、すごく有効だろうとこういうふうに思ってまして。
ということで、地方を発信していこうというのは思ってたんですけど、そこに11年の3・11(東日本大震災)があって、これは余計その地方が活性化していかないとまずいな。そういうお手伝いをしたいと。要は、我々準備していましたし、余計そこに加速したのが、あの震災ということだと思っています。両方でした。突然これ準備できなくてですね、このプロジェクト自体、ある県を紹介していこうとすると、長い県では1年前ぐらいから準備をしてようやく成立するというプロジェクトなので、一番最初、11年の5月は宮崎県だったと思うんですが、それは準備としては半年前ぐらいからやってたという状況ですね。それで、余計この震災があって、地方っていうものに我々はもっともっと着目すべきだというふうに思った関係で、力を入れてやってきた。こういうことです。以上です。よろしいでしょうか。
(事務局)
ほかございますでしょうか。
県政クラブの記者の皆さん、日頃から知事からはいろいろお話を伺っていると思いますけど、敢えてここで知事への質問ございますでしょうか。
よろしいですか。はい、それでは質疑応答は、ここまでとさせていただきます。ありがとうございます。