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(徳島新聞社)
すいません。また都構想の話で申し訳ないんですけど、都構想が結果として否決されたということで、特にこれまでと変わらないということだと思うんですけど、同じ関西広域連合の構成団体として徳島県への影響ってのはないとは思うんですが、ここらこの結果、そういう徳島県への影響という言葉で捉えるとどういうふうに捉えてらっしゃいますでしょうか。
(知事)
先程も申し上げたように、徳島始めとする四国はどちらかと言うと今回のこの都構想はね、蚊帳の外と。政令市がないということがこれありますので。
しかし、今後、じゃあ議論が政令市を抱えるいわゆる道府県だけでいいのか、それともそうじゃなくてもう少し効率の良い、今回、二重行政、二重行政っていう言葉が出たのを御記憶あると思うんですよね。二重行政っていうと、どこにでもこれある話でしてね。切磋琢磨するという意味ではいいのかもしれないし、片一方が間違った方向に行った場合に、片っ方は正しい方向へ導くといった意味でのね、牽制であったりあるいは良い方向に誘導すると、命綱でもあるわけで、これを一本にしてしまうと、強い部分もあるし、違う方向に行っちゃった場合にはとことん行ってしまうという、いわゆる安全弁がないということにもなると。ここは痛し痒しのものなんですけどね。
こうした点がもっともっと議論をこれからされてくるんじゃないだろうかなとこう思いますんでね。その意味では直接的なまず影響はないわけなんですが、間接的にはそうした議論がこれからどんどん膨らんで、住民の皆さん方あるいは学者の皆さん方が、今回の一連のこの流れの中をよくよく検証していくと、結構おもしろいものが出てくるんじゃないのかな。こういうふうに思いますんでね、そうしたものの大きな一歩というか、一石を、もっと一石じゃないわね、大きな岩をドーンと投げてくれたんじゃないかなと、そういう気はしています。
(産経新聞社)
都構想の今回住民投票の結果が出て、一票でも賛成すれば決着付けるということだったんですが、今回でこれを終わりにすべきじゃないっていうか、今後もこういう議論というか、大阪都構想というのを橋下さん以外でも議論するとか、争点にしてもいいっていうのかっていう点はどういうふうに思われますか。また再燃っていうかね。
(知事)
というよりも、もう既に同時並行で進んでいるんですよね。で、今回この都構想、住民投票の否決をもって、多くの政令市を抱えた知事さんたちのコメントがもう既に出ておりましてね、こうしたところでもそれぞれ、例えばなんとか州というものを作ろうかとかね、こうしたものを独自に皆さんが進めている。
橋下市長さんのように直接正面からということはなかったんですけどね。似たような検討を進めるというのは多々これあるところでしてね。そうした意味では、逆に今回、これだけ注目をされたっていうことは、逆に今まで検討を進めてきた所には、そうした検討がより加速をする。場合によっては、もっともっと詰めた方がいいんじゃないかとかね。
やはり、ここでもね二重行政という言葉必ずキーワードで出てくるんでね、そうした点がより二重行政をなくしていく観点が出たという意見を出されている知事さんもおりますんで、おそらく加速していくんじゃないのかなと。もちろん、今回の住民投票でやるかどうかというのはまた別の問題かもしれないですが、議論はどんどん加速をするし、おそらく学者の皆さん方の格好のこれ研究テーマになってくると思いますんで。
場合によっては、今安倍総理が言われているその憲法論議ね。我々地方の側からの地方自治の部分についてのね憲法改正草案、初めて徳島県が打ち出したわけですが、そうした意味でも多くの所で最終的にはじゃあ憲法どうするんだと、この地方自治のとこですけどね。そうしたところにも結びついていく。そうすると逆に、徳島が今まで研究したものが、「あっもう事例があるじゃないか」って、「それ一つのたたき台に考えて行こうぜ」みたいなね。そうしたものが、どんどんどんどん実はリンケージしてくる。ここがこれから大きく切り開かれる。その意味で、地方分権の大きな一ページこれを書いたものだと申し上げたのは、そこに実はあるんですね。
(産経新聞社)
あと道州制とか、かつてかなり議論された時代、地方創生の前に道州制っていうのがあったんですけど、関西広域連合というのもあるんですけど、今回、橋下さんは大阪の大阪都構想を焦点にしてるんですけど、近隣の、周辺の府県も巻き込んだ道州制と。ああいうのも視野に入れた動きっていうのは、今後どういうふうに広がっていくんでしょうか。
(知事)
実は、橋下府知事の時代から、彼はね、どちらかというとこの道州制にかなり固執をしてた。だから、関西広域連合は彼らはいわゆる道州制に向かうための一里塚なんだと。でも、我々はそうじゃない。というのは、これははっきり県議会との間で記してある話になりましてね、これはあくまでも道州制に向かうものではないんだという形で附帯決議もいただいているものでしてね。これは、実は多くの府県でそうなっているんです。
だから、そうした意味からいくと、彼としてはそういう大きなものよりも、まずその自分たちの内政ですよね、大阪府というものの中、ここをきっちりとした上で、この後にじゃあそれが上手く成功すれば、もっともっと今度は大阪だけじゃなくて、その周辺を巻き込んでさあどうするのか。だから、彼はその一つの形としての関西広域連合にはかなり期待をしていたんではないかなといった点もあるんですね。
ただ、後半はもう市長さんになられて、どちらかと言うと広域行政はこれは松井知事がやって欲しいということにこうなってましたんでね。彼の姿があまり見えない。広域連合議会では常に、私の隣が松井知事で、その隣が橋下市長さんだからね。そうした点ではね、たまにはそういう話もするんですけどね。ただ、ずっとここのところは大阪都構想そこ一本だったような感じがしますね。ということで、最近ではあまりこの道州制の問題、これ国の方も少し下火になっているところですんでね。まずはこうした大都市問題、これをどうしていくんだということがまずは進んでいくんじゃないかなと、こう思いますね。
(幹事社)
ほかよろしいでしょうか。
じゃあこれで終わります。
(知事)
はい、よろしく。