文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

平成27年5月18日 定例記者会見 項目別

大阪都構想について(その1)(質疑)

(読売新聞社)
 よろしいですか。東京一極集中の是非とも関わってくるかと思うんですが、昨日、投開票というか結果が判明しました大阪都構想住民投票について、ちょっと徳島の話とは外れるかもしれませんが、まず「反対」という結果の受止めを教えていただけますでしょうか。

(知事)
 もうこれは大阪市民の皆さん方がね下した住民投票、いわゆる直接民主主義。だいたい日本の場合には、議員さんの間で決めるというようなね、間接民主主義が採られてるんですが、これはもうダイレクトに直接賛否を問うという形で、その結果が出たということですので、ここはもちろん大阪市民の皆様方のそうしたお考え、これをやっぱり最大に尊重すべきと、このように思います。

(読売新聞社)
 分権といいますか、地方が決めるということ対して、「反対」という結果が及ぼす影響、地方に対する影響という意味ではどうでしょうか。

(知事)
 はい。まずこれ地方分権ということでは、今までの定例会見でもね申し上げてきて、知事は今回のこの話、賛成か反対かとこうね、前から問われたり、それは賛成と終始一貫お答えをしました。それはなぜかと言うと、昔、今ある東京都ねここも実は府だった。東京府と東京市があった。つまり、今の大阪府と大阪市の関係と一緒と。
 しかし、首都東京というものを作って、首都でありますんでね、そして日本の中核として一極集中でどんどん日本の国勢を伸ばしていこうということから、これを国が東京都として東京市を潰して、そして特別地方公共団体という概念、普通地方公共団体とちょっと違うね。そして、ちょっと権限が違う23区を特別区として選んだ。ただ、ほかの政令市の区のように、区長さんこれは公選で選ぶと。そういう意味で特別地方公共団体となってるわけですけどね。そして、普通の市の持っている権限、固定資産税をかけるとか、あるいはゴミの収集、ゴミ対策やると、これは東京都こちらが水道も含めて持っているという形になったということなんですね。
 つまり、今の東京都っていうのは国が作った制度。しかし、今回の大阪都構想っていうのは、初めて地方分権という流れの中で、地方発でもってこれが作られようとしたということで、これは画期的なことと。我々としては、これは、まず賛成という形を申し上げさせていただきました。しかし、最終的に橋下市長さんたちがね、これは住民投票で最終的に決めようと。いろいろ府議会、市議会での対立と言ったらいいのか、様々な意見の違いといったものがあって、直接じゃあ市民に聞こうということになったということですので。
 これは今回反対が約1万(票差)あって、反対となったということですが、反対が影響を与えるということではなくて、そういう住民投票までもっていった、つまり自分たちのことは自分たちで決めるんだと。こうした形が出たということは、おそらく長いこれからの地方分権の歴史の中では大きな一ページを残すものとなったんではないか。これは決して大阪都ができる、できないの話ではなくて、ここまで来たといったことが大きなこれは成果と。
 その意味では、橋下市長あるいは松井知事ですね、始めとする多くの皆さん方、あと各政党もそうなんですが、そうした皆さん方がより議論を高めた、賛否共にね。こうしたことが今回これだけ注目を集め、そして市民の皆さん方の関心も高かったと。これはもう逆に多くの皆さん方、ここはノーサイドということでね、この地方分権の大きな歴史の一ページ、これを書いていただいたということで、これからはさらにこうした動き、流れといったものが進むようにね、ノーサイドで臨んでいっていただければありがたいなと、このように思います。

(読売新聞社)
 ということは、いわゆる結果いかんではなく、行われたということで今後もこういった流れが進むなどの可能性があるということですか、他地域含めて。

(知事)
 もちろん、今回、結果はノーと出たわけなんですが、これはあくまでも大阪の場合ということで、当然、賛否それぞれの皆さん方がね、やはり一番大きかったのは具体的によく分からないと。じゃあ大阪都になったらどんなにいいことがあるのか、逆にどんなまずい点があるのかっていうのがね、少し分かり辛いというのがほとんどの市民の皆さん方の御意見だったんじゃないか。
 賛成の側の人もよく分からないだけど、これはいいと思うよとかね、で、反対の人もうーんよく分からないんだけど、これ反対という形で、必ず頭に接頭語が付く、よく分からないって。だから、こうしたところをもっともっと身近な事例として説き起こしていくということが、我々行政に携わる者としてね。
 今はもちろん政令市を含むいわゆる道府県でないとこれはできないことになってるわけですけどね。そういう意味では、徳島を始めとする四国はどちらかというと蚊帳の外になるわけなんですけど。
 しかしこうした議論からじゃあ別に政令市でなくたっていいんじゃないのっていうね。大都市論っていうのがありますし、あるいはその特別市だとかね、いろいろな特例市だとか、いろんな制度をこれが変わってくる中で、人口要件がどんどんどんどん身近なものになってきてますからね。もう一度そうしたものについての大きな議論が巻き起こるきっかけにもなるんではないか。
 やはり、地方の制度、これは別に国などが地方政府というところが考えるんではなくて、やはり住民の皆さん方が自分たちの暮らしをより良くしていこうと、より効率の良い体制、そしてできれば一隅をしっかり照らすような行政になるように制度が変わっていく。自分たちの事なんだと、他人任せではないと。
 そういった意味では、今回の(住民投票は)統一地方選に比べると投票率高かったですもんね。これはっきり言えるわけで、やはり身近なものとして実感をもって、そして賛否を投じたと。これは非常に大きい。
 あるいは、今後の統一地方選挙を始めとする、国政もそうなんですけどね、やはりこうした一体何が論点なのか、何がその選挙で変わるのか、こうしたところをもっともっと分かりやすくした、総花的でなくてね。これが投票率を上げる、つまり有権者の皆さん方の関心を高める大きなポイントになるんじゃないか。こうした点にも大きな光を与えていただいたんではないかと思って、その意味でも評価をしたいと思っています。

(時事通信社)
 一方で、橋下市長は政界を引退するということも発表されたんですけど、地方分権を進めていく非常に大きな仲間を失うことになるのかなと思うんですけど、今後その地方分権の流れについて、橋下市長がいなくなることの意味とか、知事は橋下市長の評価どのように考えていますか。

(知事)
 橋下市長というか、私としては、橋下大阪府知事、彼が政治家としてスタートを切ったね、最初の時からずっとこれは近畿知事会のメンバーとして、そして日本の有史以来初となる関西広域連合を作る仲間として、チャーターメンバーとして常に陰日向、なかなかマスコミの皆さんの前で言えない部分もあるんだけど、そういうところをずっとやってきただけにね、今は彼のその7年ちょっとのその政治歴、ずっと一緒ということですから、自分としては得がたいパートナーこれを失うというのは非常に辛いと。
 今回、もう結果出たんだからと、もう自分のような政治家はこれで引退なんだと、こういう話をパーンとこうね彼は言ってるわけすけど。
 しかし、マスコミの皆さんの質問の中にも、「そうは言っても12月の任期まで市長続ける。その間にいろいろなことが起こり得るでしょう」と。「そうしたものに対して、状況の変化にまた新たに対応するっていう選択肢だってあるでしょう」って、逆にね、普通マスコミの皆さん方、逆の質問することが多いのにね、今回は非常にね温かいというか、救いの手をこう伸べるっていうようなね。普通はこう退路をみんなパチパチパチパチと切られるのがだいたいマスコミの皆さんの質問ということなんだけど、今回非常に温かいお話をされていて、私も同感ですよね。
 今回のものは今回として、確かに政治家が一回口に出した、一票の差でもこれは勝負なんだと、勝ち負けなんだと、こだわるとね。それに対して、自分の進退をかける、ここがまた、多くの皆さん方がじゃあこれ投票に行こうっていうね。いわゆる劇場型になる大きな勝機。
 一番最近ではね、小泉総理が郵政解散やった時のね、「もう殺されてもこれは解散するんだ」って元森総理に言ったって森総理がね元の総理が言ってたじゃないですか。チーズまでこう出しながらね。あれが劇場型政治っていう形、選挙というのがあったわけですけどね。
 だから、そうした点は天才的なその勘と、どこを争点にするかっていう、これもね、選ぶの天才的な勘を持ってるよね、彼は。その嗅覚が鋭いっていうかね。だから、そういった点でも若いし、得がたい政治家でもあるわけなんで、それは彼としてはねそれ以外でもいろいろ食べていけるし、場合によったらそれ以外の方が彼としてはハッピーなのかもしれないけど、ここまで大阪府民、市民の皆さん、また全国の有権者の皆さん方に、オーッと言わせた以上はね、幕引きも重要なんだけど、まだまだ早いんじゃないのって。それは挫折ありますよ、私だってね、いろいろありましたよ。これからもあるかもしれないんだけど。
 そうした点を考えると、まだまだ、こんなんでめげとったらいかんと。私としては、彼にそう遠くなくまた会うことがあるでしょうから、言いたいところですけどね。でも、彼も一本気だから、辞めるちゅうたら辞めるとなっちゃうからね、あまりマスコミの皆さんも追い込まないようにね。そこは、今回の質問があったようにいろんな形で温かい手を差し伸べていただいて、「まだまだやることあるじゃない」って。人生万事塞翁が馬みたいな世界でね。そんな感じがしますね。

 
知事からのご挨拶
知事の活動記録
写真で見る知事の動き
知事発言集
交際費執行状況
記者会見・庁議