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平成27年5月18日 定例記者会見 項目別

コウノトリの営巣について(質疑)

(徳島新聞社)
 すいません。今、鳴門にコウノトリが飛来してるんですけど、徳島県としては鳴門をコウノトリの生息地にすると、協議会みたいなものを検討されているとお聞きしたんですが、知事としては今後コウノトリに関して、県としてどういうふうな対策というか、どういうふうなことを取り組んでいかれるというふうにお考えでしょうか。

(知事)
 はい。これどこから来たかっていうのは、もう既に分かっているところで、兵庫県の豊岡市周辺で、今、このコウノトリ、野外でのいわゆる繁殖をやっていただいているところでありまして、そこから飛んできたということになって、鳴門(市)大津地区に飛来をしたと。そこで雄が営巣を始めた。つまり、巣を作り始めたということなんですね。
 つい先般の台風で巣が一回飛んでしまったんですけど、またねせっせせっせと作っていただいて、これはこの豊岡市周辺以外では初めてのこととなりましてね、我々としても地元鳴門市はもとよりでありますが、大きく期待をする。つまり、幸せを運んでくるコウノトリでありますんでね、そうした意味で定着、繁殖してくれないかなという期待をもっているところです。
 四国電力の皆さん方もね、営巣をしたこの電柱の所、感電したらいけないっていうことで、前後の電柱を合わせ、そしてそこの部分を停電状態にしてくれると。もちろん、何かあって、全体が停電したらいかんという防衛策でもあったわけですけどね。こうした粋な計らいをしていただいたわけでもありますし、また地域の皆さん方もちょうどねレンコン畑のすぐそばにある、中にあると言った方がいいのかもしれないですけどね。ということで、そうしたレンコンに対しての新しいブランド名も期待できるんではないか、非常に良い影響が出ていると。
 しかし、その一方で、やはりこうした珍しいものとなると、皆さんね見に来られる。これを止めるっていうのはなかなか難しいところなんですが、しかし大勢の皆さん方がドヤドヤドヤって来てしまうと、まずコウノトリの営巣、巣を作る、あるいはこれから繁殖をするっていったところに驚きを与えてしまって、場合によってはここから飛び去ってしまうということがあり得る。また、今レンコンを作る作業中でありましてね、そうしたところへどんどんどんどん人が来て、その状態が分からないから、単なるこれため池なのかなと思って、作業の邪魔になってしまうと。そうしたいわゆるデメリットも出てきているところでありまして。
 鳴門市の皆さん方とも相談する中で、4か所でね、あまりこう近づいたり、パチパチパチパチッて撮って音たてたりとか、しないようにという立て看(板)もね作らせていただいているところでありますが。
 こうした定着、そしてその後の繁殖といった点での対策はもとより、せっかくコウノトリが来ていただいたわけですから、このレンコンを始めとするブランド対策に使うこともできるんではないだろうか。様々な知恵がね、今出されているところでありまして。
 ちょうど21日、この県と地元鳴門市、またJAの皆さん、またレンコン耕作を行っていただいている皆様方、そして何と言ってもやはりこれは野鳥の会を始めとする自然保護団体の皆さん方ね、自然の関係の団体方、あるいは有識者というとやはり大学の知見を持った皆様方ですね。で、今回は特にコウノトリが兵庫県の豊岡から来ているということは分かっているわけでありますので、兵庫県立大学の皆さん方に知見があるということがございますので、こうした皆様方にも有識者として加わっていただいての「コウノトリ定着推進連絡協議会」仮称でありますけどね、これを立ち上げようと、このように考えております。
 この中にはもちろんコウノトリの定着、そして繁殖ですね、さらにはそうしたブランド化、こうしたものもいろいろ考えていこうという取組みでありまして。ただね、多くの皆さん方が来ていただくのはいいんだけど、それをどう御理解をしていただくのか、ここのところが一番難しいところとなりますので、今日の機会、報道機関の皆さん方からも是非そうした点についての注意喚起ね。遠くから、できればカメラ、お金かかるかもしれないですけど、望遠で撮っていただくとかね、フラッシュあまりたかないで赤外線でやっていただくとかね、こうした点の配慮、ここは是非よろしくお願いを申し上げたいと思います。

 
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