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平成27年5月25日 定例記者会見 フルテキスト版

「大鳴門橋開通30周年記念セレモニー」の開催について(説明)

今日は私の方から1点、発表をさせていただきます。
「大鳴門橋開通30周年記念セレモニー」の開催についてであります。
 大渦の巻きます鳴門海峡、これを一またぎにする大鳴門橋につきましては、主塔、一番高いところですね、メインの塔間の長さが876m、全長は1,629m、昭和60年開通当時としては、まさに東洋一の吊り橋、このように言われたところでありました。
 当時の本県にとりましては、まさに長年の悲願とも言うべき夢の架け橋でありました。この橋もいよいよ来月の8日で開通30周年を迎えることとなりました。
 開通当時の昭和60年度、1日の平均交通量が約7,800台でありましたが、昨年度(平成)26年度には、なんと1日の平均台数は、桁が変わりました、約23,000台と3倍に増え、今や四国と本州を結ぶ物流、交流のまさに大動脈となったところであります。
 この大鳴門橋が、6月8日開通30周年を迎えるにあたりまして、「大鳴門橋開通30周年記念セレモニー」を6月6日に徳島・兵庫の両県合同で開催する運びとしました。
 これは今年度、大鳴門橋開通30周年記念事業として、徳島と兵庫両県の交流、また、本県の観光誘客の促進につなげることを目的として、様々な事業を実施することとしておりまして、そのオープニングを飾るセレモニーとするものであります。
 そこで、この記念セレモニーですが、鳴門市の鳴門公園千畳敷におきまして、徳島県・兵庫県の両県知事のほか、海峡をまたいでお隣同士であります鳴門市・南あわじ市の両市長さんが出席をするとともに、御来賓に両市の地元県議会議員の皆様方にも出席をしていただくことといたしております。
 この30周年記念セレモニーの具体的な内容についてでありますが、両県それぞれの高校生による書道や、ジャズの演奏いわゆるパフォーマンスですね、また、両県を代表する文化である阿波踊り、そして人形浄瑠璃の披露、また、セレモニー出席者の方々とも一緒に観潮船に乗り込んでいただいての、鳴門海峡への鯛の稚魚の放流を行うこと等、30周年のメモリアルイヤーを盛り上げるセレモニーとしたい考えております。
 この記念セレモニーの後も、徳島の食・観光・文化・スポーツなど、徳島県の魅力を生かした各種記念事業を実施をすることとしておりまして、大鳴門橋を含む神戸淡路鳴門自動車道の利用促進、観光誘客、これを図って参りたいと考えております。
また、この大橋の真下にあります鳴門海峡の渦潮の世界遺産登録に向けての機運醸成に向けてもしっかりとつなげていきたいと考えております。
そして、この大鳴門橋、結んでいる場所が、コウノトリで盛り上がっている鳴門市、また、第一級の発見と言われる銅鐸が発見を大量にされた南あわじ市と、ちょうど今、全国的にも注目が集まっている両市、これも非常にご縁を感じるところであります。ちなみにコウノトリも兵庫県の豊岡市から飛んできたということでもあります。
 この大鳴門橋開通30周年、これを契機として、兵庫県とますますの連携強化、これはもとよりでありますが、両県をつなげる橋が両県にとっての明るい未来へとつながる橋となりますよう、さらに絆を深めたいと考えております。
 私のほうからは、以上「1点」です。どうぞよろしくお願いをいたします。

(幹事社)
 それでは、ただいまの発表事項について、質問のある社はいらっしゃいますでしょうか。

「大鳴門橋開通30周年記念セレモニー」の開催について(質疑)

(四国放送)
 すいません、1点。鯛の放流セレモニーっていうのは、ユニークな感じがするんですけど、これはどういう形で、どなたが、対象者っていうのは、どういう形で行われるのでしょうか。

(知事)
 今回、この式典に出席をしていただいた皆様方に、まずは観潮船に乗っていただこうということですので。そして、乗っていただいて、その皆様方から当然その鯛を、稚魚を放流していくと、こうした形ですよね。

(幹事社)
 ほか何か(大鳴門橋開通30周年記念)セレモニー関連について、何かございませんでしょうか。
 ないようですので、それでは、そのほか何か御質問のある社はいらっしゃいますでしょうか。

伊方原発3号機の再稼働について(質疑)

(徳島新聞社)
 すいません。四国電力の伊方(原発)3号機についてなんですが、国の安全審査がほぼ終了して、早ければ冬にも再稼働するのではないかと言われているわけなんですけど、この点について、まず知事の御所感をお伺いしたいのとですね、県から四電に対して安全協定を、かつて、締結を働きかけていた経緯があったと思うんですけど、その点についての現状を、どうなっているのかっていうのを教えていただけますか。

(知事)
 はい。今回、(四国電力が)国の方に審査を申し立てていた伊方原発ですね。再稼働の問題ということで、最終段階、クリアをしたという話も聞いております。もちろん、この点については四国電力あるいは立地県である愛媛県ですね、ここからは中村知事さんからは常に信書が届くという形になっておりますので、まずは地元の対応をしっかりと見るだけではなくて、バックアップをしていくと。こういう立場をとっていくということですね。
 避難路の問題っていうのは全国でも今いろいろ、福井県でもね言われているところでありますので、やはり地元の皆さん方、まず第一にそこは危惧をされるところでしょうから、そうしたところがしっかりと地元の意見としてもまとめられてくるんではないかと、このように思っています。
 それから、今度は協定の問題なんですけどね、これ徳島県としてということではなくて、関西広域連合として、まず福井県の各種原発ですね、こことの間で協定を結ぼうと。そうなった場合に、じゃあその隣接をする、例えばウチの場合は四国電力、鳥取の場合は中国電力と。そうしたところに話を持っていくべきじゃないだろうかっていうことで、関西広域連合としてこうした話を、同時並行に関電(関西電力)とそれから四国電力にという形でさせていただいたと。
 そうしたところね、愛媛県としてはどうして関西広域連合で言ってくるんだと、こうした経緯がありましてね。そこのところは、四国の事情といった点、特に徳島の場合には、伊方はもとよりのことですが、福井の各種原発、つまり原発から一番遠い距離にあるということがこれありましてね、まずはやっぱり立地県の皆さん方、ここのところのお考えを一番尊重していこうと。こういう立場を採らせて、最終的にはですね、いただいたと。関西広域連合としての取組みという形で行おうということをしたと。過去の話ですね、こういう経緯がありました。

(徳島新聞社)
 今後、県として安全協定の締結を働きかけるということはないということなんですか。

(知事)
 働きかけるというよりも、四国4県としてどう対応していくのかと。となってくると、当然、香川、高知、より近い所ですね、こうした所と足並みを揃えていくということも必要になるだろうと。前は関西広域連合の一員として、関西広域連合が関電に言うんであればという形があったということなんですね。
 そうすると、確かに香川、高知との対応とは少し対応が違うということになる。こうした点については、当然、立地県である愛媛県としてはね、どうしてだろうということになるし、もっと言うと、その時に愛媛の中でも、それよりもより近い対岸のね、大分県との対応はどうするんだとかですね、そんな話もあったということがありましたんで、まずは、立地県のお考えを一番尊重していこうと。そして、四国としての足並みは揃えるという形をとったということですね。

(幹事社)
 そのほか、ございませんでしょうか。

コウノトリの定着について(質疑)

(徳島新聞社)
 すいません。先程も知事がおっしゃったコウノトリの件で、(コウノトリ定着推進)連絡協議会が立ち上がったということですけど、今後の観光地というか、どういうところを県としてバックアップしていくとか、あとコウノトリの定着に向けてどんなところ期待を知事よせられるかというところからお聞きしたいんですけど。

(知事)
 まずは、野鳥の会を始めとする、あるいは兵庫県の学識経験者の皆さん方にも御参画をいただいていますので、まずは営巣はできたと。あとは、じゃあ、繁殖ができるのか、ここにポイントがくるということになりますね。そうすると、雌の年齢が2歳ということで、少し早いんじゃないか、専門家の皆さん方はね。だから、ちょっと今回は・・・。もし、それで身籠もるということになれば、これはラッキーっていうか、正に天の授かりものと。
 でも、長い目でこれは見ていったらいいんじゃないかということで、そうなってくると、今度は定着対策ということになります。
 今回は、電信柱の上にということで、四国電力の皆さん方がね大変粋な計らいをして、その前後の電信柱、電線同士を結んで、そこを電気が通らない形にしてくれたというね、正に今後もし定着、繁殖ということになると、大きな美談になるんだと思うんですけどね。
 しかし、それも少し不安があるよねっていうことがあるんで、じゃあそうした少し塔みたいなものをね、上が真っ平らのを建てたらどうだろうかと。ただ、これもいろいろ検討の間、じゃあ今せっかく営巣してね、餌も獲ってやってるところに、そんな工事したら、それこそ、その騒音で飛んでっちゃうんじゃないのっていうこともこれありますので、今回の営巣を見守りながら、そして、その後の対策をこれをとっていくと。こうしたことが、今後のポイントになる。
 それともう一つは、立て看(板)の話にもありました。あるいは、前回の記者会見で御質問がありましたように、やはり多くの皆さん方にやっぱり温かく見守ってもらいたいなと。あまり近くへ行ってね、フラッシュでバシバシバシッてこう写真を撮るとか。そうしたことは極力避けていただきたいと。やはり、みんなで育むんだという形に今後なっていく。営巣に対しての支援と。そして、何よりも定着をどのような形で進めていくのか。
 今日の報道の中にもね、雌がほかの鳥を追っ払っているという話も出てましたんでね。そうした意味では、期待を持てそうな気もするんですけどね。動物の場合には、雌っていうのは必ず身籠もったりしてくると、その子を守るっていう本能があって、あるいは、卵が産まれた、子どもができたということになると、よりそうしたところが強くなるっていう、これ動物的なね部分がありますので、人間でも「母は強し」っていう言葉があってね、父は強しとはならないのよね。
 そうした点を考えて、さあどうなってくるのかなと。いろいろな期待が膨らむところですが、やはりしっかりと未来志向、一つ一つ課題、これを解決をして、そして、徳島で自然繁殖ができる、そうしたエリアなんだと、自然環境のすばらしい所だといった形にね、膨らんでいけばと思っています。

(幹事社)
 そのほか、何かございますでしょうか。

参議院の定数削減について(質疑)

(朝日新聞社)
 参議院のですね選挙改革、ちょっとずつ前に進もうとしているんですけど、自民(党)さんが6増6減をお出しになられて、合区に関してはこれはいろいろ参議院の中でも、いや合区はあるんじゃないのかといろいろな御議論もありますけど、一応そういうような状況になったことは、これからまたそれぞれの思いが、どうしていくかっていう話になると思います。知事としては、やっぱり参院に関してはですね、以前にも、確かいろいろなそれぞれの県の代表というお立場の方にも入るような制度改革っていうのも、あってもいいんじゃないかというようなお考えも少しお示しいただいたと思うんですけど、今回のこういう動きをどういうふうに捉えておられますか。

(知事)
 はい。まずは最初、合区ありき的な議論があって、そして、鳥取と島根、徳島と高知、これを合区にするんだと。これ、はっきり言って、人口の少ない下から4つということになるわけですけどね。正に、人口でということがあるんで、このような話が出たと。
 これに対しては、私もこの場で何度も、あるいは公の場で、「これっておかしいんじゃないか」と。やはり、地域代表っていうことをもっともっと打ち出していくべきじゃないか。
 また、衆議院のカーボンコピーと言われるね、そうした点でももっと特色を出すべきじゃないかと、何度も申し上げてきたと思うんですね。これは、島根、鳥取、高知の知事さん方も同じ考えでしたので。また、全国もじゃあその次は自分たちじゃないかと、これどんどんどんどんそうなりますので、日本、人口減少時代を迎えていますので。そうした声も届いたのかなということで、今回、合区は表向きは封印になったところなんですね。
 しかし、そうは言っても、いずれはこれは選択肢として出てくるんだというお話もあると。そこで、我々としては、今、憲法の改正なんだ、あるいは改正も考えるんだという、そうした世論、あるいは、地方分権をもっと進めるんだと。こうした点、大阪都なんていうのはその一つの例だったわけですがね。あれだけ盛り上がりをみせたと。
 やっぱり、この機にしっかりと参議院っていうものの在り方、もっと言うと地方分権といったものを進めていく、そのためには国と地方が正にお互いパートナーとしてね、上下の関係っていうんではなくて、パートナーになってこの国を盛り上げていくと。そのためには、国に直接声が、何とか陳情という形でね、お願いお願いってしなきゃ通らないんだというんではなく、地方の意見が国政にストレートに伝わる。そのためには、参議院を正に地方の府にする。
 これはアメリカを始め、ヨーロッパ似たような形でね。やはり、州代表という形、アメリカは各州もう人口関係なく2人2人。上院は100人となってるわけでしてね。
 そこで、本県からは、憲法改正、特にこの地方自治のところですね、その改正草案これも日本で初めて地方主体で出させていただいたと。そこで今、総合戦略・政権評価特別委員会委員長も仰せ付かっていますので、じゃあこうして憲法問題が国中心に行われている中で、やっぱり我々地方から声を上げていくべきじゃないだろうか。そのタイミングを計るということは必要なんですけどね。先般、この委員会、開催をいたしまして、でこの中で、開催をする前にアンケート調査、各メンバーの皆さん方にね、取ったんです。
 そうしたところ、この憲法問題を、特に地方自治のとこを俎上に載せていくということは皆が賛成という形になりまして、今回は本県からの草案も出す中でね、具体的な議論、これをさせていただきました。
 そうしたら、実際に出席をした知事さん方、ウェブ参加の知事さんもおられたんですけど、やはりそうした地方の府としていくということは、やはり皆賛成なんだと。やはり、前は私始めそう多くはなかったわけですが、アメリカの例であるとか、ヨーロッパの例とか、こうしたものを直接、知事さん方の生の声としてね、お伝えをいただいて、各県2人、でそのうち1人知事を兼務していいんじゃないかと、こうした声まで出たということなんですね。
 もちろん、この中には、そうは言ってもやはり人口比例っていうのは重要なんだという御意見の知事さんもおられる。その場合には、単純に各県2と、確かにね、上手くできてて、47都道府県ですから、掛け2をすると94ね。アメリカちょうど50州なんで、掛けると100なんですよね。私は前から言ってる、じゃあ6あるじゃないって。じゃあ、この6をどうするの?例えば、東京23区の代表とか、政令市を持ってるところの分として1割り振るとか、いろいろな手法、これはあるよねと。
 また、さらにもう一つあるのは、今の参議院っていうのが全国区っていうのがありますよね。つまり、職域代表と。だから、こうした皆さん方にも賛同を頂くためにも、地方と職域代表の府としてはどうだろうかと。こうした御意見も出たところで、そうした意見を徳島は委員長県ですので、取りまとめをさせていただいて、再度、御意見を各県に振ると。
 そして、これをもう一度取りまとめをさせていただいて、もちろん知事会長の方に報告をさせていただいて、7月に岡山で開催をされる全国知事会に、どう諮っていくのか。あるいは、その後、どういう手順で持っていくのかと、こうした点。
 もちろん、これは憲法問題だけの話ではなくて、やはり今、我々として地方創生、そして「知恵は地方にあり」と国から言われてるわけでしてね。その意味では、地方創生これは、我々がいろんな知恵を出していく。さらに、国の課題として、日本創生をしていかないといけないんだと。ベースは、「地方創生なかりせば、日本創生はない」と総理も言われるんですけどね。じゃあ、国の課題、こんな課題があるじゃないかといった点を我々としては提案をさせていただいて、おそらく国は分かっていると。で、それを我々地方が全面的に支援をする。
 つまり、何でも地方がやってくれっていうね、お金くれとか、そんなことよりも、我々としては我々の知恵を出していく。磨きをかける。そして、国家的な課題に対しても、しっかりと我々地方が応援をできる。あるいは、我々が実際にテストパターンになるといったものについては、しっかり応援をしていこうと。こうした点も、今回入れるべきじゃないだろうかと。これも大きなテーマの一つとなったところなんですね。
 ということで、これからまずは、総合戦略・政権評価特別委員会の方で取りまとめをさせていただいて、そして、タイミングこうしたものを見計らう中で、今後諮っていきたいと、こう考えています。

(朝日新聞社)
 それは、全国知事会の委員会の話として、つまり、これ7月までにはそのへん、その御議論というのは、つまり地方自治、地方分権の話も含めて、7月までには取りまとめるという。

(知事)
 そうです。もう一度7月のできれば上旬あたり、下旬が全国知事会ですから。上旬あたりにはもう一度、それまでにもう一度意見をフィードバックさせていただいて取りまとめて、もう1回委員会を開くと。そうした中で、今後は進める手順ですね、この憲法問題っていうのは非常にナーバスな問題ですから、ただ単に出しときゃいいっていうもんでもこれないので、出し方の問題、タイミングの問題、これも御意見として知事さん方から出ましたので、それも含めて取りまとめをさせていただこうと、こう考えています。

(朝日新聞社)
 参院の選挙制度のようなことへのお考え方、例えばその中でも言及されるようなことはありそうでしょうか。

(知事)
 というか、その前提になっています。というのは、この前提というのがかつて安倍第1次内閣の時代に、やはり道州制を巡って、憲法改正やるんだ、正面からと、こうした話があったんですよね。その時に、全国知事会としては憲法問題特別委員会というのを作りまして、これは福井の西川知事さんが委員長、私もメンバーになりましたけどね。特に、参議院(議員)から知事に転身をされた皆さん方から、強い意見が出ましてね。で、我々も地方分権という立場から提言させていただいて、取りまとめは一応できてる。今回は、それもレビューしようと。もう一遍復習してみようと。これも取りまとめ、1枚紙にコンパクトにまとめて、これも今回の特別委員会でお出しをしたところなんですね。
 ということで、我々としてはもう既に素地があると。それをその後のいろいろな政治情勢の変化、あるいは国際情勢、こうしたものを見る中で、更にレベルアップをしていこうと、こう考えています。

(幹事社)
 そのほか、何かございませんでしょうか。
 よろしいですか。では、以上で。

(知事)
 はい。それでは、よろしくお願いします。

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