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平成27年7月13日 定例記者会見 項目別

「高校生を対象とした「あまちゃん」体験漁業の実施について」について(説明)

(知事)
 おはようございます。
 今日は私の方からは1点、発表をさせていただきます。
 高校生を対象とした「あまちゃん」体験漁業の実施についてであります。
 「あまちゃん」と言えばね、もう2年前の朝の連続ドラマ、こちらを皆さん思い浮かべるのではないでしょうか。
 まさにその通りで、今日のこの発表の「あまちゃん」もその時のドラマの舞台背景となりました海の漁、その「海(あ)士(ま)漁(りょう)」のことなんですね。
 言うまでもなく水産業、特に本県、県南部の重要な産業の一つとなっているところであります。近年は、漁獲量が減少する、やはりこの地球温暖化、そうした影響ではないか、魚種も大分変わったりしてきております。
 また、燃油の(価格)高騰、円安など厳しい状況がある中でも漁業ではそうなんですが、やはり担い手の高齢化が進行してしまっているということ、また、担い手の不足、こうしたものが深刻な課題と言われております。
 何とかこうした現状を打開することは出来ないだろうかということで、県におきましては「水産創生ビジョン」の策定に取り組んでいるところであり、中でもこの「担い手の確保・育成」を、重要な柱の一つ、このように位置づけたいと考えております。
 そこで、若い世代の皆さん方に、もっと漁業への関心を持っていただこうと、釣好きのね、子どもさんたち結構おられる訳でもありますので、そこで、海や漁業について、専門に学習をしている徳島科学技術高校の「海洋科学コース」と「海洋総合コース」の2年生30名を対象に、県内初となる実践的な漁業体験を実施をしたいと考えております。
これまでも「体験漁業」って聞いたことあるよ、「県内結構やってるんじゃない。」そうお思いだと思います。確かにそうなんですね、この体験型漁業というのはどちらかというと地域活性化、その目玉として「観光的な要素」として、例えば都会の海を知らない子どもさん達、あるいは大人の皆さんもそうなんですけどね、地引き網をやっていただくとか、刺し網のそうしたものを船に乗って見てもらうとかね、まさに「体験型観光」、そうした中に漁業が位置づけられるということでありますが、今回はちょっと違う、つまり「実践的な体験漁業」、まさに漁師を目指していただこう、そうした可能性のある皆さん方にまさに実践的な漁業を体験してもらうというものであります。
 そこで、まず第1弾として、7月24日に、県内のトップレベルである海(あ)士(ま)漁(りょう)の漁獲量、こちらを誇ります、椿泊漁業協同組合の皆様方のご協力のもと、舞子島周辺の漁場まで実際に約15分、漁船に乗って行っていただこうと、また、県南部の代表的な漁業である、素潜りですね、素潜りというとやはりアワビ、県南の黒アワビ、大阪の黒門市場なんかでは高いですよね、このアワビだとか、サザエ、こうしたものの漁獲をする、「海士漁」の体験をしてもらおうとしております。
 具体的に申し上げて参りますと、当日、まず「漁場のルール」、「漁獲物の流通」等を、漁協事務所で、まず座学で学んでいただこうと、次に、漁師の方とともに漁船で実際に漁場に足を運んでもらい、素潜りをする、そして「アワビ起こし」という漁具、こちらを活用して、岩陰に潜むアワビなどを引っ掛けて採る「実践的な体験漁業」に挑戦してもらおういうものであります。
 今回の体験漁業の実施によりまして、豊かな自然の中で魚介類を採る、漁業の「楽しさ」や「喜び」、あまちゃんの時にもありましたよね、最初にアワビが採れて「わーアワビ」、「やったー」とかね、夢にまで見るなんてことがありましたが、ああした楽しさだとか、あるいは喜びを実際に体感してもらいまして、若い感性で漁業への関心を持ってもらう、将来の漁業への就業、その担い手になってもらえればなとこのようにと考えております。
 そして次に第2弾としましては、今度は宍喰漁業協同組合の皆様方のご協力のもと、「小型の定置網の体験漁業」を8月26日に行う予定といたしております。
 今後とも、今回の漁業はもとよりでありますが、本県の基幹産業であります農林水産業を未来につなぐ、未来につないでいく若い世代の確保・育成に、現場の皆様とともに、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。
そして、今回のような取組みを通じまして、担い手育成が図られることによる、水産業のその賑わいの創出が「まち」を活性化につながり、そして我々の目標である「地方創生」へとつないでいこう、そのように考えております。
 私のほうからは、「1点」です。
 どうぞよろしくお願いをいたします。

(幹事社)
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