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平成27年7月27日 定例記者会見 項目別

参議院議員選挙区の合区について(質疑)

(四国放送)
 あの、合区の問題なんですが、その都度御意見出されていますよね、高知と合区という話で流れがあって、もう今週中にも法律が決まりそうな流れなんですが、改めて今の、国会審議も含めてですね、どういうふうに見てらっしゃるのか、徳島としてどういうことを発信していくのかということをお聞かせ願います。

(知事)
 やはり、都道府県の代表という形で、これまでも選ばれ、そして、御発言もいただくという形で、歴史ある都道府県、そして国の制度として参議院が運用されてきたといった点を考えると、ただ単に、確かに最高裁(判所)の方から違憲状態なんだと言われる、これを改正しなけりゃいけない、これは立法府として当然の責務、逆にこれを放置すること自体が問題、これは十分分かる訳ですが、やはり、ずっと放置をしてきて、で、もう切羽詰まったところでね、単なる数合わせで「えいやあ」でやっちゃえと、もっと言うと、切羽詰まっているんだから合区だってしょうがないじゃないか、人口が少ないのが悪いんじゃないかって、これはちょっと違うでしょうというのが、一番背景にあります。
 ということで、やはり、ただ単に数合わせとして合区を行うというのではなくて、これはもう、時間もあった、恐らく検討もされてたと思うんですよね。ですから、これはもう根本的にこの一回こっきりじゃないと、当然、日本全体が人口減少に陥っていく訳ですからね。
 一方、同じ与党である公明党が民主党と一緒に出すというのはもっと合区が多い訳ですから、当然、次の段階としては、また、どこかとどこかが合区だということになってしまう。そうなれば、そもそも参議院て何だと、なあにって。特に衆議院のカーボンコピーだと言われ続けてきてね、いやいや違うと、やはり「地方の府」としてこれまで歴史もあるし、そして、衆議院がいわゆる地元有権者の声と、参議院というのはもう少し広い都道府県、そのかわり解散もない、割と安定もして「良識の府」として考えるんだなどとこれまで言われてきた。その性格が今回の合区によってね、結果として一変してしまうと、「一体何の府なの?」と問われた時に、さあ、誰がどう答えるんだろうかと。
 我々は問われれば、参議院はあくまでも都道府県単位で代表を出していくね、そうした「地方の府」なんだと、そして、「良識の府」なんだとこのように言えた訳ですけど、その我々さえ一体何の府なんですかと、片や維新の会が集団としては最大の勢力なんですけど、「一院制でいいんじゃないか」と、「無駄だ」とこうしたものに対してどう答えていくんだろうかといった点も我々としては、うーんという、そうした感じがこう今までの感じとしてあると。
 ということで、ここは繰り返しになりますけどね、やはり単なる数合わせ、いわゆる小手先だけでのその場しのぎですよね、こうしたことはホントは避けてもらいたいと、何とか今度審議の場がね、衆議院に移りということになってくる訳ですから。
 確かに衆議院の皆さんにとってみると参議院で決めたものを衆議院でね、これをひっくり返す、それは二院制にどうかといった声も、また、出てくるのかも知れませんが、やはり、その辺については多くの声がね、寄せられているところでありますから、しっかりとそうした声も汲んでいただいて、あくまでもその場しのぎというのではなくて、今後を見通した、その逆に言うと一歩なんだという形に捉えられるようなね、修正案、こうしたものをぜひ出してもらいたいなと、こう考えています。

(徳島新聞社)
 関連でよろしいでしょうか。
 合区の問題で、先週の金曜日に知事会長の山田(京都府知事)さんと知事との連名で緊急アピールを出していたんですが、明日から岡山で全国知事会が始まりますけど、何らかの決議というか、そういった形で取りまとめとか検討されているのでしょうか。

(知事)
 はい、これ私どもで取りまとめをさせていただきましたのでね。これについてやはり、タイミング、まあ、参議院で成立してしまったということですから、そこは間髪入れずということで出させていただいた。
 確かに知事会の中でこれを決議をしようと多くの皆さん方にもどんなもんだろうかと既にアンケートは出して、その結果はあるということなんですけどね。多くの皆さん方は確かにこれはおかしいのではないかと、これは緊急アピールを出そうというところは賛同いただいているんですが、やはり、中に当然、増えるところと減るところが出てくるんですよね。そうすると、どうしてもこれ当然のことながら温度差が出てくる部分がありますので、我々としては、この緊急アピールを表明して、知事会長、そして総合戦略政権評価特別委員長の私とそうした形で出さしていただいた、これをまずは国会審議の中でしっかりと汲んでいただきたいと。
 既に全国町村会とかですね、こちらも動きをされておりますので。ただ、もしこれ全国知事会で諮るとなると、本番の会議が(7月)28(日)、29(日)と、これやる前に下手をすると衆議院成立してしまうと、そうなってしまうと後手になりますので、逆に言うと今回間髪入れずに緊急アピールをして衆議院の方で考えてもらうと。まあ、そうした対応を取らしていただいたということなんですね。だから、タイミングの問題ですね、これは。

(幹事社)
 ほかにいかがですか。よろしいですか。
 ありがとうございました。

(知事)
 はい。

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