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平成27年8月3日 定例記者会見 項目別

新型交付金について(質疑)

(時事通信社)
 関連なんですけど、知事会の方で新型交付金の金額が提示されて、1千億円、国費で1千億円という額が出て、少ないんじゃないかという声も出ているようなんですけど、知事としてはこの金額どういうふうに受け止められてますでしょうか。

(知事)
 はい。これもちょうど7月28日に岡山で、2日間開かれたんですけどね、28(日)、29(日)と。28日に石破大臣が来られて、大臣の方からね、今回、概算要求がもう目前ですから新型交付金について、(平成)28年度分国費が1千億(円)、で事業規模としては2千億(円)ということは交付割合が2分の1と、こうしたところまでが分かるヒントこれをいただいたんですね。で、今御質問があったように、これは少なすぎるんじゃないか、こうした声、でも全国知事会議ではお一人の知事さんが言われただけなんですよね。
 で、それはなぜかと言うと、実はその金額ありきということよりは、この交付金を使い勝手のいいものにしようと。既に平成26年度の補正予算で先発の交付金1千7百億(円)これが事業規模として出されているんですよね。ただ、いろんな制約があって非常に使いづらいと。例えば、ハードだとか機器整備っていうのは、2分の1未満にしないといけないとか、あれはやっちゃだめ、これはやっちゃだめと。確かに、ソフト中心っていうのはあったんですけどね。こうした声がこの全国知事会地方創生対策本部にも寄せられましてね、それを取りまとめたということもあるんですけど。
 特に市町村の立場になってくると、この地方創生やるんだったら一番遅れているハード、例えば道路だとかあるいは建物とか、こうした物をこの機会にやりたいという声も確かにあるんですよね。石破大臣の方は、道路を造るとか、河川整備をするとか、建物を建てる、つまり箱物こうした物は対象外だと最初から言われてはいたんですけどね。市長会、町村会、全国の方ではかなりそうした声が強いということもあって、新型交付金については2分の1までならばいいという形ぐらいまで緩和はされてきているんですね。
 ということで、どちらかと言うと、使い勝手をまず、よくしていってもらう必要があるんじゃないか。本当の意味で地方の知恵を具現化できるもの、あるいは格差を埋める、まずそこがないと既に100m競争するのに、50m後ろからスタートして、でゴールは一緒って言うんではあまりにもひどいじゃないかっていうね、こうした声が確かに地方部には多い。だから、まず我々としては使い勝手をよくするというのを知事会だけではなくて、地方六団体の総意としてね、これを現に伝えているんです。
 こういうことで、そうなると、また金額もと言うとね、なんか地方って銭ゲバかって。それよりは、我々はそうじゃなくて我々の知恵を具現化をするね、そうしたものをしっかりとやってもらおうと。そして、金額は後で付いてくる。
 もう逆に今回、行動リストというものを石破さんにも出した。つまり、地方はもうこれだけモデル的なものをやってるよ、これを国がバックアップしないでどうするのって。私も意見っていうかね、言わせていただいて、この行動リストをしっかり厚くしようと。確かに、報道の皆さん方からはね、一部揶揄される意見が出て、「いやー、ほかの都道府県知事たちに聞くと、行動リストをただ厚くすればいいんだっていう声が多い」って。
 いや、そうじゃない。確かに、私は厚くしないと意味がないとは言った。この厚みといったものが、交付金の金額になるよ。例えば、1千億(円)って言うんだったら、これだけ地方が知恵を出しているのに、これで1千億(円)かい、国も恥ずかしいよねって。こう思ってもらえるようにしていかなければ意味がない。ただ金くれかいって。知恵も何にも出してない、汗もかいてないのに、お金くれかいって。これはさもしいんじゃないのっていう形で言って、決してその厚くすればいいってわけじゃないですよ、これ。
 ちゃんと、それも精査をさせていただいてね、現に各県全部配らさせていただいて、確かに意見が出て、これはもう削除してくれっていうのもありましてね、政府機関の地方移転についてはね具体的に知事さんたちからね。
 そんなこんなありまして、最終的には石破さんにお出しをしたと。ていうのは、昨年の場合にはこれ補正予算で作られたもんですからね、当初予算に制度として打ち込むって、これを我々としてはまずやる。そして、使い勝手のいいものにして、あと国がこれだけの知恵が地方にあるんだったら、もっとこれは補正予算でじゃあその3倍のせようよって。こうしたことはあり得るんですよね。
 ということで、まずは制度をしっかりと生む。そして、地方は本当に真剣にやってるじゃないか、地方は覚悟決めたよって。あとは国が本気度どう出すかって、そう求めないとね。という形で取りまとめてたつもりだったんだけどね、若い知事さんが言われましたよね。「これは少ないじゃないか」と僕は言いたいって言うから、「それは言ったらいいよ」って。そこはね、仲間の知事さんでもあったからね、「いや、飯泉さん言っていいだろうか」って言うから、「それは言ったらいい」ってそれは。それはもう知事さん方のそれぞれが一国ねそれを束ねているわけだから。でも、結構厳しい反応が返ってきましたよね、石破さんからもね。
 ということで、それぞれの御意見、これもいいことだと思います。いろんな御意見が出てくるってね。我々のねらいはそこ。制度として作る。そして、県も市町村の皆さんも知恵を出しやすく、そして「ああ、これ地方創生やって良かった」ってこう思える、実感になる制度にしていくと。ここが重要と。金額はその後に付いてくるものと、こう思っています。

(幹事社)
 ほかにはいかがでしょうか。

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