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平成27年8月17日 定例記者会見 項目別

DMV(デュアル・モード・ビークル)について(質疑)

(NHK)
 すいません、よろしいでしょうか。デュアル・モード・ビークル(DMV)のことなんですけど、一部報道でJR北海道が導入を断念したということが伝えられていて、徳島県の県南で導入を検討されていたかと思うんですけど、今後、影響とかですね、県として何か要望、要請を今後していくのかとか、何かありましたらお願いします。

(知事)
 はい。この未来の乗り物ね、鉄路と道路とを両方走ることのできるデュアル・モード・ビークル。我々としては新しい乗り物革命。また、平時はもとよりでありますが、東日本大震災発災の時のように、例えば鉄路、つまり線路が寸断をされた、でも一日も早くこれを改良したいといった場合に、でも全線復旧なかなか大変と。でも、同時並行って言いますかね、並行して道路が走っているということであれば、一部道路と接続をする部分について改良を行って、早くに鉄路を復帰できるといったことでも、平時、災害時共に大変有効な未来の乗り物だっていうことで、JR北海道はもとより、国土交通省の方にも政策提言をして、徳島を実証の場にして欲しい。
 なぜかと言うと、これ私、平成16年、知事になって1年後だったんですけどね、JR四国、当時の松田社長さん、今は会長さんですけどね、から「おもしろい乗り物があるよ。知事の言っている、今、新しいのがあるから」ということで、北海道の苗穂(なえぼ)ここがJR北海道の実証の地だったんですね。そこをお訪ねをいたしまして、当時は本当にマイクロバスね、古いもう中古のマイクロバスに車輪付けただけの乗り物だった。だから、サスペンションなんかもね、あんまり利いてないもんですから、道路の上はいいんですけどね、鉄路に乗ったとたんお尻が痛くて、これは30分は乗ってられないな。でも、すごい物がどんどんできていきそうだなっていうね、未来予測をして、その当時のJR北海道の幹部の皆さん方にもね、実証するんだったらぜひ徳島の地も考えてもらいたいと、こうした点を申し上げた。
 ていうのは、このデュアル・モード・ビークルを実証する場合、JR北海道では克雪対策が大変なんですよね。それに比べると、徳島、確かに昨年の12月はね、三好(市)始めとする県西部3市町では大豪雪になったわけなんですけど、平時的にいくと非常にそういった点については障害が少ないということがあって、それが実際に実現が行われ、そして夜間走行って今までやったことのないね、こうした点についても海陽町の区間の、いわゆる阿佐東線においてこれを行わせていただいて、有効なデータが取れた。当時はJRのね北海道、会長さんまでお越しをいただいたところでありまして、そうした意味では我々としてもその後の開発を非常に期待をもって見ていた。
 また、国土交通省においても、いよいよ検討始めようか、その審査、いよいよ最終段階、実用化に向けての。こうした話があっただけに、今回の話っていうのは大変残念に思うところであります。
 しかし、JR北海道が今回の断念に至った経緯というのはね、これまでの路盤整備などについて、かなり厳しい面があった。保守点検ということですよね。また、さらにいよいよ北陸新幹線が開業をして、次には北海道へ新幹線が渡る。JR北海道としては、確かにこれまでの夢、その実現が図られるためには、あらゆる力、あらゆる技術力といったものを北海道新幹線にふり向けたい。こうした気持ちは確かによく分かるところでありますので、そうした断念。
 残念ではあるんですが、逆に我々としてはこれをこれまでJR北海道との繋がり、あるいは絆として、我々が引き継ぐことができればいいのにな、このようにも思うところでありましてね、一旦残念だという思いは強いわけでありますが、ぜひ国の方に対してもJR北海道がそういう事情で、デュアル・モード・ビークルその開発を断念をしていく、国としてもおそらく残念に思っているところがあると思いますんでね、こうした点を我々徳島が引き継ぐことができればな、これからそうした形での行動を起こしていきたいと、このように考えております。

(NHK)
 引き継ぐというのは、JR四国と何か共同してという。

(知事)
 そうですね。これもちろん、JR四国の御協力がないとどうにもならないところでありますんでね、まずJR四国。というのは、元々紹介いただいたのがJR四国の皆さん方ですんでね。JR四国としても、逆にこれ北海道に新幹線が渡ると、国鉄改革をして、そして各JRに分かれた時にね、経営が厳しいであろうと言われたJR北海道、九州、そして四国と、この3つについては特例を設けないと厳しいと。私は、当時、自治省でこうしたものにあたったわけでありますがね、財政的な特例であるとか、税制の特例、三島特例というものが実はあって、そして支援をすることによって、何とか経営を維持する。
 しかし、九州に新幹線が渡って、また不動産部門が大変好調になったということで、JR九州が黒字になった。いわば、この三島(特例)の支援を受ける必要がなくなってくる。そして、今度は北海道がということになればね、そういうことも分かると、正にオンリーワンで四国だけ残っちゃうということになるわけでしてね。
 そうした意味でも平成24年の時から、まずは(平成)24年5月の近畿知事会、そして6月の四国知事会で、四国新幹線の必要性を提唱させていただいて、そしてさらにはその7月に香川で全国知事会があったんでね、これは決議をするとともに、全国知事会でのいわゆる未来を見越したね、この国のグランドデザイン、この中に四国新幹線も入れさせていただく。
 最近では、国会議員の皆さん方の議連(議員連盟)もようやく作っていただけたということで、やはりこの段階で新幹線といったものをこれを具現化していく必要があるといった点も、これあるわけでありましてね。そうした意味を考えると、やはりこのデュアル・モード・ビークル、非常にお手軽なところ、しかし技術的な点が大変難しい点がある。新幹線とね、スピードっていうのは違うんだけど、技術的には未来の乗り物。リニアモーターカーに匹敵するんじゃないかと思うわけでしてね。
 そうした点では、私、山梨時代は課長時代、リニアモーターカー山梨誘致もやりましたからね。乗り物は、山形新幹線も作りましたし、そうした点を考えると、このデュアル・モード・ビークルぜひJR四国の今後の活性化、あるいはこれからの地方創生として中山間地域の乗り物対策、あるいは観光対策と、こうした点にも大変有効。いざ発災という時の早期道路、あるいは鉄路、これを一気に開くことができるわけでもありますんでね。そうした未来の乗り物について、しっかりとJR四国の皆さん方とタッグをこれからも組んでですね、そして国に理解を求めていければな、このように考えております。いわば、そのキックオフになるのかなと、こう考えています。(NHK)
 すいません、よろしいでしょうか。デュアル・モード・ビークル(DMV)のことなんですけど、一部報道でJR北海道が導入を断念したということが伝えられていて、徳島県の県南で導入を検討されていたかと思うんですけど、今後、影響とかですね、県として何か要望、要請を今後していくのかとか、何かありましたらお願いします。

(知事)
 はい。この未来の乗り物ね、鉄路と道路とを両方走ることのできるデュアル・モード・ビークル。我々としては新しい乗り物革命。また、平時はもとよりでありますが、東日本大震災発災の時のように、例えば鉄路、つまり線路が寸断をされた、でも一日も早くこれを改良したいといった場合に、でも全線復旧なかなか大変と。でも、同時並行って言いますかね、並行して道路が走っているということであれば、一部道路と接続をする部分について改良を行って、早くに鉄路を復帰できるといったことでも、平時、災害時共に大変有効な未来の乗り物だっていうことで、JR北海道はもとより、国土交通省の方にも政策提言をして、徳島を実証の場にして欲しい。
 なぜかと言うと、これ私、平成16年、知事になって1年後だったんですけどね、JR四国、当時の松田社長さん、今は会長さんですけどね、から「おもしろい乗り物があるよ。知事の言っている、今、新しいのがあるから」ということで、北海道の苗穂(なえぼ)ここがJR北海道の実証の地だったんですね。そこをお訪ねをいたしまして、当時は本当にマイクロバスね、古いもう中古のマイクロバスに車輪付けただけの乗り物だった。だから、サスペンションなんかもね、あんまり利いてないもんですから、道路の上はいいんですけどね、鉄路に乗ったとたんお尻が痛くて、これは30分は乗ってられないな。でも、すごい物がどんどんできていきそうだなっていうね、未来予測をして、その当時のJR北海道の幹部の皆さん方にもね、実証するんだったらぜひ徳島の地も考えてもらいたいと、こうした点を申し上げた。
 ていうのは、このデュアル・モード・ビークルを実証する場合、JR北海道では克雪対策が大変なんですよね。それに比べると、徳島、確かに昨年の12月はね、三好(市)始めとする県西部3市町では大豪雪になったわけなんですけど、平時的にいくと非常にそういった点については障害が少ないということがあって、それが実際に実現が行われ、そして夜間走行って今までやったことのないね、こうした点についても海陽町の区間の、いわゆる阿佐東線においてこれを行わせていただいて、有効なデータが取れた。当時はJRのね北海道、会長さんまでお越しをいただいたところでありまして、そうした意味では我々としてもその後の開発を非常に期待をもって見ていた。
 また、国土交通省においても、いよいよ検討始めようか、その審査、いよいよ最終段階、実用化に向けての。こうした話があっただけに、今回の話っていうのは大変残念に思うところであります。
 しかし、JR北海道が今回の断念に至った経緯というのはね、これまでの路盤整備などについて、かなり厳しい面があった。保守点検ということですよね。また、さらにいよいよ北陸新幹線が開業をして、次には北海道へ新幹線が渡る。JR北海道としては、確かにこれまでの夢、その実現が図られるためには、あらゆる力、あらゆる技術力といったものを北海道新幹線にふり向けたい。こうした気持ちは確かによく分かるところでありますので、そうした断念。
 残念ではあるんですが、逆に我々としてはこれをこれまでJR北海道との繋がり、あるいは絆として、我々が引き継ぐことができればいいのにな、このようにも思うところでありましてね、一旦残念だという思いは強いわけでありますが、ぜひ国の方に対してもJR北海道がそういう事情で、デュアル・モード・ビークルその開発を断念をしていく、国としてもおそらく残念に思っているところがあると思いますんでね、こうした点を我々徳島が引き継ぐことができればな、これからそうした形での行動を起こしていきたいと、このように考えております。

(NHK)
 引き継ぐというのは、JR四国と何か共同してという。

(知事)
 そうですね。これもちろん、JR四国の御協力がないとどうにもならないところでありますんでね、まずJR四国。というのは、元々紹介いただいたのがJR四国の皆さん方ですんでね。JR四国としても、逆にこれ北海道に新幹線が渡ると、国鉄改革をして、そして各JRに分かれた時にね、経営が厳しいであろうと言われたJR北海道、九州、そして四国と、この3つについては特例を設けないと厳しいと。私は、当時、自治省でこうしたものにあたったわけでありますがね、財政的な特例であるとか、税制の特例、三島特例というものが実はあって、そして支援をすることによって、何とか経営を維持する。
 しかし、九州に新幹線が渡って、また不動産部門が大変好調になったということで、JR九州が黒字になった。いわば、この三島(特例)の支援を受ける必要がなくなってくる。そして、今度は北海道がということになればね、そういうことも分かると、正にオンリーワンで四国だけ残っちゃうということになるわけでしてね。
 そうした意味でも平成24年の時から、まずは(平成)24年5月の近畿知事会、そして6月の四国知事会で、四国新幹線の必要性を提唱させていただいて、そしてさらにはその7月に香川で全国知事会があったんでね、これは決議をするとともに、全国知事会でのいわゆる未来を見越したね、この国のグランドデザイン、この中に四国新幹線も入れさせていただく。
 最近では、国会議員の皆さん方の議連(議員連盟)もようやく作っていただけたということで、やはりこの段階で新幹線といったものをこれを具現化していく必要があるといった点も、これあるわけでありましてね。そうした意味を考えると、やはりこのデュアル・モード・ビークル、非常にお手軽なところ、しかし技術的な点が大変難しい点がある。新幹線とね、スピードっていうのは違うんだけど、技術的には未来の乗り物。リニアモーターカーに匹敵するんじゃないかと思うわけでしてね。
 そうした点では、私、山梨時代は課長時代、リニアモーターカー山梨誘致もやりましたからね。乗り物は、山形新幹線も作りましたし、そうした点を考えると、このデュアル・モード・ビークルぜひJR四国の今後の活性化、あるいはこれからの地方創生として中山間地域の乗り物対策、あるいは観光対策と、こうした点にも大変有効。いざ発災という時の早期道路、あるいは鉄路、これを一気に開くことができるわけでもありますんでね。そうした未来の乗り物について、しっかりとJR四国の皆さん方とタッグをこれからも組んでですね、そして国に理解を求めていければな、このように考えております。いわば、そのキックオフになるのかなと、こう考えています。

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