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平成27年10月19日 定例記者会見 項目別

鉄道高架事業について(質疑)

(読売新聞社)
 徳島市議会の、9月閉会日にですね、政策の再構築案っていうのを示されたんですけど、その中に鉄道高架事業の見直しという項目がありまして、事業については、県と市で半分半分なんで、金出し合って、県が高架化で、市がまちづくりで、いくつのこの県市の協調のシンボルであるような存在であると思うんですけど、そういった片方の見直しという動きについて知事の受け止めとですね、あと可能性ではありますけど、規模、例えば事業の規模の縮小とかですね、最悪の場合、撤退とかも可能性としてはあると思うんですが、これが市の動きいかんによっては、高架化そのものについて、事業の実施についてですね、影響を与えるのかどうかについて、教えてください。

(知事)
 はい。まず、受け止めなんですけどね、我々はボールを徳島市側が持ってると、まず思ってるんですね。それは何かというと、例の部分都決(都市計画決定)の話ですよね。つまり、駅の部分どうというんではなくて、やはりJRも合意のできるね、やはりまず高架を優先すべき。しかも、私が途中言い始めた南海トラフ巨大地震を迎え撃つ、そうした避難場所であるとか陸の防潮堤としてと、いった点についてはJR四国も賛同してくれてますんでね、駅を、例えばそうした避難場所にするとか、備蓄庫を作るとかね。
 だからそうした部分、JRが乗ってこれる、つまりこれは三者で共にやろうとならない限りは無理なわけですから、JRはやはりこう採算があわなければといった点があるんで、しかしここは採算というよりは、先に、やっぱりこの責務としてやっていく必要があるといった部分を、合意をいただいてる部分ね、ここを是非と、部分都決に対して理解をと。
 ただ、市の場合にはこれが良いという事ではなくて、原市長さんはじめ、やっぱり全体案だと、全体ありきなんだと。だから我々はそうではなくて、やはり全体は当然やっていくにしてみても、その、まずJR四国がOKできる所からやって、早くに市民、県民の皆さん方に具体的に進んでるんだなと実感を持っていただく、それが実は全体に繋がっていくということになるんですよね。つまり、それだけ利用促進もはかってもらう必要がこれあると。
 しかし、それに対しては、市はOKと言ってないわけですから。逆にその見直しといった観点でこの部分都決といったもの、具体的に見える、目に見える形で進んでいくと、こうした点について良い方向にいってくれればいいなあと、そういうまず期待を持っています。
 そして、今後の可能性、今はね悪い事例だけ出されましたけどね。例えば、縮小するんだとか、あるいは止めてしまうんじゃないかと。でも、これについてはまずは市内の交通のね、この途絶というか、あるいは花畑踏切ね。一部政党の皆さん方はね、あそこあまり渋滞しないじゃないかって。毎回毎回ね、実感してるわけですよ。あそこのちょうど踏切の所で列車が来て止まって、それでまた方向転換していくでしょ。あれ朝夕結構多いんですよね。この間もあれだけで3分4分ぐらいじーっと待ってましたよ。
 だからそういった点も多くの皆さん方、実感されてるんでね、花畑踏切はその象徴と、こう言われるんですが、それ以外の東西交通、あるいは南北交通、こうしたものの利便性を図っていくと、いうことはこれ当然のことだと思いますんでね。是非そうした点についてしっかりとこう考えていただくと。
 で、何といっても21世紀の県都徳島市の顔づくりね、これが先ほどのまちづくりといった部分ですけど、これは市がしっかりとやっていただくことになりますんで。そうしたものの中でJR四国の皆さん方が、あっ、これだったら多くの皆さん方がここのエリアに集ってね、そしてJR乗ってくれるよって、そうなると逆に、あっ、これは料金収入も上がっていくんで、当然のことながら、じゃあ、全体もやろうじゃないかという形でどんどん進んでいくと、良い回転になってくると思うんでね。そうした意味ではまず具体的に見える形で進めていく、その部分をまずしっかりと市の方でも考えていただきたいなと。私は逆にいうと期待をしてるんですけどね。

(読売新聞社)
 12月までに構築案を示すということなんですけど、それまでに今知事がおっしゃったようにその都決の、全体の都決と部分都決に今分かれていると思うんですが、それについてその県としてはその分割都決という姿勢はもう変えるつもりはないという。

(知事)
 我々はもう完全そうですね。つまりJR四国がOKだと言ってこなければ当然ね、彼らは自腹切っていくわけですから、それはなかなか難しい。で、彼らがやっぱりこれだったらいけるという話であれば、我々としてはまずそこから進めたいと。それが全体をやれるスタートになるわけですからね。まだ目に見えてないわけだから。で、市民の皆さん方、県民の皆さん方にも、なるほどと、鉄道高架って進むんだな、安全・安心の場所ができるんだな、平時は利便性が増すんだな、こうした点をやっぱり実感をね、してもらわないとまずいと思っています。

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